発表年:2016年
ez的ジャンル:UKベースミュージック経由オルタナティヴR&B
気分は... :唯一無二の声・・・
今回は新作アルバムからUKベースミュージック経由の超キュートなオルタナティヴR&BNAO『For All We Know』です。
NAO(本名:Neo Jessica Joshua)はロンドン出身の女性シンガー/ソングライター。これまで『So Good』(2014年)、『February 15』(2015年)という2枚のEPをリリースしています。
また、Disclosureの大ヒット・アルバム『Caracal』収録の「Superego」でフィーチャリングされていました。さらにはUKの新鋭ビートメイカーMura MasaのEP『Someday Somewhere』でもフィーチャリングされています。
彼女の魅力は何といってもチャーミングで個性的なハイトーン・ヴォーカル。僕の場合、彼女の声を聴いていたら、90年代のUKシーンで活躍していたナイジェリア系UK女性シンガーNicoletteを思い出してしまいました。Nicoletteのヴォーカルも唯一無二でしたが、NAOのヴォーカルにも同様のものを感じます。
そんなNAOの初アルバム『For All We Know』はオルタナティヴな魅力が詰まったR&Bアルバムに仕上がっています。よく言われているように、UKベースミュージックのエッセンスを取り入れたエレクトリック・サウンドをバックに、NAOの個性的なヴォーカルがチャーミングに舞います。
UKらしいエレクトリック・サウンドとNAOのキュートなハイトーン・ヴォーカルが織り成す独自の音世界に惹き込まれました。
まだまだ注目度の低いアルバムだと思いますが、かなり要チェックな1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Intro (Like Velvet)」
アルバムのイントロ。
「Get To Know Ya」
Jungle/NAOプロデュース。哀愁モードのダンサブル・サウンドとNAOのキュート・ヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=f8YC4UIa2yM
「Inhale Exhale」
GRADES/NAOプロデュース。ダークなサウンドとNAOのキュート・ヴォーカルのコントラストが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZO_MpoTKGvY
「Voice Memo 161」
インタールード。
「Happy」
NAOプロデュース。早回しのようなNAOのハイトーン・ヴォーカルとファンク調のダーク・サウンドが独自の音世界へ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C6L7MOYD6pM
「Voice Memo 162」
インタールード。
「Adore You」
LOXE/NAOプロデュース。Abhi Dijonをフィーチャーしたエレクトロニカな哀愁チューン。儚くも美しい音世界に魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=hZlHSFjBip8
「In The Morning」
John Calvert/NAOプロデュース。UKベースミュージック経由のオルタナティヴR&Bって感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uuocmqLRgOM
「Trophy」
A.K. Paulプロデュース&フィーチャリング。ダーク・グルーヴとコケティッシュなNAOのヴォーカルが支配する本曲にものオルタナティブR&B的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=2fUryoMo8pU
「Bad Blood」
GRADES/NAOプロデュース。切々と歌うNAOのヴォーカルにグッとくる儚いエレクトリック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=aeNEBOTEH-o
「DYWM」
GRADES/NAOプロデュース。NAOのキュート&コケティッシュな魅力を存分に堪能できるオルタナティヴなメロウ・チューン。
「We Don't Give A」
GRADES/John Calvertプロデュース。ベースミュージック経由のファンク・チューンはなかなか格好良いです。
「Give Me A Little」
LOXE/NAOプロデュース。オルタナティブな魅力とメロウネスが程よく調和したメロウR&Bチューン。
「Fool To Love」
GRADES/NAOプロデュース。哀愁エレクトリック・サウンドをバックに、NAOのハイトーン・ヴォーカルがキュートに舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=O07VR9Twdt8
「Voice Memo 4 (Say Yes)」
インタールード。
「Blue Wine」
John Calvert/NAOプロデュース。ピアノをバックに歌い上げる幻想的な仕上がり。
「Girlfriend」
GRADES/NAOプロデュース。NAOのヴォーカルの圧倒的な存在感に魅了されるエレクトリック・ソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=sisOw0Y822U
「Feels Like (Perfume)」
Royce Wood Juniorプロデュース。ラストはNAOならではのオルタナティヴなストレンジ・ポップで締め括ってくれます。
リオ五輪は男子テニスの錦織にメダルを取って欲しいですね。マレーはかなりの難敵だと思いますが・・・