2016年06月01日

Kindred The Family Soul『The Arrival』

息の合った素晴らしい夫婦ソウル!☆Kindred The Family Soul『The Arrival』
ジ・アライヴァル
発表年:2008年
ez的ジャンル:夫婦ソウル・デュオ
気分は... :到達点!

今回はFatin DantzlerAja Graydonの夫婦ソウル・デュオKindred The Family Soulの3rdアルバム『Arrival』(2008年)です。

これまで当ブログで紹介したKindred The Family Soul作品は以下の3枚。

 『Surrender To Love』(2003年)
 『In This Life Together』(2005年)
 『A Couple Friends』(2014年)

僕の場合、『Surrender To Love』(2003年)への思い入れがあまりに強すぎたため、正直『In This Life Together』(2005年)、『Arrival』(2008年)の2作品は、その対比でリアルタイムでは少しビミョーな位置付けでした。

しかしながら、その後『Surrender To Love』の呪縛から解かれ、独立した作品として2作品も楽しめるようになった次第です。

Hidden Beach Recordingsで最終作となる本作『Arrival』では、Steve McKieAnthony BellDre & Vidal(Andre Harris/Vidal Davis)等をプロデューサーに迎え、Fatin & Ajaの素晴らしい夫婦ヴォーカルを活かした聴き応えのある1枚に仕上がっています。

オーガニックなアコースティック・ソウル「Just The Way You Are」、美しいピアノとパーカッシヴなリズムがキャッチーな「House Of Love」、ラブ&ピースな「Love We Share」、Dre & Vidalプロデュースの「No Limit」、United Soulがソングライティングで参加した「Hey」The Beatles「Here Comes the Sun」の一節から始まる「So Much Better」The Roots?uestloveが参加した「Always Be Arriving (Finale)」あたりが僕のオススメです。

夫婦ソウル・デュオのソウル魂を存分に楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Can't Help It」
Steve McKie/Danophonic Danプロデュース。派手さはないもの、しっかり聴かせるミディアム・スロウでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=5WyedqvL18M

「Pressure」
Anthony Bell/Don Cheegro/Dirty Harry/Dre & Vidalプロデュース。前半は抑えたヴォーカル、その後ジワジワと盛り上げていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=EM3Pwuv4Zso

「Just The Way You Are」
オススメその1。Anthony Bellプロデュース。アコギの音色が印象的なオーガニックなアコースティック・ソウル。こういう自然体な感じは彼らに似合いますね。
https://www.youtube.com/watch?v=GLVtTqY71eA

「House Of Love」
オススメその2。Adam Blackstoneプロデュース。美しいピアノとパーカッシヴなリズムのトラックをバックに、夫婦デュオらしい素敵なヴォーカルの掛け合い&コーラスを堪能できます。シングル向きのキャッチーな仕上り。ドラマチックなストリングスのスパイスもいいです!
https://www.youtube.com/watch?v=c-yDbzYhtjk

「Alright」
Dre & Vidalプロデュース。ホーン隊を含めた生音バッキングと二人のヴォーカルが実にマッチした大人のソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=H96QeXCe9ag

「Rightfully So」
オススメその3。Dre & Vidalプロデュース。少しレトロ調のイナたい雰囲気のサウンドをバックに、二人が余裕たっぷりのソウルフル・ヴォーカルで魅せてくれます。特にFatinのディープな歌声がたまりません。

「Set Free」
Anthony Bellプロデュース。グルーヴ感のある哀愁サウンドが印象的です。彼ららしいとは思いませんが、悪くはないです。

「The Struggle」
Steve McKie/Adam Blackstoneプロデュース。哀愁のピアノが印象的なミディアム。こういった曲のヴォーカルの説得力はこの二人は抜群ですね。

「Love We Share」
オススメその4。Anthony Bell/Vintage Beatzプロデュース。。Tom Brock「The Love We Share Is the Greatest of Them All」をサンプリングしたラブ&ピースな仕上り。彼らに相応しいスケール感のあるビューティフル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=xqNs6alyG6M

「No Limit」
オススメその5。Dre & Vidalプロデュース。Dre & Vidalの手腕とFatin & Ajaのソウル魂が見事に噛み合った素晴らしいミディアム・チューン。まさにノー・リミットな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=MHFtUtLFD0k

「Poetry Interlude」
Malik Yusefをフィーチャーしたインタールード。

「Hey」
オススメその6。Steve McKie/Adam Blackstoneプロデュース。当時同じHidden BeachファミリーでUnited Soul名義でアルバムをリリースしているJoshuaとAzizのCollins兄弟(後にデュオ名をU.Cityへ改名)がソングライティングで参加しています。Hidden Beachらしいソウル愛を感じるFatin & Ajaにぴったりな1曲だと思います。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=Iml1u3dgJ60

「So Much Better」
オススメその7。Anthony Bell/Don Cheegro/Dirty Harryプロデュース。いきなりThe Beatles「Here Comes the Sun」の一節から始まる爽快メロウ・チューン。

「Always Be Arriving (Finale)」
オススメその8。Stan Davis/Fatin Dantzlerプロデュース。The Roots?uestloveがドラムで参加しています。全く彼ららしい曲ではありませんが、?uestloveのダンサブルなドラミングを堪能できます。

Kindred The Family Soulの他作品もチェックを!

『Surrender To Love』(2003年)
Surrender to Love

『In This Life Together』(2005年)
In This Life Together

『Love Has No Recession』(2011年)
Love Has No Recession

『A Couple Friends』(2014年)
Couple Friends
posted by ez at 17:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする