2016年09月22日

Mndsgn『Body Wash』

Stones Throw期待のHip-Hopアーティストによるブギー/ファンク作品☆Mndsgn『Body Wash』
Body Wash
発表年:2016年
ez的ジャンル:Stones Throw系ブギー/ファンク
気分は... :煌びやかで儚いスロウ・ファンク・・・

新作アルバムが溜まってきたので、定番の週末のみならず、しばらく週中にも紹介していきたいと思います。

ということで、新作アルバムからL.A.を代表するインディHip-HopレーベルStones Throwが送り出す、期待のプロデューサー/ビートメイカーMndsgn『Body Wash』です。

Mndsgnの本名はRinggo Ancheta。1988年サンディエゴ生まれ、その後ニュージャージーに移り住み、10台前半からビート制作を開始します。

その後、今日同じStones Throw期待のHip-Hopアーティストとして売り出し中のKnxwledgeとネット上で知り合い、彼ら2名を含む4名でKlipmodeというHip-Hopクルーを結成します。

2009年には各メンバーがそれぞれ『3P』というタイトルでEPをリリースしています。さらに同年、Mndsgnは1stアルバム『Funraiser Vol. 2: Skrayons』をデジタル・リリースします。

2011年には拠点をニュージャージーからL.A.に移し、『Nomaps』(2011年)、『Breatharian』(2013年)、Ahwleeとの共作『A Rap Vacation X-Mas W』(2013年)といったアルバムをリリースします。

こうしたMndsgnの活動を見過ごさなかったのがStones Throw。そして、2014年にStones Throw第1弾アルバムを『Yawn Zen』リリースします。また、ソロ活動以外に2015年にはKoreatown OddityとのユニットViviansとしてもアルバムをリリースしています。

Stones Throw第2弾アルバムとなる本作『Body Wash』はブギー/ファンク路線を強めたアルバムに仕上がっています。このあたりは同じStones ThrowのTuxedoDam-Funkの流れを汲むものです。

キャッチーなブギー/ファンク「Cosmic Perspective」が出色ですが、それ以外に「Ya Own Way」「Use Ya Mnd (Twentyfourseven)」「Transmission」「Lather」あたりのミディアム〜スロウ系もオススメです。

同じようなテンポの曲が多い点と、尺が少し短い点が少し残念ですが、それでも聴かせてしまうセンスの良さがあるアルバムです。

まずは「Cosmic Perspective」を聴いてみてください!ハマる人も多いはず!

全曲紹介しときやす。

「Overture」
アルバムのイントロ。ブギー/ファンク・ショーの幕開けです。

「Cosmic Perspective」
オススメその1。アルバムを象徴するブギー/ファンク・チューン。このPVを観て本作の購入を決めました。このキャッチーさはTuxedoDam-Funk級ですね。80年代エレクトリック・ファンク好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=BGgaZ66-hPA

「Tha Origin Interlude」
エレクトリックなインタールード。

「Alluptoyou」
Mndsgnのエフェクト・ヴォーカルで切なく響く、メロウ・ミディアム。女性コーラスも加わり、いい感じです。

「Ya Own Way」
オススメその2。ギター&シンセのエレクトリック感が気持ちいいメロウ・ミディアム。メロウな中にも儚さが漂うのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SGkcCRxO-u8

「Use Ya Mnd (Twentyfourseven)」
オススメその3。80年代エレクトリック・ファンク作品のスロウ・チューンといった雰囲気の1曲。Mndsgnのエフェクト哀愁ヴォーカルが切なく響きます。生ピアノの音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KBhWluUUHA0

「Enter Her Abode Interlude」
女性コーラスは妖しくさまようインタールード。

「Vague// Recalibrate」
甘く妖しい音色が織り成すスロウ・チューン。

「Transmission」
オススメその4。Mndsgnのエフェクト・ヴォーカルの哀愁メロウ・サウンドのバランスが絶妙なスロウ・ファンク。彼のセンスの良さが反映されや1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YfCDPJOr0GY

「Prelude 2 Purification」
パーカッションの効いたフュージョン風味の小曲。

「Lather」
オススメその5。妖しげなキラキラ感がミディアム・スロウ。退廃的なメロウ・ワールドって雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZVACxUZAR-k

「Where Ever U R」
小曲ながらも心地よいメロウ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=0kp-yEiQvSg

「Searchin I (4 That Familiar Feelin)」
ここからSearchin3部作。パート1は儚い煌びやかさが印象的な哀愁メロウ・ブギー。
https://www.youtube.com/watch?v=q-gmyS2BHfI

「Searchin II (4 Sumthin New)」
パート2は80年代モード全開のブギー・ファンク。思わずハンド・クラッピングしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=siFCB1yPHIM

「Searchin III (4 Nothin Else)」
パート3はメリハリのつけかたが絶妙なメロウ・ブギー。

「Guess It's All Over」
ラストは本作らしい哀愁モードのスロウ・ファンクで締め括ってくれます。

Stones Throw第1弾となる『Yawn Zen』(2014年)もチェックを!

『Yawn Zen』(2014年)
Yawn Zen
posted by ez at 02:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする