2016年07月24日

New Zion w. Cyro『Sunshine Seas』

ピアノ・ジャズ・ミーツ・レゲエ/ダブ!☆New Zion w. Cyro『Sunshine Seas』
Sunshine Seas
発表年:2016年
ez的ジャンル:ジャズ・ミーツ・レゲエ/ダブ+ブラジル
気分は... :クセになるダビー感!

今回はピアノ・ジャズ・ミーツ・レゲエ/ダブなユニットNew Zion Trioの最新作New Zion w. Cyro『Sunshine Seas』です。

New Zion Trioはピアニスト/マルチ奏者のミュージシャンJamie Saftを中心としたピアノ・トリオ。Jamie Saft(1971年N.Y.生まれ)はNew Zion Trio以外にもソロ名義や他のユニットで数多くのアルバムをリリースしています。

1stアルバム『Fight Against Babylon』(2011年)のメンバーはJamie Saft(p)、Craig Santiago(ds)、Larry Grenadier(b)の3名。

その後ベースがBrad Jonesに交代し、2ndアルバム『Chaliwa』(2013年)をリリースしています。

3rdアルバムとなる本作はブラジル、サンパウロ出身のパーカッション奏者Cyro Baptistをゲストに迎え、New Zion w. Cyro名義での作品となっています。

その影響もあって、本作ではレゲエ/ダブに加え、ブラジル音楽のエッセンスが大胆に取り入れられています。その意味ではNew Zion Trioの新しい魅力に触れることができるアルバムなのでは?

また、リーダーのJamie Saftは鍵盤のみならず、ギターやエレクトリック・ベースを演奏しており、そのあたりでもサウンドの幅が拡がっています。

プロデュースはJamie SaftCraig Santiago。またJamieの奥方Vanessa Saftもゲスト・ヴォーカルで参加しています。

ブラジル色が加わった分、従来以上に間口の広い1枚に仕上がっていると思います。
メロウなダビー感には打ち水のような涼があります。

全曲紹介しときやす。

「BrazilJah」
タイトルの通り、ブラジリアンなメロウネスとレゲエ/ダブが融合したオープニング。このメロウなダビー感は癖になります。

「Chalice Pipe」
本作の特徴であるブラジリアン色が強調されたダビー・チューン。独特のチルアウト感がいいですね。従来のNew Zion Trioのイメージを覆すサウンドかもしれません。

「Mystics」
ジャズ・ミーツ・レゲエ/ダブな仕上がり。ダビー好きの人にはグッとくる演奏だと思います。ここではJamie Saftの哀愁ギターの音色もいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YnpUyA8C8zM
※アルバム収録ヴァージョンとは異なります

「Sunshine Seas」
タイトル曲はJamieの奥方Vanessa Saftをフィーチャーしたポップ&メロウなボッサ・チューンです。サンセット・モードにぴったり!意外な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=28X7JtAqXnM ※ライブ音源

「Growing Grow」
New Zion Trioの本領発揮のピアノ・ジャズ・ミーツ・レゲエ/ダブな仕上がり。Jamieの美しいピアノとレゲエのリディムの組み合わせがNew Zionワールドですね。

「Onda」
エレクトロな電子音とリディムが脳内を侵食します。レゲエ好きの人にはクセになる刺激なのでは?

「Ranking」
ダビー好きにはグッとくる1曲。ダビーな響きがビリンバウのように聴こえるのはブラジリアン色を取り入れた本作ならではなのかもしれません。

「Lamb's Bread」
僕の一番のお気に入りはコレ。美しいJamieのピアノを中心に、ジャズ、ブラジル、レゲエが見事に調和した本作ならではの演奏に仕上がっています。

「Samba Jahmekya」
ラストはタイトルの通り、サンバ+レゲエのミクスチャー。Lucas Santtanaのようなブラジリアン・エクスペリメンタルな音がお好きな人は気に入るはず!

ご興味がある方はNew Zion Trioの他作品もチェックを!

『Fight Against Babylon』(2011年)
ファイト・アゲインスト・バビロン・デラックス・エディション

『Chaliwa』(2013年)
CHALIWA チャリワ
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2016年07月23日

Spice『Let There Be Spice』

TSGレーベルからリリースされたレア・グルーヴ人気作☆Spice『Let There Be Spice』
レット・ゼア・ビー・スパイス(紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:甘茶ソウル/レア・グルーヴ系モダン・ソウル
気分は... :右往左往する羽目に...

今回は謎のソウル・グループSpice、唯一のアルバム『Let There Be Spice』(1976年)です。

1976年にTSGレーベルからリリースされた本作は、同じくTSGから1976年にリリースされたThe Ultimates『You're My Lady』The Topics『Giving Up』と並ぶ甘茶ソウルのレア盤として人気を誇った作品です。

これら3枚のレア盤の中でもモダン・ソウル寄りの本作はレア・グルーヴ作品としても再評価の高いアルバムです。

個人的には「The Last Time」「I'm So Glad To Say」「You've Got Me Girl」といったメロウなモダン・ソウル3曲がおススメです。

甘茶ソウル好きの方には「Everything Is You」「Don't Fight It」「Fool In Love」という王道スウィート・ソウル3曲が聴き所かもしれませんね。

さらにファンキーなアッパー・チューン「Happy Music」「Do It Nice」がアルバムにメリハリをつけてくれます。

このように甘茶一辺倒ではないので、レア・グルーヴ/フリー・ソウル好きの人も楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Everything Is You」
甘茶ソウルのレア盤らしいスウィート・ソウルがオープニング。魅惑のファルセット・ヴォーカルで迫ってきます。

「Happy Music」
ど派手なシンセ・サウンドと共に疾走するアッパー・チューン。そんなサウンドに負けじと素敵なヴォーカルワークを聴かせてくれます。

「Do It Nice」
「Happy Music」の流れを受け継ぐファンキー・ディスコで畳みかけてきます。

「I'm So Glad To Say」
軽快なギター・カッティングが心地よいメロウ・ソウル・ダンサーが僕の一番のお気に入り。フリー・ソウル好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Z6CTofS7voo

「The Last Time」
メロウなミディアム・ソウルは甘茶が苦手な人でもグッとくるであろうモダン・ソウル。ソウル・グループらしいコーラスワークも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=26NJOoDaunE

「You've Got Me Girl」
この曲もモダン・ソウルな魅力に溢れています。ポップ・ソウルな躍動感がいいですね。この曲もフリー・ソウル好きの人向けです。
https://www.youtube.com/watch?v=UYXgxnl3q6M

「Don't Fight It」
甘茶グループの本領発揮の素敵なスウィート・ソウルで聴かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=ACcP_OHDSM8

「Fool In Love」
じわじわとくる甘茶ソウル。王道の魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=kIccVDoLmUY

「What Do I Mean」
ラストは軽快なアップ・チューンで締め括ってくれます。

昨日は財布が行方不明となり右往左往する羽目に・・・
結局カバンの中から発見!何度も探したのに、一か所だけ見落としていた箇所で発見されました。

こんな時こそ冷静さが試されますね。
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2016年07月22日

『今の気分は...2016年7月20日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は1990年代カテゴリーから10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Neon Phusion「Destination」
https://www.youtube.com/watch?v=grzpL8zTrQs
From 『The Future Ain't the Same as It Used 2 B』(1999年)
The Future Ain't the Same as It Used 2 B

Moodymann「Joy Pt III」
http://www.youtube.com/watch?v=AmCIxu85mDg
From 『Mahogany Brown』(1998年)
MAHOGANY BROWN(直輸入盤・帯・ライナー付き)

Suba‎「Tantos Desejos」
http://www.youtube.com/watch?v=sY35glv7yWU
From 『Sao Paulo Confessions』(1999年)
Sao Paulo Confessions

S-Tone Inc.「A New Beginning」
http://www.youtube.com/watch?v=sWfCl1fV7PU
From 『Love Unlimited』(1996年)
Love Unlimited

Balanco「More(Theme from "Mondo Cane") 」
https://www.youtube.com/watch?v=74xLx_dI3Ro
From 『More』(1999年)
More

Arto Lindsay「Mundo Civilizado」
https://www.youtube.com/watch?v=vgDs5RywrSA
From 『Mundo Civilizado』(1996年)
Mundo Civilizado

Soulstance「Ritual」
http://www.youtube.com/watch?v=9c8veGe2Xrs
From 『En Route』(1999年)
En Route

Lenine「Jack Soul Brasileiro」
https://www.youtube.com/watch?v=zyXbImf3VHI
From 『Na Pressao』(1999年)
アンダー・プレッシャー

Les Nubians「Makeda」
https://www.youtube.com/watch?v=22HL5ZOOHGI
From 『Princesses Nubiennes』(1998年)
Princesses Nubiennes

Tek 9「Right Position」
https://www.youtube.com/watch?v=_EEKLU2ZbLU
From 『Simply』(1999年)
Simply (+ Bonus Tracks)
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2016年07月20日

Stereolab『First of the Microbe Hunters』

ミニ・アルバムですが欠かせない1枚☆Stereolab『First of the Microbe Hunters』
First of the Microbe Hunters
発表年:2000年
ez的ジャンル:UKポストロック
気分は... :他人は他人、自分は自分...

久々のStereolabです。2000年リリースのミニ・アルバム『First of the Microbe Hunters』です。

これまで当ブログで紹介したStereolab作品は以下の7枚です(発売順)。

 『Peng!』(1992年)
 『Transient Random-Noise Bursts With Announcements』(1993年)
 『Mars Audiac Quintet』(1994年)
 『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)
  『Dots And Loops』(1997年)
 『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)
 『Margerine Eclipse』(2004年)

本作『First of the Microbe Hunters』は人気作『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)の後に制作された7曲入りミニ・アルバム。

ミニ・アルバムといっても40分近くあるのでアルバム感覚で聴けるのでは?

僕の場合、『Emperor Tomato Ketchup』 『Dots And Loops』『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』、そして本作の4枚が最も熱心にStereolabを聴いていた時期だったので、それなりに愛着の湧く1枚です。

『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)の直後の作品で、ジャケも同系統なので姉妹作のようなイメージで聴く方もいるかもしれませんね。

ただし、中身の方はミニマルな楽曲もあり、『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』にあった分かりやすさは少し後退しているかもしれません。実験的なエッセンスがある方がStereolabらしいかもしれませんが・・・きっとこのあたりで評価が分かれる作品かも?

『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』ではJohn McEntireJim O'Rourkeがプロデュースしていましたが、本作は6曲がセルフ・プロデュース。1997年の音源である「I Feel the Air (of Another Planet)」のみJohn McEntireがミックスしています。

本作におけるグループのメンバーはTim GaneLatitia Sadier、、Mary HansenAndy RamsayMorgane LhoteSimon Johnsの6名。加えて、準メンバーSean O'HaganHigh Llamas)も参加しています。

個人的にはグループの持つレトロ・フューチャーなポップ感覚と実験的なエッセンスのバランスの取れた1枚だと思います。ポップな曲も作り込み過ぎていないのが逆に本作の魅力なのでは?

順序として、『Emperor Tomato Ketchup』 『Dots And Loops』『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』の3枚を聴いた後に聴くのが良いのでは?

全曲紹介しときやす。

「Outer Bongolia」
本作を象徴するミニマルなインスト。アヴァンギャルドなポップ感がいいですね。Caetano Veloso「Epico」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=B7OhydrNMN8

「Intervals」
レトロ・フューチャーなポップ路線のStereolabがお好きな人は気に入る曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=EIF_AnTKIpo

「Barock-Plastik」
作り込み過ぎていないレトロ・フューチャー感が魅力です。何ともいえない気怠さがたまりません。最後が少しあっけないですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=UxUbTjPCfMc

「Nomus et Phusis」
前半は実験的なアフロ・ブラジリアンですが、後半はレトロ・フューチャーなポップ路線へ展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=ayiEDI_RKR4

「I Feel the Air (of Another Planet)」
前述のように、1997年の音源をJohn McEntireがミックスしたもの。Mary Hansenのコーラスが反復するミニマル・ポップな仕上がり。夢の世界でトリップしているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=q6n2jDcdgPA

「Household Names」
ポップという点ではこの曲が一番キャッチーなのでは?女性ヴォーカル陣のアンニュイな魅力を堪能できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=0psbU0JPTTk

「Retrograde Mirror Form」
ラストはアヴァンギャルドかつポップなミニマル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cymifuAFDBU

Stereolabの過去記事もご参照下さい。

『Peng!』(1992年)
Peng (Reis)

『Transient Random-Noise Bursts With Announcements』(1993年)
騒音的美学の終焉

『Mars Audiac Quintet』(1994年)
マーズ・オーディアック・クインテット

『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)
Emperor Tomato Ketchup

『Dots And Loops』(1997年)
Dots and Loops

『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)
Cobra & Phases Group Play Voltage in Milky Night

『Margerine Eclipse』(2004年)
Margerine Eclipse
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2016年07月19日

Kenny Loggins『Celebrate Me Home』

Loggins & Messina解散後の1stソロは爽快AOR☆Kenny Loggins『Celebrate Me Home』
未来への誓い
発表年:1977年
ez的ジャンル:AOR系男性シンガー・ソングライター
気分は... :あっという間に10年・・・

今日はメロウ・サウンドが聴きたい気分!
セレクトしたのはKenny Loggins『Celebrate Me Home』(1977年)です。

Jim MessinaとのデュオLoggins & Messinaとして活動し、ソロ転向後は「Footloose」(1984年)、「Danger Zone」(1986年)等のヒットを放った男性シンガー・ソングライターKenny Logginsの紹介は、2ndソロ・アルバム『Nightwatch』(1978年)に続き2回目です。

前回『Nightwatch』を取り上げたのが2006年だったので、10年ぶりのKenny Loggins作品の紹介です。『Nightwatch』を取り上げたとき、"次は『Celebrate Me Home』にしよう"とも思っていたら、あっという間に10年・・・時の流れの速さに驚くばかりです。

10年前も同じようなことを書きましたが、僕が今でも聴くKenny Loggins作品は『Celebrate Me Home』(1977年)、『Nightwatch』(1978年)というAOR的な2枚です。正直、それ以外のKenny Loggins作品は全く聴いていません。意外にこのパターンの方は多いのでは?

やはり、The Doobie Brothersのグラミー受賞曲「What A Fool Believes」の作者の一人(Michael McDonaldとの共作)であるKennyにはAOR的なものを求めてしまいます。

今回紹介する『Celebrate Me Home』(1977年)はLoggins & Messina解散後の1stソロ・アルバムです。

プロデュースはPhil RamoneBob James

こうしたプロデューサー陣の人脈でレコーディング・メンバーは超豪華です。Bob James(key)、Hiram Bullock(g)、Robben Ford(g)、Eric Gale(g)、Steve Khan(g)、Hugh McCracken(g)、Dean Parks(g)、Lee Ritenour(g)、George Hawkins(b、back vo)、Richard Tee(key)、Steve Gadd(ds)、Harvey Mason(ds)、Ralph MacDonald(ds)、Jon Clarke(per、woodwinds)、Laudir de Oliveira(per)、Tommy Tedesco(mandolin)、Patti Austin(back vo)、Vince Denham(back vo、woodwinds)、Lani Groves(back vo)、Gwen Guthrie(back vo)、(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

シングルにもなった「If You Be Wise」、Jimmy Webbdとの共作「If You Be Wise」、素敵なバラード「Set It Free」、さり気ないメロウネスがたまらない「Why Do People Lie」Patti Austinとのデュエット「I've Got the Melody (Deep in My Heart)」、ゴスペル調のタイトル曲「Celebrate Me Home」、David Fosterもソングライティングに関与した「Daddy's Back」など聴き所満載です。

豪華ミュージシャンによる都会的メロウ・サウンドとKenny Logginsのジェントルな魅力がかみ合ったAOR作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Lady Luck」
Kenny Loggins/Jeffrey Townsend作。マンドリンの音色が印象的なエキゾチックな哀愁チューン。ただし、AOR的ではないので好き/嫌いが分かれるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=_4T4i6BmGuc

Memphis Bleek「All Types of Shit」 、Talib Kweli & Madlib「Time Is Right」のサンプリング・ソースとなっています。
Memphis Bleek「All Types of Shit」
 https://www.youtube.com/watch?v=Rkttv7L-4SY

「If You Be Wise」
Kenny Loggins/Jimmy Webbd作。SSW作品らしくジェントリーなメロディをしっかり聴かせる1曲に仕上がっています。ストリングスやコーラスワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=xZgw1I2J-2o

「I Believe in Love」
Alan Bergman/Marilyn Bergman/Kenny Loggins作。映画『A Star Is Born』(1976年)の中でBarbra Streisandが歌っていた楽曲のセルフ・カヴァー。シングル・カットもされました。本作のハイライトとしてこの曲を挙げる人が多いのでは?僕も同意見です。Barbra Streisandヴァージョンとはかなり雰囲気が異なりますが、ブラジリアン・フュージョン調の爽快メロウ・チューンはサイコーです!
https://www.youtube.com/watch?v=1NQtpdfMs84

「Set It Free」
Eva Ein/Kenny Loggins作。メロウ・エレピをバックにKennyがしっとりと歌い上げる前半から、徐々に音が重なっていく素敵なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=XvBP70kFQzU

このセッションに参加してたHarvey Masonが自身のアルバム『Funk in a Mason Jar』(1977年)でカヴァーしています。
Harvey Mason「Set It Free」
 https://www.youtube.com/watch?v=93Fh3r9hHXY

「Why Do People Lie」
Eva Ein/Kenny Loggins作。さり気ないですが、都会派メロウ好きにはグッとくる1曲だと思います。適度にパーカッシヴなのが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=R_pCS9Wq6y4

「Enter My Dream」
Kenny Loggins作。タイトル通りドリーミーなイントロが印象的なメロウ・ミディアム。ウッドウィンズの音色が素敵ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_A6NIdlUYRY

「I've Got the Melody (Deep in My Heart)」
Patti Austin作。作者Patti Austinとのデュエット。都会的なメロウ・サウンドをバックに、二人が素敵なヴォーカルを聞かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Cbd5J5ceIYQ

「Celebrate Me Home」
Bob James/Kenny Loggins作。Bob Jamesのピアノをバックに、Kennyが歌い上げる感動バラード。Richard Teeのオルガンも加わったゴスペル調な感じは、Billy Joel「Everybody Has a Dream」あたりと一緒に聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=hVIrAhv7WNs

Ruben StuddardやNorman Brownがカヴァーしています。また、Common「Celebrate」のサンプリング・ソースとなっています。
Ruben Studdard「Celebrate Me Home」
 https://www.youtube.com/watch?v=r_KRHah4nbk
Norman Brown「Celebrate Me Home」
 https://www.youtube.com/watch?v=hFnemTwW86A

「Daddy's Back」
Eva Ein/David Foster/Kenny Loggins作。メロウ好きにはDavid Fosterが関与した本曲も魅力的なのでは?中盤以降はポップに加速します。
https://www.youtube.com/watch?v=a5It0LsaEQI

「You Don't Know Me」
Eddy Arnold/Cindy Walker作。偉大なカントリー・シンガーEddy Arnold、1956年のヒット曲をカヴァー。数多くのアーティストがカヴァーしている名曲ですね。ここではBobのエレピとEric Galeのギターによるメロウ・サウンドをバックにしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=pSrhJae02Tk

未聴の方は『Nightwatch』(1978年)もセットでどうぞ!

『Nightwatch』(1978年)
ナイトウォッチ
posted by ez at 01:57| Comment(3) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする