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発表年:2000年
ez的ジャンル:UKソウル系R&B
気分は... :別の側面・・・
今回はUKの男性ソウル・シンガーLynden David Hallの2ndアルバム『The Other Side』(2000年)です。
ガンにより2006年2月、31歳の若さで逝去したUKの男性ソウル・シンガーLynden David Hallの紹介は、デビュー作『Medicine 4 My Pain』(1997年)、遺作となった3rdアルバム『In Between Jobs』(2005年)に続き3回目となります。
"UKからD'Angeloへの回答”と称されたデビュー作『Medicine 4 My Pain』(1997年)が話題となったLynden David Hall。
僕も作『Medicine 4 My Pain』は熱心に聴きましたが、この2ndアルバム『The Other Side』(2000年)は完全にスルーしていました。
本作がリリースされた2000年といえば、D'Angelo『Voodoo』、Common『Like Water For Chocolate』、Erykah Badu『Mama's Gun』というSoulquariansを代表する作品が続々とリリースされたSoulquarians絶頂期でしたね。
そんなニュー・スタンダードなR&B作品と比較してしまうと、本作『The Other Side』はいささか地味な印象を受けるかもしれません。今聴いても、自分がリアルタイムでスルーした理由がわかる気がします。
だからといって、本作の内容が悪いという訳ではありません。インパクトはないものの、R&Bというよりソウルな味わいが印象的なLynden David Hallのソウル愛が伝わってくる良作だと思います。
元Scritti PolittiのDavid Gamsonが共同プロデュースした2曲、Bob Powerが共同プロデュースした1曲も含め、Lynden David Hall自身がプロデュースしています。
アルバムからは「Forgive Me」、「Sleeping With Victor」、「Let's Do It Again」(The Staple Singersのカヴァー)の3曲がシングル・カットされています。
Lynden David Hallのソウル・サイドを実感できる1枚です。
全曲を紹介しときやす。
「If I Had To Choose」
David Gamson/Lynden David Hallプロデュース。ファンキーな味わいのソウル・チューンでアルバムは幕を開けます。
「Forgive Me」
アルバムからの1stシングル。彼らしいセクシーな魅力のミディアム・グルーヴ。この時期のR&B好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ejMwZtFu2Kk
「Say It Ain't So」
70年代テイストのソウル・チューン。正攻法ですが、味わいがあります。
「U Let Him Have U」
『Medicine 4 My Pain』の流れを汲むセクシーなR&Bグルーヴ。D'Angelo好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=1YOTsR-9mj4
「Hard Way」
軽快なギターが印象的なソウル・グルーヴ。ニュー・クラシカルなグルーヴ感が心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EmX64GwPfVQ
「Where's God」
アコースティックな質感のソウル・チューン。アンプラグドな魅力が伝わってきます。
「To Be A Man」
派手さはありませんが、彼のソウル魂が伝わってくる僕好みの1曲。
「The Other Side」
タイトル曲はハートウォームなソウル・チューン。少しイナたい感じがいいですね。
「Don't Wanna Talk」
シンプルなアコースティック・ソウル。彼のプリミティブな魅力に触れることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=1sgVDyK2j0A
「Wanna Be Another You」
僕の一番のお気に入り。素敵なメロディのミディアム・グルーヴ。Lyndenの歌声が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7wmiWPq8ibk
「Sleeping With Victor」
David Gamson/Lynden David Hallプロデュース。アルバムからの2ndシングル。リラックスした雰囲気で和ませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ele5s2aaPfk
「Dead And Gone」
Bob Power/Lynden David Hallプロデュース。ビューティフル・バラードですが、彼が逝去した今聴くと少し切ない思いも込みあげてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=c1bszsWyov8
「Let's Do It Again」
The Staple Singers、1975年の大ヒット曲をカヴァー(Curtis Mayfield作)。アルバムからの3rdシングルにもなりました。Hinda Hicksの女性ヴォーカルもフィーチャーした好カヴァーに仕上がっています。本作の雰囲気にピッタリなカヴァー・セレクトですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ogJNN3Y-Fvg
「Are We Still Cool」
ラストはネオソウル調のクールなR&Bグルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gZyLi6TPtYw
国内盤にはD'Influenceによる「Forgive Me」のリミックス「Forgive Me (D'Influence Radio Mix)」、メロウなアコースティック・ソウル「Love U I Do」 という2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。
『Medicine 4 My Pain』(1997年)

『In Between Jobs』(2005年)
