2016年10月18日

Antibalas『Government Magic』

N.Y.を代表するアフロビート・バンド、日本独自ミニ・アルバム☆Antibalas『Government Magic』
ガバメント・マジック
発表年:2006年
ez的ジャンル:N.Y.産アフロビート
気分は... :やり過ごすな!

今回はN.Y.のアフロビート・バンドAntibalas『Government Magic』(2006年)

1998年にN.Y.ブルックリンで結成された大所帯アフロビート・バンドAntibalas(Antibalas Afrobeat Orchestra)の紹介は『Antibalas』(2012年)に続き2回目です。

本作は元々5曲入りEPとしてリリースされた作品です。そこに12"シングル「K-Leg」からの2曲を加え、日本独自のミニ・アルバムとしてリリースしたのが本作『Government Magic』です。

本作におけるメンバーはAbraham Amayo(vo、per)、Victor Axelrod(org、el-p)、Stuart Bogie(ts)、Marcos Garcia(g)、Aaron Johnson(tb)、Jordan McClean(tp)、 Nick Movshon(b)、Luke O'Malley(g)、Martin Perna(bs)、Chris VatalaroFernando Velez(congas)、等。

Fela KutiAfrica 70から影響を受けたアフロビート・バンドのイメージが強いAntibalasですが、本作ではN.Y.サルサのスーパースターWillie Colonのカヴァー「Che Che Cole」も取り上げています。

このあたりに、Fela Kutiに加え、Eddie PalmieriHarlem River Driveあたりからの影響も感じます。

また、Ticklah名義の活動でN.Y.レゲエ・シーンで"ダブ・マエストロ"とも称されるVictor Axelrodのダブ・サウンドを楽しめる「Dub Je Je」も収録されています。

このようにアフロビート・バンドの魅力に加え、ラテン・ファンク、レゲエ/ダブ的なエッセンスも飲み込むN.Y.アフロビート・バンドならではのクロスオーヴァー・センスを楽しめるミニ・アルバムです。

コンパクトにAntibalasの魅力を楽しめるミニ・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Go Je Je」
グループのクロスオーヴァー感覚が反映されたアフロ・ファンク。クロスオーヴァー・バンドらしいグルーヴを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=7kwgY0j7SI0

「Government Magic」
タイトル曲はアッパーなアフロビート。覚醒的なオルガンと豪快なホーン・アンサンブルがいい感じです。

「Out With The New In With The True」
ホーン隊の熱いブロウにグッとくる演奏です。ジワジワと押し寄せてくる感じがいいですね。

「Che Che Cole (Makossa)」
前述のようにWillie Colonのカヴァー。オリジナルは当ブログで紹介した『Cosa Nuestra』(1969年)に収録されています。Mayra Vegaの女性ヴォーカルをフィーチャーし、オリジナルとは異なる雰囲気の格好良いアフロ/ラテン・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cGn6VxvaVQU

「K-Leg」
元々は12"シングルとしてリリースされていた楽曲。王道アフロビートを12"シングル用にダンサブル度をアップさせた仕上がりです。

「R.O.C. (Resurrection Of Courage)」
12"シングル「K-Leg」のB面曲。アフロ・ファンク+ラテン+ダブのクロスオーヴァーを楽しめます。

「Dub Je Je」
「Go Je Je」のダブ・ヴァージョン。"ダブ・マエストロ"Ticklah(Victor Axelrod)の手腕が冴えます。ちなみにVictor AxelrodはAngela Johnsonも参加していたR&BユニットCooly's Hot-Boxのメンバーでした。

Antibalasの他作品もチェックを!

『Albums Liberation Afrobeat』(2000年)
Liberation Afro Beat

『Talkatif』(2002年)
Talkatif

『Who is This America?』(2004年)
Who Is This America?

『Security』(2007年)
Security (Dig)

『Antibalas』(2012年)
Antibalas
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2016年10月17日

Lou Donaldson『Pretty Things』

定番サンプリング・ソース「Pot Belly」収録☆Lou Donaldson『Pretty Things』
Pretty Things
録音年:1970年
ez的ジャンル:ファンキー&グルーヴィー・ソウル・ジャズ
気分は... :アイデンティティ!

ソウル・ジャズ好きから高い支持を得ているジャズ・アルトサックス奏者Lou DonaldsonBlue Noteからリリースした『Pretty Things』(1970年)です。

これまで当ブログで紹介したLou Donaldson作品は以下の4枚。

 『Alligator Bogaloo』(1967年)
 『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
 『Midnight Creeper』(1968年)
 『Hot Dog』(1969年)

久々のLou Donaldsonです。本作『Pretty Things』(1970年)はレア・グルーヴ方面から再評価が高まった1枚です。

レコーディング・メンバーはLou Donaldson(as、vo)、Blue Mitchell(tp)、Lonnie Smith(org)、Leon Spencer(org)、Melvin Sparks(g)、Ted Dunbar(g)、Jimmy Lewis(b)、Idris Muhammad(ds)です。特にオルガンのLeon Spencerの参加が本作のアクセントとなっています。

アルバム全体としては、ファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズ作品に仕上がっています。少しルーズな雰囲気があるのもいいですね。

Idris Muhammadのドラムが定番サンプリング・ソースとなっている「Pot Belly」「Sassie Lassie」「Curtis' Song」あたりが本作の聴きどころだと思います。。

まず聴くべきは、これまで紹介した4枚だと思いますが、それを踏まえて聴くと楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Tennessee Waltz」
Pee Wee King/Redd Stewart作のポピュラー/カントリー・スタンダードをカヴァー。お馴染みの名曲を温かみのあるオルガン・ソウル・ジャズで聴かせてくれます。サラッとした感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iGsMUXL-2TE

「Curtis' Song」
Leon Spencer作。レア・グルーヴ好きであれば気に入るであろうファンキーなソウル・ジャズ。Donaldson、Mitchell、Sparks、Spencerがコンパクトにソロをキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zoIfcmzxvbI

「Sassie Lassie」
Harold Ousley作。格好良さでいえば、コレが一番かもしれません。少しルーズなグルーヴィー感がたまらなくグッときます。Donaldsonのプレイも絶好調です。SparksのギターとSpencerのオルガンの絡みもいい感じです。

「Just for a Thrill」
Lil Armstrong/Don Raye作。Ray Charlesのヒットで知られる楽曲のカヴァー。ここではムーディーなバラードでDonaldsonのアルトが情感たっぷりに歌い上げます。。
https://www.youtube.com/watch?v=3SMWKtSORfI

「Pot Belly」
Lou Donaldson作。今日的に本作のハイライトといえば、本曲でしょうね。Idris Muhammadが叩き出す印象的なグルーヴは定番サンプリング・ソースとなっています。本作らしい少しルーズな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=b4AiWfInKBU

前述のように、定番サンプリング・ソースとしてお馴染みです。Dr. Dre「Rat-Tat-Tat-Tat」、House of Pain feat. Pete Rock「Jump Around (Pete Rock's Blood Stain Remix)」、A Tribe Called Quest「If the Papes Come」Guru feat. MC Solaar「Le Bien, Le Mal」Main Source「Just a Friendly Game of Baseball」、Ice Cube「Horny Lil' Devil」、Heavy D & the Boyz「Blue Funk」、DJ Cam「Gangsta Shit」、DJ Krush「Roll & Tumble」、The Roots「Grits」、The Pharcyde「4 Better or 4 Worse」Leaders Of The New School「The End Is Near」Big Daddy Kane「Let Yourself Go」、Boogie Down Productions「How Not to Get Jerked」、Nicolette「No Government」、The Game feat. Nas & will.i.am「The Ghetto」等50曲以上のサンプリング・ソースとなっています。

A Tribe Called Quest「If the Papes Come」
 https://www.youtube.com/watch?v=ToP956kCeA4
Guru feat. MC Solaar「Le Bien, Le Mal」
 https://www.youtube.com/watch?v=lDNE8KjQsN0
Main Source「Just a Friendly Game of Baseball」
 https://www.youtube.com/watch?v=pFVpeaJLN4A
Heavy D & the Boyz「Blue Funk」
https://www.youtube.com/watch?v=5vw9TUnECHE
The Pharcyde「4 Better or 4 Worse」
https://www.youtube.com/watch?v=q_wmhid_eg4
Leaders Of The New School「The End Is Near」
https://www.youtube.com/watch?v=Zx10_jBQFhs
Nicolette「No Government」
https://www.youtube.com/watch?v=VfByyw768AI

「Love」
Nat King Coleのレパートリーをカヴァー(Milt Gabler/Bert Kaempfert作)。ラストはスタンダード感のあるリラックスした演奏で締め括ってくれます。

Lou Donaldsonの過去記事もご参照下さい。

『Alligator Bogaloo』(1967年)
Alligator Bogaloo

『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
Mr Shing-A-Ling

『Midnight Creeper』(1968年)
The Midnight Creeper

『Hot Dog』(1969年)
ホット・ドッグ
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2016年10月16日

Machinedrum『Human Energy』

エレクトロニカの奇才、L.A.移住第1弾アルバム☆Machinedrum『Human Energy』
Human Energy [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC525)
発表年:2016年
ez的ジャンル:エレクトロニカの奇才系ポップ・ダンス
気分は... :転機による変化・・・

新作アルバムからエレクトロニカの奇才アーティストMachinedrumの最新作『Human Energy』です。

1982年ノースカロライナ生まれのMachinedrum(本名Travis Stewart)の紹介は、『Vapor City Archives』(2014年)に続き2回目となります。

これまでN.Y、ベルリンを拠点に活動してきたMachinedrumでしたが、本作の制作を前にフィアンセと共にL.A.に移住しています。

そんな環境変化の状況下で届けられた新作は、"Machinedrum初のポップ・レコード"ということらしいです。前作と同じくNinja Tuneからのリリースです。

個人的には前作『Vapor City Archives』(2014年)のジューク/フットワーク路線が気に入っていたので、その部分が少し後退してしまったのは残念ですが、そこはMachinedrum!ポップ・レコードといっても一筋縄ではいかない奇才ならではのサウンドで楽しませてくれます。

アルバムにはRuckazoidMelo-XRochelle JordanJesse Boykins IIID∆WNTosin AbasiAnimals As Leaders)、Kevin Husseinといったアーティストがフィーチャリングされています。

Machinedrumの新境地を堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Lapis」
荘厳なエレクトロニック感のあるイントロ的なオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=AUoE8a3L1b8

「Morphogene」
期待のラッパーRuckazoidをフィーチャー。ビートミュージック的なポップ・ダンス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MDvqdFRmTPY

「Angel Speak」
Melo-Xをフィーチャー。Jesse Boykins IIIとのコラボ作品『Zulu Guru』(2012年)でも知られるMelo-Xは、これまでもMachinedrum作品で度々フィーチャリングされてきた常連です。タイトル通り、天使のエレクトロニック・ダンスといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=DZlQNoYKSck

「Tell U」
トロントの女性R&BシンガーRochelle Jordanをフィーチャー。オルタナティブ感のあるフューチャリスティックなR&Bチューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=qEUG2kDW3I0

「Surfed Out」
美しいインタールード的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=nvPK7yMxdzA

「Do It 4 U」
Bad Boy所属のガールズ・グループDanity Kaneの元メンバーD∆WN(Dawn Richard)をフィーチャー。本作からのリード・シングルにもなりました。本作らしいエレクトロニック感と前作までのジューク的なエッセンスが融合した刺激的な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yOB8dbyAx4o

「Normal Baby Aura」
国内盤ボーナス・トラック。短いながらもアッパーなダンス・チューンはなかなか刺激的です。
https://www.youtube.com/watch?v=FtpBUqRRoIc

「Celestial Levels」
カリスマ的R&BアーティストJesse Boykins IIIをフィーチャー。当ブログでも紹介した彼の『Love Apparatus』(2014年)はMachinedrumの強力コラボ作品でした。『Love Apparatus』を彷彿させるビューティフル&ドリーミーなフューチャリスティックR&Bで魅了してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=PHK3yaKfiHQ

「Isometrix」
本作らしい"ポップ路線"のエレクトロニック・ダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=iju16wR0sMI

「Spectrum Sequence」
本作らしいビューティフル&ドリーミーなエレクトロニック・ダンス感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ju0TCWpeWww

「White Crown」
超絶テクで注目のナイジェリア系アメリカ人ギタリストでプログレッシブ・メタル/ジャズ・バンドAnimals As LeadersのリーダーTosin Abasiをフィーチャー。奇才エレクトロニカ・サウンドにTosin Abasiの凄腕ギタリストのコラボは異種格闘技のようなワクワク感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=M-YV6e7qaFQ

「Ocean of Thought」
アンビエント感のある穏やかサウンドが徐々にハードに変貌します。
https://www.youtube.com/watch?v=JCAW7n59xR0

「Etheric Body Temple」
タイトルの通り、パイプオルガンによる教会音楽調のエッセンスを強調した仕上がりになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kgHRMZX-fFo

「Dos Puertas」
Kevin Husseinをフィーチャー。必ずしも僕好みの曲ではありませんが、こういうIDMもMachinedrumワールドの一部ということで。
https://www.youtube.com/watch?v=WjDS7-7n2vs

「Opalescent」
美しく荘厳なエレクトロニック・ワールドが広がります。
https://www.youtube.com/watch?v=ETk0REY1amI

「Colour Communicator」
Machinedrumらしい奇才サウンドと本作ならではのポップ・レコード感が融合した僕好みのダンス・チューン
https://www.youtube.com/watch?v=GJAPCaKM6Xs

Machinedrumの他作品もチェックを!

『Now You Know』(2001年)
Now You Know

『Urban Biology』(2002年)
Urban Biology

『Half the Battle』(2002年)
Half the Battle

『Bidnezz』(2004年)
Bidnezz

『Mergerz & Acquisitionz』(2006年)
Mergerz & Acquisitionz

『Want to 1 2?』(2009年)
Want to 1 2?

『Room(s)』(2011年)
Room(s)

Sepalcure『Sepalcure』(2011年)
SEPALCURE ( 直輸入盤・帯ライナー付 )

『Vapor City』(2013年)
VAPOR CITY [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC392)

『Vapor City Archives』(2014年)
Vapor City Archives [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRZN215)
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2016年10月15日

Casserine『Gotta Get To Know Me』

キュートな90年代女性R&B作品☆Casserine『Gotta Get To Know Me』
Gotta Get to Know Me
発表年:1994年
ez的ジャンル:90年代女性R&B/ヒップ・ホップ・ソウル
気分は... :逆襲!

今回は90年代女性R&BからCasserine『Gotta Get To Know Me』(1994年)です。

Casserineのプロフィールは不明ですが、1994年に唯一のアルバムとなる本作『Gotta Get To Know Me』をリリースしています。

プロデュースはCatoRodney JerkinsAl "Butter" McClean/Dwayne Banks/Jeff Robinson

メイン・プロデュースを務めるCato(Allen Cato)は、当ブログで紹介した作品でいえば、Me'Shell Ndegeocello『Comfort Woman』を手掛けた人物です。本作の魅力は彼のプロデュース力に拠るところも大きいと思います。また、売れっ子プロデューサーRodney Jerkinsの初期プロデュース作は興味深く聴くことができるはずです。

人気の高いオープニング「Gotta Get To Know Me」、シングル曲「Why Not Take All Of Me」、Rodney Jerkinsが才能を示した「If You're Ready」、Catoの好プロデュースが冴える「Sweet Lover Runnin'」「Sure As The Sunrise」「Come Live In My Love」、切ないラブ・バラード「Hard To Say Goodbye」が僕のオススメです。

先入観なしに聴けば、良い曲が詰まった90年代女性R&B好きにはたまらない1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Gotta Get To Know Me」
オススメその1。Al "Butter" McClean/Dwayne Banks/Jeff Robinsonプロデュース。このオープニングを本作のハイライトに挙げる人は多いのでは?キュートなヒップ・ホップ・ソウルは90年代R&B好きの人であればグッとくるはず!途中ラガ調のパートも入り、メリハリをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=ugQNd_W9dGM

「Why Not Take All Of Me」
オススメその2。Catoプロデュース。シングルとして全米R&Bチャート第33位となっています。シングル向きのキャッチーなヒップ・ホップ・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=W4UCE7sy7L8

「We Gotta Run」
Catoプロデュース。この曲もシングルとなり、全米R&Bチャート第75位となっています。あまりシングル向きだとは思いませんが、ほっこりモードのミディアム・チューンは悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=Kv-HdWTtdDo

「Sweet Lover Runnin'」
オススメその3。Catoプロデュース。Catoのプロデュース・センスを感じる1曲。個人的には「Gotta Get To Know Me」、「If You're Ready」と並ぶお気に入り。Casserineのキュートな魅力を見事に引き出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=kD1wR0HmaSg

「If You're Ready」
オススメその4。Rodney Jerkinsプロデュース。後に売れっ子プロデューサーとなるRodney Jerkinsがその才能の片鱗を見せつけてくれる絶品スロウ。完成度の高い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YNZkcAGa9ok

「Sure As The Sunrise」
オススメその5。Catoプロデュース。哀愁メロディをCasserineが切々と歌い上げます。甘く切ない感じにグッときます。ここでもCatoの好プロデュースが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=hAL-J5CTUbU

「Need」
Catoプロデュース。Casserineの初々しさを前面に出したアップ・チューン。

「Unconditional Love」
Casserine/Rodney Jerkinsプロデュース。オーセンティックなバラードを堂々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=cIQVNTPJYE8

「Come Live In My Love」
オススメその6。Catoプロデュース。シングル向きのキャッチー&グルーヴィーな仕上がり。CasserineとCatoの掛け合いがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=PHnvnX5EQ0U

「Hard To Say Goodbye」
オススメその7。Catoプロデュース。切ないラブ・バラード。胸キュンな感動バラードがお好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=4i0WmYd5w7s

「Hold Tight (Interlude)」
Al "Butter" McClean/Dwayne Banks/Jeff Robinsonプロデュース。ラガ調のインタールード。

「I Get A Buzz」
ラストはCato名義でシングル・リリースされた「I Get A Buzz」が収録されています。Casserineとは無縁のトラックですが、Cameo「She's Strange」ネタを織り交ぜたナイス・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ne7Benmy1_M

こんなキュートでキャッチーを作品をリリースできるアーティストがアルバム1枚で姿を消すなって、音楽ビジネスの世界は厳しいですな。
posted by ez at 17:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月14日

Circle City Band『Circle City Band』

モダン・ブギー「Magic」を含む80年代エレクトリック・ファンク☆Circle City Band『Circle City Band』
Circle City Band
発表年:2012年
ez的ジャンル:80年代マイナー・エレクトリック・ファンク
気分は... :最も危険な遊戯・・・

今回は80年代のマイナー・エレクトリック・ファンクからCircle City Band『Circle City Band』です。

Circle City Bandは、Paul Stanlee Thomasが地元インディアナで結成したファンク/ソウル・バンド。

80年代に「Magic」(1983年)、「My Place」(1984年)、「Party Lights」(1985年)というシングル3曲をリリースしています。

本作『Circle City Band』は、名門レーベルUbiquity傘下の復刻専門レーベルLuv N' Haightがシングル3曲に未発表音源6曲を加え、アルバムとしてリリースしたものです。

今日再評価されているモダン・ブギー「Magic」がハイライトですが。このタイプは1曲のみ。残りは良くも悪くも80年代モード全開のエレクトリック・ファンクです。

シングル3曲以外であれば、「Hello Stranger」あたりですかね。

手放しでオススメする1枚ではありませんが、80年代好きの人であれば興味深く楽しめるのでは?

全曲紹介しときやす。

「Magic」
1stシングルとなったモダン・ブギー。このブギー・クラシックがあったからこそ、本アルバムが実現したのでしょうね。今日のディスコ/ブギー・ブームを踏まえれば、本曲が再評価されるのも頷けます。
https://www.youtube.com/watch?v=zz9X4k8ii90

「My Place」
1984年にリリースされた2ndシングル。80年代らしいエレクトリック・ファンク。ミネアポリス・ファンクあたりと一緒に聴きたくなる雰囲気の曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7__WmTlCZo

「Gladiators」
良くも悪くも、この時代らしいダンサブルなリミックスって雰囲気のエレクトリック・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=X8NrWcVobPQ

「Party Lights」
1984年にリリースされた3rdシングル。ヴォコーダー使いのエレクトリック・ファンク。80年代らしいキラキラ感がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Jdikhml-Reg

「Time Tunnel」
ロボット・ファンクとでも呼びたくなるエレクトリック・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=uxpVQ8wp748

「Love」
この時代らしいエレクトリック感でプッシュするミディアム・ファンク。

「Lonely」
メロウな味わいのミディアム・ファンク。惜しいところでB級感丸出しなのが少し残念ですが悪くはないかな。

「Hold On」
スロウですが、メロディ、ヴォーカル、サウンド全てが弱い気が・・・スロウは向いていないかも?

「Hello Stranger」
女性ヴォーカル&ヴォコーダーによるメロウ・ミディアム。このタイプの曲にもっと磨きをかければ良かったのに!なんて思ってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=8t4a03WciVg

仕事でヘトヘトの1週間、あと1日何とか乗り切ろう・・・
posted by ez at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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