
発表年:2016年
ez的ジャンル:北欧ネオソウル
気分は... :民族の母!
今回は新作アルバムから北欧ネオソウルNosizwe『In Fragments』です。
Nosizwe(本名:Nosizwe Baqwa)はノルウェー出身の女性ソウル・シンガー。彼女自身はオスロ生まれですが、母親は南アフリカ出身であり、Nosizwe自身も南アフリカというルーツを強く意識しているようです(彼女の名前には"民族の母"という意味が込められているようです)。
2012年にSisi「Stay」にフィーチャーされたことで注目され、同年にデビュー・シングル「Do You」をリリース。さらに翌年にもシングル「The Beat」をリリースしています。
そして、満を持して昨年末リリースされた1stアルバムが本作『In Fragments』です。アルバムをプロデュースしたのは、なんとUS女性ソウル・シンガーGeorgia Anne Muldrow。彼女もNosizweと同じくアフリカを強く意識しているアーティストであり、ベクトルが合っているのでしょうね。
アルバムにはGeorgia Anne Muldrow以外にも、ノルウェーのラッパーSon Of Light、デトロイト出身のラッパーGuilty Simpson、Nosizweの旧友である女性シンガーNaima Mclean、Naimaの父でサックス奏者のRene McLean、Tru Thoughtsから2枚のアルバムをリリースしているカナダ出身でノルウェーを拠点に活動する女性シンガーKinny、デトロイト出身のラッパーDenmark Vesseyといったアーティストがフィーチャーされています。
北欧ソウルとGeorgia Anne Muldrow的な雰囲気が融合した今の時代らしいネオソウル作品に仕上がっています。
上記のジャケは輸入盤ですが、国内盤ジャケは異なるのでご注意を!
僕が購入したのは国内盤です。
全曲紹介しときやす。※国内盤
「Songs From Nosizwe」
アフリカにルーツを持つ自身の紹介も兼ねたオープニングといった趣のエレクトリック・ネオソウル。
「The Best Drug」
オススメその1。Georgia Anne Muldrowをフィーチャー。コズミック&ダンサブルな雰囲気のエレクトリック・ソウル。僕は本曲を試聴してアルバム購入を決めました。
https://www.youtube.com/watch?v=vlc1B2qW9v8
「Hey Ya」
オススメその2。北欧ソウルらしい雰囲気のネオソウルなミディアム・グルーヴ。J Dillaにも通じるビートがいい感じです。
「Acapella」
タイトルそのままのア・カペラの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=MUc1EXSJ3JE
「The Lesson」
ミステリアスな雰囲気の漂うネオオウル。北欧らしいヒンヤリ感があります。
「Nordic Lights」
Son Of Lightをフィーチャー。シンセ・ポップ風のトラックが印象的です。
「Breathe」
Guilty Simpson/Naima Mclean/Rene McLeanをフィーチャーしたアルバムからの先行シングル。2014年にN.Y.で起きたエリック・ガーナー窒息死事件がモチーフとなっています。分断・差別が懸念される現在の世界に警鐘を鳴らす社会派ソングです。
「Bags & Stairs (Skit)」
スキット。
「So Gone」
オススメその3。この曲もシングルになりました。アルバムの中でも完成度の高さでは随一。USネオソウル好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=0UKeyZwKPTM
「Aella Song (Skit)」
Nosizweの娘Aellaの歌声によるスキット。
「Can't Keep A Good Woman Down」
オススメその4。Kinnyをフィーチャー。クラブミュージック好きの人もグッとくるであろうクール&ダンサブルなエレクトリック・ソウル。
「Breathe Reprise」
Denmark Vesseyをフィーチャーした「Breathe」のリプライズ。
国内盤には「The Beat」、「Push」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。2曲共にGeorgia Anne Muldrow以外のプロデュース曲なので、本編とは異なるNosizweの魅力を楽しめます。
「The Beat」
https://www.youtube.com/watch?v=NsLTZEjh-LI
疲れているのか、身体が少し重い・・・