2016年05月13日

Cidinho E O Som Tropical『Muito Suingue』

コンテンポラリー感覚のサンバ・ソウル☆Cidinho E O Som Tropical『Muito Suingue』
MUITO SUINGUE ムイトスインギ
発表年:1980年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・サンバ・ソウル
気分は... :♪サララ♪サララ♪

最近ブラジル人アーティストが少ないので、今日はグルーヴィーなサンバ・ソウル作品を!

Cidinho E O Som Tropical『Muito Suingue』(1980年)です。

Cidinho E O Som Tropicalは、キーボード奏者Cidinho Teixeiraを中心としたグループ。

Cidinho Teixeiraは1942年リオグランデ・ド・スル州生まれ。Gilberto GilSimone、、Gal Costaらのバックを務めていた経歴を持つミュージシャンです。

Cidinho E O Som Tropical唯一のアルバムが本作『Muito Suingue』(1980年)です。

プロデュースはPaulo Debetio

Cidinho E O Som Tropicalのメンバーは、Cidinho Teixeira(key)、Jorge Degas(b)、Zepa de Souza(g)、Wilson Meireles(ds)、Cafe(per)の5名。

さらにLuiz Vagner(g)、Eliana Pittman(vo)、Vera Mara(vo)等がサポートで参加しています。

フュージョン、ファンク、ソウルとサンバをコンテンポラリー感覚でミックスしたグルーヴィーなサンバ・ソウル作品に仕上がっています。

「Sarara Sem Bandeira」「To Dando Um Toque」「Som Maneiro」「Reggae Do Amor」「Meu Estado Civil」「Samba, Carinho E Amor」が僕のお気に入りです。

楽曲はすべてCidinho Teixeiraのオリジナルです(Paulo Sergio Valleらとの共作を含む)。

コンテンポラリー感覚のサンバ・ソウルは、ブラジル音楽初心者の方にも聴きやすいのでは?

全曲紹介しときやす。

「E O Segunte」
Paulo Sergio Valleとの共作。開放的なオープニング。メンバーたちがリラックスして演奏を楽しんでいる様子が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=19Toj9IFDlc

「Rumbafrica」
ブラジル音楽というより、汎ラテン・アメリカ感を感じるワールド・ミュージック的なサウンドが印象的です。

「Sarara Sem Bandeira」
爽快メロウに疾走する人気のサンバ・ソウル。♪サララ♪サララ♪と思わず口ずさんでしまいます。エンディングがあっけないのが少し残念ですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=DOvPtUkLuvE

「To Dando Um Toque」
Paulo Sergio Valle/Luiz Vagnerとの共作。Cidinhoの小粋なピアノとキャッチーな女性コーラスが弾ける格好良いブラジリアン・ファンク・グルーヴ。ブラジル音楽好き以外の方も楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=vdhWlhrM4EY

「Morro De Saudade」
Paulo Sergio Valleとの共作。躍動するサンバ・ソウル。小粋なアレンジでメリハリの効いた演奏を楽しめます。

「Som Maneiro」
Paulo Sergio Valleとの共作。ファンク・テイストのサンバ・グルーヴにのったキャッチーな女性コーラスとCidinhoの下手ウマ・ヴォーカルの掛け合いが軽妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=zQcBpc8f-Is

「Reggae Do Amor」
タイトルからしてモロにレゲエな曲調をイメージしてしまいますが、それ程レゲエ色は強くなく、ソウルフルな女性ヴォーカルが栄えるメロウ・ブラジリアン・ソウルといった印象です。

「Meu Estado Civil」
Walter Queirozとの共作。コンテンポラリー感のあるブラジリアン・サウンドと一体感のあるコーラスが心地好い1曲。

「Amor Proibido」
ロマンティック・ムードに包まれたバラード。ブラジルというよりムード・ラテンといった趣です。

「Samba, Carinho E Amor」
Paulo Sergio Valleとの共作。僕の一番のお気に入り。少し憂いを帯びたメロウなサンバ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nKo7oJq-78o

「Nada Restou」
ラストはCidinhoの鍵盤の響きと素敵な女性ヴォーカルが印象的なメロウ・バラードで締め括ってくれます。

本作の後、Cidinho Teixeiraはソロ・アルバムを何枚かリリースしているようです。
posted by ez at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする