発表年:2008年
ez的ジャンル:夫婦ソウル・デュオ
気分は... :到達点!
今回はFatin DantzlerとAja Graydonの夫婦ソウル・デュオKindred The Family Soulの3rdアルバム『Arrival』(2008年)です。
これまで当ブログで紹介したKindred The Family Soul作品は以下の3枚。
『Surrender To Love』(2003年)
『In This Life Together』(2005年)
『A Couple Friends』(2014年)
僕の場合、『Surrender To Love』(2003年)への思い入れがあまりに強すぎたため、正直『In This Life Together』(2005年)、『Arrival』(2008年)の2作品は、その対比でリアルタイムでは少しビミョーな位置付けでした。
しかしながら、その後『Surrender To Love』の呪縛から解かれ、独立した作品として2作品も楽しめるようになった次第です。
Hidden Beach Recordingsで最終作となる本作『Arrival』では、Steve McKie、Anthony Bell、Dre & Vidal(Andre Harris/Vidal Davis)等をプロデューサーに迎え、Fatin & Ajaの素晴らしい夫婦ヴォーカルを活かした聴き応えのある1枚に仕上がっています。
オーガニックなアコースティック・ソウル「Just The Way You Are」、美しいピアノとパーカッシヴなリズムがキャッチーな「House Of Love」、ラブ&ピースな「Love We Share」、Dre & Vidalプロデュースの「No Limit」、United Soulがソングライティングで参加した「Hey」、The Beatles「Here Comes the Sun」の一節から始まる「So Much Better」、The Rootsの?uestloveが参加した「Always Be Arriving (Finale)」あたりが僕のオススメです。
夫婦ソウル・デュオのソウル魂を存分に楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Can't Help It」
Steve McKie/Danophonic Danプロデュース。派手さはないもの、しっかり聴かせるミディアム・スロウでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=5WyedqvL18M
「Pressure」
Anthony Bell/Don Cheegro/Dirty Harry/Dre & Vidalプロデュース。前半は抑えたヴォーカル、その後ジワジワと盛り上げていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=EM3Pwuv4Zso
「Just The Way You Are」
オススメその1。Anthony Bellプロデュース。アコギの音色が印象的なオーガニックなアコースティック・ソウル。こういう自然体な感じは彼らに似合いますね。
https://www.youtube.com/watch?v=GLVtTqY71eA
「House Of Love」
オススメその2。Adam Blackstoneプロデュース。美しいピアノとパーカッシヴなリズムのトラックをバックに、夫婦デュオらしい素敵なヴォーカルの掛け合い&コーラスを堪能できます。シングル向きのキャッチーな仕上り。ドラマチックなストリングスのスパイスもいいです!
https://www.youtube.com/watch?v=c-yDbzYhtjk
「Alright」
Dre & Vidalプロデュース。ホーン隊を含めた生音バッキングと二人のヴォーカルが実にマッチした大人のソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=H96QeXCe9ag
「Rightfully So」
オススメその3。Dre & Vidalプロデュース。少しレトロ調のイナたい雰囲気のサウンドをバックに、二人が余裕たっぷりのソウルフル・ヴォーカルで魅せてくれます。特にFatinのディープな歌声がたまりません。
「Set Free」
Anthony Bellプロデュース。グルーヴ感のある哀愁サウンドが印象的です。彼ららしいとは思いませんが、悪くはないです。
「The Struggle」
Steve McKie/Adam Blackstoneプロデュース。哀愁のピアノが印象的なミディアム。こういった曲のヴォーカルの説得力はこの二人は抜群ですね。
「Love We Share」
オススメその4。Anthony Bell/Vintage Beatzプロデュース。。Tom Brock「The Love We Share Is the Greatest of Them All」をサンプリングしたラブ&ピースな仕上り。彼らに相応しいスケール感のあるビューティフル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=xqNs6alyG6M
「No Limit」
オススメその5。Dre & Vidalプロデュース。Dre & Vidalの手腕とFatin & Ajaのソウル魂が見事に噛み合った素晴らしいミディアム・チューン。まさにノー・リミットな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=MHFtUtLFD0k
「Poetry Interlude」
Malik Yusefをフィーチャーしたインタールード。
「Hey」
オススメその6。Steve McKie/Adam Blackstoneプロデュース。当時同じHidden BeachファミリーでUnited Soul名義でアルバムをリリースしているJoshuaとAzizのCollins兄弟(後にデュオ名をU.Cityへ改名)がソングライティングで参加しています。Hidden Beachらしいソウル愛を感じるFatin & Ajaにぴったりな1曲だと思います。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=Iml1u3dgJ60
「So Much Better」
オススメその7。Anthony Bell/Don Cheegro/Dirty Harryプロデュース。いきなりThe Beatles「Here Comes the Sun」の一節から始まる爽快メロウ・チューン。
「Always Be Arriving (Finale)」
オススメその8。Stan Davis/Fatin Dantzlerプロデュース。The Rootsの?uestloveがドラムで参加しています。全く彼ららしい曲ではありませんが、?uestloveのダンサブルなドラミングを堪能できます。
Kindred The Family Soulの他作品もチェックを!
『Surrender To Love』(2003年)
『In This Life Together』(2005年)
『Love Has No Recession』(2011年)
『A Couple Friends』(2014年)