録音年:1966年
ez的ジャンル:USジャズ・ヴァイヴ
気分は... :スパイダーマン!
今日はBGM的なジャズ・ヴァイヴ作品Freddie McCoy『Spider Man』(1966年)です。
Freddie McCoy(1932-2009年)はUSジャズ・ヴィヴラフォン奏者。
60年代後半にPrestigeから『Lonely Avenue』(1965年)、『Funk Drops』(1966年)、『Spider Man』(1966年)、『Peas 'N' Rice』(1967年)、『Listen Here』(1968年)、『Soul Yogi』(1968年)、『Beans & Greens』(1968年)という7枚のアルバムをリリース。さらにCobblestoneから『Gimme Some!』(1971年)をリリースしています。
今日では知名度の低いジャズ・ヴァイヴ奏者ですが、60年代後半の短期間に名門Prestigeから7枚ものリーダー作を出しているのは凄いですね。
今日紹介する『Spider Man』(1966年)は、タイトル曲がDJ/クラブジャズ方面で再評価されたため、CD化された作品です。多分、本作が唯一CD化されているFreddie McCoy作品だと思います。
人気アメコミ・ヒーローのスパイダーマンが描かれたジャケは、良くも悪くも印象には残りますね。
レコーディング・メンバーはFreddie McCoy(vibe)、Charlie Wilson(p)、Steve Davis(b)、Rudy Lawless(ds)という編成です。
正直、タイトル曲「Spider Man」以外はどうってことないB級作品かもしれません。しかしながら、ヴァイヴの響きが好きな僕としては、BGMとして流す作品として、こういうアルバムも嫌いじゃありません。
聴く人を選ぶ作品かもしれませんが、ジャズ・ヴァイヴ好きの方はチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Hav' Mercy」
Freddie McCoy作。ソウル・ジャズなオープニング。本来のFreddie McCoyの持ち味って、こういったフィーリングなのかもしれませんね。
「Yesterdays」
Jerome Kern作。1933年の『Roberta』のために書かれたスタンダードをカヴァー。少し憂いを帯びたバラードを緩急をつけた演奏で聴かせてくれます。
「The Girl From Ipanema」
Antonio Carlos Jobim作のボサノヴァ名曲をカヴァー。ラウンジ・ジャズ的なボッサ・サウンドで楽しませてくれます。ボサノヴァとヴァイヴの響きは合いますね。
「Spider Man」
Freddie McCoy作。本作のハイライト。躍動するアッパーなラテン・ジャズは確かにクラブジャズ・ファンを魅了する演奏だと思います。でも、この演奏からスパイダーマンはイメージできませんが(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=zRvD8Y7PU9k
「That's All」
Alan Brandt/Bob Haymes作のスタンダードをカヴァー。素敵なヴァイヴの音色が栄えるロマンティックなバラードです。個人的にはジャズ・ヴァイヴによるバラードも好きなので、この演奏も結構気に入っています。
「Speak Out, Deagan!」
Freddie McCoy作。ラストはウォーキング・ベースが先導する小粋な演奏で締め括ってくれます。
気づけば、もう金曜日ですね。
今週は1週間があっという間でした。