2016年12月05日

Loose Change『Loose Change』

Tom Moultonが手掛けた女性ディスコ・ヴォーカル・グループ☆Loose Change『Loose Change』
Loose Change
発表年:1979年
ez的ジャンル:Tom Moulton系ディスコ
気分は... :ドルフィンズ7連勝頼んだぞ!

今回は70年代ディスコ作品からLoose Change『Loose Change』(1979年)です。

Loose ChangeLeah GwinDonna BeeneBecky Andersonの3名による黒人女性ディスコ・ヴォーカル・グループ。

グループ唯一のアルバムがディスコ・ミックスの巨匠Tom Moultonがプロデュースを務めた『Loose Change』(1979年)です。

アルバムからは「Straight From The Heart」(Tavaresのカヴァー)がシングル・カットされ、ディスコ・ヒットしています。

レコーディングはフィラデルフィアのSigma Sound Studiosで行われ、Tom Moultonに加えて、ミュンヘン・ディスコの巨匠Giorgio Moroderの右腕であったプロデューサー/アレンジャー/キーボード奏者であったThor Baldurssonと、フィラデルフィアの名プロデューサー/アレンジャーはJohn Davisがアレンジャーで参加しています。

こうしたディスコ職人達の手腕が光る都会的なディスコ作品に仕上がっています。随所に"ミキシングの魔術師"Tom Moultonらしい音空間を楽しめます。

「Straight From The Heart」「All Night Man」「Love Is Just A Heartbeat Away」といった都会的なディスコ・チューンがハイライトですが、「Rising Cost Of Love」「Darling, That's Me」といったメロウ・ミディアムも悪くありません。

当ブログでも紹介したFirst Choice『Hold Your Horses』(1979年)がお好きな方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Babe」
Thor Baldursson/Tom Moulton作。ジワジワと加速していくポップなダンサブル・チューンがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=--YBajdWZQk

「All Night Man」
Jack Robinson/James Bolden作。元々は女性ポップ・シンガーJulie Buddのために用意された曲のようですが、お蔵入りになった模様です。ディスコ・サウンドという点ではコレが一番アッパーで格好良いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Sc9XsOXzbUs

「Darling, That's Me」
Abby Monn/Judy Cheeks/Williams Clarke作。黒人女性シンガーJudy Cheeksヴァージョンがオリジナルです(アルバム『Please Give Me This Night』収録)。オリジナルの雰囲気を重視したメロウなミディアム・グルーヴに仕上がっています。John Davisがサックス・ソロで盛り上げてくれます。

Judy Cheeks「Darling, That's Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=6SyfMmO0G88

「Straight From The Heart」
人気ソングライティング・チームGrey & Hanksの作品。オリジナルはTavaresです(アルバム『Madam Butterfly』収録)。前述のようにディスコ・ヒットとなったグループの代表曲です。今聴くと少しオッサン臭いTavaresヴァージョンより、都会的なディスコ・サウンドの本ヴァージョンの方が断然好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=JY6isaUsHq4

Tavares「Straight From The Heart」
 https://www.youtube.com/watch?v=yfpRD9eQFUY

「Love Is Just A Heartbeat Away」
Norman Bergen/Reid Whitelaw作。お色気カルト・ドラキュラ映画『Nocturna』(1979年)のサントラに収録されたGloria Gaynorヴァージョンがオリジナルです。スケール感のある哀愁モードのディスコ・チューンです。Tom Moultonらしい立体感のあるディスコ・サウンドを楽しめます。また、Milk & Sugar「Has Your Man Got Soul」のサンプリング・ソースにもなっています。

Gloria Gaynor「Love Is Just A Heartbeat Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=dXchOeuA_Gk

「Rising Cost Of Love」
Bobby Martin/Grey & Hanks作。元The SupremesのJean Terrellヴァージョンがオリジナルです(アルバム『I Had To Fall In Love』収録)。ソウルフルなメロウ・ミデイァム。ヴォーカル・グループとしての彼女達の実力を実感できる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=kbqNES4C1IM

Jean Terrell「Rising Cost Of Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=0gn3b8_FayQ

「I Wanna Hold On To You」
本編のラストは都会的なミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。ムーディーなサックス・ソロも入ったアーバン・ナイトな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Qu6rXexc26E

CDにはボーナス・トラックとして、 「My Place Or Your Place」「You Never Done It Like That」の2曲が追加収録されています後者はCaptain & Tennilleもシングル・ヒットさせたNeil Sedaka作品のカヴァーです。

本作を気に入った方は、同じTom MoultonThor Baldurssonが手掛けたFirst Choice『Hold Your Horses』(1979年)もセットでどうぞ!

First Choice『Hold Your Horses』(1979年)
HOLD YOUR HORSES + 7
posted by ez at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする