2016年11月21日

James Knight & The Butlers『Black Knight』

レア・グルーヴで再評価が高まったマイアミ産ファンク☆James Knight & The Butlers『Black Knight』
ブラック・ナイト+2
発表年:1971年
ez的ジャンル:マイアミ産ファンク/ソウル
気分は... :ドルフィンズ5連勝なるか…

今回はレア・グルーヴで再評価が高まった1枚、James Knight & The Butlers『Black Knight』(1971年)です。

James Knight & The Butlersは、マイアミ生まれのシンガー/ギタリストJames Knightが結成したグループ。

メンバーはJames Knight(vo、g)、Napoleon "Cool" Williams(b)、Roscoe Rice(ds)、Ernest "Snuff" Stewart(p、org)、Robert "Flea" Johnson(tb)、Foster Newberry(tp)、Dwight "Hound" Jones(sax)。

グループは1969〜1970年頃に「There Goes My Baby」で初レコーディングを経験し、その後TK Records傘下のレーベルCatと契約し、「Baby Please Pretty Please/Space Guitar」(1971年)、「Save Me」(1971年)、「Funky Cat」(1976年)という3枚のシングルと、アルバム『Black Knight』(1971年)を残しています。

その後、James Knightはマイアミ・ソウルの女王Betty Wrightの代表作『I Love The Way You Love』(1972年)のレコーディングにもギタリストとして参加しています。

グループ唯一のアルバム『Black Knight』(1971年)は、ジャケに写るJames Knightの姿からして(全くマイアミ感がなく)キワモノ感が漂い、アルバム・タイトルも含めて黒魔術的なものもイメージしてしまいますが、中身は荒々しいファンク・サウンドを楽しめる1枚に仕上がっています。

プロデュースはArnold AlburySteve AlaimoWillie Clarke

今日の僕の気分として久々にロックな音が聴きたくなったのですが、「Funky Cat」「Fantasy World」「Save Me」「Uncle Joe」といった曲のサウンドはそんな気分を満たしてくれるファンク・ロック的な仕上がりになっています。

B級感は否めないですが、B級アルバムならではの魅力を持った1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Funky Cat」
バンド紹介と共に始まるファンク・グルーヴ。グルーヴィーなオルガンと乾いたドラム、ファンキー・ホーン、そしてKnightのギターが絡む荒っぽい格好良さが魅力です。James Knight/Willie Clarke作。
https://www.youtube.com/watch?v=jk2aq3BHrJQ

「Uncle Joe」
James KnightとMilton Wright作。スリリングなドラミングと共にスタートする荒々しいファンク・ロック。オルガンとKnightのギターが織り成すマッドな空気感がいいですね。

「Flyin' High」
ブルージーな雰囲気でスタートしますが、気づけばゴリゴリのファンク・チューンに・・・。James Knight/Willie Clarke作。

「Cotton Candy」
James Knight作。緩急をつけた哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=VPmQQByzpwc

「Fantasy World」
「Funky Cat」と並ぶ本作のハイライト。Knightの格好良いギターと共に始まる推進力のあるサイケデリック・ファンク。この演奏を聴けば、レア・グルーヴで人気になったのも頷けます。James Knight/Willie Clarke作。
https://www.youtube.com/watch?v=sx8MY0Uvs-A

「I Love You」
James Knight/Willie Clarke作。ソウルでロックな哀愁チューン。哀愁メロディと骨太サウンドによるカオス的グルーヴが押し寄せてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=RxfJzTxhXzE

「Save Me」
Aretha Franklin/Carolyn Franklin/King Curtis作。Aretha Franklinのカヴァー。オリジナルは『I Never Loved a Man the Way I Love You』(1967年)に収録されています。
Nina Simoneのヴァージョンもお馴染みですね。ArethaやNina Simoneヴァージョンの印象とは大きく異なる、パワフルなファンク・ロックの「Save Me」で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Bf6p81DoBjA

「Just My Love For You」
James Knight/Willie Clarke作。ラストはメロウ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=KPYqCFJc0oA

CDにはシングルにもなった「Baby Please Pretty Please」「Space Guitar」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Baby Please Pretty Please」
アルバムにはなかったようなソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gm5cIHy1WsQ

「Space Guitar」
サイケなインスト・ブラック・ロック。

マイアミといえば、NFLで我がドルフィンズが4連勝中で5勝4敗。今日のラムズ戦で連勝を伸ばせば、ポストシーズンに望みがつながります。何としても勝って欲しい!!!
posted by ez at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする