2016年09月29日

Jordan Rakei『Cloak』

才能あるアーティストによる新世代ネオソウル☆Jordan Rakei『Cloak』
クローク
発表年:2016年
ez的ジャンル:新世代ネオソウル
気分は... :いい雰囲気を持っています!

新作アルバムからJordan Rakeiのデビュー・アルバム『Cloak』です。

Jordan Rakeiはオーストラリア、ブリスベン出身の男性シンガー・ソングライター。

『Franklin's Room』(2013年)、『Groove Curse』(2014年)という2枚のEPをリリースした後、ロンドンに移住します。

Jordanの名を有名にしたのはDisclosure『Caracal』(2015年) への客演です。この大ヒット・アルバムにThe WeekndSam SmithMiguelLordeGregory Porter等の有名アーティストと共にフィーチャリングされていました(客演曲は「Masterpiece」)。

ちなみに少し前に当ブログで紹介したロンドン出身の女性シンガー/ソングライターNAOも『Caracal』でフィーチャリングされていました。

『Caracal』への参加で注目度が高まっていたJordan Rakeiが満を持してリリースするデビュー・アルバムが本作『Cloak』です。

派手さはないけど、Jordan Rakeiが才能あるミュージシャンであることを実感できる聴き応えのある1枚に仕上がっています。

自身が全てのプロデュース&ソングライティングを手掛けています(共同プロデュース&共作含む)。

アルバム全体は新世代ネオソウルって雰囲気ですね。スケール感は大きくないけど、サウンドやヴォーカル・プロダクションのセンスが抜群ですね。シンガーとしても実にいい雰囲気を持っています。

先物買いがお好きな方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Midnight Mischief」
ミッドナイトの静寂感が漂うオープニング。派手さはありませんがメリハリのある展開など彼のサウンド・センスの良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=RBiSJMoVElc

「Snitch」
メルボルン出身のラッパーRemiをフィーチャー。新世代ネオソウルといった雰囲気のメロウ・ミディアム。

「Blame It on the Youth」
Hip-Hop的ビートとジャジーなサックスが印象的な1曲。気の利いたヴォーカル・プロダクションも心憎いですな。

「The Light」
この曲も新世代のネオソウルって感じですね。さり気ないけど、この人は聴く者を一気に引き寄せる雰囲気がありますね。

「Talk to Me」
アルバムからの先行シングル。トライバル・ビート+ネオソウルな仕上がり。トライバル&ミステリアスな疾走感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6a4bZvQGNlA

「Still (Interlude)」
インタールード的な小曲です。

「Rooftop」
深淵な雰囲気なバラード。ストリングスがジワジワと盛り上げてくれます。

「Lost Myself」
喪失感に満ちた哀愁チューン。空しく響くビートが印象的です。

「Toko」
当ブログでもお馴染みのUKの人気ドラマーRichard Spavenをフィーチャー。Richard Spavenらしいドラミングを存分に堪能できるクロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。僕の一番のお気に入り曲。こういうクロスオーヴァー・ソウル路線を今後も期待します。

「Cupid's Cheese」
パプアニューギニア出身の女性シンガーNgaiireをフィーチャー。ミステリアスな前半から一転してダンサブルな展開へ。本作ではミキシングにこだわったらしいですが、そんな効果が表れた1曲なのでは?

「Theta State」
J Dilla的ビートが印象的な哀愁チューン。

「Sworn Enemy」
ダークなトーンが印象的なミディアム・グルーヴ。

「Tawo」
ラストはピアノ、ギター、ベース、ドラムを演奏するRakeiのマルチ奏者ぶりを楽しめるミディアム・チューンで締め括ってくれます。

プロ野球などあまり興味のない僕ですが、昨晩の日本ハム大谷の優勝を決めたピッチングには興奮しました。二桁勝利、二桁本塁打、100安打を同時達成する野球選手は今後も出てこないのでは?
posted by ez at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする