発表年:1981年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :大いなるニジェール川・・・
今回は人気ヴァイヴ奏者Roy Ayersの『Africa, Center Of The World』(1981年)です。
これまで当ブログで紹介したRoy Ayers作品は以下の8枚(発売順)。
『Stoned Soul Picinic』(1968年)
『He's Coming』(1972年)
『Virgo Red』(1973年)
『Change Up The Groove』(1974年)
『Mystic Voyage』(1975年)
『Vibrations』(1976年)
『Lifeline』(1977年)
『Lots Of Love』(1983年)
本作はタイトルの通り、アフリカ回帰をコンセプトとしたアルバムであり、アフロビートの創始者Fela Kutiとレゲエの神様Bob Marleyに捧げられたアルバムです。
1979年にFela Kutiと共にナイジェリアでツアーを行い、1980年にはFela Kutiと共同名義のアルバム『Music of Many Colors』をリリースしたRoy Ayersが、アフリカへの想いを込めて制作したメロウ&メディテーション・フィーリングのレア・グルーヴ作品です。
プロデュースはRoy Ayers、James Bedford、William Allen。
レコーディングにはRoy Ayers(vibe、vo、el-p、marimba etc)以下、James Bedford(vo、clavinet、syn)、William Allen(b、per)、Omar Hakim(ds)、Dom Um Romao(per)、Peter Brown(b)、Jeffery Quiton(g)、Chuck Anthony(g)、Harold Land Jr.(el-p)、Lesete Wilson(el-p)等が参加しています。
本作らしいアフリカ回帰を楽しむのであれば、Fela Kuti作品「Africa, Center Of The World」、レゲエ調の「I'll Just Keep Trying」あたりをどうぞ!
レア・グルーヴ/フリーソウル好きの人ならば、「Intro/Land Of Fruit And Honey」、「There's A Master Plan」が気に入るはず。また、Ayersのメロウ・ヴァイヴを楽しむのであれば、「Intro/The River Niger」、「The Third Eye」あたりが楽しめます。
いつものAyersにメディテーション・フィーリングが加わった、この時期ならではの1枚に仕上がっています。
全曲紹介しときやす。
「Africa, Center Of The World」
『Music of Many Colors』にも収録されていたFela Kuti作品をリメイク。Roy Ayers流のアフロ・ジャズ・ファンクを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MRYznH5PIzg
「Intro/The River Niger」
Roy Ayers作。子供との会話から始まるメロウ・チューン。 Ayersのメロウ・ヴァイヴの音色を存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=uIZSXMjwbtE
Gappa G & Hyper Hypa「River Niger」のサンプリング・ソースにもなっています。
Gappa G & Hyper Hypa「River Niger」
https://www.youtube.com/watch?v=V-80hrTeXr0
「I'll Just Keep Trying」
Roy Ayers作。レゲエ調の仕上がり。Bob Marleyを意識したヴォーカルが印象的です。
「Destination Motherland」
Roy Ayers作。ヴァイヴの音色が心地好いメロウ・ブギー調のインスト。Ayersのメロウ・ヴァイヴを楽しむのであれば、こういうインストもいいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=JwHauq1ciLM
「The Third Eye」
Roy Ayers作。人気作『Everybody Loves the Sunshine』収録曲の再演。Fela KutiとBob Marleyに捧げるアルバムに相応しい1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SRkzLSfCnZk
「Intro/Land Of Fruit And Honey」
Roy Ayers作。いつものRoy Ayersを楽しみたい方はこのアーバン・メロウ・ディスコをどうぞ!アフリカの国名が続々と連呼されるのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=dpbjaZIBWB8
「Intro/Mo Nise Si E (I Love You)」
Luther Wilson/Tanya Woods作。ストリングス入りのメロウなインスト。イージー・リスニング的な心地好さがあります。Madlib「To Promote the Intoxicating Effect of Alcohol」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rynhJQWhEoI
「There's A Master Plan」
James Bedford/Roy Ayers/William Allen作。レア・グルーヴ/フリーソウル好きの人は気に入るであろうメロウ・フローター。華やかな女性コーラスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ox6w5PONIFQ
Roy Ayers作品の過去記事もご参照下さい。
『Stoned Soul Picinic』(1968年)
『He's Coming』(1972年)
『Virgo Red』(1973年)
『Change Up The Groove』(1974年)
『Mystic Voyage』(1975年)
『Vibrations』(1976年)
『Lifeline』(1977年)
『Lots Of Love』(1983年)