2017年02月17日

Norman Feels『Norman Feels』

再評価の高いニュー・ソウル作品☆Norman Feels『Norman Feels』
ファースト・アルバム
発表年:1973年
ez的ジャンル:デトロイト系ニュー・ソウル
気分は... :断捨離!CD以外は(笑)

遅まきながら断捨離を断行中!
家電、衣類、書籍等を大量に処分しています。

ただし、CDだけは別です。
増え続けるCDの保管場所の確保のための断捨離なので・・・
これって断捨離になっていないかも(笑)

今回は70年代ソウル作品からNorman Feels『Norman Feels』(1973年)です。

デトロイト出身の男性ソウル・シンガーNorman Feelsの紹介は、2ndアルバム『Where or When』(1974年)に続き2回目となります。

Just Sunshine Recordsからリリースされた『Norman Feels』(1973年)、『Where or When』(1974年)という2枚のアルバムは共に今日再評価の高いソウル作品ですね。

本作『Norman Feels』(1973年)は、Marvin Gaye『What's Going On』調のニュー・ソウルな雰囲気や、Norman Feelsの類い稀な声質の美しさを楽しめるソウル作品に仕上がっています。

プロデュースはSal Scaltr。レコーディングにはUriel Jones(ds)、Eddie "Bongo" Brown(congas)、Eddie Willis(g)、Robert White(g)といった元The Funk Brothersの面々をはじめ、名うてのミュージシャンが参加しています。また、オーケストレーションはDavid Van De Pitteが手掛けています。

バック・コーラスにはTony Orlando & DawnのメンバーであったTelma HopkinsJoyce Vincentも参加しています。

ニューソウル的な雰囲気を楽しみたいのであれば、「Don't」「Till I Found You」「My World Is Empty Without You」「Today」がオススメです。

Feelsの声質の良さを堪能するのであれば、「They Said It Couldn't Be Done」「Yes You Did」、元The FascinationsのBernadine Boswellとのデュエット「Everything Is Going Our Way」をどうぞ!

また、哀愁バラード「Something In Me」は近年サンプリング・ソースとして人気です。

「My World Is Empty Without You」以外はすべてNorman Feelsのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Don't」
クラヴィネットやワウワウ・ギターが妖しく響くニュー・ソウルな雰囲気プンプンのオープニング。コンガによるパーカッシヴなスパイスもいい塩梅です。David Van De Pitteのオーケストレーションも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iaBdsyWDMgg

「Till I Found You」
声質の良いFeelsのファルセット・ヴォーカルが栄えるミディアム・グルーヴ。ニュー・ソウルななスウィートネスがいいですな。
https://www.youtube.com/watch?v=IVC4c5UEsAI

「They Said It Couldn't Be Done」
これもFeelsの声質の良さを生かしたバラード。抜群に上手いって感じではありませんが、澄んだ声の美しさに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=9UnMSWukXDs

Nas feat. Rick Ross「Accident Murderers」、Havoc feat. Ferg Brim「Separated (Real From the Fake)」、K-Rino「Seeing Thru Ya」のサンプリング・ソースになっています。
Nas feat. Rick Ross「Accident Murderers」
 https://www.youtube.com/watch?v=eo0iodtx40U
Havoc feat. Ferg Brim「Separated (Real From the Fake)」
 https://www.youtube.com/watch?v=dY0vLgBij5g
K-Rino「Seeing Thru Ya」
 https://www.youtube.com/watch?v=VB5FnvjCDx8

「Something In Me」
哀愁モードのバラード。澄んだファルセットで切々と歌い上げるヴォーカルは"内なる声"って感じですね。David Van De Pitteのアレンジが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=AebIy96XQYo

近年はサンプリング・ソースとしても人気です。Faccao Central「Sao Paulo Aushwit'z Versao Brasileira」、Venomous2000 & Trilian feat. DJ TMB 「Know Things」、The Away Team「Interior」、ScHoolboy Q feat. Ab-Soul「Druggys Wit Hoes」、French Montana feat. Torch & Uncle Murda「Ghetto Boy」、Papa J. Ruiz「Government Cake」、Big K.R.I.T.「86」、A286「A Cronica Do Nada」でサンプリングされています。
Faccao Central「Sao Paulo Aushwit'z Versao Brasileira」
 https://www.youtube.com/watch?v=2za3rJXYCiA
ScHoolboy Q feat. Ab-Soul「Druggys Wit Hoes」
 https://www.youtube.com/watch?v=WFbgRmkzU08
French Montana feat. Torch & Uncle Murda「Ghetto Boy」
 https://www.youtube.com/watch?v=QloKHCjXOBM
A286「A Cronica Do Nada」
 https://www.youtube.com/watch?v=cvGQgyc8rIQ
Venomous2000 & Trilian feat. DJ TMB 「Know Things」
 https://www.youtube.com/watch?v=1NekW1t5ijY

「My World Is Empty Without You」
The Supremesのヒット曲をカヴァー(Holland–Dozier–Holland作)。オリジナルとは異なる
Marvin Gaye『What's Going On』の世界観を受け継いだカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NfFxt5IdNsc

「Yes You Did」
意外にいいのがコレ。切ない男心を歌ったミディアム・ソウル。Feelsの澄み切ったヴォーカルの魅力がよくわかります。

「Something About You (Makes Me Love You)」
ラブ・バラードをしっとり丁寧に歌い上げます。Feelsのヴォーカルから愛しさが伝わってきます。

「Today」
ニューソウル感たっぷりのCurtis Mayfield調のグルーヴィー・ソウル。僕好みのパーカッシヴな展開です。
https://www.youtube.com/watch?v=EPSORlKMpHk

「Everything Is Going Our Way」
ラストは元The FascinationsのBernadine Boswellとのデュエット。ゴスペル調のエモーションなバラードで締め括ってくれます。

未聴の方は2nd『Where or When』(1974年)もセットでどうぞ!

『Where or When』(1974年)
ホエア・オア・ホエン
posted by ez at 01:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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