発表年:1977年
ez的ジャンル:男性モダン・ソウル
気分は... :恵方巻き?食べません
クリーブランドのファンク・バンドHot Chocolateの中心メンバーLou Raglandのソロ・アルバム『Understand Each Other』(1977年)です。
Hot Chocolateの『Hot Chocolate』(1971年)と並んで再評価の高いモダン・ソウル作品ですね。
レコーディング・メンバーはLou Ragland(vo)以下、Tom Tichar(g)、Herbert Pruitt(b)、Tony Roberson(ds)、Dunn Pearson(p)、James D. Johnson III(org)、Carlos Martinez(per)、Joe Jenkins(per)、Rasoul Carey(sax、fl)、S.O.U.L.のメンバーGus Hawkins(sax、fl)、後のDazz BandのメンバーPierre DeMudd(tp)、Watson Vaughn(tp、flh)、Fred Wheatt(tb)、Ulysses Young(tb)等です。
プロデュースはMahmud & Mustafa。楽曲はすべてRaglandのオリジナルです(共作含む)。
何の予備知識もないと、1977年というより70年代初めの作品という印象を受けます。また、レア盤ならではの音質の悪さもありますが、それらを差し引いても魅力的なソウル・アルバムだと思います。
オーソドックスながらも、タイプの異なるソウル・チューンで楽しませてくれるのがいいですね。ソウル・シンガーLou Raglandの魅力を余すことなく伝えてくれます。
派手さはありませんが、充実の1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Understand Each Other」
タイトル曲はMarvin Gayeライクなニューソウル感覚のソウル・グルーヴ。Raglandのヴォーカル、絶妙なバッキングも含めて、本作の魅力が凝縮されているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=3Rs58VyC88c
「What Happened To The Feeling」
「Understand Each Other」とは異なるアーシーな味わいのソウル・チューン。Raglandのヴォーカルのソウルフルな味わいを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=4NBRwI-FW_8
「Since You Said You'd Be Mine」
軽快に疾走する男性ソウル・ヴォーカル・グループ風のダンサブルなソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=eUGZ5ug9JuY
「Just For Being You (Lovin' You)」
ずっしりとしたファンキー・リズムをバックに、Raglandが味わいのあるヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IeQLScMEp0k
「What Should I Do?」
Raglandとバック・コーラス隊のエモーションが伝わってくるミディアム・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=f0DnAeRjDJs
「It's Got To Change」
優しく歌いかける素敵なソウル・バラード。ジワジワと胸に沁みてきます。
Skyzoo「Bottom Line」のサンプリング・ソースとなっています。
Skyzoo「Bottom Line」
https://www.youtube.com/watch?v=4_zW12xtfd8
「The Next World」
Hot Chocolate時代に戻ったかのようなファンキー・ソウル。『Hot Chocolate』(1971年)を聴いてしまうと、このタイプも聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=7xvMR7GIk-g
「Understand Each Other (Inst.)」
「Understand Each Other」のインスト・ヴァージョン。
ご興味がある方は関連アルバムもチェックを!
Hot Chocolate『Hot Chocolate』(1971年)
Lou Ragland & The Great Lakes Orchestra『Lou Ragland & The Great Lakes Orchestra』(1983年)
Lou Ragland & G.L.O.『Love Moods/Prime Time Gospel』(1985/1986年)