2016年04月25日

Corduroy『Dad Man Cat』

モッズ・スタイルのサウンドで人気を博したUKアシッド・ジャズ☆Corduroy『Dad Man Cat』
Dad Man Cat
発表年:1992年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ
気分は... :確信犯的な・・・

今回は90年代UKアシッド・ジャズ作品からCorduroy『Dad Man Cat』(1992年)です。

Corduroyは1991年にロンドンで結成されたジャズ・ファンク・バンド。

メンバーはScott Addison(key、vo)、Ben Addison(ds、vo)、Richard Searle(b)、Simon Nelson-Smith(g)の4名。

双子の兄弟であるScottとBenはCorduroy結成前はインディー・ロック・バンドBoys Wonderのメンバーでした。
また、Richard Searleは1986年のUKチャートNo.1「Spirit in the Sky」を放ったネオ・サイケ/グラム・ロック・バンドDoctor & the Medicsの元メンバーです。

グループは『Dad Man Cat』(1992年)、『High Havoc』(1993年)、『Out of Here』(1994年)、『The New You!』(1997年)、『Clik!』(1999年)、『Quattro - Live In Japan 1994』(2001年)といったアルバムをリリースしています。

アシッド・ジャズ・ブームの中、モッズ・スタイルのサウンドで人気を博したグループですね。

Acid Jazzからリリースされた1stアルバム『Dad Man Cat』(1992年)は、彼らのモッズ・スタイルのサウンドを存分に楽しめる1枚です。

プロデュースはCorduroyJohn Laker。メンバー以外にRobin Lurie(per)がレコーディングに参加しています。

60年代のモッド・ジャズやスパイ映画サントラの持つヒップな格好良さを巧みに取り込んだ確信犯的な演奏にグッときます。

アシッド・ジャズ系コンピにも収録されている「Electric Soup」「E-Type」、モッズ的な格好良さを楽しめる「Chowdown」「Frug In G Major」、スキャット入りの「Skirt Alert」、実にヒップな「Six Plus One」、インド・テイストの「The Girl Who Was Death」Quincy Jonesのカヴァー「Money Is」あたりがオススメです。

「Money Is」以外はグループのオリジナルです。

久々にアルバム1枚聴き直しましたが、狙いが明確で、それを見事に音に反映させている実によく出来たアシッド・ジャズ/ジャズ・ファンク作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Chowdown」
グルーヴィーなオルガンとベース・ラインが格好良いオープニング。アシッド・ジャズ流のモッズ・サウンドといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_k8KAZKMMVU

「Long Cool & Bubbly」
このグループの特徴であるB級スパイ映画のサントラ風のサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=QHaLWjKT4Zc

「The Girl Who Was Death」
タブラ風のパーカッシヴなリズム、シタール風のギターとインド・テイストでアクセントを加えた1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CRS5ewFw-vI

「How To Steal The World」
オルガン・ジャズ・ファンクらしいグルーヴを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=KYpnA1TaOvs

「Frug In G Major」
モッド&グルーヴィーな格好良いオルガン・ジャズがお好きな人であれば気に入る演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=QQxG-TAyRgs

「Electric Soup」
各種アシッド・ジャズ系コンピにも収録されている人気曲。60年代モッド・ジャズ/サントラのエッセンスをアシッド・ジャズ流にリバイバルさせた感じでサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=uorIGzowXZM

「Ponytail」
疑似ライヴ風です。勢いだけではない、このユニットの小粋なセンスを感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=YV2I5kusXj4

「Harry Palmer」
Richard Searleの格好良いベースラインが牽引するファンキーなジャズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=1n0u9TtTkSM

「E-Type」
この曲もアシッド・ジャズ系コンピに収録されている人気曲です。ギター・サウンドを強調したアシッド・ジャズ流モッズ・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=YOiNLqD6njU

「Skirt Alert」
スキャット入りの洗練されたサウンドは、当時の渋谷系サウンドが好きだった人なんかも気に入ると思います。僕もそんなリスナーの一人ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=2BA4Hjfp4UQ

「Six Plus One」
60年代スウィンギン・ロンドンのヒップなフィーリングをアシッド・ジャズ流に昇華させたような格好良さを持った演奏です。ボッサ・テイストを取り込んだキャッチーさも僕好み。

「Money Is」
Quincy Jones作品をカヴァー。オリジナルは映画『Dollar$』(1971年)のサントラ収録曲です。イントロ聴いた瞬間にグッとくる現行ジャズ・ファンクに繋がるグルーヴィーな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=XyPdc1qdT5k

Corduroyの他作品もチェックを!

『High Havoc』(1993年)
High Havoc

『Out of Here』(1994年)
Out of Here

『The New You!』(1997年)
ニュー・ユー!

『Clik!』(1999年)
CLICK!

『Quattro - Live In Japan 1994』(2001年)
Live in Japan
posted by ez at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする