2016年07月05日

Mark De Clive-Lowe『Tide's Arising』

ブロークン・ビーツ/クロスオーヴァー好きにはたまらない1枚☆Mark De Clive-Lowe『Tide's Arising』
Tides Arising
発表年:2005年
ez的ジャンル:UKブロークン・ビーツ/クロスオーヴァー
気分は... :無い物ねだり・・・

今回はクロスオーヴァー好きに人気のアーティストMark De Clive-Loweの2ndアルバム『Tide's Arising』(2005年)です。

ニュージーランド人の父と日本人の母を持ち、"新世代のHerbie Hancock"とも呼ばれたプロデューサー/キーボード奏者/DJMark De Clive-Lowe(MdCL)に関して、当ブログでこれまで紹介したのは以下の3枚。

 『Six Degrees』(2000年)
 『Journey 2 The Light』(2007年)
 『Renegades』(2011年)

近年はL.A.を拠点にジャズ的アプローチの活動が目立つMdCLですが、西ロンドン時代のブロークン・ビーツ/クロスオーヴァーなサウンドへの未練を断ち切れないのは僕だけでしょうか。

そんな流れで、西ロンドン時代のアルバム『Tide's Arising』(2005年)を取り上げました。

プロデュースはMdCL自身。

アルバムにはBembe SegueAbdul Shyllonという男女シンガーをメインに、Lain GrayLyric LCapitol AVanessa Freemanといったシンガー/ラッパーも参加しています。

特に西ロンドンの歌姫Bembe Segueの存在感は圧倒的ですね。Bembeの素晴らしいヴォーカルをたっぷり聴くことができるのも本作の魅力です。

それ以外にKaidi Tatham(syn)(Bugz In The Attic2000Black等)、Nathan Haines(fl)、Pino Palladino(b)といった注目のミュージシャンも参加しています。

「Slide」「Traveling」「State Of The Mental」「Tide's Arising」「4.Y.V.」あたりの西ロンドンらしい格好良さは今聴いてもテンション上がります。

ブロークン・ビーツ/クロスオーヴァー好きの人でれば、ぜひ押さえておきたい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Masina's World」
ジャズ・ファンク調の小曲でアルバムは幕を開けます。

「Slide」
オススメその1。Bembe Segue、Abdul Shyllon、Lyric Lをフィーチャーしたファンキー・ブロークン・ビーツ、西ロンドンらしいブロークン・ビーツ・サウンドをバックに、西ロンドンの歌姫Bembe Segueのヴォーカル、Lyric Lの女性ラップが躍動します。

「Traveling」
オススメその2。Bembe Segue、Capitol Aをフィーチャー。Capitol AなフロウとBembe Segueの個性的なヴォーカルのバランスが絶妙なクロスオーヴァー・ソウル。Pino Palladinoのベースがグルーヴを支えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Buc8V0koTjA

「State Of The Mental」
オススメその3。Bembe Segueをフィーチャーしたブロークン・ビーツ。スペイシーなアッパー感がいいですね。Bembeのヴォーカルがスペイシー・サウンドの中を駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=ccjhxcc2S04

「Quintessential」
オススメその4。Abdul Shyllonをフィーチャー。Kaidi Tathamのムーグ・シンセが牽引するエレクトリック・ブギーなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=AqfoRcQ0ZZg

「Syndrome」
Bembe Segue、Lain Grayをフィーチャーしたへヴィ・ファンク。西ロンドンならではのファンクネスを楽しめます。

「Pino + Mashi」
Pino PalladinoとMdCLのみの演奏によるインスト小曲。

「Tide's Arising」
オススメその5。タイトル曲はAbdul Shyllonをフィーチャー。Kaidi Tathamのムーグ・シンセが印象的なブロークン・ビーツ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=kOvDgPRDw9c

「Sila's Theme」
Bembe Segueをフィーチャーしたトライバルなビートが印象的な小曲。

「Traveling (Interlude)」
インタールード。

「Heaven」
Bembe Segueをフィーチャー。西ロンドン流のアーバン・メロウといった雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qGMtA6QHazQ

「4.Y.V.」
オススメその6。Abdul Shyllonをフィーチャー。スキャットでVanessa Freemanも参加しています。ラテン・フレイヴァーのブロークン・ビーツはリズミックで僕好み!

「Heaven Part II」
「Heaven Part」のパート2です。ラップ・パートもあります。

「Sanctuary」
ラストはフューチャー・ジャズなインストで締め括ってくれます。

MdCLの他作品もチェックを!

『Six Degrees』(2000年)
シックス・ディグリーズ

『Journey 2 The Light』(2007年)
Journey 2 the Light

『Renegades』(2011年)
Renegades [解説付・ボーナストラック2曲収録・国内盤] (BRC308)

Mark De Clive-Lowe & Rotterdam Jazz Orchestra『Take The Space Trane』(2013年)
Take the Space Trane [輸入盤CD] (TRUCD267)

『Church』(2014年)
Church(日本語解説つき)
posted by ez at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする