2016年09月18日

salute『My Heart』

UKを拠点とする新鋭ビートメイカーによるミニ・アルバム☆salute『My Heart』
My Heart
発表年:2016年
ez的ジャンル:UKビートメイカー
気分は... :美しき刺激

新作からUKを拠点とする新鋭ビートメイカーsaluteのミニ・アルバム『My Heart』です。

salute(本名:Felix Nyajo)はオーストラリア、ウィーン出身の20歳。現在はUKのブライトンを拠点に活動するビートメイカー。

2014年に手掛けたSam Smith「Money On My Mind」のリミックス・ワークで注目を集め、2015年にデビューEP『Gold Rush』をリリースしています。

全く予備知識なしに聴いた作品でしたが、ビートを効かせつつも、美しいピアノを生かしたトラックや、メロディや歌を重視したトラックが気に入り購入しました。USアーティストをフィーチャーした曲もあり、UKとUSのサウンドが融合した感じも気に入った要因かもしれません。

全7曲というミニ・アルバムの尺も手が出しやすかったかもしれませんね。

意外に聴きやすい、美しき刺激をどうぞ!

全曲紹介しときやす。

「Church」
ビューティフル&メロウな鍵盤によるアンビエントな雰囲気をハードな電子ビートが切り裂くインスト。

「One More Chance」
ワシントンD.Cを拠点とするTrap系のラッパー/シンガーD.R.A.M.をフィーチャー。本作のハイライトはコレでしょう。元々はゴスペルのエッセンスを取り入れたインストだったものが、D.R.A.M.とのコラボで発展させた結果、ピアノとD.R.A.M.のヴォーカルとダンサブル・ビートにが融合したソウルフルな仕上がりとなった模様です。
https://www.youtube.com/watch?v=XnAkrsKKrOY

「Forever (Pearls)」
Kamauをフィーチャー。Kamauについての情報がないのですが、ブルックリンを拠点とするアーティストのようです。ピアノ+ベース+ハンドクラップなトラックとKamauの畳みかけるフロウが一体化している音世界はUSアングラHip-Hopっぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=bKkYVRw1CgM

「War Cry」
ホイッスルと共にスタートする開放的なエレクトリック・サウンド、一転して重くダークなビート、トイ・ピアノのようなドリーミー・サウンドという異なる3タイプの音が織り成すインスト。

「Yours & Mine」
Yamiをフィーチャー。Yamiについてもプロフィールは不明です。UKらしい深淵な哀愁感の漂う1曲に仕上がっています。

「Storm」
女性ヴォーカルをフィーチャー。ヴォーカルを引き立てるドリーミー&ダンサブルなエレクトリック・サウンドは、リミックス・ワークで注目を浴びた彼のセンスが良く出ているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=h29Jsu6uWwQ

「Weigh It Up」
UKリーズ出身のシンガー/プロデューサーKrrumをフィーチャー。saluteと同年代の期待のアーティストです。Krrumのシルキーなヴォーカルと躍動するエレクトリック・ビートがよくマッチしています。

三連休ですが、すべて仕事で潰れそうです。
せめて音楽くらいは休日モードで楽しみたいですね。
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2016年09月17日

Aldemaro Y Su Onda Nueva『El Fabuloso』

Onda Nueva提唱者!ベネズエラの偉大な音楽家を代表する1枚☆
エル・ファブローゾ
発表年:1971年
ez的ジャンル:オンダ・ヌエヴァ
気分は... :新しい波!

今回はベネズエラの偉大な音楽家Aldemaro Romeroが提唱した音楽スタイル"Onda Nueva"を代表する1枚、Aldemaro Y Su Onda Nueva『El Fabuloso』(1971年)です。

Aldemaro Romero(1928-2007年)はベネズエラ、ヴァレンシア出身のプロデューサー/アレンジャー/コンポーザー/ピアニスト。

ピアニスト、バンドリーダー、アレンジャーとして世界中でを飛び回ったRomeroが60年代後半から提唱した音楽スタイル"Onda Nueva"。Onda Nuevaはボサノヴァ、ラテン・ポップス、フォルクローレ、ソフトロック、ジャズ、クラシックなどを融合させたイージー・リスニング的な音楽スタイルです。雰囲気としてはベネズエラ版セルメンといった感じでしょうか。

そんな"Onda Nueva"の魅力を存分に楽しめる1枚が本作『El Fabuloso』(1971年)です。

セルメン以上に多様なエッセンスを取り入れつつ、セルメン以上にラテン/フォルクローレを感じる音世界です。

Aldemaro Romeroの才能と音楽センスを十二分に堪能できる1枚です。

Onda Nuevaワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Pajarillo」
バロック+ジャズ+ソフトロック+フォルクローレって雰囲気の"これぞオンダ・ヌエヴァ"って雰囲気のオープニング。ヨーロピアン・ジャズなスキャットが印象的です。Aldemaro Romeroワールドに惹き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IhcTMVhvtEs

「Araguita」
これは"ベネズエラ版セルメン"と呼びたくなるキャッチーな1曲。Romeroの軽快なピアノがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=h0M-FJG_v_I

「La Bella Del Tamunange」
華のある女性ヴォーカルがキュートな1曲。ソフトロックの中にフォルクローレなエッセンスの効いたラテン・ソフトロック感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eGbMjXNl9tc

「Alma Llanera」
「Pajarillo」と同じくバロック風のスキャットが印象的です。この曲はセルメンというより、ジャズ・コーラス好きの人がグッとくる仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=5_lmvjNycBs

「Por Ahi, Por Ahi」
緩急つけたグルーヴィー・ソフトロックは僕の一番のお気に入り。キャッチーだけどエレガントなのがいいですね。

「El Gavilan」
Romeroのラテン・タッチな軽快なピアノが牽引する1曲。ラテン・ポップスらしい雰囲気で疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=2-2u7qYFpUw

「Moliendo Cafe」
日本でもお馴染み「コーヒールンバ」のカヴァー。Hugo Blancoが世界的にヒットさせた曲です(Jose Manzo作)。お馴染みの曲を軽快なテンポでカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=b9hfrhClpBQ

「Ansiedad」
ジャズ、ソフトロック、ボサノヴァ、フォルクローレのブレンド感が見事な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=M2FBwqjRQHw

「El Musiquito」
僕の一番のお気に入り。Archie Bell & the Drellsばりのグルーヴィー・サウンドにキャッチーなヴォーカルワークが絡む至極のラテン・ソフトロック。
https://www.youtube.com/watch?v=jUcKDlWtNdg

「Tonta, Gafa Y Boba」
ラテン・ポップスな味わいがグッド!開放的な中にもエレガント感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=GJbH9SvQNBw

「Esperare」
ラテンな妖艶さの漂う1曲。セクシーな女性ヴォーカルにヤラれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0wq1r2fxUaY

「Tucacas」
ラストはRomeroのラテン・タッチのピアノにのったシャバダバ・コーラスで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ywI35BDG6sg

Aldemaro Romeroの他作品もチェックを!

Monna Bell & Aldemaro Romero『La Onda Nueva En Mexico』(1970年)
La Nueva Onda Nueva En Mexico

Aldemaro Romero Y Su Onda Nueva『La Onda Maxima』(1972年)
La Onda Maxima

Aldemaro Romero Y Su Onda Nueva『Toma Lo Que Te Ofreci』(1974年)
TOMA LO QUE TE OFRECI

Aldemaro Romero『Istituto Italo-Latino Americano/Roma』(1976年)
イスティトゥート・イタロ=ラティーノ・アメリカーノ
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2016年09月16日

Mint Condition『E-Life』

Stokley Williamsの自信が伝わってくるR&B作品☆Mint Condition『E-Life』
E-ライフ
発表年:2008年
ez的ジャンル:セルフ・コンテインド男性R&Bグループ
気分は... :強くなる!

今回は男性R&BグループMint Conditionの5thアルバム『E-Life』(2008年)です。

Stokley Williamsを中心としたミネアポリス出身のセルフ・コンテインド男性R&BグループMint Conditionの紹介は、『Definition Of A Band』(1996年)、『Livin' The Luxury Brown』(2005年)に続き3回目となります。

自分たちのレーベルCaged Birdを立ち上げた彼らが、『Livin' The Luxury Brown』(2005年)に続くアルバムとしてリリースしたのが本作『E-Life』(2008年)です。

本作におけるメンバーは前作と同じくStokley WilliamsRicky KinchenJeffrey AllenLawrence Waddell、O'Dellの5名。Keri Lewisが抜け、5人体制となってから2枚目のアルバムとなります。

それ以外に元Robert Glasper ExperimentのドラマーChris Daveがサポート・メンバーとして参加し、Anthony HamiltonPhonteThe Foreign Exchange)、Ali Shaheed Muhammad(元ATCQ)がゲスト参加しています。

前作『Livin' The Luxury Brown』(2005年)と同じくミディアム〜スロウ中心の構成のため派手さはありませんが、Mint Conditionにしか創ることができないR&Bワールドを見事に構築しています。

Anthony Hamiltonとの意外な共演「Baby Boy, Baby Girl」をはじめ、、「Goldigger」「Nothing Left to Say」「Right Here」といったStokley Williamsの自信のみなぎった曲が僕のオススメです。

あと、本作で忘れていけないのが「Why Do We Try」。音楽シーンに大きなインパクトを与えた衝撃作Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)でStokley Williams本人をフィーチャーしてカヴァーされた楽曲のオリジナルです。

『Black Radio』録音時のRobert Glasper Experiment(RGE)のドラマーが本作のサポート・メンバーChris Daveであり、StokleyとChris Daveの仲がRGEのカヴァーを生み出したといえるでしょう。

その意味でJazz The New Chapter好きの人はChris Dave参加の「Why Do We Try」「Somethin'」の2曲をチェックするのも楽しいと思います。

楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Baby Boy, Baby Girl」
Anthony Hamiltonをフィーチャー。Stokleyの少年っぽさの残るヴォーカルとHamiltonの激シブ・ソウル・ヴォーカルは水と油のような印象を受けますが、その2人が見事に融合したサザン・ソウル風のミディアム・バラードに仕上がっています。実際はStokleyの方がHamiltonより年上というが笑えますが。
https://www.youtube.com/watch?v=cHlvpK4buMk

「Somethin'」
Phonteをフィーチャー(ここではThe Foreign ExchangeではなくLittle Brotherのメンバーとしてクレジットされています)。Chris Daveがた叩き出す軽やかなリズムが牽引するメロウ・グルーヴ。少しトロピカルな雰囲気も漂うのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1fQhmiUmoxQ

「Just Can't Believe」
Stokleyの少年っぽいハイトーン・ヴォーカル全開のスロウ。このスタイルをここまで極めてくるとかなりの個性ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2R_zlv5-XuU

「Goldigger」
ハーモニカの音色が印象的になミディアム・バラード。StokleyとRickyによるこのグループらしいヴォーカル・ワークを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=20vDDpwO6wA

「Gratitude」
Raphael Saadiqあたりに通じるグルーヴ感が心地好い1曲・派手さはありませんが、ジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RGdEfD49Q6M

「Nothing Left to Say」
Stokleyがヴォーカル、演奏すべてをこなした絶品ミディアム・バラード。アルバムからの2ndシングルにもなりました。スティール・パンの音色がいいアクセントになっていますね。Stokleyの才能が凝縮された1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=RMHHVtOwAgs

「Right Here」
美メロ・バラード。「Nothing Left to Say」と本曲の二連発はかなり強力です。この2曲ばかりリピートしてしまう方も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=VqRpJ_wl8W8

「E-Life」
タイトル曲はインタールード的な小曲。

「Why Do We Try」
Ali Shaheed Muhammadをフィーチャー。前述のように、Robert Glasper Experiment『Black Radio』でカヴァーされた楽曲のオリジナル・ヴァージョンです。ここでのChris Daveのドラミングは既に『Black Radio』的で非常に興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=hO8DhIqu6Jk

Stokley本人をフィーチャーしたRobert Glasper Experimentヴァージョンと聴き比べると楽しいと思います。
Robert Glasper Experiment「Why Do We Try」
 https://www.youtube.com/watch?v=GekMtAxxYjI

「Back and Forth」
セルフ・コンテインド・グループらしいグルーヴが伝わってくる1曲。派手さはないけど、こういうの好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=qbliyLcHiLk

「Moan」
セクシーな味わいのミディアム・バラード。この味わいはMint Conditionでなければ出せないのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=wm5HNQAgbds

「Queen of Come Here Go Away」
しっとりと聴かせるメロウ・バラード。甘く切ない雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=tkjURLAF-dY

「Wish I Could Love You (Pimp Juice)」
スパニッシュ・テイストの哀愁ミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=uxY_jD2pDKs

「Baby Boy Baby Girl(Single Version)」
ラストはオープニングを飾った「Baby Boy Baby Girl」のシングル・ヴァージョン(アルバムからの1stシングル)。こちらはAnthony Hamiltonはフィーチャーされていません。

国内盤CDにはボーナス・トラックとして、「Friend Request」「Can You Be The One」の2曲が追加収録されています。

Mint Conditionの他作品もチェックを!

『Meant to Be Mint』(1991年)
Meant to Be Mint

『From the Mint Factory』(1993年)
From the Mint Factory

『Definition Of A Band』(1996年)
Definition of a Band

『Life's Aquarium』(1999年)
Life's Aquarium

『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
Livin the Luxury Brown

『7』(2011年)
7

『Music at the Speed of Life』(2012年)
Music at the Speed of Life
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2016年09月14日

Tavares『New Directions』

人気ディスコ・グループのAOR的な1枚。☆Tavares『New Directions』
ニュー・ダイレクションズ(期間生産限定盤)
発表年:1982年
ez的ジャンル:兄弟ソウル/ディスコ・グループ
気分は... :ニュー・ビギニング!

今回は70〜80年代に活躍したソウル/ディスコ・グループTavaresが1982年にリリースした『New Directions』です。

Tavaresは、マサチューセッツ州出身のRalphPoochChubbyButch Tiny というTavares兄弟によって結成されたグループ。

1959年にChubby & the Turnpikesとして活動をスタートさせ、1973年にグループ名をファミリネームであるTavaresに改名します。改名と同時にCapitol Recordsと契約し、そその後コンスタントにアルバムをリリースするようになります。

グループは「It Only Takes a Minute」(全米チャート第10位、全米R&Bチャート第1位)、
「Heaven Must Be Missing an Angel (Part 1)(邦題:ディスコ天国)」(全米チャート第15位、全米R&Bチャート第3位)といったディスコ系のヒット・シングルを放ち、人気を不動のものとします。Bee Geesとの競作となった「More Than a Woman 」もお馴染みですね。

『Sky High!』(1976年)、『Supercharged』(1980年)あたりを既に紹介したつもりでいたのですが、僕の勘違いであり、Tavares作品を紹介するのは初めてとなります。

本作『New Directions』(1982年)は長年在籍したCapitolを離れ、RCAへ移籍した第1弾アルバムとなります。

Jay Senter/Kenny Nolanをプロデューサーを迎え、AOR的なエッセンスも加わった1枚に仕上がっています。

レコーディングにはPaul Jackson, Jr.(g)、Charles Fearing(g)、Marlo Henderson (g)、Cornelius Mims(b)、Neil Stubenhaus(b)、Freddie Washington(b)、Leon "Ndugu" Chancler(ds)、John Robinson (ds)、Melvin Webb(ds)、Paulinho Da Costa(per)、Clarence McDonald(key)、Ian Underwood(syn)、Benjamin F. Wright, Jr.(key、synclavier)、Ric Wyatt, Jr.(ds、key、syn)等が参加しています。

前半はKenny Nolan作品を中心としたメロウなバラード、後半はミディアム・ファンクという分かりやすい構成です。特に本作らしいAOR的なエッセンスを楽しめる前半がオススメです。

本来であれば、Capitol時代のディスコ作品から聴くのが王道だと思いますが、今の時代であれば、こういった作品から入るのもアリかと・・・

全曲紹介しときやす。

「A Penny For Your Thoughts」
Kenny Nolan/Bill Meyers作。Jay Senter/Kenny Nolanプロデュース。Marion Jarvis、1975年のシングル曲のカヴァーです。1stシングルとして、全米チャート第33位、全米R&Bチャート第16位となりました。Kenny Nolanらしい素敵なメロウ・バラードを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=1TlzDJ64AQs

Marion Jarvis「A Penny For Your Thoughts」
 https://www.youtube.com/watch?v=FwlHgzSd7GM

「I Hope You'll Be Very Unhappy Without Me」
Bill LaBounty/Jay Senter作。Jay Senter/Kenny Nolanプロデュース。Bill LaBountyのオリジナルは『This Night Won't Last Forever』(1978年)に収録されています。Randy Crawfordもカヴァーしています。本作らしいAOR的なメロウ・ワールドを楽しめます。個人的には一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=Th_kPhKIy8I

「Mystery Lady」
Kenny Nolan作。Jay Senter/Kenny Nolanプロデュース。AOR好きが喜びそうなビューティフル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=80eSn7Dy3Zo

「Abra-Ca-Dabra Love You Too」
Kenny Nolan作。Jay Senter/Kenny Nolanプロデュース。素敵なメロディを素敵なヴォーカル&コーラスワークで歌い上げるメロウ・バラード。Kenny Nolanプロデュースのソウル・グループって雰囲気十分です。「I Hope You'll Be Very Unhappy Without Me」と並ぶお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=29QzQPdv2js

「Got To Find My Way Back To You」
Ric Wyatt, Jr./Kris Young作。Ric Wyatt, Jr.プロデュース。2ndシングルとして、全米R&Bチャート第24位となりました。ダンサブルなミディアム・グルーヴ。シングル向きなキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=amKvxvu4448

「Maybe We'll Fall In Love Again」
Ric Wyatt, Jr./Kris Young作。Ric Wyatt, Jr.プロデュース。シンセ・ベースがうなる80年代らしいダンス・チューン。このタイプの曲って今聴くと厳しいものも少なくありませんが、この曲は今聴いても素敵なシンセ・ファンクだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=fi3FYD_A5tQ

「The Skin You're In」
Kenny Nolan作。Jay Senter/Kenny Nolanプロデュース。妖しげなミディアム・シンセ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=OgQNLQRehoE

「Wanna Be Close To You」
Rene Moore/Angela Winbush作。 Benjamin F. Wright, Jr.プロデュース。Rene & Angela『Wall To Wall』(1981年)収録曲のカヴァーです。ダンサブルで男性ソウル・グループらしいミディアム・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=r2qVyUum9zc

Rene & Angela「Wanna Be Close To You」
 https://www.youtube.com/watch?v=yQncbH_z-Ak

再発CDにはボーナス・トラックとして、「Got To Find My Way Back To You (12" Dance Mix)」「A Penny For Your Thoughts (Single Version)」「The Skin You're In (Single Version)」「Got To Find My Way Back To You (Single Version)」の4曲が追加収録されています。

Tavaresの他作品もチェックを!

『Check It Out』(1974年)
チェック・イット・アウト

『Hard Core Poetry』(1974年)
Hard Core Poetry - Expanded Edition

『In the City』(1975年)
愛のディスコティック

『Sky High!』(1976年)
スカイ・ハイ

『Love Storm』(1977年)
Love Storm

『Future Bound』(1978年)
Future Bond

『Madam Butterfly』(1979年)
Madam Butterfly

『Supercharged』(1980年)
Supercharged

『Love Uprising』(1980年)
Love Uprising - Expanded Edition

『Loveline』(1981年)
Loveline

『Words and Music』(1983年)
ワーズ&ミュージック(期間生産限定盤)
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2016年09月13日

Malo『Dos』

Jorge Santana率いる灼熱のラテン・グルーヴ!☆Malo『Dos』
ドス
発表年:1972年
ez的ジャンル:チカーノ系ラテン・ロック/ファンク
気分は... :ドルフィンズ開幕戦飾れず・・・

いよいよNFLが開幕しました。

我がドルフィンズはシーホークスに惜しくも逆転負け。
いい展開だっただけに悔やまれます。

悔やまれるといえば、開幕戦でペイトリオッツと戦ったカーディナルスも最後FG失敗で逆転勝ちを逃したのは悔しすぎますね。個人的には、AFC東地区でドルフィンズの最大の難敵であるペイトリオッツに開幕で黒星がつくのを期待していたのですが・・・

来年2月まで今シーズンも楽しみたいと思います。

Santanaの弟分ラテン・ロック・バンドMaloの2ndアルバム『Dos』(1972年)です。

Carlos Santanaの実弟Jorge Santana率いるベイエリアのラテン・ロック・バンドMaloの紹介はデビュー・アルバム『Malo』(1972年)に続き2回目となります。

人気のデビュー・アルバム『Malo』と同じ1972年にリリースされた本作『Dos』ですが、前作から残ったメンバーはJorge Santana(g)、Arcelio Garcia, Jr.(vo、per)、Pablo Tellez(b、per)、Richard Kermode(key、el-p、org、p、per)の4名のみで、Leo Rosales(timbales、congas、bongos、ds、per、vo)、Francisco Aquabella(congas、bongos、per、vo)、Hadley Caliman(ts、bs、fl)、Forrest Buchtel(tp)という4名が新メンバーとしてグループに加わっています。

プロデュースはDavid Rubinson

1st『Malo』以上に、灼熱のラテン・ビートが炸裂する熱すぎる1枚に仕上がっています。その意味でMaloというグループの本質をより楽しめるはずです。

個人的にはラストの「Latin Bugaloo」がハイライト。それ以外にも「Momotombo」「Oye Mama」「Hela」と熱すぎるラテン・グルーヴが並びます。また、メロウ好きの人には「I'm For Real」がオススメ。

最初に聴くべきは『Malo』だと思いますが、この2ndもセットで聴くことでMaloの本当の魅力に触れることができるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Momotombo」
Pablo Tellez/Abel Zarate作。灼熱のラテン・ビートに、本作らしい豪快なホーン・アンサンブルが炸裂するラテン・ファンクでアルバムは幕を開けます。聴いているだけでアドレナリン出まくりです。ラテン・ファンクでもJorge Santanaをはじめロッキンなエッセンスが効いているのがMaloらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=-Q7I0mgjPOk

「Oye Mama」
Arcelio Garcia, Jr./Leo Rosales作。この曲も灼熱のラテン・ビートで躍動します。この演奏はラテン・ロック好きというより、ラテン好きの人が歓喜する演奏なのでは?Richard Kermodeのピアノが印象的です。とにかく熱すぎる!
https://www.youtube.com/watch?v=5Vgyg1TeMSo

「I'm For Real」
Arcelio Garcia, Jr./Jorge Santana作。前半はムーディーなラテン・メロウ・グルーヴ。終盤はサウンドも厚みが増し、盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=ysCYy_kVUso

「Midnight Thoughts」
Pablo Tellez作。フルートがナビゲートする哀愁のインスト・メロウ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=PnORYQPxj2U

「Hela」
Arcelio Garcia, Jr./Francisco Aquabella作。ラテン・ロックな格好良さを楽しめます。ハイ・テンションのラテン・ビートと共にJorge Santanaのギターが炸裂します。それだけに終わり方がイマイチなのが少し残念ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=zsiLlx111Tw

「Latin Bugaloo」
Abel Zarate/Arcelio Garcia, Jr.作。個人的には本作のハイライト。この9分半の演奏にMaloというグループの魅力が凝縮されていると思います。ベイエリアらしい灼熱のラテン・グルーヴを存分に堪能できます。熱すぎて焼き切れそうです!
https://www.youtube.com/watch?v=OPEJkUrvU10

Maloの他作品やリーダーJorge Santanaのソロ作もチェックを!

『Malo』(1972年)
マロ MALO

『Evolution』(1973年)
エヴォリューション

『Ascencion』(1974年)
アスセンシオン

Jorge Santana『Jorge Santana』(1978年)
ホルヘ・サンタナ

Jorge Santana『It's All About Love』(1978年)
イッツ・オール・アバウト・ラヴ
posted by ez at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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