発表年:1980年
ez的ジャンル:大所帯ファンク/ソウル・グループ
気分は... :いざ旅立つ!
Jeffrey Osborne擁するL.T.D.の7thアルバム『Shine On』(1980年)です。
大所帯ファンク/ソウル・グループL.T.D.(Love Togetherness Devotion)の紹介は、『Devotion』(1979年)、『Something To Love』(1977年)に続き3回目となります。
7thアルバムとなる本作『Shine On』(1980年)は、グループの看板であったリード・シンガーJeffrey OsborneにとってのL.T.D.ラスト作品となります。ご存知の通り、その後Jeffreyはソロ・アーティストとして活躍することとなります。
また、Jeffreyと共に兄のBilly Osborneも本作を最後にグループを離れています。
本作におけるメンバーは、Lorenzo Carnegie(ts、as)、John McGhee(g)、Abraham "Onion" Miller(ts)、Jeffrey Osborne(vo、per)、Billy Osborne(p、el-p、vo、per)、Jake Riley(tb)、Carle Vickers(tp、flh、fl、ss)、Jimmy "J.D." Davis(p、el-p、key、back vo)、Henry Davis(b、syn、back vo)、Alvino Bennet(ds)。
プロデュースはL.T.D.作品ではお馴染み、フィリー・ソウルの重鎮Bobby Martin。
アルバム全体としては、L.T.D.らしいディスコ/ファンクとJeffreyはソロ・アルバムに通じるラブ・バラードのハーフ&ハーフ的な内容となっています。
ディスコ/ファンク系ならば、「You Gave Me Love」 、「Getaway」 、ラブ・バラードならば、「Where Did We Go Wrong?」、「Will Love Grow」 、「Lovers Everywhere」あたりがオススメです。
L.T.D.作品の中では見過ごされがちな1枚ですが、過渡期ならではの面白さがあって僕は結構好きです。
全曲紹介しときやす。
「You Gave Me Love」
オススメその1。人気ソングライティング・チームGrey & Hanks作の爽快ファンキー・ディスコ。軽快なリズム&ホーン・アンサンブルがいいですね。Angela Winbushもバック・コーラスで参加し、Jeffrey Osborneのリード・ヴォーカルを盛り上げます。アップものでは本作のハイライトだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=lS2p22n_66M
「Where Did We Go Wrong?」
オススメその2。Sam Dees/Jeffrey Osborne作。シングルとして全米R&Bチャート第7位となったラブ・バラード。Jeffreyがしっとりと歌い上げるスウィートな名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=QVMpMV7c7ho
Young Rook「Where Did We Go Wrong」のサンプリング・ソースとなっています。
Young Rook「Where Did We Go Wrong」
https://www.youtube.com/watch?v=yb_L_q8bRxg
「Getaway」
オススメその3。Henry E. Davis/Jeffrey Osborne作。ファンキーな魅力に溢れたミディアム・ファンク。ジワジワ高揚してくる感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=FsPVWAzv_vQ
「Will Love Grow」
オススメその4。Jimmie Davis/Jeffrey Osborne作。Jeffreyが伸びやかに歌い上げるビューティフル・バラード。Jeffreyのソロ作がお好きな人は気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=-JM7geJnLkU
「Love Is What You Need」
Johnny McGhee/Jeffrey Osborne作。軽やかに疾走する爽快ディスコ・ブギー。少し弾け方が控え目な感じもしますが楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=37uWBrJpW6c
「Shine On」
Richard Kerr/Jeffrey Osborne作。タイトル曲はシングルにもなったビューティフル・バラード。Jeffreyらしいのかもしれませんが、L.T.D.らしかといわれれば???かも。
https://www.youtube.com/watch?v=woNb40lnDMw
「Lovers Everywhere」
オススメその5。Jeffrey Osborne作。AOR/アーバンな雰囲気のメロウ・ミディアム。こういうのを聴くと、Jeffreyのソロ転向は仕方がなかったのかという気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=zEOaFLPAvXs
「Lady Love」
Billy Osborne作。Jeffreyと共に本作でグループを去ることとなった兄Billyの惜別の1曲といった雰囲気のバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Kn5KxQ5tpOM
「Don't Cha Know」
Keri Amos/Jeffrey Osborne作。ラストはJeffreyのヴォーカルが栄えるファンキー・チューンで締め括ってくれます。
L.T.D.の他作品もチェックを!
『Love To The World』(1976年)
『Something To Love』(1977年)
『Togetherness』(1978年)
『Devotion』(1979年)
『Love Magic』(1981年)
『For You』(1983年)