発表年:1981年
ez的ジャンル:ブルーアイド・ソウル系AOR
気分は... :女はドラマティック...
今回は80年代AOR作品からJohn Valenti『I Won't Change(邦題:女はドラマティック)』(1981年)です。
1970年前半にはPuzzleのメンバーとしても活動していた1951年シカゴ生まれのドラマー&シンガー、ソングライターJohn Valentiの紹介は、フリーソウル人気盤『Anything You Want』(1976年)に続き2回目となります。
全米R&BチャートTop10に入った「Anything You Want」が収録された『Anything You Want』(1976年)で、Stevi調のソウルフル・ヴォーカルで"白いStevie Wonder"と呼ばれたJohn Valenti。
今回紹介する2ndアルバム『I Won't Change』(1981年)は、当時本国アメリカでは発売されず、AOR好きの日本のみで発売された作品です。
最近AOR CITY 1000シリーズの1枚として、廉価盤が再発されたため、本作を購入したAORオジサンは多いのでは?僕が保有するCDは以前に中古盤で購入したものです。
僕のようなフリーソウル好きな人は『Anything You Want』、モロにAOR好きの人は『I Won't Change』に軍配を上げるのでは?
本作のプロデュースはGeorge Tobin。Robert John、Smokey Robinson、Kim Carnes等の作品を手掛けたヒット・プロデューサーです。また、彼の腹心であるMike Piccirilloがアシスタント・プロデューサーを務めています。
Gary Goetzman/Mike PiccirilloというGeorge Tobinプロデュース作ではお馴染みのソングライティング・チームが6曲を手掛け、残り4曲はJohn Valentiのオリジナルです。
レコーディングにはJohn Valenti(vo、p)、Mike Piccirillo(g、syn、back vo)、Bill Cuomo(key)、Ed Greene(ds)、Vinnie Colaiuta(ds)、Keni Burke(b)、Eric Nelson(b)、Scott Edwards(b)、Joel Peskin(sax)、Larry Klimas(sax)、Chuck Findley (tp)、Edna Wright(back vo)、Darlene Love(back vo)等が参加しています。
さり気にKeni Burke、Edna Wright、Darlene Love(The Blossoms)といったフリーソウル好きの人が気になるアーティストも参加しています。
フリーソウルな「I Won't Change」、Doobies調の「Stephanie」、爽快メロウな「Did She Mention Me」、ブルーアイド・ソウルな「Make It Up To You」、素敵なメロウ・バラード「Best For You」あたりが僕のオススメです。
80年代らしいAOR作品をお楽しみください。
全曲紹介しときやす。
「Who Will It Be」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。ポップ・ロックなエッセンスを効かせた80年代らしいAORチューンでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=Weuk6uREzyU
「Did She Mention Me」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。爽快に疾走するメロウ・チューンはかなり僕好み。Gary Goetzman/Mike Piccirilloコンビの楽曲の良さが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=2x1zWSjWurI
「I'll Take You Back」
John Valenti作。哀愁モードの仕上がりですが、あまり僕好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=9wMpoDgOVsk
「That's The Way Love Goes」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。ポップな味わいの爽快チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=QLwS637xHUI
「Best For You」
John Valenti作。AOR好きの人は気に入るであろうメロウ・バラード。Valentiのヴォーカルの良さが栄えます。サックス・ソロもムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zWA1BeqdZyQ
「I Won't Change」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。「Anything You Want」の流れを汲むタイトル曲が本作のハイライト。"白いStevie Wonder"なソウルフル・ヴォーカルを楽しめるフリーソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=IK_CkclDT1w
「Stephanie」
John Valenti作。The Doobie Brothers「What A Fool Believes」、Robbie Dupree「Steal Away」あたりがお好きな人は気に入るであろうAORチューン。
https://www.youtube.com/watch?v=rpRp9A4SH3s
「Runnin' Scared」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。さり気ない曲ですが、雰囲気があるメロウ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=nerv8lYT6QM
「Make It Up To You」
David Garfield/John Valenti作。ブルーアイド・ソウルな魅力がある哀愁メロウなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=OSyy-Z4XRMA
「Fight For Love」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。ラストはポップ・ロック調の哀愁チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lkuXIIZsLZw
未聴の方は1stアルバム『Anything You Want』(1976年)もチェックを!
『Anything You Want』(1976年)