2016年06月24日

Brian Elliot『Brian Elliot』

豪華ミュージシャンが参加した男性SSW作品☆Brian Elliot『Brian Elliot』
君と一緒に(SHM-CD紙ジャケット仕様)
発表年:1978年
ez的ジャンル:男性SSW系AOR
気分は... :とぼけたセンス・・・

今回は男性シンガー・ソングライター作品からBrian Elliot『Brian Elliot』(1978年)です。

Brian Elliotといえば、Madonnaの大ヒット曲「Papa Don't Preach」の作者として有名ですね。

そんなUSシンガー・ソングライターBrian Elliot唯一のアルバムが『Brian Elliot』(1978年)です。

豪華ミュージシャンが参加しtAOR的な男性シンガー・ソングライター作品として再評価の高い1枚です。

レコーディングにはBrian Elliot(vo、key)以下、TotoからJeff Porcaro(ds)とDavid Hungate(b)、The CrusadersWilton Felder(b)、James Gadson(ds)、Mike Baird(ds)、Jay Graydon(g)、Lee Ritenour(g)、Fred Tackett(g)、 Steve Beckmeier(g)、Bob Glaub(b)、Victor Feldman(vibe)、Valerie Carter(back vo)、The Waters(back vo)、The Jones Sisters(back vo)等が参加しています。

プロデュースはBrian ElliotErik Jacobson

シティ・ポップなオープニング「Let's Just Live Together」、メロウ・チューン「Tickets To Rio」あたりが人気かもしれませんね。

ブルーアイド・ソウル的な「Queen Of Clowns (One For Lily T.)」、開放的な「Seventeen Goin' On Twenty-One」あたりもいいですね。

少しとぼけたセンスが魅力の1枚です。

全曲を紹介しときやす。

「Let's Just Live Together」
シティ・ポップの香りが心地好いオープニング。晴れた日の午前モードにピッタリな爽快ソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=cQwcoan1YNY

「Summer Nights In Hollywood」
ファンキーな味わいの1曲。少し酔いどれモードな感じがユーモラスです。

「Queen Of Clowns (One For Lily T.)」
サブ・タイトルの通り、コメディエンヌのLily Tomlinのことを歌ったもの。ブルーアイド・ソウル的な味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=qJ8IZDCA5hY

「Room To Grow」
都会的でありながら少しだけユーモラスなファンキー・チューン。この少しとぼけた感じがこの人の味わいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=uyI8wZiNqkc

「Tickets To Rio」
リオ・オリンピック直前のこの時期にピッタリなメロウ・チューン。本作の人気曲の1つです。
https://www.youtube.com/watch?v=moDPeYc_6JY

「The First Time」
爽快ポップ・ロック。遠い日の思い出を明るく歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qpd4uqZL6qs

「Seventeen Goin' On Twenty-One」
開放的なブルーアイド・ソウル。気の利いたサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7siscw4jwNg

「Old Nueva Laredo」
トロピカル/メキシカン・テイストの仕上り。テキーラ・ツイストで酔いつぶれ・・・

「Las Vegas Wedding」
男性シンガー・ソングライターらしい雰囲気の1曲。

「One Last Night Together」
ラストは恋の終わりをロマンティックに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=UoKleTJ4TUc

サッカー・ユーロの試合がない日は少し拍子抜けしますね。
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2016年06月23日

Lynden David Hall『The Other Side』

若くして逝去したUK男性ソウル・シンガーの2nd☆Lynden David Hall『The Other Side』
Other Side
amazon.com/images/I/31W4CAZ2RXL._SL160_.jpg" alt="イン・ビトウィーン・ジョブズ" border="0" />
発表年:2000年
ez的ジャンル:UKソウル系R&B
気分は... :別の側面・・・

今回はUKの男性ソウル・シンガーLynden David Hallの2ndアルバム『The Other Side』(2000年)です。

ガンにより2006年2月、31歳の若さで逝去したUKの男性ソウル・シンガーLynden David Hallの紹介は、デビュー作『Medicine 4 My Pain』(1997年)、遺作となった3rdアルバム『In Between Jobs』(2005年)に続き3回目となります。

"UKからD'Angeloへの回答”と称されたデビュー作『Medicine 4 My Pain』(1997年)が話題となったLynden David Hall。

僕も作『Medicine 4 My Pain』は熱心に聴きましたが、この2ndアルバム『The Other Side』(2000年)は完全にスルーしていました。

本作がリリースされた2000年といえば、D'Angelo『Voodoo』Common『Like Water For Chocolate』Erykah Badu『Mama's Gun』というSoulquariansを代表する作品が続々とリリースされたSoulquarians絶頂期でしたね。

そんなニュー・スタンダードなR&B作品と比較してしまうと、本作『The Other Side』はいささか地味な印象を受けるかもしれません。今聴いても、自分がリアルタイムでスルーした理由がわかる気がします。

だからといって、本作の内容が悪いという訳ではありません。インパクトはないものの、R&Bというよりソウルな味わいが印象的なLynden David Hallのソウル愛が伝わってくる良作だと思います。

Scritti PolittiDavid Gamsonが共同プロデュースした2曲、Bob Powerが共同プロデュースした1曲も含め、Lynden David Hall自身がプロデュースしています。

アルバムからは「Forgive Me」「Sleeping With Victor」「Let's Do It Again」(The Staple Singersのカヴァー)の3曲がシングル・カットされています。

Lynden David Hallのソウル・サイドを実感できる1枚です。

全曲を紹介しときやす。

「If I Had To Choose」
David Gamson/Lynden David Hallプロデュース。ファンキーな味わいのソウル・チューンでアルバムは幕を開けます。

「Forgive Me」
アルバムからの1stシングル。彼らしいセクシーな魅力のミディアム・グルーヴ。この時期のR&B好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ejMwZtFu2Kk

「Say It Ain't So」
70年代テイストのソウル・チューン。正攻法ですが、味わいがあります。

「U Let Him Have U」
『Medicine 4 My Pain』の流れを汲むセクシーなR&Bグルーヴ。D'Angelo好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=1YOTsR-9mj4

「Hard Way」
軽快なギターが印象的なソウル・グルーヴ。ニュー・クラシカルなグルーヴ感が心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EmX64GwPfVQ

「Where's God」
アコースティックな質感のソウル・チューン。アンプラグドな魅力が伝わってきます。

「To Be A Man」
派手さはありませんが、彼のソウル魂が伝わってくる僕好みの1曲。

「The Other Side」
タイトル曲はハートウォームなソウル・チューン。少しイナたい感じがいいですね。

「Don't Wanna Talk」
シンプルなアコースティック・ソウル。彼のプリミティブな魅力に触れることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=1sgVDyK2j0A

「Wanna Be Another You」
僕の一番のお気に入り。素敵なメロディのミディアム・グルーヴ。Lyndenの歌声が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7wmiWPq8ibk

「Sleeping With Victor」
David Gamson/Lynden David Hallプロデュース。アルバムからの2ndシングル。リラックスした雰囲気で和ませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ele5s2aaPfk

「Dead And Gone」
Bob Power/Lynden David Hallプロデュース。ビューティフル・バラードですが、彼が逝去した今聴くと少し切ない思いも込みあげてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=c1bszsWyov8

「Let's Do It Again」
The Staple Singers‎、1975年の大ヒット曲をカヴァー(Curtis Mayfield作)。アルバムからの3rdシングルにもなりました。Hinda Hicksの女性ヴォーカルもフィーチャーした好カヴァーに仕上がっています。本作の雰囲気にピッタリなカヴァー・セレクトですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ogJNN3Y-Fvg

「Are We Still Cool」
ラストはネオソウル調のクールなR&Bグルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gZyLi6TPtYw

国内盤にはD'Influenceによる「Forgive Me」のリミックス「Forgive Me (D'Influence Radio Mix)」、メロウなアコースティック・ソウル「Love U I Do」 という2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。

『Medicine 4 My Pain』(1997年)
Medicine 4 My Pain

『In Between Jobs』(2005年)
イン・ビトウィーン・ジョブズ
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2016年06月22日

Roy Ayers『Africa, Center Of The World』

アフリカ回帰をコンセプトとしたアルバム☆Roy Ayers『Africa, Center Of The World』
アフリカ,センター・オブ・ザ・ワールド (帯ライナー付国内仕様直輸入盤)
発表年:1981年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :大いなるニジェール川・・・

今回は人気ヴァイヴ奏者Roy Ayers『Africa, Center Of The World』(1981年)です。

これまで当ブログで紹介したRoy Ayers作品は以下の8枚(発売順)。

 『Stoned Soul Picinic』(1968年)
 『He's Coming』(1972年)
 『Virgo Red』(1973年)
 『Change Up The Groove』(1974年)
 『Mystic Voyage』(1975年)
 『Vibrations』(1976年)
 『Lifeline』(1977年)
 『Lots Of Love』(1983年)

本作はタイトルの通り、アフリカ回帰をコンセプトとしたアルバムであり、アフロビートの創始者Fela Kutiとレゲエの神様Bob Marleyに捧げられたアルバムです。

1979年にFela Kutiと共にナイジェリアでツアーを行い、1980年にはFela Kutiと共同名義のアルバム『Music of Many Colors』をリリースしたRoy Ayersが、アフリカへの想いを込めて制作したメロウ&メディテーション・フィーリングのレア・グルーヴ作品です。

プロデュースはRoy AyersJames BedfordWilliam Allen

レコーディングにはRoy Ayers(vibe、vo、el-p、marimba etc)以下、James Bedford(vo、clavinet、syn)、William Allen(b、per)、Omar Hakim(ds)、Dom Um Romao(per)、Peter Brown(b)、Jeffery Quiton(g)、Chuck Anthony(g)、Harold Land Jr.(el-p)、Lesete Wilson(el-p)等が参加しています。

本作らしいアフリカ回帰を楽しむのであれば、Fela Kuti作品「Africa, Center Of The World」、レゲエ調の「I'll Just Keep Trying」あたりをどうぞ!

レア・グルーヴ/フリーソウル好きの人ならば、「Intro/Land Of Fruit And Honey」「There's A Master Plan」が気に入るはず。また、Ayersのメロウ・ヴァイヴを楽しむのであれば、「Intro/The River Niger」「The Third Eye」あたりが楽しめます。

いつものAyersにメディテーション・フィーリングが加わった、この時期ならではの1枚に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「Africa, Center Of The World」
『Music of Many Colors』にも収録されていたFela Kuti作品をリメイク。Roy Ayers流のアフロ・ジャズ・ファンクを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MRYznH5PIzg

「Intro/The River Niger」
Roy Ayers作。子供との会話から始まるメロウ・チューン。 Ayersのメロウ・ヴァイヴの音色を存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=uIZSXMjwbtE

Gappa G & Hyper Hypa「River Niger」のサンプリング・ソースにもなっています。
Gappa G & Hyper Hypa「River Niger」
 https://www.youtube.com/watch?v=V-80hrTeXr0

「I'll Just Keep Trying」
Roy Ayers作。レゲエ調の仕上がり。Bob Marleyを意識したヴォーカルが印象的です。

「Destination Motherland」
Roy Ayers作。ヴァイヴの音色が心地好いメロウ・ブギー調のインスト。Ayersのメロウ・ヴァイヴを楽しむのであれば、こういうインストもいいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=JwHauq1ciLM

「The Third Eye」
Roy Ayers作。人気作『Everybody Loves the Sunshine』収録曲の再演。Fela KutiBob Marleyに捧げるアルバムに相応しい1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SRkzLSfCnZk

「Intro/Land Of Fruit And Honey」
Roy Ayers作。いつものRoy Ayersを楽しみたい方はこのアーバン・メロウ・ディスコをどうぞ!アフリカの国名が続々と連呼されるのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=dpbjaZIBWB8

「Intro/Mo Nise Si E (I Love You)」
Luther Wilson/Tanya Woods作。ストリングス入りのメロウなインスト。イージー・リスニング的な心地好さがあります。Madlib「To Promote the Intoxicating Effect of Alcohol」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rynhJQWhEoI

「There's A Master Plan」
James Bedford/Roy Ayers/William Allen作。レア・グルーヴ/フリーソウル好きの人は気に入るであろうメロウ・フローター。華やかな女性コーラスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ox6w5PONIFQ

Roy Ayers作品の過去記事もご参照下さい。

『Stoned Soul Picinic』(1968年)
ストーンド・ソウル・ピクニック

『He's Coming』(1972年)
He's Coming

『Virgo Red』(1973年)
ヴァーゴ・レッド

『Change Up The Groove』(1974年)
CHANGE UP THE GROOVE

『Mystic Voyage』(1975年)
ミスティック・ヴォヤッジ

『Vibrations』(1976年)
Ubiquity Vibrationsr

『Lifeline』(1977年)
Lifeline by Roy Ayers Ubiquity (2007-10-09) 【並行輸入品】

『Lots Of Love』(1983年)
Lots of Love
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2016年06月20日

Johnny Alf『Ele E Johnny Alf』

大御所によるキャッチーなメロウ・ボッサ☆Johnny Alf『Ele E Johnny Alf』
エリ・エ
発表年:1971年
ez的ジャンル:大御所系アフター・ボサノヴァ
気分は... :いつも通り・・・

今回はブラジルものから男性シンガー・ソングライターJohnny Alfを代表する1枚、『Ele E Johnny Alf』(1971年)です。

Johnny Alf(本名Alfredo Jose da Silva)(1929-2010年)はリオ・デ・ジャネイロ生まれの男性シンガー/コンポーザー/ピアニスト。ボサノヴァが生まれる前のリオのナイトクラブで歌い、ボサノヴァに多大な影響を与えたアーティストです。

今日、Johnny Alfの代表作といえば、『Ele E Johnny Alf』(1971年)もしくは『Nos』(1974年)あたりの人気が高いと思います。

今回もどちらにするか迷いましたが、オリジナル曲の比率が高く、楽曲自体の魅力が良く伝わってくる『Ele E Johnny Alf』をセレクトしました。

女性コーラスや小粋なアレンジのメロウ・ボッサ・サウンドとAlfのシブいヴォーカルの組み合わせが絶妙です。

オリジナルでは「Garota da Minha Cidade」「Canto Pra Pai Corvo」「Eh, Mundo Bom Tai」あたりがオススメです。あとはサンバ古典のカヴァー「Despedida de Mangueira」も僕好みの仕上がりです。

ジャケは中年オヤジ・モードですが、敬遠せずに聴いて欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Leme」
Armando Cavalcanti/Roberto Nascimento/Vitor Freire作。寛いだ雰囲気のメロウ・ボッサでアルバムは幕を開けます。

「Ilusao a Toa」
Johnny Alf作。ピアノの弾き語りでしっとりと歌い上げます。

「Despedida de Mangueira」
オススメその1。Aldo Cabral/Benedito Lacerda作。サンバ古典を都会的なアレンジでスタイリッシュに聴かせてくれます。

「Garota da Minha Cidade」
オススメその2。Johnny Alf作。当ブログではTania Mariaのカヴァーも紹介済みです。女性コーラスを従えた素敵なメロウ・ボッサです。
https://www.youtube.com/watch?v=FWMRrMbDdu0

「Pensando Em Voce」
Johnny Alf作。オーケストレーションを配したエレガントな仕上り。

「Canto Pra Pai Corvo」
オススメその3。Johnny Alf作。開放的なサンバのリズムが心地好いメロウ・グルーヴ。美しいオーケストレーションも盛り上げてくれます。

「Eu E O Crepusculo」
Johnny Alf作。少し憂いのある美しいメロディをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=palWQSJj0mM

「Eh, Mundo Bom Tai」
オススメその4。Johnny Alf作。小粋なピアノとキュートな女性コーラスが実にヒップ!キュートなビジュアルが似合うサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=I3ZqxqEa8fc

「Decisao」
Johnny Alf作。歯切れの良いテンポ感が魅力の1曲。緩急のメリハリが巧みです。
https://www.youtube.com/watch?v=xDNAwVwTjYs

「Ama-Me」
Ary Francisco/Johnny Alf作。Alfのピアノをはじめ、ジャジー・テイストの仕上がりです。

「Anabela」
オススメその5。Johnny Alf作。ラストはキャッチーなメロウ・ボッサで締め括ってくれます。

Johnny Alfの他作品もチェックを!

『Diagonal 』(1964年)
Diagonal-Colecao 50 Anos De Bossa Nova

『Johnny Alf』(1965年)
JOHNNY ALF (IMPORT)

『Nos』(1974年)
Nos: Odeon 100 Anos

『Desbunde Total』(1978年)
Desbunde Total: Arquivo Warner

『Olhos Negros』(1990年)
Olhos Negros: Colecao 50 Anos
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2016年06月19日

Virginia『Fierce For The Night』

ベルリンの女性アーティストによるハウス作品☆Virginia『Fierce For The Night』
FIERCE FOR THE NIGHT
発表年:2016年
ez的ジャンル:ベルリン産ハウス
気分は... :モダンなベルリン・スタイル!

今回は新作アルバムからベルリンの女性アーティストVirginiaによるハウス・アルバム『Fierce For The Night』です。

Virginia(本名Virginia Nascimento)はベルリンを拠点に活動する女性ヴォーカリスト/プロデューサー。

オランダ人の女性DJ/プロデューサーSteffi(Steffie Doms)でのフィーチャリング・ヴォーカリスト等で活動してきたVirginiaの1stアルバムが本作『Fierce For The Night』です。

Steffiも所属するベルリンの人気クラブBerghainによるレーベルOstgut Tonからのリリースです。

Virginia本人のヴォーカルを前面に打ち出したディープなハウス作品に仕上がっています。シカゴ・ハウス/アシッド・ハウスの香りを感じるサウンドが僕好みです。

Virginia本人に加え、前述のSteffiDexterMartynといったオランダ人DJ/プロデューサーが共同プロデュースで参加しています。

懐かしいのにモダン、ディープなのにキャッチーといったようにバランス感覚が絶妙なハウス作品だと思います。

先行にシングルにも爽快なアッパー「Funkert」、一番のお気に入り「1977」、大音量で聴きたくなるキャッチーさの「Follow Me」、メロディアスな「Subdued Colors」、80年代的テクノ感の「Fierce For The Night」あたりが僕のお気に入りです。

普段ハウスを聴かない人や、黎明期のハウスが好きだった人も楽しめるモダンなベルリン・スタイル・ハウスです。

全曲紹介しときやす。

「Bally Linny」
シカゴ・ハウスからの影響を感じるテックハウス・サウンドと艶やかなVirginiaのヴォーカルがよくマッチしたオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=qcs_8YPOVY0

「1977」
僕の一番のお気に入り。爽快な疾走感とうねる低音部のバランスが絶妙なテックハウスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BJXeAowT4mE

「Obstacle」
ダークなダンサブル感が魅力の1曲。甘く危険な香りが漂うのがいいですね。

「Lies」
哀愁サウンドが脳内に浸食してくる感じがたまりません。

「Believe In Time」
哀愁のメロディとドラムンベースになりそうでならないリズム・トラックの組み合わせがいいですね。

「Subdued Colors」
爽快でメロディアスな上モノとダイナミックなリズム・トラックをバックに、Virginiaが可憐なヴォーカルを聴かせてくれます。

「Funkert」
先行にシングルにも爽快なアッパー感で一気に駆け抜けるダンス・チューン。クール・ビューティーなVirginiaのヴォーカルも魅力です。アルバムを象徴する1曲だと思います。

「Fierce For The Night」
タイトル曲はテクノ感が強調された仕上がりです。80年代的な哀愁モードのエッセンスを上手く採り入れている感じがいいですね。

「Raverd」
黎明期のシカゴ・ハウスを思わせるアンダーグラウンドな雰囲気が魅力の1曲。匿名性のある感じが昔のハウスっぽいですね。

「Follow Me」
キャッチーなハウスという点では、コレが一番完成度が高いかもしれませんね。大音量で聴きたくなる重厚感もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=T_CaJn6yziw

「Han」
荘厳ながらも何処となく儚いメロディアスな雰囲気が印象的なミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。

ご興味がある方はSteffiあたりもチェックしてみては?

Steffi『Yours & Mine』(2011年)
Yours & Mine

Steffi『Power Of Anonymity』(2014年)
POWER OF ANONYMITY
posted by ez at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする