2016年06月04日

Dazz Band『Keep It Live』

大ヒット「Let It Whip」収録!Dazz Band最大のヒット作☆Dazz Band『Keep It Live』
Keep It Live
発表年:1982年
ez的ジャンル:オハイオ産ファンク・バンド
気分は... :実はメロウなスロウ〜ミディアムも魅力!

今回は80年代に活躍したファンク・バンドDazz Bandのヒット作『Keep It Live』(1982年)です。

Dazz BandKinsman Dazzを前身とするオハイオ州クリーブランドで結成されたファンク・グループ。バンド名の"Dazz"とはDanceable Jazzを意味しています。

Motownと契約し、Dazz Bandとして再スタートした時のラインナップはBobby Harris(sax、clarinet、vo)、Kenny Pettus(per、vo)、Isaac "Ike" Wiley, Jr.(ds)、Michael Wiley(b、vo)、Kevin Kendrick(key)、Pierre DeMudd(tp、vo)、Sennie "Skip" Martin(vo、tp)、Eric Fearman(g)、Steve Cox(syn)という9名。

Motownから『Invitation to Love』(1980年)、『Let the Music Play』(1981年)、『Keep It Live』(1982年)、『On the One』(1983年)、『Joystick』(1983年)、『Jukebox』(1984年)、『Hot Spot』(1985年)といったアルバムをリリースしています。

シングルとしては「Let It Whip」(『Keep It Live』収録。全米チャート第5位、同R&Bチャート第1位)、「On The One For Fun」(『On the One』収録。全米R&Bチャート第9位)、「Joystick」(『Joystick』収録。全米R&Bチャート第9位)、「Let It all Blow」(『Joystick』収録。全米R&Bチャート第9位)といったヒットを放っています。

その後もレーベルを移籍し、メンバー交代を経て『Wild & Free』(1986年)、『Rock the Room 』(1988年)等のアルバムをリリースしています。

本作『Keep It Live』(1982年)は、大ヒット・シングル「Let It Whip」を収録したグループ最大のヒット・アルバムです。プロデュースはReggie Andrewsが務めています。

当時高校生の僕は、全米トップ40を中心の音楽ライフでR&Bチャートには詳しくありませんでしたが、ポップ・チャートでもヒットした「Let It Whip」の印象は強いですね。

その「Let It Whip」をはじめ、2ndシングルにもなったタイトル曲「Keep It Live (On The K.I.L.)」等キャッチーなディスコ・ファンクのイメージが強いアルバムかもしれません。打ち込みドラムを用いつつ、過度に強調していないのでエレクトリック・ファンクの短所は目立たないのがいいですね。

また、「Gamble With My Love」「Just Can't Wait 'Till The Night」「Let Me Love You Until」といったメロウなスロウ〜ミディアムもアルバムのもう一つの魅力です。

ダンス・チューンとスロウのバランスが取れた80年代ファンク・グループらしい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Let It Whip」
オススメその1。Leon "Ndugu" Chancler/Reggie Andrews作。前述のように全米チャート第5位、同R&Bチャート第1位となったグループ最大のヒット曲。Rick Jamesのファンク・クラシック「Super Freak」(1981年)に通じる魅力を持ったディスコ・ファンクは今聴いても実にキャッチーですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ccvUstooIfw

Boyz II Menをはじめ、Derrick Harriott(レゲエ・カヴァー)、SR-71、Dance Squad Singers、The Treblemakersがカヴァーしています。また、The Treacherous Three feat. Philippe Wynne「Whip It」、Disco Four「Whip Rap」、Dis 'N' Dat「Freak Me Baby(Original Mix)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Boyz II Men「Let It Whip」
 https://www.youtube.com/watch?v=NItzx5_m9Ro
Derrick Harriott「Let It Whip」
 https://www.youtube.com/watch?v=qNdYm-crp8k
The Treblemakers「Let It Whip」
 https://www.youtube.com/watch?v=vBAOxG0BDV4
The Treacherous Three feat. Philippe Wynne「Whip It」
 https://www.youtube.com/watch?v=H7Le26FuVkc
Disco Four「Whip Rap」
 https://www.youtube.com/watch?v=nhSgZ_i2O_E
Dis 'N' Dat「Freak Me Baby(Original Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=v1vGelTyhsI

「Gamble With My Love」
オススメその2。Eric Fearman/Bobby Harris作。本作のもう一つの魅力であるメロウなスロウを代表する1曲。リード・シンガーのSkip Martinの素晴らしい歌声とキャッチーなコーラス・ワークにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=uT6jlpBzugo

GQ「Too High」のサンプリング・ソースとなっています。
GQ「Too High」
 https://www.youtube.com/watch?v=Hjo8Jh2Jpik

「I'll Keep On Lovin' You」
Clayton Richardson*/Larry Batiste作。ストリングを配した哀愁スロウ。Skip Martinの切ない歌声が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=FY330C9K7i4

「Just Can't Wait 'Till The Night」
オススメその3。Eric Fearman/Bobby Harris作。派手さはありませんが、素敵なメロディとなコーラス・ワークにグッとくる僕好みのメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=4cuXCM0Mai8

「Shake What You Got」
Eric Fearman/Bobby Harris作。ホーン・サウンドとギター・カッティングが印象的な開放的なディスコ・ファンク。文句言わせずに、とにかく盛り上がるといった感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=imYHD5wwHcY

「Keep It Live (On The K.I.L.)」
オススメその4。Kenny Pettus/Michael Wiley/Reggie Andrews/Bobby Harris作。タイトル曲は「Let It Whip」に続きシングル・カットされ、全米R&Bチャート第20位となりました。80年代エレクトリック・ファンク的なキャッチーさを楽しめる、「Let It Whip」とセットで聴きたいダンス・チューンです。この曲ではBobby Harrisがリード・ヴォーカルを務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=lFPUcnbVMT4

Tony M.F. Rock「Keep Dancin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Tony M.F. Rock「Keep Dancin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=kfiKNKzgcz4

「Just Believe In Love」
Olivia Bower/Reggie Andrews作。美しいストリングスの調べが印象的なビューティフル・バラード。ミステリアスな雰囲気も漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=Zr78wDBm8dI

美しいストリングスの調べはBrother Ali「You Say (Puppy Love)」のサンプリング・ソースとなっています。
Brother Ali「You Say (Puppy Love)」
 https://www.youtube.com/watch?v=MHcKW4O_9Ro

「Can We Dance」
オススメその5。Kenny Pettus/Michael Wiley/Bobby Harris作。Kenny Pettusがリード・ヴォーカルをとる夜遊びモードのファンク・チューン。ヴォコーダーも使っています。
https://www.youtube.com/watch?v=bRKT88uPTTA

「Let Me Love You Until」
オススメその6。Reggie Andrews作。ラストはPierre DeMuddがリード・ヴォーカルをとる素敵なメロウ・ミディアム。サンセット・モードな雰囲気はかなり僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=O7jgptFiudM

Dazz Bandの他作品もチェックを!

『Invitation to Love』(1980年)
Invitation to Love

『Joystick/Jukebox』(1983/1984年) ※2in1CD
ジョイスティック+ジュークボックス

『Hot Spot』(1985年)
HOT SPOT (EXPANDED EDITION)

『Wild & Free』(1986年)
WILD AND FREE

『Rock the Room 』(1988年)
Rock the Room
posted by ez at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする