発表年:1987年
ez的ジャンル:初期NJS系男性R&B
気分は... :多様性・・・
今回はNJS好きにはお馴染みのアーティストTony Terryのデビュー・アルバム『Forever Yours』(1987年)です。
Tony Terryは1964年ワシントンD.C.生まれの男性R&Bシンガー。
1987年にシングル「She's Fly」でデビュー。同年にはデビュー・アルバムとなる本作『Forever Yours』をリリース。同作からのシングル「Lovey Dovey」は全米R&Bチャート第4位となりました。
1990年には2ndアルバム『Tony Terry』をリリース。シングル「With You」、「Everlasting Love」は共に全米R&Bチャート第6位になりました。1994年には3rdアルバム『Heart of a Man』をリリースしています。僕のTony Terryの記憶はこの辺りまで。
NJSのイメージがあるアーティストですが、このデビュー・アルバムはモロにNJSという感じでもなく、さまざまな音楽スタイルが入り混じった80年代後半ならではの面白さがあります。リミックス・ヴァージョンのようなハウス調の楽曲も含まれているのが、この時代らしいかもしれません。
主役であるTonyのヴォーカルは、巧いというより雰囲気で聴かせる魅力があります。
シングルにもなった「She's Fly」、「Lovey Dovey」が目立ちますが、「Day Dreaming」、「Here With Me」あたりも好きです。
チープな中にも80年代後半ならではの味わいがあるR&B作品です。
全曲紹介しときやす。
「Forever Yours」
アルバムからの2ndシングル。スウィート・ソウル調のバラードですが、歌唱力ではなく雰囲気で聴かせてしまう当りがTony Terryらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m2cLPcqNxCs
「Lovey Dovey」
アルバムからの3rdシングル。全米R&Bチャート第4位となりました。胸キュンは雰囲気のダンサブル・チューン。初期NJSの魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=DwjsaMeU0Bk
「Fulltime Girl」
ハウス調のダンス・チューン。この時期のリミックス・ヴァージョンによくあった感じの音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mT02DR10Y20
「Day Dreaming」
ファンク調ながらもメロディアスでキャッチーな仕上がり。妖しげなデイ・ドリーム感がありますね。ラテンな隠し味も効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=cpAafwvpQQI
「Here With Me」
メロディアスなミディアム。チープなサウンドが逆にTonyの雰囲気で聴かせるヴォーカルにフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qNkr9zeb9uw
「She's Fly」
全米R&Bチャート第10位となったデビュー・シングル。初期NJSというよりGo-Goスタイルって感じですかね。このあたりはワシントンD.C.出身らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TIeXl6K6fqw
「Wassup Wit U」
妖しげなファンク・チューン。The Beatles「Come Together」をダンサブルなファンクにした雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=6Iz2zhbAL4Q
「Up & Down Love」
ポップな味わいのファンク・チューン。チープなんだけど憎めない魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=KNgAyIc83fg
「Young Love」
共同プロデューサーとしてDavid Sanchezが加わっています。リミックス仕様な雰囲気のハウス調のダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=juCQFA8fP-w
「What Would It Take」
ラストは哀愁バラード。Flameの女性ヴォーカルも加わります。この曲もTed CurrierとDavid Sanchezのプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RstyWsObEbk
Tony Terryの他作品もチェックを!
『Tony Terry』(1990年)
『Heart of a Man』(1994年)
『My Best』(2001年)
『Changed!』(2006年)
『I Tony 6』(2015年)