発表年:1975年
ez的ジャンル: Brunswick系ディスコ/ブギー
気分は... :可憐な歌声・・・
今回は70年代のBrunswick系ソウル/ディスコ作品からMaryann Farra & Satin Soul『Never Gonna Leave You』(1975年)です。
フリーソウル好きにはお馴染みのBrunswick作品ですね。
Maryann Farra & Satin SoulはプロデューサーTony Valor率いるTony Valor Sounds Orchestraによる覆面プロジェクト。
Tony Valor Sounds Orchestra(TVSO)といえば、Barry WhiteのThe Love Unlimited Orchestraから多大な影響を受けたTony Valorが結成したプロジェクトです。本作でフィーチャリングされているMaryann Farraのコーラス隊メンバーです。
また、Satin Soulというユニット名は、The Love Unlimited Orchestraのシングル曲「Satin Soul」からとったものでしょう。
そんなMaryann Farra & Satin Soul唯一のアルバムが『Never Gonna Leave You』(1975年)です。
プロデュースは勿論Tony Valor。Eugene Record、Denny Marouse、Thomas Washington、Cliff Davisがアレンジャーを務め、Tom Moultonがミックスを手掛けています。
アルバムの前半がディスコ/ブギー、後半がシカゴ・ソウルのカヴァーという構成になっています。
リード・ヴォーカルMaryann Farraのライト・ヴォーカルは好き嫌いが分かれるかもしれませんが、濃厚すぎないヴォーカルが好みの僕としては彼女の可憐で透明感のあるヴォーカルはフィットします。
1stシングルにもなったディスコ・チューン「Never Gonna Leave You」、De-Lite-Ful名義でリリースした楽曲のリメイク「Forget That Girl」、ライト感覚のダンス・チューン「Do Those Little Things」、The Chi-Litesのカヴァー「You Got To Be The One」、The Promisesのカヴァー「Living In The Footsteps Of Another Girl」あたりが僕のオススメです。
今なら国内盤1,000円(税抜)とお買い得です。
全曲紹介しときやす。
「Never Gonna Leave You」
アルバムからの1stシングル。キャッチーなディスコ・チューンは現在のディスコ/ブギー・ブームにもピッタリ符合します。その後のTom Moultonの大活躍を予感させるダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=XI3OXpJvtMA
「Forget That Girl」
Maryann Farraをフィーチャーし、Tony ValorがDe-Lite-Ful名義でリリースした楽曲のリメイク。Maryannのキュートな歌声を活かした爽快ダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=lW-o3VfdDRY
TVSOも「Don't Forget」としてリリースしています。アルバム『Gotta Get It』(1976年)収録。
Tony Valor Sounds Orchestra「Don't Forget」
https://www.youtube.com/watch?v=5ZN4QWe-xq4
「Just A LIttle Timing」
TVSOも「Give Me Some Time」としてリリースしている楽曲。ファンキー・ホーン隊が先導する哀愁モードのダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=9wOBohtVqG8
「Do Those Little Things」
TVSOも「A LIttle Timing」としてリリースしている楽曲。Maryannの軽やかなヴォーカルを活かしたライト感覚のダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=vvqGJis1elk
「You Got To Be The One」
The Chi-Litesのシングル曲をカヴァー(Eugene Record/Marshall Arrington作)。オリジナルはアルバム『Toby』(1974年)に収録されています。Barry Whiteばりの低音の男性ヴォーカルに続き、Maryannの透明感のあるヴォーカルが始まる爽快ソウル・チューン。フリーソウル人気曲でもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=_RloQKOpEnY
「Stoned Out Of My Mind」
The Chi-Lites、1973年のヒット・シングルをカヴァー(Barbara Acklin/Eugene Record作)。オリジナルはアルバム『Chi-Lites』(1973年)に収録されています。当ブログではReuben Wilson、Joss Stoneのカヴァーを紹介済みです。Chi-Litesヴァージョンのイメージが強い曲ですが、Maryannの透明感のあるヴォーカルが全体をライトにしてくれています。シングルにもなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=WYDTZ4Ez4Ew
「Living In The Footsteps Of Another Girl」
The Promises 1972年のシングル曲をカヴァー。Maryannのヴォーカルにフィットした素敵なメロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lsOPcg7ZVpo
ご興味がある方は、楽曲が多く重なるTony Valor Sounds Orchestra『Gotta Get It』(1976年)もチェックしてみては?
Tony Valor Sounds Orchestra『Gotta Get It』(1976年)
Brunswick作品の過去記事もご参照下さい。
The Eliminators『Loving Explosion』(1974年)
Directions『Directions』(1975年)
Strutt『Time Moves On』(1975年)
Exit 9『Straight Up』(1975年)
Step By Step『I Always Wanted To Be In The Band』(1976年)