発表年:1975年
ez的ジャンル:マルディグラ・インディアン系ニューオーリンズ・ファンク
気分は... :インディアン・パワー!
ニューオーリンズのマルディグラ・インディアンのバンドThe Wild Magnoliasの2ndアルバム『They Call Us Wild』(1975年)です。
ニューオーリンズのマルディグラ・インディアンの部族であるWild Magnoliasのビッグ・チーフ(酋長)であったTheodore "Bo" Dollisと彼の幼馴染みでThe Golden Eaglesのビッグ・チーフであったMonk Boudreauxを中心に結成されたファンク・グループThe Wild Magnoliasの紹介は、The Wild Magnolias With The New Orleans Project名義の1stアルバム『The Wild Magnolias』(1974年)に続き2回目となります。
本作『They Call Us Wild』(1975年)は、1stアルバム『The Wild Magnolias』(1974年)と並ぶレア・グループの人気作品です。
本作におけるメンバーは、Theodore Emile "Bo" Dollis、Joseph Pierre "Monk" Boudreaux、"Gator June" Johnson, Jr.、"Crip" Adams、"Quarter Moon" Tobias、"Gate" Johnson、"Bubba" Scott、James Smothersという8名。
さらに前作『The Wild Magnolias』同様にアレンジを手掛けるWilson Turbinton(Willy Tee)(key、syn)をはじめ、、Earl Turbinton(as、ss)、Guitar June(g)、Erving Charles(b)、Alfred Roberts(conga)、Larry Panna(ds)、Snooks Eaglin(g)、Julius Farmer(b)といったミュージシャンがバックを務めています。プロデュースはPhilippe Rault。
前作『The Wild Magnolias』と同じく、マルディグラ・インディアンの伝統的な演奏とファンクを融合させたサウンドで楽しませてくれますが、この2ndはファンキー・サウンドが洗練されている印象を受けます。
スリリングな格好良さを持つ「They Call Us Wild」、「Ho Na Nae」、本作らしい洗練が顕著な「Injuns, Here We Come」、妖しげなファンキー・グルーヴ「New Suit」あたりがオススメです。
ファンキー・サウンド好きの人はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「They Call Us Wild」
タイトル曲はファンキーな中にも1stからの洗練を感じるパーカッシヴなインディアン・ファンク。ブラックスプロイテーションのサントラを思わせるスリリングな格好良さがあります。この1曲のみでも本作は買いなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=EK05JYkF09s
「New Suit」
妖しげなオルガンの音色、ファンキーなサックス、トライバルなコンガが印象的なファンキー・グルーヴ。後にNeville Brothersもカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=CHCKAKoA4Ys
「Ah Anka Ting Tang Boo Shanka Boo」
テンポを落としたサイケ&スワンピーなサウンドが独特の雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=CueH7wrWIjE
「Fire Water」
ジャケの雰囲気そのままにマルディグラ・インディアンらしさを押し出したニューオーリンズ・ファンク。手数の多いコンガのパーカッシヴ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Dq6vh-kydJY
「Injuns, Here We Come」
洗練されたジャズ・ファンク調の仕上がり。Bo Dollisらのヴォーカル・パートがなければ、The Wild Magnoliasとは分からないスマートな疾走感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=1wEW8t3g068
「New Kinda Groove」
Bo Dollisのヴォーカル・スタイルとマッチしたジワジワくるグルーヴィー感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CBz-YuwhAP0
「Jumalaka Boom Boom」
思わず一緒に♪Jumalaka Boom Boom〜♪と口ずさんでしまいそうです。
「We're Gonna Party」
タイトルの通り、パーティー・モードのファンキー・グルーヴ。もっと長尺で聴きたい気分です。
https://www.youtube.com/watch?v=4ftQ6rzC_vw
「Ho Na Nae」
1stアルバム『The Wild Magnolias』(1974年)にもボーナス・トラックとして収録されていた楽曲です。インディアン・ファンク・クラシックと呼びたくなるスリリングな名曲ですね。思わず雄叫びをあげたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=jq7rtKIgnZs
The Wild Magnoliasの他作品もチェックを!
『The Wild Magnolias』(1974年)
『1313 Hoodoo Street』(1996年)
『Life is a Carnival』(1999年)
同じくニューオーリンズのマルディグラ・インディアンのバンドThe Wild Tchoupitoulasのアルバム『The Wild Tchoupitoulas』(1976年)もチェックしてみては?The Meters、Neville Brothersのメンバーが参加しています。
The Wild Tchoupitoulas『The Wild Tchoupitoulas』(1976年)