発表年:1971年
ez的ジャンル:大御所系アフター・ボサノヴァ
気分は... :いつも通り・・・
今回はブラジルものから男性シンガー・ソングライターJohnny Alfを代表する1枚、『Ele E Johnny Alf』(1971年)です。
Johnny Alf(本名Alfredo Jose da Silva)(1929-2010年)はリオ・デ・ジャネイロ生まれの男性シンガー/コンポーザー/ピアニスト。ボサノヴァが生まれる前のリオのナイトクラブで歌い、ボサノヴァに多大な影響を与えたアーティストです。
今日、Johnny Alfの代表作といえば、『Ele E Johnny Alf』(1971年)もしくは『Nos』(1974年)あたりの人気が高いと思います。
今回もどちらにするか迷いましたが、オリジナル曲の比率が高く、楽曲自体の魅力が良く伝わってくる『Ele E Johnny Alf』をセレクトしました。
女性コーラスや小粋なアレンジのメロウ・ボッサ・サウンドとAlfのシブいヴォーカルの組み合わせが絶妙です。
オリジナルでは「Garota da Minha Cidade」、「Canto Pra Pai Corvo」、「Eh, Mundo Bom Tai」あたりがオススメです。あとはサンバ古典のカヴァー「Despedida de Mangueira」も僕好みの仕上がりです。
ジャケは中年オヤジ・モードですが、敬遠せずに聴いて欲しい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Leme」
Armando Cavalcanti/Roberto Nascimento/Vitor Freire作。寛いだ雰囲気のメロウ・ボッサでアルバムは幕を開けます。
「Ilusao a Toa」
Johnny Alf作。ピアノの弾き語りでしっとりと歌い上げます。
「Despedida de Mangueira」
オススメその1。Aldo Cabral/Benedito Lacerda作。サンバ古典を都会的なアレンジでスタイリッシュに聴かせてくれます。
「Garota da Minha Cidade」
オススメその2。Johnny Alf作。当ブログではTania Mariaのカヴァーも紹介済みです。女性コーラスを従えた素敵なメロウ・ボッサです。
https://www.youtube.com/watch?v=FWMRrMbDdu0
「Pensando Em Voce」
Johnny Alf作。オーケストレーションを配したエレガントな仕上り。
「Canto Pra Pai Corvo」
オススメその3。Johnny Alf作。開放的なサンバのリズムが心地好いメロウ・グルーヴ。美しいオーケストレーションも盛り上げてくれます。
「Eu E O Crepusculo」
Johnny Alf作。少し憂いのある美しいメロディをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=palWQSJj0mM
「Eh, Mundo Bom Tai」
オススメその4。Johnny Alf作。小粋なピアノとキュートな女性コーラスが実にヒップ!キュートなビジュアルが似合うサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=I3ZqxqEa8fc
「Decisao」
Johnny Alf作。歯切れの良いテンポ感が魅力の1曲。緩急のメリハリが巧みです。
https://www.youtube.com/watch?v=xDNAwVwTjYs
「Ama-Me」
Ary Francisco/Johnny Alf作。Alfのピアノをはじめ、ジャジー・テイストの仕上がりです。
「Anabela」
オススメその5。Johnny Alf作。ラストはキャッチーなメロウ・ボッサで締め括ってくれます。
Johnny Alfの他作品もチェックを!
『Diagonal 』(1964年)
『Johnny Alf』(1965年)
『Nos』(1974年)
『Desbunde Total』(1978年)
『Olhos Negros』(1990年)