2017年03月10日

Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』

Hip-Hop経由のサンバ・ホッキ作品☆Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』
Roda De Funk
発表年:1999年
ez的ジャンル:サンバ・ホッキ・グループ
気分は... :デュアル・・・

今回はサンバ・ファンク(サンバ・ホッキ)作品Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』(1999年)です。

Funk Como Le Gustaは1998年サンパウロで結成された大所帯サンバ・ホッキ・グループ。

これまで『Roda de Funk』(1999年)、『FCLG』(2004年)、『Funk "Ao Vivo" Como Le Gusta』(2005年)、『A Cura Pelo Som』(2011年)、『A Nave-Mae segue Viagem』(2015年)といったアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Roda de Funk』(1999年)におけるメンバーは、Kito Siqueira (bs、as)、Sergio Bartolo(b)、Simone Soul(djembe、derbak、tambourine、cowbell、caxixi)、Kuki Stolarski(ds)、Emerson Villani(g)、Juliano "Papi" Beccari(el-p、org、syn、strings)、BiD(key、syn、g、vo)、James Muller(per、vo)、Hugo Hori(ts、fl、vo)、Tiquinho(tb)、Marcelo Cotarelli(tp、flh)、Reginaldo Gomes(tp、flh、vo)という12名。

さらには当ブログでも紹介したブラジル人女性シンガーPaula Limaが5曲でフィーチャリングされています。それ以外にも多数のゲストがフィーチャリングされています。

Hip-Hopを聴いて育った新世代によるターンテーブルやラップを織り交ぜたサンバ・ホッキが魅力です。また、サンバ・ホッキに止まらないラテン、スカのエッセンスを取り入れた演奏もあり、あの手この手で楽しませてくれます。

僕が保有するのは国内盤ですが、国内盤は上記ジャケとは異なるのでご注意を!

Hip-Hop世代のサンバ・ホッキはブラジル音楽好きが聴いても、ファンク好きが聴いても一ひねりる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Entrando na Sua (Intro)」
アルバムのイントロ。

「Nervosa」
モダンなサンバ・ホッキ。クール&ファンキーな疾走感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r7rsjW70KO0

「Funk de Bamba」
チリのファンク・ロック・バンドChancho en Piedraとブラジリアン女性ポップ・シンガーFernanda Abreuをフィーチャー。Fernanda Abreuのラップ調ヴォーカルが印象的なファンク・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=JTenGh8mWTE

「Call Me At Cleo's」
ブラジル人ギタリストTuco Marcondesをフィーチャー。汎ラテンなパーカッシヴ感と何処となくノスタルジックな雰囲気が印象的です。

「Olhos Coloridos」
リオ出身の女性シンガーSandra De Saをフィーチャーし、彼女の楽曲をカヴァーしています。オリジナルはアルバム『Sandra Sa』(1982年)に収録されています。Sandra De SaとPaula Limaによるパンチのあるソウルフル・ヴォーカルの掛け合いが魅力のサンバ・ホッキに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_BzgzH7y52I

「Zambacao」
スカ調のインスト・チューン。グルーヴィーなオルガンがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=CVs2Y0l3Ekw

「Funk Hum」
チリのHip-HopグループMakizaでの活動でも知られるAnita Makizaとチリ人ビートメイカーDJ Raffをフィーチャー。ターン・テーブルやラップも交えたHip-Hopバンド調ファンクはかなり格好良いです。涼しげなフルートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=WfNk1NKgRRY

「Forty Days」
ブラジル人ラッパーBlack Alienをフィーチャー。A Tribe Called Quest「Luck Of Lucien」のサンプリング・ソースとしてお馴染みのBilly Brooksのインスト・ファンクをカヴァー。オリジナルは『Windows Of The Mind』に収録されています。Black Alienのまくし立てるフロウが印象的なHip-Hop調ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=LZrbIeW_Pkc

「Balada Da Paula」
Paula Limaの哀愁ヴォーカルが栄えるミディアム・チューン。

「Dujii」
Grupo Baticunでも活動していたブラジル人パーカッション奏者Joviをフィーチャー。Kool & The Gangのカヴァーです。オリジナルの雰囲気を受け継ぐカヴァーですが、ほんのりサンバ・ホッキの香りが効いている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kV4KwaLwCZs

「Meu Guarda Chuva」
ブラジリアン・ビッグ・バンドBanda Mantiqueiraをフィーチャー。Paula Limaのヴォーカルが栄えるメロウ・ファンクです。

「Moteis」
格好良いホーン・アンサンブルを楽しめるインスト・ファンク。ギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dfOTtAKdsi0

「Whistle Stop」
格好良いブレイクと共に始まる8分半を超える長尺インスト・サンバ・ホッキ。開放的な気分させてくれます。

「16 Toneladas (Sixteen Tons)」
確信犯的なレトロ感が魅力の1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=DUIVb65EsXE

「Divirta-se (Saindo da Sua)」
アルバムの余韻に浸るような小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=9PBa0GEuOM0

「Forty Days (Instrumental)」
「Forty Days 」のインスト・ヴァージョン。

「Olhos Coloridos (Dj Cuca remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Olhos Coloridos」のリミックスです。ハウス調のアッパーな仕上がりです。

Funk Como Le Gustaの他作品もチェックを!

『FCLG』(2004年)
Fclg

『Funk "Ao Vivo" Como Le Gusta』(2005年)
Funk Ao Vivo Como Le Gusta

『A Cura Pelo Som』(2011年)
A Cura Pelo Som

『A Nave-Mae segue Viagem』(2015年)
funk como le gusta a nave-mae segue viagem.jpg
posted by ez at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする