2017年02月16日

Think Twice『With A Loop And Some Swing』

Specificsのトラックメイカーによる極上ジャジーHip-Hop☆Think Twice『With A Loop And Some Swing』
ウィズ・ア・ループ・アンド・サム・スウィング
発表年:2007年
ez的ジャンル:カナダ産ジャジーHip-Hop
気分は... :第1関門突破・・・

カナダのHip-HopユニットSpecificsのメンバーThink Twice(Phil Kennedy)の初ソロ・アルバム『With A Loop And Some Swing』(2007年)です。

Think Twice(Phil Kennedy)は、Golden Boy(Spencer Miller)DJ GoserとのユニットSpecificsのメンバー。

2004年にリリースされたSpecificsの1stアルバム『Lonely City』(2004年)はジャジーHip-Hop名盤として高い評価を得た1枚でした。特に「Under The Hood」は各種コンピでも人気のピアノHip-Hopクラシックですね。

その後、2007年には2ndアルバム『II』をリリースしています。

そんなSpecificsのトラックを手掛け、ピアノ、サックスも演奏するプロデューサーであるThink Twice(Phil Kennedy)は、『With A Loop And Some Swing』(2007年)、『Rock To This Beat』(2008年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。

美しいピアノHip-Hopの印象が強いSpecificsも好きですが、個人的にはよりジャジー・フィーリングの強いThink Twiceのソロの方が僕の嗜好にフィットしているかもしれません。

シングルにもなった「People Wanna Know」「Its Too Late」、Specificsの盟友Golden Boyをフィーチャーした「Stars」Roy Ayersネタの「Time's Passin Me By」、美しく温もりのある「Esto Es」が僕のオススメです。

ジャジーHip-Hop好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
イントロ。

「People Wanna Know」
オススメその1。Manchilde/Shogunをフィーチャー。先行シングルにもなったピアノとヴァイヴの音色が心地好いジャジー・フィーリングたっぷりのトラックにのって、マイクリレーが展開されます。アングラ・ジャジーHip-Hop好きには間違いない1曲。

「Don't Mind At All」
Mr. Goodvibesをフィーチャー。哀愁を帯びたラテン・テイストのギター・ループが印象的です。

「Stars」
オススメその2。Specificsの盟友Golden Boyをフィーチャー。ソウル・フィーリングとジャジー・フィーリングが程よくブレンドした感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=56HFecQxgG0

「This Is Us」
Loesをフィーチャー。幻想的トラックにのってLoesが達者なフロウで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XFJmYAK98ZI

「Whadodem」
Manchildeをフィーチャー。哀愁モードが漂います。

「F-ck That」
Golden Boy/Mr. Goodvibesをフィーチャー。ハープのエレガントなトラックにのってGolden Boy/Mr. GoodvibesがジャジーHip-Hopらしいフロウを聴かせてくれます。

「Watson Interlude」
インタールード。

「Freaky Ways」
Golden Boy/Loesをフィーチャー。哀愁モードのジャジー&メロウ感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=aqFcOhZXVEc

「Supafly」
Karma/Lotusをフィーチャー。ハンドクラップとピアノが織り成す品のある小気味良さがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PLVfQS0N9OA

「Time's Passin Me By」
オススメその3。Dank Leeをフィーチャー。Roy Ayers Ubiquity「Mystic Voyage」をサンプリングしたジャジー&メロウ感がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=FWy8BIjbjng

「Esto Es」
オススメその4。Butta Beatsをフィーチャー。美しく温もりのあるトラックが優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeQu0i4SvGs

「Its Too Late」
オススメその5。Golden Boyをフィーチャー。女性の声ネタとギターのループが織り成すトラックがアンニュイな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=hYs14nzNBw4

「Coates Intro」
エンディングへのイントロ。

「The Accomplice」
Coatesをフィーチャー。ボトムの効いたファンクネスのあるトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=xlvKBVdeHSM

Specificsの作品やThink Twiceの2nd『Rock To This Beat』(2008年)もチェックを!

Specifics『Lonely City』(2004年)
ロンリー・シティ

Specifics『II』(2007年)
II

『Rock To This Beat』(2008年)
ロック・トウ・ディス・ビート
posted by ez at 03:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

Trellini『Trellini』

R&Bクラシック「I Wanna Be Yours」収録☆Trellini『Trellini』
Davis Trellini
発表年:1994年
ez的ジャンル:実力派ティーン女性R&Bシンガー
気分は... :今年のグラミーは・・・

毎年期待していないと言いながら、ついつい見てしまうグラミー(笑)

Adeleに全く興味がない僕にとって、受賞自体は実に退屈なものでした。唯一、グラミーやるじゃん!と思ったのは、Chance the Rapperの受賞ですね。

パフォーマンスについて、個人的なハイライトはAnderson .PaakConsequenceBusta Rhymesを従えたA Tribe Called Quest。今回のグラミーのパフォーマンスではトランプへの抗議メッセージが目立ちましたが、ブラックパワー・サリュートのポーズまで見せたATCQのパフォーマンスは圧巻でした。

あとはChance the Rapperのパフォーマンスも新時代を感じる素晴らしいものでしたね。The TimeBruno MarsPrinceトリビュートも悪くはなかったけど、少しエンタメしすぎだったかなぁ。

今回は90年代女性R&B作品からTrellini『Trellini』(1994年)です。

本作『Trellini』は当時19歳であった女性R&BシンガーTrelliniの唯一のアルバムです。

キュートかつ確かな歌唱力を持つTrelliniの魅力がよく伝わってくる90年代女性R&Bにはたまらない1枚です。R&Bクラシックとして人気の「I Wanna Be Yours」が収録されています。

The 2 Live CrewLuther Campbell(Luke Skyywalker)Luke Recordsからのリリースです。

Bishop "Stick" Burrellがプロデュースし、Luther Campbellがエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされています。

アルバムの構成は前半はアップ中心、後半はスロウ中心となっています。

ハイライトは勿論、シングルにもなった前述のR&Bクラシック「I Wanna Be Yours」ですが、それ以外にアップであれば「Stay Wit Me」「Crazy Bout U」、スロウであればレーベル・メイトであるH-townのDinoとのデュエット「Take It Slow」あたりがオススメです。

初々しさと安定感が同居した歌姫的な女性R&B作品です。
とりあえず「I Wanna Be Yours」を聴いてみて!

全曲紹介しときやす。

「Tell Me Baby」
アルバムのイントロ。

「Stay Wit Me」
Rick James「Mary Jane」をキャッチーなR&Bグルーヴ。哀愁メロディにのせて切ない女心を歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=1C9TNGBE634

「Spastic Ass」
インタールード。

「Don't Call Me Baby」
ハネ系のダンサブル・チューン。若々しいTrelliniのヴォーカルと妖しげな男性ラップ&女性コーラスのコントラストがいいですね。

「U Said U Loved Me」
90年代前半らしいダンサブルなアップ・チューン。90年代好きの人であれば、このキャッチーさは気に入るのでは?少し妖しげなアクセントやヴォコーダー使いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5-5JR4lSAOc

「Eddie Miller」
お遊びモードのインタールード。

「Crazy Bout U」
「I Wanna Be Yours」、「Stay Wit Me」と並ぶキャッチーさを持ったアップ・チューン。Trelliniのティーンらしい魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y0SnhPU9jFg

「Come Inside」
艶めかしい雰囲気で歌い上げるミディアム。

「Intermission Tipp」
タイトルの通り、インターミッション的なつなぎの1曲。

「I Wanna Be Yours」
シングル・カットもされたR&Bクラシック。この1曲のために本作を購入してもいいくらいです。Delegation「Oh Honey」をサンプリングしたキュートなメロウR&Bグルーヴです。Rose Royce「Ooh Boy」のフレーズ引用、Syl Johnson「Different Strokes」の声ネタといった小ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=y8GsAPEue5M

「Follow My Heart」
しっとりとしたスロウ。切ないTrelliniのヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5dArwlAqbw

「Together Forever」
ティーンらしい真っ直ぐさとヴォーカル・ワークにグッとくるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=7y_Zm9k6upA

「Dinner Date」
インタールード。

「True 2 Me」
しっとりと歌い上げるスロウ。Trelliniの素直な声質が栄える1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=LFno-hmr98E

「Take It Slow」
レーベル・メイトであるH-townのDinoとのデュエット。DinoとTrelliniの確かな歌唱力が前面に出された素敵なデュエットです。
https://www.youtube.com/watch?v=Uz-8XSi_IPE

「What Ups」
リラックした雰囲気での本編のエンディング。

「I Wanna Be Yours (Quiet Storm Bonus Track)」
「I Wanna Be Yours」の別ヴァージョン(この曲のみEddie Millerプロデュース)。その名の通り、クワイエット・ストームな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=HKW19lFnk_M

グラミー絡みで加えておくと、受賞は逃しましたが、R&B部門でKINGAnderson .PaakBJ The Chicago KidTerrace Martinがノミネートされているあたりに救いを感じました。

また、ジャズ部門でGregory Porterが受賞したのは嬉しかったですね。
posted by ez at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

Mongo Santamaria『Feelin' Alright』

ヒット曲をソウルフル&ファンキーにカヴァーしたラテン作品☆Mongo Santamaria『Feelin' Alright』
Feelin Alright
発表年:1970年
ez的ジャンル:ソウルフル&ファンキー・ラテン・グルーヴ
気分は... :レジリエンス・・・

今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamaria『Feelin' Alright』(1970年)です。

キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamaria(1917-2003年)の紹介は、『Mongo '70』(1970年)、『El Bravo!』(1965年)に続き3回目となります。

Atlanticからリリースされた本作『Feelin' Alright』(1970年)は、Jerry WexlerTom Dowdプロデュースの下、ロック/ソウルのヒット曲カヴァーで網羅したソウルフル&ファンキーなラテン・グルーヴを楽しめます。

Pete Rock & C.L. Smooth「Straighten It Out」のサンプリング・ソースとして知られる「Heighty-Hi」が今日のハイライトかもしれませんね。

個人的には「I Can't Get Next To You」(The Temptations)、「Hip-Hug-Her」(Booker T. & The M.G.'s)といったソウル系カヴァーがオススメです。

ロック系カヴァーの「Feelin' Alright」Traffic)、「Sunshine Of Your Love」Cream)、「In-A-Gadda-Da-Vida」(Iron Butterfly)あたりもオリジナルを聴いていた方は楽しめるはず!

お馴染みのヒット曲をラテン・フィーリングで楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Feelin' Alright」
Trafficのカヴァー(Dave Mason作)。オリジナルはTraffic『Traffic』(1968年)に収録されています。また、Joe Cocker、Grand Funk Railroad、Three Dog Night、The 5th Dimension、Rare Earth、Mother's Finest、Jackson 5等数多くのアーティストがカヴァーしている名曲です。本ヴァージョンはシングルにもなりました。ソウルフルで格好良いファンキー・ラテン・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lUS7yCiRRaA

「Fever」
Peggy Leeヴァージョンで知られるEddie Cooley/John Davenport作の名曲(オリジナルはLittle Willie John)をカヴァー。妖しげなフルートが印象的なラテン・ジャズです。
https://www.youtube.com/watch?v=X-Jau2EhJXA

「Hip-Hug-Her」
Booker T. & The M.G.'sのカヴァー(Steve Cropper/Donald "Duck" Dunn/Booker T. Jones/Al Jackson, Jr.作)。Atlanticらしいソウルフルなファンキー・サウンドにMongoのパーカッションがよく馴染んでいます。パーカッション・ブレイクもキマっています。

「Hold On, I'm Comin'」
Sam & Dave、1966年の大ヒット曲をカヴァー(Isaac Hayes/David Porter作)。オリジナルの雰囲気にラテンのエッセンスを加えたカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ygFNv2nCXFQ

「I Can't Get Next To You」
The Temptations、1969年の大ヒット曲をカヴァー(Barrett Strong/Norman Whitfield作)。スリリングでダンサブルなビートがかなり格好良い演奏です。パーカッシヴなサウンドを求めている方にオススメです。

「Sunshine Of Your Love」
Creamの名曲カヴァー(Jack Bruce/Pete Brown/Eric Clapton作)。この名曲に案外ラテンのリズムがフィットするんですね。面白い!
https://www.youtube.com/watch?v=6sMd0ZwPSs0
https://www.youtube.com/watch?v=i_HiUZ4G9xg

「Heighty-Hi」
オルガン奏者Lee Michaelsのカヴァー。今日的にはブレイクが格好良いこの演奏が本作のハイライトかもしれませんね。Atlanticらしいソウルフルなホーン隊もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=dwTG1yK2QW0

Pete Rock & C.L. Smooth「Straighten It Out」のサンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。
Pete Rock & C.L. Smooth「Straighten It Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=FI4X7Dd4XDk

「In-A-Gadda-Da-Vida」
Iron Butterflyの名曲カヴァー(Doug Ingle作)。改めて聴くと、オリジナルにもサイケなラテン・フィーリングが効いていますね。その意味ではMongoにピッタリのカヴァーかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Wy52jTtoexk

「On Broadway」
The Driftersのヒット曲をカヴァー(Jerry Leiber/Barry Mann/Mike Stoller/Cynthia Weil作)。開放的なラテン・ジャズです。

「Tracks Of My Tears」
Smokey Robinson & The Miracles、1965年のヒット曲をカヴァー(Warren "Pete" Moore/Warren Moore /Smokey Robinson/Marvin Tarplin作)。少しムーディーな演奏です。

「By The Time I Get To Phoenix」
Glen Campbellのヒット(オリジナルはJohnny Rivers)で知られるJimmy Webb作品をカヴァー。当ブログではGary McFarlandDorothy AshbyBobbi Boyle & The Trioヴァージョンも紹介済みです。この演奏も前曲に続きムーディーです。

Mongo Santamariaの他作品もチェックを!

『Sabroso』(1960年)
Sabroso

『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
Mongo Introduces La Lupe

『Mongo at the Village Gate』(1963年)
Mongo at the Village Gate

『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)
Mongo Explodes / Watermelon Man! by Mongo Santamaria (1993-04-27) 【並行輸入品】

『La Bamba』(1965年)
ウォーターメロン・マン

『El Bravo!』(1965年)
エル・ブラーヴォ!

『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
Soul Bag/Stone Soul

『Mongo '70』(1970年)
Mongo '70

『At Montreux』(1971年)
モンゴ・アット・モントルー

『Mongo's Way』(1971年)
モンゴズ・ウェイ(紙ジャケット仕様)(BOM24077)

『Up From the Roots』(1972年)
Up From Roots

『Afro Indio』(1975年)
Afro Indio

『Sofrito』(1976年)
Sofrito

『A La Carte』(1976年)
La Carte

『Dawn (Amanecer)』(1977年)
夜明け

『Red Hot』(1979年)
レッド・ホット

『Soy Yo』(1987年)
Soy Yo
posted by ez at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

James Tillman『Silk Noise Reflex』

期待の黒人SSWのデビュー・アルバム☆James Tillman『Silk Noise Reflex』
Silk Noise Reflex [ボーナストラック5曲収録]
発表年:2016年
ez的ジャンル:新世代黒人シンガー・ソングライター
気分は... :ストレスを力に変える・・・

今回は新作R&Bアルバムから期待のシンガー・ソングライターのデビュー・アルバムJames Tillman『Silk Noise Reflex』です。

James TillmanワシントンDCの出身の黒人シンガー・ソングライター。

N.Y.のニュー・スクール大学のジャズ・ヴォーカル・クラスに在学中の2013年にデビュー・シングル「And Then」をリリース。翌年には4曲入りEP『Shangri La EP』をリリースしています。

『Shangri La EP』がレコーディングされたのは意外にもブラジル。大学の友人のブラジル人ギタリストのコネクションでブラジル録音が実現したのだとか。作品にはその影響は反映されていませんが、TillmanはCaetano Velosoがフェイバリット・アーティストの1人なのだとか。

『Shangri La EP』収録曲は各種コンピでも人気であり、Gilles Petersonがコンパイルした『Brownswood Bubblers Eleven』「Love Within」が、橋本徹(SUBURBIA)氏コンパイルの『Free Soul〜2010s Urban-Sweet』『Folky-Mellow FM 76.4』「Shangri La」「And Then」がそれぞれ収録されています。

『Shangri La EP』は、Terry Callierあたりの系譜を継ぐフォーキー・ソウルといった印象を受けます。また、ジャズ・フィーリングも感じがします。

そんな期待の黒人SSWJames Tillmanのデビュー・アルバムが『Silk Noise Reflex』です。

詳細なデータはありませんが、このデビュー・アルバムではUSインディー・ロック系の制作陣が関与している模様です。

その意味では『Shangri La EP』とは少し雰囲気が異なり、より繊細で幻想的なJames Tillmanの世界に出会うことができます。

さらに本作には本編に加え、『Shangri La EP』の4曲にデビュー・シングル「And Then」の5曲が追加収録されています。

全曲を紹介しときやす。

「Intrinsic Infinite」
チルアウトな雰囲気のアルバムのイントロ。

「Ms. Urbane」
ファルセット・ヴォーカルの哀愁ソウル。ただし、モロにソウルというより、インディー・ロック的なフィーリングも感じます。

「Ms. Malaise」
多重録音のヴォーカルとハイブリッド・サウンドが印象的なミステリアスなソウル・チューン。

「Human Behavior」
ソウル+ジャズ+インディー・ロックな雰囲気は、Tillmanならではの独特の魅力を感じます。

「Self Portrait of a New Yorker」
デモ・テープのようなラフな仕上がりが印象的です。

「Tabloid Theory」
バンドの感のあるソウル・サウンドがグッド・ヴァイヴを醸し出します。

「Rat Race」
UKクラブミュージックに通じるダンサブルなクロスオーヴァー・サウンドが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=1f59QtvsKvc

「Death of a Star」
アトモスフィアな雰囲気が支配すりチルアウトな仕上がり。

「Casual Encounters」
ボッサ・フィーリングも取り入れたメロウ・チューン。

「Missed Encounters」
繊細な美しさはが支配する幻想的なヴォーカル・ワークで締め括ってくれます。

ここからは『Shangri La EP』収録曲をはじめとするボーナス・トラック。

「Love Within」
フォーキー・ソウルなTillmanの魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=LsLngcHzziI

「And Then」
ジャジーなメロウ・ソウルといった趣です。シンガー・ソングライターらしい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=936_oet56OA

「Loved」
美しいアコースティック・ソウルをしっとりと歌い上げます。

「Shangri La」
前述のように、コンピ作品でも人気のメロウ・フィーキー。やっぱりコレが一番キャッチーかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=BQBtShfLyoM

「And Then (Single Version)」
デビュー曲のシングル・ヴァージョンはより今ジャズ感が強いかもしれませんね。実はコレが一番完成度高かったりして・・・

昨日は1つ安易な決断をしてしまい自己嫌悪・・・
でも冷静に考えれば、事を起こすいい機会になるかも?
ピンチをチャンスに変えるべき善処してみよう!
posted by ez at 02:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

Stanley Cowell『New World』

再評価されるべきスピリチュアル・ジャズ☆Stanley Cowell『New World』
ニュー・ワールド
発表年:1981年
ez的ジャンル:スピリチュアル・ジャズ
気分は... :新世界は何処に向かう・・・

今回はスピリチュアルな作品で人気のジャス・ピアニストStanley Cowell『New World』(1981年)です。

1941年オハイオ州トレド生まれのジャス・ピアニストStanley Cowellの紹介は、『Musa・Ancestral Streams』(1974年)、『Regeneration』(1975年)に続き3回目となります。

Stanley Cowellといえば、自身のレーベルStrata-East Recordsからリリースした『Musa・Ancestral Streams』(1974年)、『Regeneration』(1975年)という2枚の印象が鮮烈ですが、1981年にリリースされた本作もCowellらしいスピリチュアル・ジャズを楽しめます。

Galaxy Recordsからの4作目となる『New World』はリリースは1981年ですが、レコーディングされたのは1978年です。それまでGalaxyからは『Waiting for the Moment』(1977年)、『Talkin' 'Bout Love』(1978年)、『Equipoise』(1978年)といったアルバムをリリースしています。

レコーディング・メンバーはStanley Cowell(p、el-p、org、kalimba、back vo)、Cecil McBee(b)、Roy Haynes(ds)、Kenneth Nash(per)、Pat Patrick(fl、clarinet、sax)、Eddie Henderson(tp、flh)、Julian Priester(tb)、Terry Adams(cello)、Nate Rubin(violin)、Judy Lacey(vo)、Linda Mandolph(vo)、Robert Mandolph(vo)。

プロデュースはEd Michel

スタンダードをスピリチュアル・ジャズへ変貌させた「Come Sunday」、ソウルフルな「Ask Him」、カリプソ・フィーリングの「Island Of Haitoo」、名作『Regeneration』収録の人気曲の再演「I'm Trying To Find A Way」、コズミックな「El Space-O」、美しいピアノ・ソロ「Sienna: Welcome To This New World」と6曲6様の演奏で魅了します。

再評価されるべきスピリチュアル・ジャズ作品だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Come Sunday」
Duke Ellington作のスタンダード・カヴァーがオープニング。Cowellの美しいピアノでスタートし、鐘の音と共にコーラスやパーカッションが加わり、スピリチュアルな展開へ・・・秀逸アレンジの都会的スピリチュアル・ジャズといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LE-Bpk6Jx9c

「Ask Him」
Stanley Cowell/Cecil McBee作。実にソウルフルな演奏です。Cowellのエレピやゴスペル調のコーラスが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=aWvKRQA8dfA

「Island Of Haitoo」
Stanley Cowell/Scott作。タイトルから想像できるようにカリプソ・フィーリングのフュージョン/クロスオーヴァー・サウンドです。カリンバがいいアクセントになっています。

「I'm Trying To Find A Way」
Viki McLaughlin/Stanley Cowell作。名作『Regeneration』のオープニングを飾った人気曲「Trying To Find A Way」の再演。エレガントなチェロやヴァイオリンを交えたスピリチュアル・ジャズな演奏は、『Regeneration』ヴァージョンとは異なる魅力で楽しませてくれます。ブラジリアン・ジャズとセットで聴いてもいいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=zOXalVwXBr4

「El Space-O」
Stanley Cowell/Cecil McBee/Roy Haynes作。少しダークでコズミックなブラック・ジャズ的な演奏が印象的です。Eddie Hendersonのプレイが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=i_WPyrjIppc

Cella Dwellas「Hold U Down」のサンプリング・ソースとなっています。
Cella Dwellas「Hold U Down」
 https://www.youtube.com/watch?v=cNEcAJwNgwI

「Sienna: Welcome To This New World」
Stanley Cowell作。ラストはCowellの美しいピアノ・ソロで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ONMnvNWq244

Stanley Cowellの他作品もチェックを!

『Blues for the Viet Cong』(1969年)
ブルース・フォー・ザ・ヴェトコン

『Brilliant Circles』(1969年)
ブリリアント・サークルズ

『Illusion Suite』(1973年)
幻想組曲

The Piano Choir『Handscapes』(1974年)
Handscapes

『Musa・Ancestral Streams』(1974年)
Musa Ancestral Streams

『Regeneration』(1975年)
リジェネレーション(紙ジャケット仕様)

『Equipoise』(1979年)
エクイポイズ+3

Stanley Cowell/Buster Williams/Frederick Waits『We Three』(1987年)
ウィー・スリー

『Sienna』(1989年)
Sienna

『Back to the Beautiful』(1989年)
Back to the Beautiful

『Close to You Alone』(1990年)
クロース・トゥ・ユー・アローン

『Bright Passion』(1993年)
Bright Passion

『Angel Eyes』(1993年)
Angel Eyes

『Live at Copenhagen Jazz House』(1993年)
Live: At Copenhagen Jazz House

『Setup』(1993年)
Setup

『Departure 2』(1994年)
Departure #2

『Games』(1994年)
Games by Stanley Cowell (2010-01-01) 【並行輸入品】

『Mandara Blossoms』(1995年)
Mandara Blossoms

『Hear Me One』(1997年)
Hear Me One

『Dancers in Love』(1999年)
恋のダンサー

『Prayer For Peace』(2010年)
Prayer For Peace

『It's Time』(2012年)
It's Time

『Welcome To This New World』(2013年)
Welcome To This New World

『Are You Real?』(2014年)
Are You Real?

『Reminiscent, Plus A Xmas Suite』(2015年)
Reminiscent, Plus A Xmas Suite
posted by ez at 05:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。