ダウンテンポ/トリップ+ブラジリアンなUKクラブジャズ☆Smoke City『Heroes Of Nature』♪
発表年:2001年
ez的ジャンル:UKダウンテンポ/ブラジリアン・クラブジャズ
気分は... :リオ五輪大丈夫か???
今回はロンドンのダウンテンポ/ブラジリアン・クラブジャズ・ユニットSmoke Cityの2ndアルバム『Heroes Of Nature』(2001年)です。
Smoke CityはChris Franck、Nina Miranda、Marc Brownの3人が1994年にロンドンで結成したユニット。Chris Franckは同じくロンドンのクラブジャズ・ユニットDa Lataの活動で知られていますね。Nina Mirandaはブラジル出身の女性シンガーです。
Smoke City名義では『Flying Away』(1997年)、『Heroes Of Nature』(2001年)という2枚のアルバムをリリースしています。
その後、公私のパートナーとなったChris FranckとNina Mirandaは2人でユニットZeepを組み、アルバムを数作リリースしています。また、NinaはDennis WheatleyとのユニットShriftとしてもアルバムをリリースしています。
さてアルバムの中身の方はダウンテンポ/トリップ・ホップ調の前半から、中盤以降はブラジリアン・テイストの楽曲が増えていきます。
ダウンテンポ/トリップ+ブラジリアンな雰囲気は、何故か晴れやかな気分での開幕とはなりそうにないリオ五輪のようです(完全にこじつけですが)。
個人的には「Life Can Be Sweet」、「After The Splash」といったロンドン発らしいブラジリアン・サウンドを聴ける曲がお気に入りです。
アフロ・ブラジリアンな「Jug」、ダウナーなボッサ・チューン「They Can't Take That Away From Me」あたりも、このグループの色が出ていて好きです。
Da Lata好きの人は、このあたりまで手を伸ばしてみてもいいのでは?
全曲紹介しときやす。
「In」
イントロ。
「Can You Feel That?」
Ninaの艶めかしいレイジー・ヴォーカルが印象的です。無国籍のトリップ・ホップといった不思議な趣があります。
https://www.youtube.com/watch?v=mkA0XocamIo
「What It Was (Acoustic)」
「What It Was」のアコースティック・ヴァージョン。フォーキーなNu Jazzといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=0MIpUcJrRDc
「They Can't Take That Away From Me」
Fred Astaire主演のミュージカル映画『Shall We Dance』(1937年)のために書かれたGeorge Gershwin/Ira Gershwin作品をカヴァー。ポピュラー・スタンダードをUKならではのダウナーなボッサ・チューンへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=0FRua6YT7iE
「London」
ダウナーな哀愁サウンドとNinaのレイジー・ヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lk7EzaRHRk8
「Mr.」
Portisheadを好きだった人が気に入りそうなダウンテンポ/トリップ・ホップ。
https://www.youtube.com/watch?v=LIWCjALAIUU
「Jug」
ビリンバウ風の音色が印象的なアフロ・ブラジリアン・グルーヴ。僕がこのグループに求めるのは、このタイプの音です。
https://www.youtube.com/watch?v=9P9KfCm2LaI
「Remember This」
Ninaのコケティッシュなヴォーカルの魅力を前面に打ち出した哀愁フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=_uzhn9gsnZw
「It's Amazing」
透明感のビューティフル・ソング。前半のダウナーな曲調とのコントラストが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=IejUb3eNpPc
「Little Elina」
インタールード的な小曲。
「Life Can Be Sweet」
僕の一番のお気に入り。アコースティックな質感のブラジリアン・グルーヴ。ロンドン発らしいクラブジャズ・テイストのブラジリアン・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4sUSi_hTShE
「This Song」
Ninaのコケティッシュなヴォーカルが栄える幻想的なフォーキー・ブラジリアン。美しさとアシッドな雰囲気が入り混じった感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=CEcUe1eUe5Y
「What It Was」
オートチューンを使ったエレクトリックなダンス・チューン。コレはコレで嫌いではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=GXw-0d5Z0Jg
「After The Splash」
「Life Can Be Sweet」と並ぶおススメ。ドラムンベース調のフューチャリスティックなブラジリアン・グルーヴ。Da Lata好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=041VSnElM_w
ここまでが本編。国内盤にさらに以下のボーナス・トラック2曲が追加収録されています。
「Imagine」
John Lennonの名曲をカヴァー。ボッサ調のコケティッシュなカヴァーはなかなかの出来栄えです。
https://www.youtube.com/watch?v=iwUpXadkVqQ
「So Danco Samba/Jazz N' Samba」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作のボサノヴァ名曲をカヴァー。奇をてらわないスタイリッシュなメロウ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QTfAC-JrFyE
1stアルバム『Flying Away』(1997年)やメンバー関連の作品もチェックを!
『Flying Away』(1997年)
Da Lata『Songs From The Tin(2000年)
Da Lata『Serious』(2003年)
Da Lata『Fabiola』(2013年)
Nina Miranda & Chris Franck Present Zeep『Zeep』(2007年)
Zeep『People & Things』(2009年)
Shrift『Lost In A Moment』(2006年)