2016年04月11日

Laura Allan『Laura Allan』

キュートな魅力のウエストコースト女性SSW作品☆Laura Allan『Laura Allan』
ローラ・アラン
発表年:1978年
ez的ジャンル:ウエストコースト女性SSW
気分は... :ダルシマーの響き・・・

今回は女性シンガー・ソングライターLaura Allanの1stアルバム『Laura Allan』(1978年)です。

Laura Allanは1952年L.A.生まれ。

David Crosbyの兄と知り合いであった関係から、Crosbyのソロ・アルバム『If I Could Only Remember My Name....』(1971年)に参加し、これを契機にJoni MitchellJackson Browne等のミュージシャンと交流するようになります。

そして、1976年頃から自身のアルバムの準備を開始し、完成したのが本作『Laura Allan』(1978年)です。その後もLaura Allan with Paul Horn『Reflections』(1980年)、『Hold On To Your Dreams』(1996年)、『Telegraph』(2000年)といったアルバムをリリースしています。2008年に癌のため逝去。

本作『Laura Allan』は、Laura Allanというアーティストのキュートな魅力やSSWとしての才が凝縮された素晴らしい1枚に仕上がっています。

プロデュースはChuck PlotkinGreg PrestopinoD.W. George

レコーディングにはWaddy Wachtel(g)、Joel Bernstein(g)、Bob Glaub(b)、Abraham Laboriel(b)、Chuck Rainey(b)、Leland Sklar(b)、Jim Keltner(ds)、Rick Marotta(ds)、TotoJeff Porcaro(ds)、Craig Doerge(p)、Bill Elliott(p)、Little FeatBill Payne(p)、Jai Winding(p)、David Grisman(mandolin)、Steve Forman(per)、Jerry Hey(tp)、Kim Hutchcroft(sax)、Bill Reichenbach(tb)、Ernie Watts(fl)、Larry Williams(fl)、Tommy Morgan(harmonica)、Valerie Carter(vo)、Bill Champlin(vo)、Venette GloudDavid Lasley(vo)、Arnold McCutler(vo)、Penny Nichols(vo)、Carmen Twillie(vo)、Wendy Waldman(vo)等が参加しています。

楽曲はJohnny Otis作品のカヴァー「So Fine」を除き、Laura Allanのオリジナルです(共作含む)。

ハイライトはフリーソウルのコンピにも収録されていたフォーキー・メロウ「Opening Up To You」ですね。彼女の個性を特徴づける楽器ダルシマーの音色にも注目です(Lauraはダルシマーを手作りしていました)。

それ以外にもMinnie Riperton調の「Slip And Slide」Linda Lewisテイストの「Yes I Do」Valerie Carterと一緒に聴きたくなるメロウ・バラード「Come As You Are」、ダルシマーが印象的な哀愁メロウ「Love Can Be」、Lauraの女性SSWとしての魅力を実感できる「Hole In My Bucket」あたりも僕のオススメです。

Valerie Carterあたりがお好きな人は、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Opening Up To You」
本作のハイライトとなるフリーソウル人気曲。自ら奏でるダルシマーの音色が印象的なフォーキー・メロウ。メロウ&グルーヴィーなフォーキー・サウンドとキュートなLauraの歌声の組み合わせが抜群です。Lauraのダルシマーという楽器への愛着を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=EfhjeVdbSDY

「Slip And Slide」
イントロを聴いた瞬間、多くの人がMinnie Ripertonを思い浮かべるであろうメロウ・チューン。カリンバも交えたドリーミー&ラブリーなサウンドにグッときます。Valerie Carterがバック・コーラスで参加。
https://www.youtube.com/watch?v=isW2m6JX8jM

「Come As You Are」
エレピの音色が印象的なしっとりとしたメロウ・バラード。Valerie Carterと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=N4mUiG8SknU

「Hole In My Bucket」
Laura Allanの切ない歌声にグッとくる哀愁メロウ。Laura Allanのシンガー・ソングライターの魅力を実感できる1曲。Waddy Wachtelのギター・ソロが何とも味わい深いです。

「One Way Ticket」
Chuck Plotkinとの共作。ゴスペル、ソウル、レゲエのエッセンスも散りばめられた幕の内弁当のような演奏です。

「So Fine」
Johnny Otis作。The FiestasのR&Bヒットをカヴァー。Ike & Tina TurnerやLoggins & Messinaもカヴァーしています。このカヴァー・セレクトは実に興味深いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KYHETuX8Ymw

「Love Can Be」
ダルシマーを効果的に用いた哀愁メロウ。Lauraの切ない歌声にグッときます。D.W. Georgeプロデュース。

「Promises」
女性SSWらしいフォーキー・チューン。David Grismanのマンドリン、Tommy Morganのハーモニカがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ip2TXjJnCyE

「Yes I Do」
Linda Lewisテイストのラブリーな仕上り。ここでもダルシマーの音色がLauraのキュートなヴォーカルとよくマッチしています。Bill Payneのシンセの音色も印象的です。

「Sunny Day」
1分強の小曲。

「Stairway」
ラストはBill Elliottのピアノとストリングスをバックに、しっとりとバラードを歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=bqsNdIAorWk

『Hold On To Your Dreams』(1996年)
laura allan hold on to your dreams.jpg

『Telegraph』(2000年)
Telegraph
posted by ez at 00:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする