発表年:2016年
ez的ジャンル:カリフォルニア・ミクスチャー・ソウル
気分は... :砂漠のソウル・・・
出張疲れで昼過ぎまで寝ていました。
ということで、今日は更新もかなり遅めに・・・
今回は新作アルバムLos Stellarians『Los Stellarians』
Los Stellariansはロック・バンド311のメンバーSA Martinezとオルタナ・ダンス・ユニットExes Of EvilのメンバーRyan Siegelによるユニット。
これまで『Cholo Soul』(2014年)、『The Mas Chingon』(2015年)という2枚のアルバムをリリースしています。
本作『Los Stellarians』は前述2枚+αからセレクトした企画アルバムです。
企画アルバム嫌いの僕ですが、CDとしては初アルバムになるので迷わず購入しました。
アルバム全体としてはSA Martinezのハイ・トーン・ヴォーカルの魅力を活かしたファンキー&メロウなソウル作品に仕上がっています。ヴィンテージ感とモダンなミクスチャー感のバランス感覚が絶妙ですね。また、南カリフォルニアらしいラテン/チカーノ的なエッセンスが組み込まれている点も大きな魅力です。
全13曲中9曲がカヴァーです。ただし、そのセレクトがなかなかシブいです。このあたりも音楽好きの心をくすぐります。
あまりR&B/ソウルという枠で括らずに聴いた方が楽しめるアルバムだと思います。
これからの季節に重宝する1枚ですよ!
全曲を紹介しときやす。
「Didn't I」
男性ソウル・シンガーDarondo、1972年のシングル曲をカヴァー。このユニットの魅力が凝縮されたオープニング。ダンサブルな中にチカーノ的なエッセンスが組み込まれているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LzXckxbCzPo
「I Can't Understand You」
70年代に活動していたラテン・ロック・バンドLos Vampirosのカヴァー。オリジナルの雰囲気を受け継ぐラテン・ロック/ラテン・ソウル調の仕上がり。ラテン・リズムと豪快ホーン・セクションがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=7K77wgTJAJM
「Heaven Knows I'm Miserable Now」
UKロック・バンドThe Smiths、1984年のシングル曲をカヴァー。このカヴァーはお見事!The Smithsの楽曲をモダン・ソウルへ変貌させるなんて・・・
https://www.youtube.com/watch?v=5DvZAGoYNJg
「Jenny (Miss U Like Crazy)」
Los Stellariansのオリジナル。哀愁メロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=EYPbhnxG9zU
「Crystal Blue Persuasion」
ソフト・ロック・グループTommy James & The Shondells、1969年のシングル曲をカヴァー。ヴィンテージ感のメロウ・ソウルに仕上がっています。
「Your Love」
ソウル・グループChoice Of Colour、1972年リリース曲をカヴァー。ヤング・ソウル的な魅力を持った1曲はフリーソウル好きの人なんかも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=B-m_MOmm0qc
「1 N Only」
Los Stellariansのオリジナル。メロウなギター・カッティングが心地好いファンキー・メロウ。中盤のアナログ・シンセも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=g-IHx39D4O0
「Primo (Is That So?)」
Los Stellariansのオリジナル。SA Martinezのハイ・トーン・ヴォーカルが栄えるメロウなポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=hLhwpfq9zgs
「Make Love To Me」
女性ソウル・シンガーCarrie Clevelandのカヴァー。このユニットのメロウ&グルーヴィーな魅力が反映された好カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=O7c3ASyYX1g
「Be That Way」
白人ソウル・シンガーJimmy Gray Hallのカヴァー。レゲエ等を織り交ぜたミクスチャー感にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=KENV_TwZGG0
「Somebody 2 Love」
Los Stellariansのオリジナル。ディスコ/ブギー・テイストを取り入れた1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=LWtmj-7JTeA
「Young, Gifted, & Brown」
Joe Bataan、1970年のシングル曲をカヴァー。このユニットらしいファンキー・メロウな魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=esOQIRowHI4
「Music Is My Sanctuary」
Gary Bartzのフリーソウル/レア・グルーヴ・クラシックをカヴァー。実際のCDには「Sanctualy」の表記になっていますが、上記のように「Sanctuary」が正しい表記です。Gary Bartzのオリジナルがお好きな人も思わずニンマリするカヴァーなのでは?
国内盤CDを購入したら、ボーナスCDが特典でつき、「Trying To Survive」、「Move 4 Me」の2曲が収録されていました。