2016年12月19日

P.K.O.『Tha Good, Tha Bad, Tha Mafia』

サウス系G-Rap名盤☆P.K.O.『Tha Good, Tha Bad, Tha Mafia』
Tha Good Tha Bad Tha Mafia
発表年:1994年
ez的ジャンル:サウス系G-Rap
気分は... :吉か凶か・・・

今回は90年代Hip-Hop作品からP.K.O.『Tha Good, Tha Bad, Tha Mafia』(1994年)です。

P.K.O.はテキサス州サンアントニオで結成されたHip-Hopグループ。グループ名はPounds Ki'z Ozeezの略。

中心メンバーはPony JMagic Mark。後にPony Jの兄弟であるDJ K-SamKottonmouthが加わっています。

Pony JNinoのステージネームの方が一般的かもしれませんね。ソロ作品もNino名義でリリースしています。

グループは『Armed & Dangerous』(1990年)、『They Scared Of A Nigga』(1992年)、『Tha Good, Tha Bad, Tha Mafia』(1994年)、『No Pain No Gain』(1996年)、『From Dirty To Clean』(2000年)、『Ain’t Went No Where』(2001年)といったアルバムをリリースしています。

僕自身は、このグループについてはあまり詳しくないのですが、3rdアルバムとなる本作『Tha Good, Tha Bad, Tha Mafia』(1994年)はグループの代表作の呼び声が高いみたいですね。

ギャングスタ・ラップはあまり聴きませんが、本作はサンプリング・ソースに大ネタが多く、そのキャッチーさに惹かれているのかもしれません。

モロ使いですが、The Floaters「Float On」ネタの「Gonna Be Alright」Faze-O「Riding High」ネタの「Ridin' High」などは芸がありませんがキャッチー&メロウで好きです。

プロデュースはMike E.D.P.K.O.自身。

G-Rap好きの方はチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Shoot 'Em Up」
The Intruders「Cowboys to Girls」のサンプリングと共にスタート。本編はCypress Hill「Shoot 'Em Up」ネタがベースになっています。N.W.A「Findum, Fuckum & Flee」ネタも使われています。G-Rap作品らしい不穏なオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=s7sy9EHQUqI

「Niggaz In Tha Hood」
ダークなピアノ・ループが印象的なトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=5cODd2OSkhw

「Havin' Thangz」
吐き捨てるようなフロウがずっしりくるギャングスタ・ラップ。
https://www.youtube.com/watch?v=oA4BE7I2rMo

「Gonna Be Alright」
前トラックから一転!The Floaters「Float On」をサンプリングしたメロウ・トラックが心地好い1曲。「Float On」ネタのトラックというだけでも僕は好きになってしまいます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=VDHhoZGwrMA

「Lickshot」
G-Funk的な不穏なトラックが印象的です。本作がG-Rap名盤と呼ばれるのが分かる気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=eyCFrR5VDM8

「"X" Marks Da Spot」
リズミックなトラックにのって、扇動的なフロウを畳み掛けます。
https://www.youtube.com/watch?v=N-jm5Kx__6M

「Redrum」
少しユルさのファンキー・メロウなトラックが僕好み。リリック自体はそんなトラックとは対照的なG-Rapの世界ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=VOCpl_etYtw

「Girlz Best Friend」
Guy「Piece of My Love」、Art of Noise「Moments in Love」をサンプリングしたG-Funk的なトラックが印象に残ります。
https://www.youtube.com/watch?v=ySkLCYmehDA

「Ridin' High」
タイトルの通り、Faze-O「Riding High」をモロ使いしたメロウ・トラックが実にキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=8LJRsd2MFeI

「Nino (Rox II Riches 2)」
The Jackson 5「Walk On」ネタと共にスタートします。ロッキンな雰囲気のトラックがG-Rapにマッチします。
https://www.youtube.com/watch?v=Aw-wYFmroew

「Old School」
ダラスのラッパーRon Cをフィーチャー。Rose Royce「Love Don't Live Here Anymore」ネタの低音トラックをバックに、リリックにはMJの名も登場します。
https://www.youtube.com/watch?v=4f3fg5WAcdk

「All Day Sunday」
Juicy「Sugar Free」ネタをサンプリングしたファンク・トラックが後を引きます。

ただし、本曲についてはアルバム未収録ですが、The Isley Brothers「For the Love of You (Part 1 & 2)」The Blackbyrds「Rock Creek Park」をサンプリングしたリミックスの方がよりキャッチーかもしれません。
「All Day Sunday(Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=u8X3Qu7RvIw

「San Antonio Ain't S... Like Compton」
ラストは正にG-Rapなタイトルですね。Ice Cube「No Vaseline」ネタでスタートし、Anita Ward「Ring My Bell」 、George Clinton「Atomic Dog」、DJ Quik「Jus Lyke Compton」ネタを織り交ぜたトラックも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=FEYgLyUdvoM

ご興味がある方はP.K.O.の他作品もチェックを!

『They Scared Of A Nigga』(1992年)
They Scared of a Nigga

『From Dirty To Clean』(2000年)
From Dirty to Clean

『Ain’t Went No Where』(2001年)
Ain't Went No Where
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2016年12月18日

Jimi Tenor『Saxentric』

12年ぶりのソロ名義アルバム☆Jimi Tenor『Saxentric』
jimi tenor saxentric.jpg
発表年:2016年
ez的ジャンル:北欧系モンド・ジャズ/アフロ・ジャズ
気分は... :ジャズの桃源郷へ・・・

今回は新作アルバムから、フィンランドの奇才マルチプレーヤーJimi Tenorが久々にソロ名義でリリースした『Saxentric』です。

当ブログでこれまで紹介したJimi Tenor作品は以下の3枚。

 『Intervision』(1997年)
 Jimi Tenor & Kabu Kabu『Joystone』(2007年)
 Cola & Jimmu『Enigmatic』(2013年)

ここ10年はベルリンのアフロビート・バンドKabu Kabu、アフロビートのレジェンド・ドラマーTony Allen、奥方Nicole Willis、アイスランドのバンドHjalmar、フィンランドのビッグバンドUmo Jazz Orchestra等との共演アルバムが多かったJimi Tenorが、『Beyond the Stars』(2004年)以来のソロ名義のアルバムとしてリリースしたのが本作『Saxentric』です。

レコーディングにはTony Allen(ds)をはじめ、Ekow Alabi Savage(ds)、Akinola Famson(per)、Patrick Frankowski(b)、Daniel Allen Oberto(per、tp)というKabu Kabuのメンバー、Jimiと共演アルバム『Dub Of Doom』(2013年)もリリースしたアイスランドのバンドHjalmarのメンバーであるHelgi Svavar Helgason(ds)、同じくJimiと共演アルバム『Itetune』(2011年)をリリースしたAbdissa Assefa(ds)、昨年Jimiとの共演アルバム『Mysterium Magnum』をリリースしたフィンランドのビッグバンドUmo Jazz OrchestraのメンバーMongo Aaltonen(per)、かつてJimi Tenor & His ShamansのメンバーであったIlkka Mattila(b、g)、さらにはAllonymous(vo、per)、Tero Lindberg(flh)、Kalle Kalima(g)、Hilary Jeffery(tb)といったミュージシャンが参加しています。また、Jimi自身もマルチプレーヤーぶりを大いに発揮しています。

この十数年のコラボ相手が多数参加していることからも推察されるように、近年の活動の集大成的な作品かもしれませんね。サウンド的にもJimiのさまざまなジャズ・ワールドを楽しめます。

派手さはありませんが、Jimi Tenorというミュージシャンのプリミティブな魅力に触れることができる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Cap De Creus」
モンドでバカンスなラウンジ・チューンでアルバムは幕を開けます。トロピカル・ベースあたりにも通じる世界観なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=rurD_qqogqI

「Full House」
Tony Allen参加のアフロビート。Tony AllenKabu Kabuと共演した諸作がお好きな方には、やはりアフロビートなJimiがしっくりくるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=nVpN11hrCK8

「My Baby Is Coming」
Jimi自身がヴォーカルをとるモンド感覚のジャズ・ヴォーカル・チューン。何処か毒々しいのに、それをスマートに聴かせてしまうのがJimiのセンスかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=lL9838A1Rmo

「Vortex」
Helgi Svavar Helgasonの叩くビートにのって、Jimiのサックスを存分に楽しめるアフロ・ファンク。軽くボッサなエッセンスも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=UuGM__7HoEI

「Ursa Major」
すべての楽器をJimiが演奏しているマルチプレーヤーぶりを堪能できます。Jimiの一人スピリチュアル・ジャズを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=9lV2TYZmf0A

「Baby Pharaoh」
タイトルからしてPharoah Sandersを意識したものでしょうか。2分強で終わってしまうので少しあっけない気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=6aqPzjcAwCY

「Four Corners Of The Earth」
Allonymousのヴォーカルをフィーチャー。ラウンジ感のあるオルガンが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=gSwTuOhNzHQ

「Meridian Of Peace」
Walter Wanderley的なオルガン・ラウンジに、Jimiらしい近未来的なモンド感覚を加えた演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ghEstkYlNMc

「Kivinokka」
この演奏こそPharoah Sanders的なスピリチュアル・ジャズですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JnuQiJYs6u4

「Magick Of Choice」
50年代のジャズ黄金期を2016年に再構築したようなサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=VbyVh2wVgAc

「Peaceful Maelstrom」
本作の中で最も多くのミュージシャンが参加したパーカッシヴなアフロビート/アフロ・ファンクを楽しめます。

「Polygonal」
ラストはJimiらしいモンドでかつスピリチュアルな雰囲気の演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Cujkb5993MI

Jimi Tenorの他作品もチェックを!

『Sahkomies』(1994年)
Sahkomies by Tenor, Jimi (2001-01-01) 【並行輸入品】

『Europa』(1995年)
Europa

『Intervision』(1997年)
INTERVISION

『Organism』(1999年)
Organism

『Out of Nowhere』(2000年)
Out of Nowhere (WARPCD76)

『Utopian Dream』(2001年)
Utopian Dream

『Higher Planes』(2003年)
Higher Planes

『Beyond the Stars』(2004年)
Beyond the Stars

『Deutsche Grammophon Recomposed』(2006年)
Recomposed By Jimi Tenor

Jimi Tenor & Kabu Kabu『Joystone』(2007年)
Joystone

Jimi Tenor & Kabu Kabu『4th Dimension』(2009年)
4th Dimension

Jimi Tenor & Tony Allen『Inspiration Information, Vol. 4』(2009年)
Inspiration Information, Vol. 4

Jimi Tenor & Abdissa Assefa『Itetune』(2011年)
jimi tenor & abdissa assefa itetune.jpg

Jimi Tenor & Kabu Kabu『The Mystery Of Aether』(2012年)
Mystery of Aether

Cola & Jimmu『Enigmatic』(2013年)
Enigmatic

Jimi Tenor & Umo Jazz Orchestra 『Mysterium Magnum』(2015年)
Mysterium Magnum
posted by ez at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月17日

Push『Push』

シアトルの白人レア・ソウルのCD化☆Push『Push』
プッシュ
発表年:2011年
ez的ジャンル:白人バンド系レア・グルーヴ
気分は... :師走の忙しさ・・・

ここ10日ほど忘年会と年内区切りの仕事の追い込みで、なかなかブログの更新ができていません。

この週末で立て直したいのですが、来週もかなりスケジュールがタイト・・・でも言い訳せずに頑張ります。

今回は70年代レア・グルーヴ音源をCD化した1枚、Push『Push』(2011年)です。
※音源は70年代録音なので、70年代カテゴリーに分類します。

Pushはシアトルのローカル白人バンド。

メンバーはTom Erak(b、vo)、Jeff Santerre(reeds)、Sam Pannunzio(key、valve tb、back vo)、Joe Erickson(vo)、Bobby Speer(tp、flh)、Marty Tuttle(ds)、Russ Kammere(ds、congas)、Harry Wilson(g、back vo)の8名。

グループは1978年にシングル『You Turn Me On/It Ain't Never Been This Funky』をリリースしたのみで、シーンから姿を消しました。

しかしながら、上記シングルがレア・グルーヴ・マニアによって再評価され、正体不明のバンドとして俄かに注目されるようになります。そんな中で彼らの未発表音源が発見され、上記シングルと共にアルバム化されたのが本作『Push』です。

