2016年06月08日

Whitehead Bros.『Serious』

McFadden & WhiteheadのJohn Whiteheadの息子たち☆Whitehead Bros.『Serious』
whitehead bros serious.jpg
発表年:1994年
ez的ジャンル:G-Funk/ヒップホップ・ソウル世代兄弟R&Bデュオ
気分は... :人気ソングライターのDNA

今回は90年代R&BからWhitehead Bros.『Serious』(1994年)です。

Whitehead Bros.The Whitehead Brothers)は、Kenny WhiteheadJohn Whitehead Jr.というWhitehead兄弟によるR&Bデュオ。

二人の父はPhiladelphia International Records(PIR)の人気ソングライティング・チームであったMcFadden & WhiteheadJohn Whitehead

そんな父親の音楽DNAを受け継いだWhitehead兄弟はPIRの総帥Gamble & Huffのプロデュースにより、PIRからデビュー・アルバム『Kenny & Johnny The Whitehead Brothers』(1986年)をリリースします。

そして2ndアルバムとなる本作『Serious』(1994年)はMotownからリリースされました。

アルバムの多くの曲をKenny Whiteheadと父親の人脈であろう70年代フィリー・ソウルの牽引者の一人Larry Goldでプロデュースしています。

アルバム構成は前半はG-Funk/ヒップホップ・ソウル世代のキャッチーなR&Bを聴かせてくれます。後半はセクシーなスロウのオンパレードです。

個人的にはG-Funk経由のR&Bといった感じの「Forget I Was A "G"」「Your Love Is A 187」、キャッチーなヒップ・ホップ・ソウル「Change」Slaveのファンク・クラシックの好カヴァー「Just A Touch Of Love」あたりが僕のオススメです。

派手さはありませんが、90年代R&B好きの心をくすぐるサムシングを感じる1枚です。

人気ソングライターのDNAを受け継ぐ90年代R&Bを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Forget I Was A "G"」
シングルにもなった本作のハイライトの1つ。Kool & The Gang「Jungle Boogie」をサンプリングしたG-Funkテイストのミディアム・グルーヴ。The Crusaders feat. Randy Crawford「Street Life」、Dr. Dre「The Chronic (Intro)」ネタも使われています。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=M5kXTT4ZN34

印象的なイントロはTotal「Sitting Home」、Sottotono「Non C'e Storia」、Color Me Badd「Kissing You」等のサンプリング・ソースにもなっています。
Total「Sitting Home」
 https://www.youtube.com/watch?v=umfn3lr49WM
Sottotono「Non C'e Storia」
 https://www.youtube.com/watch?v=tdgAEWfTwDw
Color Me Badd「Kissing You」
 https://www.youtube.com/watch?v=rsdnbL7QS44

「Your Love Is A 187」
Dr. Dre feat. Snoop Dogg「Fuck Wit Dre Day (And Everybody's Celebratin') 」をサンプリングしたG-Funkテイストのループが印象的な哀愁ミディアム・グルーヴ。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。Bullys Wit Fullys「187」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=z31XtfJxGnk

「Shaniqua」
G-Funkテイストにジャズ・フィーリングが加わった感じのトラックが印象的です。Roy "Dog" Pennonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=1L8RIrEexdU

「Change」
Detroit Emeralds「You're Getting a Little Too Smart」ネタのブレイクをループさせたキャッチーなヒップ・ホップ・ソウル。YouTubeに音源ないのが残念ですが、個人的にはかなり好みです。Bert Price/Eric Codeeプロデュース。

「Interlude」
インタールード。

「Late Nite Tip」
Joe Tex「Papa Was Too」ネタのブレイクをループさせたヒップ・ホップ・ソウル。R&B好きよりキャッチーなHip-Hop好きの人向けかも?Michael Angelo Saulsberryプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=h12Vxn-KjwA

「Just A Touch Of Love」
Slaveのファンク・クラシックをカヴァー。当ブログでも紹介したBlackstreet「U Blow My Mind(Craig Mack Basic 4)」あたりと繋げて聴きたくなる好カヴァーに仕上がっています。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=CFwMwEJmpVM

Blackstreet「U Blow My Mind(Craig Mack Basic 4)」
 https://www.youtube.com/watch?v=j2r7QgdXGME

「Where Ya At? (Interlude)」
インタールード的な小曲ですが、なかなかキャッチーです。

「Serious」
タイトル曲は美しいメロディが印象的な哀愁R&Bグルーヴ。ファンク・テイストに軽くジャズ・フィーリングのスパイスが効いているのもいいですね。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=YgCCtlZUXmU

「Beautiful Black Princess」
ピアノと美しいストリングスをバックに歌い上げるオーセンティックなバラード。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=H8bOLRVsCos

「Sex On The Beach」
セクシー・モードのスロウ・チューン。エロ・モード全開のサウンドですが、彼らのヴォーカル自体はそれ程エロくないので良くも悪くも濃厚すぎません。
Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=xGbK0Wonius

「Turn U Out」
この時期の男性R&Bグループらしいセクシー・モードのスロウ。あともう一歩ですが雰囲気は悪くありません。Roy "Dog" Pennonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=VjLGdbfZSOU

「She Needed Me」
この曲もセクシーな哀愁バラード。美しい鍵盤やサックスの音色が印象的です。McKinley Hortonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=QRN2gywh65M

「Love Goes On」
後半のスロウ・オンパレードの中ではコレが一番好きかも?Brian Williams/Kenny Whiteheadプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=5C4S74tvVtQ

「Black Princess (Reprise) 」
「Beautiful Black Princess」のリプライズではアルバムは幕を閉じます。

急に子持ち昆布が食べたくなった(笑)
posted by ez at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする