発表年:1994年
ez的ジャンル:G-Funk/ヒップホップ・ソウル世代兄弟R&Bデュオ
気分は... :人気ソングライターのDNA
今回は90年代R&BからWhitehead Bros.『Serious』(1994年)です。
Whitehead Bros.(The Whitehead Brothers)は、Kenny WhiteheadとJohn Whitehead Jr.というWhitehead兄弟によるR&Bデュオ。
二人の父はPhiladelphia International Records(PIR)の人気ソングライティング・チームであったMcFadden & WhiteheadのJohn Whitehead。
そんな父親の音楽DNAを受け継いだWhitehead兄弟はPIRの総帥Gamble & Huffのプロデュースにより、PIRからデビュー・アルバム『Kenny & Johnny The Whitehead Brothers』(1986年)をリリースします。
そして2ndアルバムとなる本作『Serious』(1994年)はMotownからリリースされました。
アルバムの多くの曲をKenny Whiteheadと父親の人脈であろう70年代フィリー・ソウルの牽引者の一人Larry Goldでプロデュースしています。
アルバム構成は前半はG-Funk/ヒップホップ・ソウル世代のキャッチーなR&Bを聴かせてくれます。後半はセクシーなスロウのオンパレードです。
個人的にはG-Funk経由のR&Bといった感じの「Forget I Was A "G"」、「Your Love Is A 187」、キャッチーなヒップ・ホップ・ソウル「Change」、Slaveのファンク・クラシックの好カヴァー「Just A Touch Of Love」あたりが僕のオススメです。
派手さはありませんが、90年代R&B好きの心をくすぐるサムシングを感じる1枚です。
人気ソングライターのDNAを受け継ぐ90年代R&Bを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Forget I Was A "G"」
シングルにもなった本作のハイライトの1つ。Kool & The Gang「Jungle Boogie」をサンプリングしたG-Funkテイストのミディアム・グルーヴ。The Crusaders feat. Randy Crawford「Street Life」、Dr. Dre「The Chronic (Intro)」ネタも使われています。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=M5kXTT4ZN34
印象的なイントロはTotal「Sitting Home」、Sottotono「Non C'e Storia」、Color Me Badd「Kissing You」等のサンプリング・ソースにもなっています。
Total「Sitting Home」
https://www.youtube.com/watch?v=umfn3lr49WM
Sottotono「Non C'e Storia」
https://www.youtube.com/watch?v=tdgAEWfTwDw
Color Me Badd「Kissing You」
https://www.youtube.com/watch?v=rsdnbL7QS44
「Your Love Is A 187」
Dr. Dre feat. Snoop Dogg「Fuck Wit Dre Day (And Everybody's Celebratin') 」をサンプリングしたG-Funkテイストのループが印象的な哀愁ミディアム・グルーヴ。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。Bullys Wit Fullys「187」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=z31XtfJxGnk
「Shaniqua」
G-Funkテイストにジャズ・フィーリングが加わった感じのトラックが印象的です。Roy "Dog" Pennonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=1L8RIrEexdU
「Change」
Detroit Emeralds「You're Getting a Little Too Smart」ネタのブレイクをループさせたキャッチーなヒップ・ホップ・ソウル。YouTubeに音源ないのが残念ですが、個人的にはかなり好みです。Bert Price/Eric Codeeプロデュース。
「Interlude」
インタールード。
「Late Nite Tip」
Joe Tex「Papa Was Too」ネタのブレイクをループさせたヒップ・ホップ・ソウル。R&B好きよりキャッチーなHip-Hop好きの人向けかも?Michael Angelo Saulsberryプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=h12Vxn-KjwA
「Just A Touch Of Love」
Slaveのファンク・クラシックをカヴァー。当ブログでも紹介したBlackstreet「U Blow My Mind(Craig Mack Basic 4)」あたりと繋げて聴きたくなる好カヴァーに仕上がっています。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=CFwMwEJmpVM
Blackstreet「U Blow My Mind(Craig Mack Basic 4)」
https://www.youtube.com/watch?v=j2r7QgdXGME
「Where Ya At? (Interlude)」
インタールード的な小曲ですが、なかなかキャッチーです。
「Serious」
タイトル曲は美しいメロディが印象的な哀愁R&Bグルーヴ。ファンク・テイストに軽くジャズ・フィーリングのスパイスが効いているのもいいですね。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=YgCCtlZUXmU
「Beautiful Black Princess」
ピアノと美しいストリングスをバックに歌い上げるオーセンティックなバラード。Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=H8bOLRVsCos
「Sex On The Beach」
セクシー・モードのスロウ・チューン。エロ・モード全開のサウンドですが、彼らのヴォーカル自体はそれ程エロくないので良くも悪くも濃厚すぎません。
Kenny Whitehead/Larry Goldプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=xGbK0Wonius
「Turn U Out」
この時期の男性R&Bグループらしいセクシー・モードのスロウ。あともう一歩ですが雰囲気は悪くありません。Roy "Dog" Pennonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=VjLGdbfZSOU
「She Needed Me」
この曲もセクシーな哀愁バラード。美しい鍵盤やサックスの音色が印象的です。McKinley Hortonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=QRN2gywh65M
「Love Goes On」
後半のスロウ・オンパレードの中ではコレが一番好きかも?Brian Williams/Kenny Whiteheadプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=5C4S74tvVtQ
「Black Princess (Reprise) 」
「Beautiful Black Princess」のリプライズではアルバムは幕を閉じます。
急に子持ち昆布が食べたくなった(笑)