The Jeff Lorber Fusion、PleasureDazz Bandなどで活躍したギタリストMarlon McClainが2曲でプロデュース&ソングライティングを手掛けています。

白人バンドとは思えない強烈なファンキー・グルーヴと、フリーソウル/シティ・ソウル的なメロウ・グルーヴを両方楽しめるのがいいですね。

音質が悪いのが欠点ですが、それでも捨て難い魅力のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Celebration」
まさにセレブレーション・モードなファンキー・グルーヴがオープニング。ハッピーに盛り上がる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=aILFAckobBU

「I'm Not Alone」
シティ・ソウルな疾走感が心地好いメロウ・グルーヴ。ここではTom Erakがリード・ヴォーカル。
https://www.youtube.com/watch?v=l7nWZfUvc7o

「I'm A Dreamer」
アーバン・メロウなミディアム。AOR好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=rgsqHSSUfFI

「It Ain't Never Been This Funky」
前述の唯一のシングル収録曲。タイトルの通り、ファンキーに弾けます。この演奏は白人バンドとは思えないノリですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vCQfq4X5_To

「You Turn Me on (1st Version)」
フリーソウル好きに人は気に入るであろう爽快ファンキー・メロウ。ファンキー・グルーヴにメロウ・エレピ、抜けのいいホーン・サウンド、爽快コーラスが絡む様は、まさに僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=Zc8qrEHgao0

「The Jealous Type (1st Version)」
メロウ・バラード。ヴォーカルのBig JoeことJoe Ericksonのヴォーカルの巧さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=lxNGCa9CuDM

「Reach」
Marlon McClainプロデュース。Tom Erakがリード・ヴォーカル。都会的なファンキー・サウンドとブルーアイド・ソウル的なヴォーカルが相俟って、いい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=udTSuJ2veF4

「You're Nasty」
ロッキンなギターとファンキー・グルーヴが織り成すナスティ・モードの1曲。余裕のあるファンキー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=00PlcxjlcYc

「We Have So Mutch」
Marlon McClainプロデュース。ラストはアーバンなメロウ・ミディアムで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IH7PuRogHLo

「You Turn Me on (2st Version)」
「You Turn Me on」の別ヴァージョン。こちらは少し抑え目の感じ。

「The Jealous Type (2st Version)」
「The Jealous Type」の別ヴァージョン。

心身共にお疲れモード。
今日はしっかり休養しよう・・・
posted by ez at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

『今の気分は...2016年12月15日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は2000年代カテゴリーからクロスオーヴァー感覚のR&B/ソウルを中心に10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Donnie「Cloud 9」
https://www.youtube.com/watch?v=oNFx2cpihdM
From 『The Colored Section』(2002年)
Colored Section

Tortured Soul「Special Lady」
https://www.youtube.com/watch?v=vPZwDJ1Gs4g
From 『Did You Miss Me』(2008年)
DID YOU MISS ME

Victor Davies「Fire」
https://www.youtube.com/watch?v=_LCP_Vt3Src
From 『Hoxton Popstars』(2003年)
HOXTON POPSTARS〈初回限定盤〉

Julie Dexter「Like Ours」
https://www.youtube.com/watch?v=O9Ky-GHHQDU
From 『Conscious』(2004年)
Conscious

Sa-Ra Creative Partners「My Star」
https://www.youtube.com/watch?v=AVpugxaEuA0
From 『Nuclear Evolution: The Age Of Love』(2009年)
Nuclear Evolution: The Age of Love

The Foreign Exchange「House Of Cards」
http://jp.youtube.com/watch?v=Rt1gbQ41ECk
From 『Leave It All Behind』(2008年)
Leave It All Behind

The RH Factor feat. Anthony Hamilton「Kwah/Home」
https://www.youtube.com/watch?v=W7KgjjE_Nd8
From 『Hard Groove』(2004年)
ハード・グルーヴ

Sy Smith「Part Of The Night」
http://www.youtube.com/watch?v=kJPswfuKlpA
From 『The Syberspace Social』(2005年)
Syberspace Social

The Rebirth「This Journey In」
http://www.youtube.com/watch?v=CBaWq8LF1m4
From 『This Journey In』(2005年)
This Journey in

Talc「Modern Sleep Over」
http://www.youtube.com/watch?v=KfvoR6aqcws
From 『Sit Down Think』(2006年)
SIT DOWN THINK (紙ジャケット仕様)
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2016年12月14日

Sadane『One Way Love Affair』

James Mtume/Reggie Lucasプロデュース!☆Sadane『One Way Love Affair』
One Way Love Affair by Mark Sadane
発表年:1981年
ez的ジャンル:N.Y.アーバン・ファンク
気分は... :休肝日にせねば・・・

今回は80年代アーバン・ファンク作品からSadane『One Way Love Affair』(1981年)です。

James Mtume/Reggie Lucasプロデュースで注目されたMarc Sadaneの紹介は、『Exciting』(1982年)に続き2回目になります。

1stアルバムとなる本作『One Way Love Affair』(1981年)は、Sadane名義でのリリースです。

James Mtume(per)、Reggie Lucas(g)以外にもTawatha Agee(back vo)、Hubert Eaves III(key)、Howard King(ds)、Basil Fearrington(b)、Edward Moore(g)というMtumeメンバーが勢揃いし、レコーディングに参加しています。

それ以外にSinclair Acey(horns)、Wade Marcus(horns)、Brenda White(back vo)、Gwen Guthrie(back vo)、Syndi Jordan(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

個人的にはシングルにもなったアーバン・メロウなタイトル曲「One-Way Love Affair」がハイライト。それ以外であれば、Mtumeのバックアップらしい「You're The One For Me」「Girl Come One (Let's Get It On)」「Make Up Your Mind」といったアーバン・ファンク/ブギーがオススメです。

商業的には成功しませんでしたが、Marc Sadaneというシンガーの素晴らしさを実感できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「One-Way Love Affair」
オススメその1。James Mtume/Reggie Lucas作。素敵なアーバン・メロウと共にアルバムは幕を開けます。シングルにもなりました。Sadaneのヴォーカリストとの魅力を堪能できる1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=9qqXLiNll80

9th Wonder feat. Terrace Martin, Phonte and Bird & the Midnight Falcons「One Night」のサンプリング・ソースになっています。
9th Wonder feat. Terrace Martin, Phonte and Bird & the Midnight Falcons「One Night」
 https://www.youtube.com/watch?v=Mqmpyds-V-E

「You're The One For Me」
オススメその2。Edward Moore/Howard King作。Mtume好きにはグッとくるであろうアーバン・ファンク。Mtumeサウンド、Sadaneのヴォーカル、女性コーラス陣と言うことなしな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=txRAf2DLSjI

「The Fool In Me」
James Mtume/Reggie Lucas作。70年代フィリー・ソウル風の仕上がりです。前2曲と比較すると、少しほのぼの感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=DUOg6OwL1Dc

「Never Gonna Stop This Heart Of Mine」
James Mtume/Reggie Lucas作。切々と歌い上げるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=ux0xWsIC4pk

「Standing In The Shadows Of Love」
Holland-Dozier-Holland作。Four Tops、1967年のヒット曲をカヴァー。Sadaneのヴォーカルに合った選曲かもしれませんね。

「Sit Up」
Basil Fearrington/James Mtume/Reggie Lucas作。ファンク指数でいえば、P-Funk調の本曲が一番高いかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=VnY9dJYjxeI

「Girl Come One (Let's Get It On)」
オススメその3。James Mtume/Reggie Lucas作。Sadaneのヴォーカルが栄えるアーバン・ブギー。N.Y.ファンクらしいスタイリッシュさがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=yxbIRefEMB0

「Love Can't Wait」
James Mtume/Reggie Lucas作。しっとりとラブ・バラードを歌い上げます。

「Midnight Love Dance」
James Mtume/Reggie Lucas作。ダンサブルに弾けます。
https://www.youtube.com/watch?v=j3e-Zv9h7Q0

「Make Up Your Mind」
オススメその4。Tawatha Agee/Hubert Eaves III作。ラストはアーバンなブギーで格好良く締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UstnCjJy1c4

未聴の方は、同じくJames Mtume/Reggie Lucasがプロデュースした『Exciting』(1982年)もチェックを!

『Exciting』(1982年)
エキサイティング
posted by ez at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする