2016年06月11日

Pharaohs『Awakening』

故Maurice Whiteも参加していたシカゴのジャズ・ファンク・バンド☆Pharaohs『Awakening』
AWAKENING [紙ジャケ仕様/帯・日本語解説付き/国内300枚限定生産]
発表年:1971年
ez的ジャンル:シカゴ産ジャズ・ファンク
気分は... :EURO2016開幕!

今回はレア・グルーヴ人気作からPharaohs『Awakening』(1971年)です。

Pharaohsは1962年にシカゴで結成されたジャズ・ファンク・バンド。バンドにはかつてEarth, Wind & Fireのリーダーであった故Maurice Whiteも在籍していたことがあるようです。

1973年まで活動していたグループの唯一のオリジナル・アルバムが本作『Awakening』(1971年)です。
※未発表音源・シングルを集めた『In the Basement』(1996年)もあります。

アルバム参加メンバーはEalee Satterfield(Big) Willie WoodsOye Bisi NallsShango NjokoBlack Herman (Waterford)Don "Hippmo" (Myrick)Yehudah Ben Israel*Alious (Watkins)Derf Reklaw Raheem (Fred Walker)Aaron Ifad Dodd Ki (Charlesleesunnychuckkiyahuhandyki)という11名のPharaohたちです。

スリリングなアフロ・ファンク「Damballa」EW&F「Getaway」を思わせるイントロの「Black Enuff」、ヴォーカル入りのキャッチーなファンク「Freedom Road」、ホーン・アンサンブルにグッとくる「Great House」といったレア・グルーヴ好きを歓喜させるファンク・チューンが並びます。

ジャケのアートワーク、Pharaohを名乗るメンバーたち、アフロを感じるジャズ・ファンク、EW&Fとの関係性などレア・グルーヴらしい要素の詰まった1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Damballa」
スリリングなイントロとアフロ・リズムに魅了されるアフロ・ファンク。ブラックスプロイテショーンのサントラにありそうな疾走感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5401xxgzwI

「IBO」
アフロなトライバル感を打ち出したパーカッシヴな演奏が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZuamrXdl2GE

「Tracks Of My Tears」
Smokey Robinson & The Miracles、1965年のヒット曲をカヴァー。ここではヴォーカル重視のソウルフルな雰囲気で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RsiAhJl781s

「Black Enuff」
EW&Fの大ヒット「Getaway」を思わせるホーン・アンサンブルと共に始まるファンキー・グルーヴ。濃厚なブラック・フィーリングが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=e6VaxmRF5hg

「Somebody's Been Sleeping」
Holland-Dozier-Holland作となっていますが、Holland-Dozier-HollandのHot Waxからデビューしたデトロイトのソウル・グループ
100 Proof Aged In Soulのヒット・シングル「Somebody's Been Sleeping」(Angelo Bond/Angelo Bond/Greg Perry作)のカヴァーだと思います。パーカッシヴ&フリーキーな雰囲気のユニークなカヴァーに仕上がっています。

「Freedom Road」
個人的には一番のお気に入り。ヴォーカル入りのキャッチーなファンク・チューン。ブラック・パワーを感じさせるタイトルも含めてサムシングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=xGyMNg-yMTk

「Great House」
スケール感のあるホーン・アンサンブルにグッとくるジャズ・ファンク。13分を超える長尺ですが、スリリングなアンサンブルであっという間に時が過ぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=UqRUIPZga5s

国内再発CDには『In the Basement』(1996年)からセレクトされた4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「People Make The World Go 'Round」
The Stylistics、1971年のヒット曲をカヴァー。本編にはないソウルフル&スピリチュアルな雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=D7xUyxZC40E

「African Roots」
女性ヴォーカルの入ったスピリチュアルなバラード。

「Drum Suite」
タイトルの通り、パーカッション乱れ打ちのアンサンブルを楽しめます。

「Love And Happiness」
ボートラの目玉となる1972年のシングル曲。濃厚なブラック・フィーリングのある演奏がいいですね。あっけない最後が少し残念ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=YTP-mXuzjZo

『In the Basement』(1996年)
In the Basement
posted by ez at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする