発表年:1976年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ系ブラジリアン・ポップ
気分は... :音楽料理法!
今回はセルメン作品からSergio Mendes & Brasil '77名義の『Home Cooking』(1976年)です。
当ブログでこれまで紹介してきたSergio Mendes作品は以下の10枚。
『Brasil '65』
※Wanda Sa(Wanda De Sah)、Rosinha De Valencaとの共演作
『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66』(1966年)
『Equinox』(1967年)
『Look Around』(1968年)
『Fool On The Hill』(1968年)
『Sergio Mendes' Favorite Things』(1968年)
『Crystal Illusions』(1969年)
『Stillness』(1970年)
『Vintage 74』(1974年)
『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)
本作『Home Cooking』(1976年)はファンキー/ディスコ路線と都会的なメロウ・ポップのバランスが絶妙な1枚です。アルバム全体を貫くヴィヴィドなサウンドが印象的です。
セルメン作品の中では比較的地味な存在のアルバムですが、聴きやすく間口の広い1枚に仕上がっていると思います。
Sergio Mendes自身がプロデュース&アレンジを手掛け、レコーディングにはSergio Mendes(p、key、syn、per)以下、Dave Grusin(p)、Gilberto Gil(g、vo)、Dennis Budimir(g)、Michael Sembello(g)、Oscar Castro-Neves(g)、
Chuck Rainey(b)、Louis Johnson(b)、Claudio Slon(ds、per)、Harvey Mason(ds)、Paulo Da Costa(congas、bongos、per)、Hermeto Pascoal(org、fl)、Raul De Souza(tb)、Frank Rosolino(tb)、Oscar Brasheer(tp)、Ray Maldonado(tp)、Hank Redd(as)、Don Menza(ts)、Bonnie Bowden Amaro(vo)、Lise Miller(vo)、Marietta Araiza(vo)といったミュージシャンが参加しています。
楽曲に関しては、Gilberto Gil作品を3曲、「Maniac」でお馴染み、Michael Sembelloの作品を2曲取り上げているのが目立ちます。
僕のイチオシはMichael Sembello作の爽快ラテン・ディスコ「Sunny Day」、Carlos Lyra作のキュートなブラジリアン・メロウ「It's So Obvious That I Love You」、Edgar Winterのロマンティックなカヴァー「Tell Me in a Whisper」、もう1曲のMichael Sembello作品である華やかなメロウ・ボッサ「It's Up to You」あたりですかね。
セルメンにが腕を振るったさまざまな音楽料理のフルコースを堪能しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Sunny Day」
オススメその1。Michael Sembello/Hank Redd作。「Maniac」でお馴染み、Michael Sembelloの作品がオープニング。軽快なリズム、華のある女性ヴォーカル、ロッキン・ギターによる爽快なラテン・ディスコ・チューンがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=vGTVzMDnCNI
「Hey People Hey」
Gilberto Gil作品を開放的かつポップなメロウ・グルーヴで聴かせてくれます。
「It's So Obvious That I Love You」
オススメその2。Carlos Lyra/Kate Lyra作。キュートな女性ヴォーカルにグッとくるブラジリアン・メロウ。こういうの大好きです!
https://www.youtube.com/watch?v=X7N9WV72-RY
「Emorio」
オススメその3。Joao Donato/Gilberto Gil作。都会的なブラジリアン・ファンキー・メロウに仕上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=ipxt8ytXYKM
「Shakara」
The Brothers JohnsonのLouis Johnson作のフュージョン/ジャズ・ファンク調のインスト。Dave Grusin(p)、Harvey Mason(ds)が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=OpDH_H8W_nY
「Where to Now St. Peter?」
オススメその4。Elton John/Bernie Taupin作。
Elton Johnのオリジナルは『Tumbleweed Connection』(1970年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継いだ都会的なポップAOR調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=eeGKSCWuk6A
「Cut That Out」
Gilberto Gil作品の3曲目は開放的なシンセの音色が印象的なブラジリアン・ポップに仕上がっています。
「Tell Me in a Whisper」
オススメその5。Dan Hartman/Edgar Winter作。Edgar Winterのオリジナルは『Jasmine Nightdreams』(1975年)に収録されています。オリジナルのメロウな雰囲気をそのままに、より都会的サウンドで洗練させています。
https://www.youtube.com/watch?v=wbJ5eW-ePtQ
「It's Up to You」
オススメその6。Michael Sembello作。Brasil '66の雰囲気をこの時代らしくアップデートさせたようなキャッチーなメロウ・ボッサにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=f1NKcqELncE
「Home Cooking」
Kate Lyra/Sergio Mendes/Chuck Rainey作。ラストはファンキーなタイトル曲で締め括ってくれます。Mendesのシンセをはじめ、本作らしいヴィヴィドなサウンドで楽しませてくれます。
Sergio Mendes作品の過去記事もご参照下さい。
Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca『Brasil '65』(1965年)
『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』(1966年)
『Equinox』(1967年)
『Look Around』(1968年)
『Fool On The Hill』(1968年)
『Sergio Mendes' Favorite Things』(1968年)
『Crystal Illusions』(1969年)
『Stillness』(1970年)
『Vintage 74』(1974年)
『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)