2016年04月12日

Nouvelle Vague『Nouvelle Vague』

パンク/ニューウェイヴ名曲のボサノヴァ・カヴァー☆Nouvelle Vague『Nouvelle Vague』
Nouvelle Vague
発表年:2004年
ez的ジャンル:フレンチ・ポップ・ユニット
気分は... :ニューウェイヴ=ボサノヴァ=ヌーヴェル・バーグ

今回はニューウェイヴの名曲をボサノヴァ・カヴァーしたアルバムNouvelle Vague『Nouvelle Vague』(2004年)です。

Nouvelle Vagueはフランス人プロデューサー/マルチ・プレイヤーの2人、Marc CollinOlivier Libaux によるユニット。

70年代後半から80年代半ば頃までのパンク、ニューウェイヴ、ポストパンクの楽曲を、多様な女性ヴォーカリストをフィーチャリングしながらボサノヴァ、ジャズ、ガール・ポップ調のサウンドでカヴァーするのが、このユニットの特徴です。

今日紹介する1stアルバム『Nouvelle Vague』(2004年)を皮切りに、『Bande A Part』(2006年)、『3』(2009年)、『Couleurs Sur Paris』(2010年)といったアルバムをリリースしています。

本作にはJoy DivisionDepeche ModeTuxedomoonThe ClashPublic Image LimitedDead KennedysThe Sisters Of MercyXTCThe CureModern EnglishThe UndertonesKilling JokeThe Specialsといった13グループのカヴァーが収録されています。

昔は当ブログでもパンク/ニューウェイヴ作品を取り上げていましたが、最近では僕自身パンク、ニューウェイヴ、ポストパンクを聴く機会がかなり減ってしまいました。

その意味では、こういった作品を介して、パンク/ニューウェイヴ作品に触れるのは忘れていた衝動を思い出す良き機会かもしれませんね。

パンク/ニューウェイヴに興味がある方は、オリジナルと聴き比べながら聴くと楽しいですし、パンク/ニューウェイヴに興味がない方でも才能あるフランス人プロデューサー・チームによるキュートなガール・ポップ/ボサノヴァとして聴けば、パンク/ニューウェイヴ云々に関係なく楽しめるはずです。

パンク/ニューウェイヴの衝動をボッサ感覚で楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Love Will Tear Us Apart」
Joy Division、1980年のシングル曲をカヴァー。故Ian Curtisの寂しげな歌声が印象的なJoy Divisionの作品は意外にボッサ・サウンドにフィットします。ヴォーカルはEloisia。
https://www.youtube.com/watch?v=8oWO7Om17v0

Joy Division「Love Will Tear Us Apart」
 https://www.youtube.com/watch?v=zuuObGsB0No

「Just Can't Get Enough」
Depeche Mode、1981年のシングル曲をカヴァー(アルバム『Speak & Spell』収録)。エレポップなオリジナルがフレンチ・ポップ調のガール・ポップに変貌しています。ヴォーカルはEloisia。
https://www.youtube.com/watch?v=edJShjCqV1Q

Depeche Mode「Just Can't Get Enough」
 https://www.youtube.com/watch?v=_6FBfAQ-NDE

「In A Manner Of Speaking」
USのバンドTuxedomoonのカヴァー。オリジナルは『Holy Wars』(1985年)収録。オリジナルは哀愁感たっぷりですが、ここではレイジーなヴォーカルの哀愁ボッサで聴かせてくれます。ヴォーカルはCamille。
https://www.youtube.com/watch?v=-uZlvKXnYU4

Tuxedomoon「In A Manner Of Speaking」
 https://www.youtube.com/watch?v=pclN0M6q6_M

「Guns Of Brixton」
The Clashの名盤『London Calling』(1985年)収録曲をカヴァー。Paul Simonon作のレゲエ調の楽曲を気怠いジャジー・ポップで聴かせてくれます。ヴォーカルはCamille。
https://www.youtube.com/watch?v=PyBarlNnUuU

The Clash「Guns Of Brixton」
 https://www.youtube.com/watch?v=wqcizZebcaU

「This Is Not A Love Song」
Public Image Limited、1983年のシングル曲をカヴァー(アルバム『This Is What You Want... This Is What You Get』収録)。P.I.L.の代表曲を退廃モードのアコースティック・チューンで聴かせてくれます。P.I.L.のオリジナルをリアルタイムで聴いたときには、何度聴いてもピンと来ませんでしたが、こうしたカヴァーで聴くとこの曲の魅力を再認識した気がします。ヴォーカルはMelanie Pain。
https://www.youtube.com/watch?v=s6abR6LmNOc

Public Image Limited「This Is Not A Love Song」
 https://www.youtube.com/watch?v=9BGi8u8BtaA

「Too Drunk To Fuck」
Dead Kennedys、1981年のシングル曲をカヴァー。オリジナルはパンキッシュな魅力に溢れていますが、ここでは60年代ガール・ポップ調の雰囲気で聴かせてくれます。ヴォーカルはCamille。
https://www.youtube.com/watch?v=4JV0tpNHDA0

Dead Kennedys「Too Drunk To Fuck」
 https://www.youtube.com/watch?v=uJ7pgElCPXE

「Marian」
The Sisters Of Mercy、アルバム『First And Last And Always』(1985年)収録曲をカヴァー。ゴシック・ロックなオリジナルからガラッと雰囲気の異なるコケティッシュなヴォーカルのボッサ・チューンでで聴かせてくれます。ヴォーカルはAlex。
https://www.youtube.com/watch?v=lOEbJdgEc2g

The Sisters Of Mercy「Marian」
 https://www.youtube.com/watch?v=yVPx4zalkiM&nohtml5=False

「Making Plans For Nigel」
XTC、1979年のシングル曲をカヴァー(アルバム『Drums And Wires』収録)。Andy Partridgeの曲ではなく、Colin Mouldingの曲をセレクトしたところが正解かもしれませんね(笑)。ミステリアスなボッサ・チューンで楽しませてくれます。ヴォーカルはCamille。
https://www.youtube.com/watch?v=aH3x1PSYcm8

XTC「Making Plans For Nigel」
 https://www.youtube.com/watch?v=mfsYSPCNWCw

「A Forest」
The Cure、1980年のシングル曲をカヴァー(アルバム『Seventeen Seconds』収録)。Robert Smithの風貌がまだフツーだった頃(笑)の楽曲を、寂しげなボッサ・チューンで聴かせてくれます。ヴォーカルMarina。
https://www.youtube.com/watch?v=Ua2HPQUKJao

The Cure「A Forest」
 https://www.youtube.com/watch?v=xik-y0xlpZ0

「I Melt With You」
Modern English、1982年のシングル曲をカヴァー(アルバム『After The Snow』収録)。キャッチーなオリジナルも好きですが、コケティッシュな魅力に溢れた本ヴァージョンもなかなか。ヴォーカルはSilja。
https://www.youtube.com/watch?v=Gf88ZcmhC1I

Modern English「I Melt With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=LuN6gs0AJls

「Teenage Kicks」
The Undertones、1978年のデビュー・シングルをカヴァー。キュートなボッサ・チューンとなった本ヴァージョンを聴ことで、オリジナルのキャッチーな魅力を再認識できます。ヴォーカルはMelanie Pain。
https://www.youtube.com/watch?v=mhkXTwpc4KE

The Undertones「Teenage Kicks」
 https://www.youtube.com/watch?v=jVrP6JaPUv0

「Psyche」
Killing Joke、1980年のシングル曲をカヴァー。スピード感のあったオリジナルに対して、ここではグッとテンポを落とすことあで逆に妖しげな雰囲気を醸し出しています。ヴォーカルはSir Alice。
https://www.youtube.com/watch?v=V8olS_ROzrk

Killing Joke「Pssyche」
 https://www.youtube.com/watch?v=-RnYhOxz_Zs

「Friday Night Saturday Morning」
The Specialsのカヴァー。シングル「Ghost Town」収録曲。ダビーなレゲエ・チューンであったオリジナルに対して、コケティッシュなヴォーカルとフォーキー調サウンドで聴かせてくれます。ヴォーカルはDaniella D'Ambrosio。
https://www.youtube.com/watch?v=HUB1jXgur-A

The Specials「Friday Night Saturday Morning」
 https://www.youtube.com/watch?v=P2df30y9sMQ

ご興味がある方はNouvelle Vagueの他作品もチェックを!

『Bande A Part』(2006年)
Bande A Part

『3』(2009年)
3

『Couleurs Sur Paris』(2010年)
Couleurs Sur Paris
posted by ez at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする