2016年09月02日

Candido『Beautiful』

最高のパーカッション奏者によるBlue Note作品☆Candido『Beautiful』
Beautiful
録音年:1970年
ez的ジャンル:アフロ・キューバン系パーカッション奏者
気分は... :指が命です!

サッカーW杯アジア最終予選の初戦対UAE戦での逆転負けで、日本中ぐったりモードですね(泣)

審判の判定が話題になっていますが、それを言い訳にしているようじゃだめでしょ。
これがW杯予選の厳しさでしょう。
選手の意識を変えるショック療法になるのでは?
あのブラジルでさえ、南米予選で大苦戦しているのですから、1敗した位で動揺するようなメンタリティじゃ困りますよね。

今回はアフロ・キューバン史上最高のパーカッション奏者と称されるCandido『Beautiful』(1970年)です。

"千の指を持つ男"と呼ばれるキューバ生まれのパーカッション奏者Candido(Candido Camero)の紹介は、『Dancin' & Prancin'』(1979年)、『Thousand Finger Man』(1969年)に続き3回目となります。

名門Blue Noteからリリースされた本作は、グルーヴィーなソウル・ジャズにのった"千の指を持つ男"Candidoのコンガを楽しめます。

プロデュース&アレンジはJoe Cain
レコーディングにはCandido(congas)以下、Jerry Jemmott(b)、Richard Davis(b)、Herbie Lovelle(ds)、David Spinozza(g)、Frank Anderson(p、org)、Joe Grimm(sax、fl)、Alan Raph(tb)、Bernie Glow(tp)、Pat Russo(tp)といったミュージシャンが参加しています。

Richie Havensのカヴァー「I'm On My Way」、Booker T. & The MG'sのカヴァー「Tic Tac Toe」、David Spinozzaのギターもキマっている「Serenade To A Savage」、ブラックスプロイテショーン調の「Money Man」あたりが僕のオススメです。

コンガ好きの人は終始楽しめる格好良い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I'm On My Way」
Richie Havens作品をカヴァー。オリジナルは『Richie Havens' Record』(1968年)に収録されています。ミックスCD収録などで人気の高い1曲。主役Candidoの疾走するコンガが抜群に格好良いグルーヴィー・ソウル・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=PV9B7XJApPQ

「Tic Tac Toe」
Booker T. & The MG'sをカヴァー(Booker T. Jones/Al Jackson Jr./Steve Cropper/Donald “Duck” Dunn作)。オリジナルは『Soul Dressing』(1964年)に収録されています。緩急つけたオルガン・ソウル・ジャズに仕上がっています。グルーヴィーなオルガンとコンガの組み合わせにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=DCYLhX4EYrw

「Hey, Western Union Man」
Jerry Butler/Kenneth Gamble/Leon Huff作。Jerry Butler、1968年にシングル曲をカヴァー。オリジナルは『The Ice Man Cometh』(1968年)に収録。厚みのあるホーン・アンサンブルとコンガの掛け合いが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=2fLMDRm-SxU

「Serenade To A Savage」
Joe Garland作のスタンダードをカヴァー。レア・グルーヴ的な格好良さでいえば、この演奏も格別です。David Spinozzaのギターもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kyCtTJT0v_Y

「New World In The Morning」
Roger Whittaker、1970年のシングル曲をカヴァー。オリジナルは『New World In The Morning』(1970年)に収録。フォーキーなオリジナルを、開放的なソウル・ジャズへ一変させています。

「Beautiful」
Joe Cain/Candido作。リラックスした雰囲気のソウル・ジャズ・グルーヴを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=uGGgyBCH5ko

「I Shouldn't Believe」
Kelly Montgomery作。本作らしいソウル・ジャズ・サウンドと主役Candidoのコンガ・プレイのバランスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CVv2bKWn7_I

「Money Man」
Joe Cain/Candido作。コレも格好良い!ブラックスプロイテショーン調のグルーヴィーなオルガン・ソウル・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=EbBEz3FIJuc

「Ghana Spice (Part One)」
Joe Cain/Candido作。コンガの覚醒リズムを強調したCandidoワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=ILaEGJG_goc

「Ghana Spice (Part Two)」
Joe Cain/Candido作。パート1の雰囲気を受け継いだパート2。

Candido Cameroの他作品もチェックを!

『Thousand Finger Man』(1969年)
Thousand Finger Man

『Brujerias De Candido/Candido's Latin McGuffa's Dust』(1971年)
Brujerias de Candido: Candido's Latin McGuffa's Dust

『Dancin' & Prancin'』(1979年)
DANCIN' AND PRANCIN' + 6

『Candi's Funk』(1980年)
CANDI'S FUNK +2
posted by ez at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする