2016年06月30日

Bobby Konders & Massive Sounds『Bobby Konders & Massive Sounds』

ヒップホップ/レゲエ/ハウスが融合した90年代N.Y.サウンド☆Bobby Konders & Massive Sounds『Bobby Konders & Massive Sounds』
Bobby Konders & Massive Sound
発表年:1992年
ez的ジャンル:N.Y.ラガ・ヒップホップ
気分は... :この時代ならではの面白さ!

今回は90年代作品からBobby Konders & Massive Sounds『Bobby Konders & Massive Sounds』(1992年)です。

Bobby Kondersは80年代後半からN.Y.を拠点に活躍するDJ/プロデューサー。現在は自身のレーベルMassive Bを主宰しています。

本作『Bobby Konders & Massive Sounds』は1992年に自身の名義でリリースしたアルバムであり、ヒップホップ、ラガ(レゲエ)、ハウスを融合した作品として当時人気を博しました。

僕も当時頻繁に聴いた1枚であり、ラガ・ヒップホップやダンスホール・レゲエの魅力に気づかされた1枚です。

基本はラガ・ヒップホップのアルバムですが、フツーにN.Y.アンダーグラウンドなハウスや、Hip-Hop/R&Bな楽曲も収録されており、1枚の中でレゲエ/ラガ、ハウス、Hip-Hop、R&Bを楽しめるのが、この時代らしくていいですね。今振り返っても80年代後半から90年代初めのジャンルの境界が低かった時代のサウンドは面白いですね。

アルバムの約1/3の曲を後の人気Hip-HopプロデューサーSalaam Remiが手掛けている点にも注目です。

アルバムの目玉はMikey Jarrettをフィーチャーしたラガ・ヒップホップ・クラシック「Mack Daddy」ですね。これぞラガ・ヒップホップ!って感じですね。それ以外であれば、akadaが小悪魔的ヴォーカルで挑発する「Bad Boy Dance」Keni Burkeの名曲カヴァー「Rising To The Top」、ディープなハウス・チューン「Where Is Our Future」、アッパーなラガ・ヒップホップ「Under Surveillance」あたりがお気に入りです。

アルバム全体に貫かれたアンダーグラウンドな空気も含めて僕の感性を大いに刺激してくれた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Heads」
Salaam Remiプロデュース。Marvin Gaye「"T" Plays It Cool」をサンプリングしたHip-Hop寄りのトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=laYxVwPwFcs

「Mack Daddy」
本作のハイライトはMikey Jarrettをフィーチャーしたラガ・ヒップホップ・クラシックとしてお馴染みですね。Stetsasonic「Go Stetsa I」の掛け声ネタとThe Emotions「Blind Alley」のドラム・ネタによるトラックにのせて、Mikey Jarrettがラガ・スタイルで捲し立てます。当時は♪マッタリ♪マッタリ♪に聴こえていましたが(笑)。ラガ・ヒップホップの魅力が凝縮された風格漂うクラシックですね。Esther Williams「Last Night Changed It All (I Really Had a Ball)」の電話ネタ、Lou Donaldson「Who's Making Love」のベース・ネタ、Bobby Bland「Sad Feeling」ネタも挿入されています。Salaam Remiプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=jMMZk-CZ0Sw

「Bad Boy Dance」
Makadaの女性ヴォーカルをフィーチャー。「Mack Daddy」に次いで当時よく聴いていたのがコレ。James Brown「I Don't Want Nobody To Give Me Nothing (Open Up The Door, I'll Get It Myself)」、Rufus Thomas「Do The Funky Penguin」、The Blackbyrds「Rock Creek Park」をサンプリングしたキャッチーなトラックにのって、Makadaが小悪魔的ヴォーカルで挑発します。
https://www.youtube.com/watch?v=pbWzICGarso

「The Poem '92」
ジャマイカン・ダブ・ポエットMutabarukaをフィーチャー。ハウス+ダブなサウンドがN.Y.アンダーグラウンドらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YtGDA8PCn-0

「Unity」
Raffの男性ヴォーカルをフィーチャー。Salaam Remiプロデュース。Hip-Hopトラックをバックにしたセクシー男性R&Bとして楽しめます。

「You Don't Know」
Connie Harveyの女性ヴォーカルをフィーチャー。アンダーグラウンドN.Y.ハウスな妖しげな雰囲気がたまりません。

「Rising To The Top」
Keni Burkeのクラブ・クラシックをカヴァー(Keni Burke/Norma Jean Wright作)。Raffの男性ヴォーカルをフィーチャーしたラガ調カヴァーで聴かせてくれます。このあたりのカヴァー・センスもなかなかですね。

「Blue Note Groove」
タイトルからしてジャズを感じるハウス・トラック。Mr. Fingers(Larry Heard)あたりと一緒に聴きたくなります。

「Where Is Our Future」
Connie Harveyの女性ヴォーカルをフィーチャー。Connie Harveyのソウルフル・ヴォーカルを活かしたディープ・ハウスです。

「I Love」
Red Foxをフィーチャー。ラガ・ヒップホップらしいダミ声で煽ります。ダミ声ラップと甘いヴォーカルのコントラストがグッド!

「Under Surveillance」
Mikey Jarrettをフィーチャー。サイレンの音とも始まるアッパーなラガ・ヒップホップ。リズミックなフロウに脳内が浸食されていきます。

「And The Road」
Salaam Remiプロデュース。Connie Harveyの女性ヴォーカルをフィーチャーしたダンサブル・チューンです。

「Mack Daddy Dancehall (Club Edit)」
「Mack Daddy」のリミックス。よりダンスホール感が強調された仕上がりです。

「Rising To The Top (Lovers Mix)」
「Rising To The Top」のリミックス。その名の通りラヴァーズなリミックスに仕上がっています。Keni Burkeのオリジナルがお好きな人はこのリミックスの方がしっくりくるかもしれませんね。

そういえば、当時はラガマフィン・ヒップホップって言い方していましたね。懐かしい!
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2016年06月29日

Georgia Anne Muldrow『Umsindo』

独特の音世界で惹きつけるネオソウル作品☆Georgia Anne Muldrow『Umsindo』
Umsindo
発表年:2009年
ez的ジャンル:アンダーグラウンド・ネオソウル
気分は... :母なる音!

今回は独特の音世界でファンを魅了する女性アーティストGeorgia Anne Muldrow『Umsindo』(2009年)です。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowの紹介は、『Kings Ballad』(2010年)、Madlibとの共演作『Seeds』(2012年)に続き3回目になります。

最近でいえば、話題作Miles Davis & Robert Glasper『Everything's Beautiful』でもフィーチャリングされていたGeorgia Anne Muldrow

しばしば彼女のアルバムを紹介しようと思うのですが、曲数の多さがいつもネックになり、いつも断念してしまうはめに・・・

本作『Umsindo』も全24曲とボリューミーですが、今回は覚悟を決めて紹介したいと思います。

タイトルの"Umsindo"とはズールー語で"Sound"を意味するのだとか。そんなタイトルの通り、本作は彼女のアフリカへの想いが反映された1枚に仕上がっています。ただし、サウンド的には極端にアフリカンなサウンド&リズムが強調されているわけではありません。

個人的にはアフリカへの想い以上に、アルバム全体に貫かれた子供達の未来への願い/祈りのようなものが印象的でした。勿論、彼女の作品の魅力であるアンダーグラウンドなHip-Hop/ネオソウル・サウンドも存分に楽しめます。

プロデュースはGeorgia Anne Muldrow本人(Ms.One名義)、公私のパートナーDudley Perkinsがエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされています。

R&BファンのみならずHip-Hopファンも楽しめる1枚だと思います。
特にJ DillaSa-Ra (Sa-Ra Creative Partners)あたりがお好きな人は気に入るのでは?

ジャケの中央で存在感を示すMuldrowのように、彼女の母なるオーラを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Jina Langu Ni Afrika (My Name Is Afrika)」
アフリカ回帰なオープニング。アフリカン・リズムのアンダーグラウンドR&Bです。

「John De Conqueror (Ona Move)」
J Dilla好きの人が気に入りそうなトラックですね。

「Seminole Unity Chant」
アフリカン・リズムとヴォーカル・ワークを強調した小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=UPS01MD4vEs

「Uhuru Flight」
エレクトロな音色を強調したHip-Hop調の仕上がり。フューチャリスティックな魅力があります。

「Daisies」
完成度の高い1曲。アンダーグラウンド感のあるネオソウルを楽しめます。少しレイジーなMuldrowのヴォーカルもいいですね。

「Okra」
約1分の小曲ですが雰囲気あります。

「Sermonette」
「Uhuru Flight」同様にフューチャリスティックな魅力があります。Sa-Ra (Sa-Ra Creative Partners)あたりと一緒に聴きたくなります。

「Fonky Day」
タイトル通りファンキーなインタールード的小曲。

「Generation/You Got It」
Muldrowの願い/祈りが込められたかのような1曲。ジャケのMuldrowが偉大なる母に見えてきます・
https://www.youtube.com/watch?v=CvSqh-uP1dQ

「Nsamanfo」
アフリカン・リズムを取り入れたインスト小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=0DVDs66VZDo

「Caracas」
Hip-Hop調の仕上がり。ラップでも彼女のフロウには聴く者を惹きつけるサムシングがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=-uldLztgVj0

「Slice It」
コレ大好き!乾いたリズム・トラックをバックに、ドープでファンキーな音世界を展開してくれます。Georgia Anne Muldrowの魅力が詰まった1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=k2oPD5ZoaTs

ようやくここが折り返し地点!

「So Far」
デモ・トラック的な感じが逆に味につながっています。

「Roses」
Mos Defがアルバム『The Ecstatic』(2009年)でGeorgia Anne Muldrow本人をフィーチャリングし、取り上げていましたね。本ヴァージョンはMos DefヴァージョンのMos Def抜きって感じですが、Muldrowの思いが詰まった素晴らしい1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JnkaS6Ueo7o

Mos Def feat. Georgia Anne Muldrow「Roses」
https://www.youtube.com/watch?v=0Gz1Sh19JNk

「Idlozi」
素晴らしいヴォーカルワークによる祈りのような1曲。オーラがあります。

「Slice It (Reprise)」
「Slice It」のリプライズ。

「Kids」
トラックは少しダークですが、Muldrowのヴォーカルには願いのようなものが感じられます。

「West Coast Prayer」
西海岸より愛を込めて・・・といった感じの小曲。

「E.S.P.」
美しいバラード。Muldrowのピュアなヴォーカルが聴く者を優しく包み込んでくれます。子供たちの無邪気な姿が映るPVもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fYlNL1F0w-Q

「Beya」
♪バンバン♪ベーヤ♪というフレーズが何かの掛け声やおまじないのように聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=QwsRiuSxD10

「I.Q.」
不穏な雰囲気の中から聞こえてくる美しいピアノに一筋の希望を感じます。

「De Wiz」
切々と歌い上げるMuldrowのヴォーカルが印象的です。

「Roses Pt.2」
「Roses」のパート2。こちらはリズミックな仕上りです。ここではMuldrowがラップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=A1Ot6zmSkgk

「Diaspora」
ラストは祈りのような小曲で締め括ってくれます。

やはり24曲にコメントするのは大変です(笑)

Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
Olesi: Fragments of an Earth

G&D『The Message Uni Versa』(2007年)
The Message Uni Versa

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

Georgia Anne Muldrow & Declaime『Someothaship』(2008年)
Someothaship

『Early』(2009年)
Early

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie

『Seeds』(2012年)
Seeds

G&D『Lighthouse』(2013年)
Lighthouse

Jyoti『Denderah』(2013年)
Denderah

『A Thoughtiverse Unmarred』(2015年)
A Thoughtiverse Unmarred
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2016年06月28日

Donald Byrd『Stepping Into Tomorrow』

人気曲「Think Twice」収録☆Donald Byrd『Stepping Into Tomorrow』
ステッピン・イントゥ・トゥモロー (完全期間限定盤)
発表年:1974年
ez的ジャンル:Sky High Production系ジャズ・ファンク
気分は... :よく考えてみよう!

今回は2013年に惜しくも逝去したジャズ・トランペット奏者Donald Byrd(1932-2013)の『Stepping Into Tomorrow』(1974年)です。

これまで当ブログで紹介したDonald Byrd作品は以下の5枚。

 『Mustang』(1966年)
 『Electric Byrd』(1970年)
 『Black Byrd』(1972年)
 『Street Lady』(1973年)
 『Places and Spaces』(1975年)

本作『Stepping Into Tomorrow』(1974年)は『Black Byrd』(1972年)、『Street Lady』(1973年)に続く、Mizell Brothers(Larry Mizell/Fonce Mizell)のSky High Productionとのコラボ第3弾となります。

Larry Mizell/Fonce Mizellがプロデュースし、Donald Byrd(tp、flh、vo)以下、Fonce Mizell(clavinet、tp、back vo)、Larry Mizell(syn、el-p、back vo)、Jerry Peters(p、org)、Chuck Rainey(b)、Harvey Mason(ds)、David T. Walker(g)、Roger Sainte(per)、Mayuto Correa(congas)、Gary Bartz(ss、as)、Margie Evans(back vo)、Kay Haith(back vo)、Freddie Perren(back vo)等がレコーディングに参加しています。特に、Gary Bartzのプレイが本作の魅力向上に大きく貢献していると思います。

本作『Stepping Into Tomorrow』(1974年)と『Places and Spaces』(1975年)の2枚は、Donald ByrdとMizell Brothersのコラボの完成形といった印象ですね。やはり、この2枚の完成度は格別です。

本作といえば、何といっても「Think Twice」ですね。Mizell Brothers好きには外せないメロウ・グルーヴ・クラシックだと思います。定番サンプリング・ソースとしてもお馴染みのこの曲は何度聴いても飽きないMizell Brothersの手腕をまざまざと見せつけてくれる名曲ですね。

また、Madlibがリメイクしたタイトル曲「Stepping Into Tomorrow」も人気ですね。個人的には「We're Together」「I Love The Girl」といったメロウ・チューンや、Harvey Mason作のファンキー・グルーヴ「Makin' It」あたりもオススメです。

Donald Byrd好き、Mizell Brothers好きにはマストな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Stepping Into Tomorrow」
Larry Mizell作。主役であるByrdのトランペットが牽引するジャズ・ファンク。ファンキー&ソウルフルなスカイ・ハイ・サウンドといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=C5nMjHK2HAw

当ブログで紹介したMadlib『Shades Of Blue』(2003年)でのリメイクが有名ですね。また、Us3「The Darkside」のサンプリング・ソースとなっています。
Madlib「Stepping Into Tomorrow」
 https://www.youtube.com/watch?v=7M1UJmfQ-Kk
Us3「The Darkside」
 https://www.youtube.com/watch?v=EmxWNNkE6mQ

「Design A Nation」
Larry Mizell作。爽快メロウなスカイ・ハイ・サウンドにのって、Byrdが伸びやかなトランペットを聴かせてくれます。Gary Bartzもメロディアスなプレイで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TqSihof8Sjc

「We're Together」
Larry Mizell作。メロウなギターが印象的なビューティフル・チューン。サンセット・モードに似合いそうです。このあたりはさすがスカイ・ハイといった感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uXCy8yBp2vQ

「Think Twice」
Larry Mizell/Mbaji/Sigidi作。本作のハイライトといえば、やはりこのメロウ・グルーヴ・クラシックですね。Mizell Brothersの本領発揮のメロウなジャズ・ファンクは何度聴いても魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=tX9Eup3Brtk

定番サンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。当ブログでも紹介したA Tribe Called Quest「Footprints」Main Source「Looking at the Front Door」De La Soul「Simply Havin'」をはじめ、Lisa Lisa & Cult Jam「Let the Beat Hit 'Em」、The Chill Deal Boyz「Rock the House」、Chi-Ali「Roadrunner (Puberty Mix)」 、Hi-C「What's Goin' On」、Peanut Butter Wolf「Don't Turn Your Back」、DJ Krush「Big City Lover (Remix)」、Black 9「Product of Society」、Mackadelics「Gotta Be Fly」、Hausmarke feat. Billy Allen「Madchen No. 1」、Melodee「Think Twice」等でサンプリングされています。

さらには当ブログで紹介したErykah BaduThe Moleskinsのカヴァーをはじめ、Jay Dee feat. Dwele、DJ Cam Quartet、Darryl Reeves feat. Valenica Robinson & D-Focisのカヴァー・ヴァージョンがあります。
A Tribe Called Quest「Footprints」
 https://www.youtube.com/watch?v=5iNp1Fd1l-w
Main Source「Looking at the Front Door」
 https://www.youtube.com/watch?v=RNRCQ9eagWQ
Lisa Lisa & Cult Jam「Let the Beat Hit 'Em」
 https://www.youtube.com/watch?v=l6E-CYzqr_w
The Chill Deal Boyz「Rock the House」
 https://www.youtube.com/watch?v=fdnPRTLTTuQ
DJ Krush「Big City Lover (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=HrbyY3ErXPE
Mackadelics「Gotta Be Fly」
 https://www.youtube.com/watch?v=bQK9RCv5aok
Hausmarke feat. Billy Allen「Madchen No. 1」
 https://www.youtube.com/watch?v=gkhqwAfvwbA
Melodee「Think Twice」
 https://www.youtube.com/watch?v=SyZgAWAGnuM
Jay Dee feat. Dwele「Think Twice」
 https://www.youtube.com/watch?v=RWHBXJQ8fyQ
Erykah Badu「Think Twice」
 https://www.youtube.com/watch?v=-dpaCv6ZcGc
The Moleskins「Think Twice」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y7q_Hyh5Dpc
DJ Cam Quartet「Think Twice」
 https://www.youtube.com/watch?v=2YNKceq4qhQ
Darryl Reeves feat. Valenica Robinson & D-Focis「Think Twice」
 https://www.youtube.com/watch?v=W9ip2B2ubdg&spfreload=10

「Makin' It」
Harvey Mason作。格好良さでいえば、この演奏もオススメです。作者Harvey Masonが叩き出すドラムに牽引されるファンキー・リズム隊がByrdやGary Bartzのプレイを盛り立てます。ByrdとBartzの絡みという点でも聴き応えがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=vxKYTTPns8s

「Rock And Roll Again」
Larry Mizell作。タイトルのイメージとは異なる美しいバラードです。ここでもGary Bartzのプレイが目立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=yUqnTAEMsuk

「You Are The World」
Larry Mizell作。疾走するファンク・チューンはメロウかつスリリングです。スリリングな演奏でも、コーラスはしっかりスカイ・ハイしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=abJdLioq7UQ

「I Love The Girl」
Donald Byrd作。ラストは『Fancy Free』(1969年)収録曲の再演。美しい『Fancy Free』ヴァージョンも素晴らしかったですが、本ヴァージョンも素敵なメロウ・ミディアムに仕上がっています。「We're Together」と同じくサンセット気分にフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=M-fH0wZELYI

Saafir「Can-U-Feel-Me?」のサンプリング・ソースとなっています。
Saafir「Can-U-Feel-Me?」
 https://www.youtube.com/watch?v=U5qEYizbNBw

Donald Byrd作品の過去記事もご参照下さい。

『Mustang』(1966年)
ムスタング+2(紙)

『Electric Byrd』(1970年)
Electric Byrd

『Black Byrd』(1972年)
Black Byrd

『Street Lady』(1973年)
Street Lady

『Places and Spaces』(1975年)
Places and Spaces
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2016年06月27日

Hugo Montenegro & His Orchestra『Come Spy with Me』

スパイ映画テーマ曲のカヴァー集☆Hugo Montenegro & His Orchestra『Come Spy with Me』
COME SPY WITH ME
発表年:1966年
ez的ジャンル:スパイ映画カヴァー系ラウンジ
気分は... :今日は少し手抜きさせて・・・

アメリカン・ラウンジ巨匠Hugo Montenegro『Come Spy with Me』(1966年)です。

数多くの映画音楽やムード音楽を手掛けた作曲家Hugo Montenegro (1925-1981年)は、ムーグ・シンセの人気作『Moog Power』(1969年)に続き2回目となります。

本作『Come Spy with Me』はタイトルが象徴するように、スパイ映画のテーマ曲を集め、オーケストラで演奏したラウンジ作品です。1曲1曲がどうというより、スパイ映画のテーマ曲を一気に楽しめるのが魅力の1枚です。

Al Schmittがプロデュースを手掛け、Hugo Montenegroがアレンジを手掛けています。

また、『ジャケガイノススメ』シリーズとして再発されたように、ジャケでも楽しめる1枚です。

Hugo Montenegroのラウンジ巨匠らしいアレンジ・センスを楽しむ1枚だと思います。

全曲を紹介しときやす。
https://www.youtube.com/watch?v=xtJI0y52Zws

「Secret Agent Man」
Philip Sloan/Steve Barri作。TVドラマ『Secret Agent(邦題:秘密諜報員ジョン・ドレイク)』のテーマ曲をカヴァー。

「Theme From "I Spy"」
Earl Hagan作。TVドラマ『I Spy』のテーマ曲をカヴァー。

「Theme From "The FBI"」
Brodislau Kaper作。TVドラマ『The FBI(邦題:アメリカ連邦捜査局)』のテーマ曲をカヴァー。

「Thunderball」
Don Block/John Barry作。映画007シリーズ『Thunderball』のテーマ曲をカヴァー。

「The Silencers」
Elmer Bernstein/Mack David作。映画『The Silencers(邦題:沈黙部隊)』のテーマ曲をカヴァー。

「"Get Smart" Theme」
Irving Szathnery作。TVドラマ『Get Smart(邦題:それ行け!スマート)』のテーマ曲をカヴァー。

「Come Spy With Me」
John Montenegro作。本作唯一のオリジナル曲。

「Goldfinger」
Anthony Newley/John Barry/Leslie Bricusse作。映画007シリーズ『Goldfinger』のテーマ曲をカヴァー。

「Theme From "The Spy Who Came In From The Cold"」
Sol Kaplan作。映画『The Spy Who Came In From The Cold(邦題:寒い国から帰ったスパイ)』のテーマ曲をカヴァー。

「Our Man Flint」
Bernie Wayne/Jerry Goldsmith作。映画『Our Man Flint(邦題:電撃フリントGo!Go作戦)』のテーマ曲をカヴァー。

「The James Bond Theme」
Monty Norman作。ラストは映画007シリーズのお馴染みのテーマ曲で締め括ってくれます。

本作とは路線が異なるかもしれませんが、Hugo Montenegro の他作品もどうぞ!

『Candy's Theme and Other Sweets 』(1965年)
Candy's Theme

『The Man From U.N.C.L.E 』(1965年)
THE MAN FROM U.N.C.L.E.

『Hang 'Em High 』(1968年)
HANG'EM HIGH

『Lady in Cement』(1968年)
Lady in Cement

『Moog Power』(1969年)
Moog Power

『Good Vibrations』(1969年)
グッド・ヴァイブレーション

『Mammy Blue』(1971年)
Mammy Blue

『Love Theme from the Godfather (Quadrophonic) 』(1972年)
LOVE THEME FROM THE GODFATHER

『Montenegro Plays A Neil Diamond Songbook』(1973年)
Neil's Diamonds

『Hugo in Wonder-Land』(1974年)
Hugo in Wonder-Land
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2016年06月26日

Los Stellarians『Los Stellarians』

ファンキー&メロウ&ミクスチャーなソウル作品☆Los Stellarians『Los Stellarians』
Los Stellarians
発表年:2016年
ez的ジャンル:カリフォルニア・ミクスチャー・ソウル
気分は... :砂漠のソウル・・・

出張疲れで昼過ぎまで寝ていました。
ということで、今日は更新もかなり遅めに・・・

今回は新作アルバムLos Stellarians『Los Stellarians』

Los Stellariansはロック・バンド311のメンバーSA Martinezとオルタナ・ダンス・ユニットExes Of EvilのメンバーRyan Siegelによるユニット。

これまで『Cholo Soul』(2014年)、『The Mas Chingon』(2015年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『Los Stellarians』は前述2枚+αからセレクトした企画アルバムです。
企画アルバム嫌いの僕ですが、CDとしては初アルバムになるので迷わず購入しました。

アルバム全体としてはSA Martinezのハイ・トーン・ヴォーカルの魅力を活かしたファンキー&メロウなソウル作品に仕上がっています。ヴィンテージ感とモダンなミクスチャー感のバランス感覚が絶妙ですね。また、南カリフォルニアらしいラテン/チカーノ的なエッセンスが組み込まれている点も大きな魅力です。

全13曲中9曲がカヴァーです。ただし、そのセレクトがなかなかシブいです。このあたりも音楽好きの心をくすぐります。

あまりR&B/ソウルという枠で括らずに聴いた方が楽しめるアルバムだと思います。

これからの季節に重宝する1枚ですよ!

全曲を紹介しときやす。

「Didn't I」
男性ソウル・シンガーDarondo、1972年のシングル曲をカヴァー。このユニットの魅力が凝縮されたオープニング。ダンサブルな中にチカーノ的なエッセンスが組み込まれているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LzXckxbCzPo

「I Can't Understand You」
70年代に活動していたラテン・ロック・バンドLos Vampirosのカヴァー。オリジナルの雰囲気を受け継ぐラテン・ロック/ラテン・ソウル調の仕上がり。ラテン・リズムと豪快ホーン・セクションがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=7K77wgTJAJM

「Heaven Knows I'm Miserable Now」
UKロック・バンドThe Smiths、1984年のシングル曲をカヴァー。このカヴァーはお見事!The Smithsの楽曲をモダン・ソウルへ変貌させるなんて・・・
https://www.youtube.com/watch?v=5DvZAGoYNJg

「Jenny (Miss U Like Crazy)」
Los Stellariansのオリジナル。哀愁メロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=EYPbhnxG9zU

「Crystal Blue Persuasion」
ソフト・ロック・グループTommy James & The Shondells、1969年のシングル曲をカヴァー。ヴィンテージ感のメロウ・ソウルに仕上がっています。

「Your Love」
ソウル・グループChoice Of Colour、1972年リリース曲をカヴァー。ヤング・ソウル的な魅力を持った1曲はフリーソウル好きの人なんかも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=B-m_MOmm0qc

「1 N Only」
Los Stellariansのオリジナル。メロウなギター・カッティングが心地好いファンキー・メロウ。中盤のアナログ・シンセも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=g-IHx39D4O0

「Primo (Is That So?)」
Los Stellariansのオリジナル。SA Martinezのハイ・トーン・ヴォーカルが栄えるメロウなポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=hLhwpfq9zgs

「Make Love To Me」
女性ソウル・シンガーCarrie Clevelandのカヴァー。このユニットのメロウ&グルーヴィーな魅力が反映された好カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=O7c3ASyYX1g

「Be That Way」
白人ソウル・シンガーJimmy Gray Hallのカヴァー。レゲエ等を織り交ぜたミクスチャー感にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=KENV_TwZGG0

「Somebody 2 Love」
Los Stellariansのオリジナル。ディスコ/ブギー・テイストを取り入れた1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=LWtmj-7JTeA

「Young, Gifted, & Brown」
Joe Bataan、1970年のシングル曲をカヴァー。このユニットらしいファンキー・メロウな魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=esOQIRowHI4

「Music Is My Sanctuary」
Gary Bartzのフリーソウル/レア・グルーヴ・クラシックをカヴァー。実際のCDには「Sanctualy」の表記になっていますが、上記のように「Sanctuary」が正しい表記です。Gary Bartzのオリジナルがお好きな人も思わずニンマリするカヴァーなのでは?

国内盤CDを購入したら、ボーナスCDが特典でつき、「Trying To Survive」「Move 4 Me」の2曲が収録されていました。
posted by ez at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする