2016年05月25日

Rosalia De Souza『Brasil Precisa Balancar』

Roberto Menescalプロデュースの2nd☆Rosalia De Souza『Brasil Precisa Balancar』
ブラジル・プレシーザ・バランサール
発表年:2005年
ez的ジャンル:Schema系ボッサ
気分は... :たとえ泳いででも・・・

Schemaの歌姫Rosalia De Souzaの2ndアルバム『Brasil Precisa Balancar』(2005年)です。

マイスターNicola Conteの秘蔵っ子であるブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれの女性シンガーRosalia De Souzaについて、当ブログで紹介した作品は以下の3枚。

 Quintetto X『Novo Esquema Da Bossa』(1995年)
 『Garota Moderna』(2003年)
 『D'Improvviso』(2009年)

Nicola Conteのプロデュースでデビュー・アルバム『Garota Moderna』(2003年)をリリースし、クラブジャズ方面から絶賛されたRosalia De Souza。

2ndアルバムとなる『Brasil Precisa Balancar』では、ブラジル音楽の至宝Roberto Menescalをプロデューサー&アレンジャーに迎え、ボサノヴァ色を強めたブラジル人アーティストらしい1枚に仕上がっています。

Roberto Menescalが彼女のブラジリアンDNAをうまく引き出していますね。

レコーディングには、Roberto Menescal(g)、Adriano Souza(p)、Adriano Giffoni(b)、Marcio Bahia (ds)、Sidinho(per)、Roberto Rossi(tb)、Guta Menezes(tp、flh、harmonica)、Sergio Galvao (sax、fl)といったアーティストが参加しています。

また、大御所Marcos ValleとSchemaのレーベルメイトであるブラジル人男性シンガー・ソングライターTocoがゲスト参加しています。

特にTocoは楽曲提供面でも大きく貢献しています。僕の本作のお気に入りの2曲である「Nem Que Seja A Nado」「Rio De Janeiro」の2曲は共にToco作品です。

Schema作品ですが、クラブジャズ・リスナーよりブラジル音楽リスナー向けの1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Onde Anda O Meu Amor」
Orlandivo/Roberto Jorge作。当ブログでは作者OrlandivoのヴァージョンやBossa Tresヴァージョンも紹介済みです。Orlandivoの名曲を洒脱なジャズ・サンバで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bnmhXY7QzzQ

「Voz Da Lapa」
Tocoをフィーチャー(Toco作)。Toco本人のヴァージョンはアルバム『Outro Lugar』(2006年)に収録されています。Rosaliaの憂いを帯びたヴォーカルとジェントルなTocoのヴォーカルの組み合わせがグッドな哀愁メロウ・ボッサ。
https://www.youtube.com/watch?v=NCK3-Kkm0U0

「Que Bandeira」
Paulo Sergio Valle/Marcos Valle作。Marcosのオリジナルは当ブログでも紹介した『Garra』(1971年)に収録されています。また、Osmar Militoのカヴァーも紹介済みです。Marcosのオリジナルも大好きですが、ここではMarcos Valle本人をフィーチャーし、オトナな落ち着きが心地好いメロウ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eN3bOVrkHso

「Ao Amigo Tom」
Paulo Sergio Valle/Marcos Valle作。この曲もオリジナルは『Garra』に収録されています。Tom Jobim(Antonio Carlos Jobim)のことを歌ったこの曲を、サウダージ感たっぷりのボッサ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZXMsYZKlHdc

「Brasil Precisa Balancar」
Paulo Cesar Pinheiro/Roberto Menescal作。タイトル曲はRoberto Menescal起用の狙いがよくわかるキャッチー&エレガントなボッサ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=N9ravvKgAiU

「Jogo De Roda」
Ruy Guerra/Edu Lobo作。Edu Loboのオリジナルは『Edu』(1967年)に収録されています。Edu Lobo作品らしいノルデスチのミステリアス感とスピードアップしたパーカッシヴな展開のとのコントラストがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Fx8zgv84PUk

「Agarradinho」
Roberto Menescal/Rosalia De Souza作。Menescalの素敵すぎるギターをバックに、Rosaliaがしっとりと歌い上げるジャジー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=NiYXUW-QmAA

「Nem Que Seja A Nado」
Tocoをフィーチャー(Toco作)。Toco本人のヴァージョンはアルバム『Outro Lugar』(2006年)に収録されています。再びTocoの登場です。軽快なアコースティックなの質感が僕好みの爽快メロウ。僕の一番のお気に入り曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=FdJJRyYij0k

「Rio De Janeiro」
Stefano Tirone/Toco作。オリジナルは『Instalacao Do Samba』(2004年)に収録されています。Toco作品が続きます。軽快なリズムと涼しげなフルートが心地好い素敵なメロ・チューン。「Nem Que Seja A Nado」と並ぶお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=bNfla4wsxfY

「Mar Amar」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。正統派ボッサ・チューンをRosaliaがキュートに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=H_JqS-qPWH8

「Um Novo Dia」
Toco作。恋の終わりをきっぱりと宣言するメロウなジャズ・サンバ。あっけらかんとしたRosaliaのヴォーカルが歌の内容と合っていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=P5dnc3is_ys

「Vivo Sonhando」
Vinicius de Moraes/Antonio Carlos Jobim作。当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo Mateoのカヴァーを紹介済みです。Jobim作品をMenescalの小粋なアレンジで聴かせてくれます。Guta Menezesのハーモニカがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=t3izk6BOWxw

「O Que E Amar」
Johnny Alf作。Johnny Alfのオリジナルは『Nos』(1974年)に収録されています。ラストはMenescalのギターをバックに、Rosaliaがしっとりと歌い上げるロマンティック・ムードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5pNM6NFmOwM

国内盤CDにはGerardo Frisinaによるリミックス「Que Bandeira(Gerardo Frisina Remix)」、The Five Corners Quintetが参加した「Adriana(Performed By The Five Corners Quintet)」という2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。クラブジャズ好きの人には、これらボートラ収録の国内盤をオススメします。

他のRosalia De Souza作品もチェックを!

Quintetto X『Novo Esquema Da Bossa』(1995年)
Novo Esquema Da Bossa

『Garota Moderna』(2003年)
Garota Moderna

『D'Improvviso』(2009年)
D'improvviso
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2016年05月24日

Hysear Don Walker『Complete Expressions Vol. 2』

エレピ好きにはグッとくるレア・グルーヴ作品☆Hysear Don Walker『Complete Expressions Vol. 2』
コンプリート・エクスプレッションズ VOL.2 +1
発表年:1973年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系エレピ・グルーヴ
気分は... :放心状態・・・

ここ数日根詰めて作業していた仕事が昨日で区切りがつき、睡眠不足と緊張から解かれた反動で少し放心状態です。

こんな時はインスト系の作品が疲れなくていいかな・・・

セレクトしたのはレア・グルーヴ人気作Hysear Don Walker『Complete Expressions Vol. 2』(1973年)です。

Hysear Don Walkerはイリノイ州出身のピアニスト。

Eldee Young(b)、Redd Holt(ds)と共にYoung-Holt Unlimitedの前身The Young Holt Trioのメンバーとして活動していました。

その後『Complete Expressions』(1970年)、Hysear Don Walker『Complete Expressions Vol. 2』(1973年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。

アーティスティックなジャケが印象的な本作は『Rare Groove A to Z』にも掲載されていたレア・グルーヴ人気作です。

レコーディング・メンバーはHysear Don Walker(el-p)、Mark Ellicott(b)、Donald Taylor(per)、
(congas)、Cy Touff(harmonica)。プロデュースはRay Haley

とにかくアルバム全編でエレピの音色の心地好さを楽しめるエレピ・グルーヴ作品ですね。

格好良い「A Di L」「Black Marble」、Cy TouffのハーモニカとWalkerのエレピの相性が抜群の「Complete Expressions」「Sun Ray」、有名アーティストのグッド・カヴァー「Children Of The Night」「Satisfaction」「Killing Me Softly」あたりが僕のオススメです。

ジャケもサウンドも思わずニンマリしてしまうレア・グルーヴ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Complete Expressions」
スロウ・テンポのドラム・ブレイクで始まるオープニング。ゆったりうねるグルーヴをバックに、Cy Touffのハーモニカがいい味を出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=rXReFkNhsJo

「A Di L」
メロウに疾走するジャズ・ファンク。アルバムで一番のお気に入りです。メロウ・エレピの心地好さとパーカッシヴなグルーヴ感の組み合わせがサイコーです。

「Poo-Jo」
2分強の小曲ですが、本作らしいエレピ・グルーヴを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=GEj3ImkB_4Y

「Sun Ray」
再びCy Touffのハーモニカをフィーチャー。メロウなエレピ・グルーヴとハーモニカの相性は抜群です。

「D.M.」
エキサイティングなスピード感が魅力の演奏です。刑事映画のサントラとか似合いそうですね。

「Children Of The Night」
The Stylisticsのカヴァー(Thom Bell/Linda Creed作)。なかなかシブいチョイスですが、哀愁メロウなエレピの音色が沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=XD6EpeTxx6M

「Black Marble」
「A Di L」と並ぶ僕のお気に入り。ずしりとしたボトムがいい感じのエレピ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=4PbARl9Qfo0

「Inner Face Rebirth」
タイトルからして『Complete Expressions』収録の「Inner Face」のパート2って感じですかね。エレピの何処となく切ない響きが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=l37rs6O2PhU

「Satisfaction」
The Rolling Stonesのお馴染みのヒット曲をカヴァー。お馴染みのヒット曲をエレピ・グルーヴで楽しませてくれます。

「Killing Me Softly」
Charles Fox/Norman Gimbel作。Roberta Flackの大ヒットで知られる名曲をカヴァー(オリジナルはLori Lieberman)。この曲自体エレピ・サウンドが似合いそうですからね。期待を裏切らない出来栄えです。
https://www.youtube.com/watch?v=55omva5BJ-U

「Love Your Mine Today」
CDボーナス・トラック。Eugene Record/Sandra Drayton作。オリジナルはBarbara Acklinですかね。オーケストレーションも配したサウンドは本編とは異なる雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l8E8XzOFyEU

ご興味がある方は1st『Complete Expressions』(1970年)もセットでチェックを!

『Complete Expressions』(1970年)
コンプリート・エクスプレッションズ VOL.1(期間限定価格盤)
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2016年05月22日

The Jazzinvaders『Find the Love』

ディスコ/ブギーにアプローチしたダンサブルな最新作☆The Jazzinvaders『Find the Love』
ファインド・ザ・ラヴ
発表年:2016年
ez的ジャンル:オランダ産クラブジャズ
気分は... :70年代愛!

今回は新作アルバムからオランダのニュー・ジャズ/クラブジャズ・コンボThe Jazzinvadersの最新作となる5thアルバム『Find the Love』です。

これまで当ブログでは彼らの4枚のオリジナル・アルバムをすべて紹介済みです。

 『Up & Out』(2006年)
 『Blow!』(2008年)
 『Three』(2010年)
 『That's What You Say!』(2013年) 

前作『That's What You Say!』(2013年)は伝説のハモンド・オルガン奏者Dr. Lonnie Smithをフィーチャリングし、彼のオルガンを活かしたソウル・ジャズ/ジャズ・ファンク的なアルバムでした。

3年ぶりとなる新作『Find the Love』はディスコ/ブギーにアプローチしたダンサブルな1枚に仕上がっています。

本作のThe Jazzinvadersのメンバーは、Phil Martin(ds、per)、Linda Bloemhard(vo)、Rolf Delfos(as、ss)、Peter Broekhuizen(ts)、Cees Trappenburg(tp)、Berthil Busstra(key、syn)の6名。

さらには第7のメンバーとも呼べるTom Van Der Kolk(b、g)をはじめ、Brian Zalmijn(vo)、Lilian Vieira(vo)、Michel van Schie(b)といったミュージシャンが参加しています。

Lilian Vieiraはブラジル出身の女性シンガーで、オランダのブラジリアン・エレクトロ・ユニットZuco 103のメンバーとして知られています。

アルバム全体は70年代ディスコ/ブギー、ジャズ・ファンク/フュージョンへの愛情を感じる実にキャッチーなアルバムに仕上がっています。レア・グルーヴ/フリーソウル好きの人もグッときそうな曲も多数あります。

彼らの70年代愛を一緒に楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Higher On Fire」
本作を象徴するキャッチーなディスコ/ブギーがオープニング。ディスコ/ブギーといってもジャズ・コンボらしい生音感があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6fFFviWhmNU

「Discover Disco Lover」
メロウなミディアム・ブギー。寛ぎながら聴ける大人のメロウ・ディスコって感じがいいですね。キュートなLindaのヴォーカルやホーン隊のアンサンブル&ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=3retJU28t2w

「Get It, Work It」
ずっしりとしたグルーヴと親しみやすいホーン・アンサンブルが印象的なミディアム・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=cJU5w80hVlM

「Find The Love」
僕の一番のお気に入り。フリーソウル/レア・グルーヴ好きが気に入りそうな70年代ジャズ・ファンク/フュージョン・テイストのメロウ・グルーヴ。これから夏モードにはぴったりの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=w4vGz-PZT68

「Get Away」
この演奏もレア・グルーヴ好きの人が気に入りそうなメロウなブギー・ファンク。キャッチーなヴォーカル・アレンジやメロウなシンセの音色もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=7TOLgGC47Mw

「Much Rosie」
アーバンなクロスオーヴァー・ジャズ。Steely DanHerbie Hancock的な雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=tUGJquqTGrk

「Disco Fever」
キュートなLindaのヴォーカルを活かしたメロウ・ディスコ。華やかな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oTFcwjvdEss

「Do It」
70年代マイアミ・ディスコ的な良い意味のB級感が魅力のダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=8p6HXdLzqE0

「Phil's Crossroads」
前曲がマイアミならば、軽快なギター・カッティングや華やかな女性ヴォーカルが特徴的な本曲はN.Y.ディスコって雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2_6hxN5do8Y

「Higher On Fire Reprise」
「Higher On Fire」のインスト・ヴァージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=RWOvhywZSFw

The Jazzinvadersの過去記事もご参照下さい。

『Up & Out』(2006年)
Up & Out

『Blow!』(2008年)
ブロウ!

『Three』(2010年)
スリー

The Jazzinvaders Featuring Dr. Lonnie Smith『That's What You Say!』(2013年)
ザッツ・ホワット・ユー・セイ!
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2016年05月21日

Mongo Santamaria『El Bravo!』

バラエティに富んだラテン作品☆Mongo Santamaria『El Bravo!』
エル・ブラーヴォ!
発表年:1965年
ez的ジャンル:バラエティ・ラテン
気分は... :あの手この手で・・・

今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamaria『El Bravo!』(1965年)です。

キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamariaの紹介は『Mongo '70』(1970年)に続き2回目となります。

レコーディング・メンバーはMongo Santamaria(bongos)以下、Marty Sheller(tp)、Bobby Capers(fl、as、bs)、Hubert Laws(fl、ts)、Rodger Gran(p)、Victor Venegas(b)、Carmello Garcia(ds、timbales)、Nacho Sanabria(vo)、Wito Correa(vo)です。

Hubert Lawsの参加が目を引きますね。

さまざまなタイプの伝統的なラテンをノスタルジックではなく(当時の)アップデートした感覚で聴かせてくれるのではがいいですね。

本作のハイライト「Black Stockings」、メリハリの効いた「Lucky Mambo」、パーカッシヴなキャッチーさがいい「El Bravo」、Jobim作品を取り上げた「Estrada Do Sol」あたりが僕のお気に入りです。

Mongo Santamariaというミュージシャンの感性の鋭さを実感できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「El Bravo」
Mongo Santamaria作。アフリカン・リズムと共にスタートするグルーヴィー・ラテン。ヴォーカルはWito Correa。パーカッシヴなキャッチーさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ry3NTvbQZps

「Casabe」
Carmello Garcia作。ラテンならではの疾走感がいいですね。突き抜けたホーン・アンサンブル、中盤のピアノとパーカッションのアンサンブルもスリリングでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ByKAqAnVv3E

「Miedo」
Rodger Grant/Mongo Santamaria作。ムーディーなボレロ。シブいヴォーカルがまたいいですね。Hubert Lawsがフルート・ソロを聴かせてくれます、
https://www.youtube.com/watch?v=vqun4d5R-Kg

「Black Stockings」
Hubert Laws作。本作のハイライトかもしれませんね。軽快な優雅さとハード・ドライビングな格好良いを併せ持つジャジー・ルンバ。ホーン隊のプレイが実にキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iDCEYjMS1Vw

「Monica」
Mongo Santamaria作。エレガントな雰囲気のチャチャチャ。Hubert Lawsのフルートが何処となくユーモラスです。

「Lucky Mambo」
Ocaslo Kortwright/H. Montalbo作。Nacho Sanabriaのヴォーカルをフィーチャーしたマンボ。ヴォーカル・パートのスムースな疾走感と中盤のエキサイティングなパーカッション・ブレイクのメリハリがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FP3q_SxkQkM

「Cinderella」
Hubert Laws/Ocaslo Kortwright作。アフロ・キューバンらしいソン・モントゥーノ。ノスタルジックな雰囲気の中で白熱のプレイを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=1Mh1kkb6y2g

「La Justicia」
F. Lopez作。ジャズ・フィーリングをうまく活かしたメレンゲ。メレンゲらしい開放感がいいですね。

「Ole Guajira」
Mongo Santamaria作。哀愁ラテンの世界に浸れます。
https://www.youtube.com/watch?v=ItcHOvZfWBM

「Estrada Do Sol」
Dolores Duran/Antonio Carlos Jobim作。Jobim作品を爽快メロウに聴かせてくれます。こういう演奏にはHubert Lawsのフルートがよく似合います。

「Mantequero」
I. Sanabria作。ラストはアフロ・キューバンらしいカラっとした疾走感が心地好い演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=z73G_pWWjvw

Mongo Santamariaの他作品もチェックを!

『Sabroso』(1960年)
Sabroso

『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
Mongo Introduces La Lupe

『Mongo at the Village Gate』(1963年)
Mongo at the Village Gate

『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)
Mongo Explodes / Watermelon Man! by Mongo Santamaria (1993-04-27) 【並行輸入品】

『La Bamba』(1965年)
ウォーターメロン・マン

『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
Soul Bag/Stone Soul

『Feelin Alright』(1970年)
Feelin Alright by Santamaria, Mongo (2001-07-31) 【並行輸入品】

『Mongo '70』(1970年)
Mongo '70

『At Montreux』(1971年)
モンゴ・アット・モントルー

『Mongo's Way』(1971年)
モンゴズ・ウェイ(紙ジャケット仕様)(BOM24077)

『Up From the Roots』(1972年)
Up From Roots

『Afro Indio』(1975年)
Afro Indio

『Sofrito』(1976年)
Sofrito

『A La Carte』(1976年)
La Carte

『Dawn (Amanecer)』(1977年)
夜明け

『Red Hot』(1979年)
レッド・ホット

『Soy Yo』(1987年)
Soy Yo
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2016年05月20日

U-Mynd『Prove My Love』

シカゴ出身の実力派90年代男性R&Bグループ☆U-Mynd『Prove My Love』
Prove My Love by U-Mynds (1993-11-08) 【並行輸入品】
発表年:1993年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bグループ
気分は... :抜群の安定感!

今回は90年代男性R&Bグループ作品からU-Mynd『Prove My Love』(1993年)です。

U-MyndWilliam "Big Will" LarkinJermaine ScottMarcus MillerAnthony FredrickGavin T. Hendersonという5人が結成したシカゴ出身の男性R&Bグループ。

The 2 Live CrewLuke SkyywalkerことLuther Campbellに見出され、彼のLuke Recordsから1stアルバム『Prove My Love』(1993年)をリリースし、同じくLuke RecordsからデビューしたH-Townに続く実力派男性R&Bグループとして注目されました。

その後、3人組となり2ndアルバム『Funky, Sexual, Freaky & On The Real』(1997年)をリリースしています。さらにリード・ヴォーカルであったWilliam "Big Will" Larkinは、Big Will名義でソロ・アルバム『Ghetto Soul』(2006年)をリリースしています。

さて、1stアルバムとなる本作『Prove My Love』(1993年)ですが、実力派ヴォーカル・グループである彼らの歌唱力を活かした作りの充実作となっています。

アルバムは大きくスロウ中心の前半とダンサブルなNJS中心の後半に分かれます。このパターンでスロウを後半ではなく、前半にズラリと並べてくるあたりに彼らのヴォーカル・グループとしての自信と誇りが窺えます。

The Stylisticsの名曲カヴァー「Stop, Look & Listen (To Your Heart)」をはじめ、濃厚なリード・ヴォーカルと爽快コーラスによる絶品スロウを堪能できる前半の彼らの存在感は圧倒的です。

圧倒的な前半と比較してNJSな後半は割を食っている感がありますが、それでもキャッチーな曲が多く十分楽しめます。ヴォーカルの安定感が抜群なので、余計なところを気にすることなくNJSのグルーヴに入り込める点がいいですね。

直後にBlackstreetに加入するDave Hollisterも2曲でプロデュースしています。

実力派男性R&Bグループをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Stop, Look & Listen (To Your Heart)」
The Stylistics、1971年のシングルとなった名曲をカヴァー(Thom Bell/Linda Creed作)。このグループが只者ではないことが分かる濃厚な仕上り。濃厚な中に若手グループらしい溌剌さも感じられる好カヴァーに仕上がっています。Percy Larkinsプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=vQhYbtwNN6E

「Come Home」
濃厚な味付けをお酢でさっぱり食するかのように、濃厚リードと爽快コーラスの組み合わせがいい感じのスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=np-q40gTAF8

「Do It To Ya」
このスロウも濃厚リードと爽快コーラスのバランスが最高です。Dwight Mason/Johnny Billups/Lamar Pinklynプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=Nc-WZs2fqjQ

「Do It Like That」
美しいメロディを素晴らしいコーラスワークで歌い上げる美メロ・スロウ。Dwight Mason/Johnny Billups/Lamar Pinklynプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=2Crn94wPgwA

「Prove My Love」
タイトル曲は素敵なスロウ。濃厚リードより素晴らしいコーラスワークを重視した作りが僕好み。Dwight Mason/Johnny Billups/Lamar Pinklynプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=3KQUfXTkWxE

「Just For The Moment」
テナーのリードによるセクシー・モードのスロウ。ここでもリード、コーラス共に抜群の安定感です。Dwight Mason/Johnny Billups/Lamar Pinklynプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=giNcJVk5pew

「Why U Trippin」
Earon & Erickプロデュース。ラップ&スクラッチが入った80年代後半の雰囲気のNJS。音は少し古い感じだけど、ヴォーカル・ワークが圧倒的なので、聴けてしまうのが彼らの実力かもしれませんね。

「Baby I Need U」
Dave Hollisterプロデュース。派手な曲ではありませんが、Dave Hollisterがグループの魅力をうまく引き出していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=M0i58Oao4EU

「She Keeps On Calling Me」
Dave Hollisterプロデュース。アッパーなNJSです。このグループらしいのかは?かもしれませんが、こういうイケイケのNJS好きです。

「I Been Watching You」
Ricky Rainbowプロデュース。爽快コーラスを活かしたアップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=U-rTnA3WjHI

「Good Lovin」
Bishop "Stick" Burrellプロデュース。軽やかに弾けたグルーヴが心地好い1曲。純粋にキャッチーでいい曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=rtE3rxcLPHc

「The Ghetto」
Bishop "Stick" Burrellプロデュース。ラストはダンサブルに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sq5UXI33ww0

2nd『Funky, Sexual, Freaky & On The Real』(1997年)やBig Willのソロ『Ghetto Soul』(2006年)もチェックを!

『Funky, Sexual, Freaky & On The Real』(1997年)
Funky Sexual Freaky & on the R

Big Will『Ghetto Soul』(2006年)
Ghetto Soul
posted by ez at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする