2017年04月07日

Delegation『Eau De Vie』

Ken Goldプロデュース!アーバンなディスコ作品☆Delegation『Eau De Vie』
Eau De Vie ~ Expanded Edition (from UK)
発表年:1979年
ez的ジャンル:Denne & Gold系UKソウル・グループ
気分は... :ブランデーはお好き???

今回はUKのソウル・グループDelegationの2ndアルバム『Eau De Vie』(1979年)です。

人気曲「Oh Honey」で知られるUKのソウル・グループDelegationの紹介は、その「Oh Honey」が収録されたデビュー・アルバム『The Promise Of Love』(1977年)に続き2回目となります。

結局、デビュー・アルバム以上の成功を収めることはなかったDelegationですが、本作『Eau De Vie』(1979年)はディスコ/ソウル・ファンのみならずAORファンからも支持される再評価の高い1枚です。

前作からLen Coleyが脱退し、新たにBruce Dunbarしており、Ricky BaileyRay PattersonBruce Dunbarというグループ体制になっています。

プロデュースは前作と同じくKen Gold。殆どのソングライティングもMicky DenneKen Goldの強力コンビDenne & Goldが手掛けています。

レコーディングには、Robert J. Ahwai(g)、Lynton Naiff (key)、Graham Jarvis (ds)、Dil Katz(b)、 Alan Jones(b)等が参加しています。

「Heartache No. 9」「Darlin' (I Think About You)」「Put A Little Love On Me」といった鮮やかなギター・カッティングが心地好いアーバン・ディスコ、僕の一番のお気に入りのアーバン・ダンサー「One More Step To Take」、アーバン・ナイト気分の「You And I」、メロウ・バラード「Blue Girl」などDenne & Gold作品の充実ぶりが目立ちます。

また、メンバーのペンによる「Stand Up (Reach For The Sky)」も爽快アーバン・ダンサーでかなり格好良いです。

どうしてもヒット曲「Oh Honey」がクローズ・アップされがちのグループですが、それだけではないことを証明してくれる魅力的なアルバムだと思います。アルバム全体でみれば、『The Promise Of Love』よりも本作の方が充実しているのでは?

とりあえず、「One More Step To Take」「Darlin' (I Think About You)」「You And I」あたりを聴いてもらえれば、本作の良さを実感できると思います。

全曲紹介しときやす。

「Heartache No. 9」
Micky Denne/Ken Gold作。Robert J. Ahwaiの鮮やかなギター・カッティングが心地好いアーバン・ディスコがオープニング。都会的な疾走感がたまりません!ダンス系の楽曲を中心にサンプリング・ソースとしても人気です。
https://www.youtube.com/watch?v=XRkZwSq5KFc

「Sho' 'Nuff Sold On You」
Micky Denne/Ken Gold作。ラテン・フレイヴァーを効かせたアーバンなファンキー・メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=KmfMB3DabRA

「One More Step To Take」
Micky Denne/Ken Gold作。僕の一番のお気に入り。Denne & Gold作品の素晴らしさを実感できるアーバン・ダンサー。シティ・ミュージック好きの人も気に入るはず!Da Lupune「Voyeur」でサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=m9dadchuDCQ

Da Lupune「Voyeur」
 https://www.youtube.com/watch?v=_sZslYSCc_Q

「Blue Girl」
Micky Denne/Ken Gold作。AORファンにオススメのメロウ・バラード。「Oh Honey」にも通じるキーボードの音色がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ZKOxt4PPH7s

「Darlin' (I Think About You)」
Micky Denne/Ken Gold/Lynton Naiff作。「Heartache No. 9」と同タイプのギター・カッティングが牽引するダンス・チューン。Chicあたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=TLChM4nQpJI

「You And I」
Micky Denne/Ken Gold作。アーバン・ナイトな気分のダンサブル・チューン。グループとDenne & Goldの相性の良さを実感できます。ダンス系の楽曲を中心にサンプリング・ソースとしても人気です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gp-PyzscBrs

「Stand Up (Reach For The Sky)」
Ray Patterson/Ricky Bailey作。メンバーのペンによる作品でDenne & Gold作品とは一味違った爽快アーバン・ダンサーに仕上がっています。コレもかなり好き!RevelationやShotgunがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=7DUYmnL5HO4

「Welcome To My World」
Bruce Dunbar/Ray Patterson/Ricky Bailey作。オーセンティックなソウル・バラードでヴォーカル・グループらしさ見せてくれます。でも本作の中では少し分が悪いかも?Lil Menace「I Miss You」、Bullet Brak「You Know I Am」でサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=goYvIbqAoYw

「Put A Little Love On Me」
Micky Denne/Ken Gold作。ラストもアーバン・ディスコで締め括ってくれます。Proux「Lovin Me」でサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=hGYBRWR-vBg

僕の保有する国内盤CDには「You And I (Single Version-Remix1987)」「Put A Little Love On Me (Special Remix)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

『The Promise Of Love』(1977年)
ザ・プロミス・オブ・ラヴ+2(紙ジャケット仕様)

『Delegation II』(1981年)
Delegation II ~ Expanded Edition (from UK)

『Deuces High』(1982年)
ジューセス・ハイ
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2017年04月06日

Pier Bucci『Amigo』

チリ出身プロデューサーによるラテン・トライバル・ミニマル☆Pier Bucci『Amigo』
AMIGOS
発表年:2010年
ez的ジャンル:ラテン・トライバル・ミニマル
気分は... :桜舞うころ・・・

今回はラテン・トライバル・ミニマル作品Pier Bucci『Amigo』(2010年)です。

Pier Bucciはチリ出身のDJ/プロデューサー。現在はドイツ、ベルリンを拠点に活動しています。

Pier Bucciのソロ名義以外にも、SkipsapiensMamboturMonne AutomneMaluco等のさまざまなユニット名義でも多くの作品をリリースしています。

本作『Amigo』(2010年)は、『Familia』(2005年)に続く2枚目のソロ名義作品です。

アルバムには、フレンチ・ロック・バンドHoldenの女性ヴォーカリストArmelle Pioline、チリのロック史に残る重要バンドLos Prisionerosの中心メンバーJorge Gonzalezチリのミクスチャー・バンドLa Floripondioやネオ・クンビア・バンドChico Trujilloでも活動するAldo Asenjo (Macha)、さらにWashington Mirandaといったヴォーカリストがフィーチャーされています。

アルバム・タイトルやジャケからは華やかなラテン・ハウスをイメージするかもしれませんが、中身はエクスペリメンタルなラテン・トライバル・ミニマルといったサウンドが占めます。ヴォーカル曲でもヴォーカルはサウンドの一部であり、クール&ミニマルな美学で貫かれています。

Victor Jaraの代表曲のリメイク「Canto Libre」、フォルクローレ的なエレクトロニカ「Eternelle」、ノスタルジックなのにフューチャリスティックな哀愁ラテン・トライバル「Verte Tan」、少しダーク・トーンのトライバル・ミニマル「Wayna Wasi」あたりが僕のオススメです。

ありそうで無かった中毒性の高いラテン・トライバル・ミニマル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「La Cortina De Hierro Y El Pajaro Cantor」
Jorge Gonzalezをフィーチャー。静寂のラテン・エレクトロニカ。アンビエントな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=CxJG83iLX4o

「Canto Libre」
歌を通じて社会変革を目指した「ヌエバ・カンシオン(新しい歌)」運動の旗手であり、軍事政権下で虐殺されたチリ・フォルクローレの英雄的シンガー・ソングライターVictor Jara(1932-1973年)の代表曲をリメイク。Armelle Piolineのヴォーカルをフィーチャーしたトライバルなミニマル・チューンに仕上がっています。クールなトライバル感が僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=RCf6-eDJnDc

「Papa Guede」
トライバル・リズムと土着的ヴォイスが織り成す覚醒的なダンス・ミュージック。トライバルとエレクトロニカの折り合いの付け方が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=Q6N8cn8x_cI

「Cuando」
Aldo Asenjo (Macha)をフィーチャー。ミニマルなパーカッシヴ・サウンドと哀愁モードのラテン・ヴォーカルの組み合わせが独特の雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=Kh591AbI_fo

「Eternelle」
Armelle Piolineのヴォーカルをフィーチャー。フォルクローレ的なエッセンスを取り入れたエレクトロニカ・チューン。癒し系のエレクトロニカといった趣がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=XYy9vrQ484c

「Verte Tan」
Aldo Asenjo (Macha)をフィーチャー。ミサ曲調のヴォーカル+哀愁ラテン・トライバル・ミニマルがノスタルジックなのにフューチャリスティックという不思議な音世界に誘います。
https://www.youtube.com/watch?v=CZG0Lu1eou8

「Iskrenne」
ミニマルなインスト・チューン。エレクトロニカ好き人向けの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=ngEsBLudP00

「Wayna Wasi」
少しダーク・トーンのトライバル・ミニマル。ジワジワくるトライバル・ビートが僕好み。未開の地のミニマル・チューンって感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=MrLyc2xbeCg

「La Payaya」
Jorge Gonzalezをフィーチャー。ラストは覚醒的なラテン・リズムにヤラれるテック・ハウスで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=D-QVbP5q7R0

「For Free」
https://www.youtube.com/watch?v=KAt8nFdl1vc

Pier Bucciの他作品もチェックを!

Pier Bucci『Familia』(2005年)
Familia

Skipsapiens『Skipsapiens』(2001年)
Skipsapiens

Skipsapiens『Eco』(2005年)
Eco

Mambotur『Atina.Latino』(2002年)
Atina Latino

Mambotur『Al.Frente』(2005年)
Al.Frente

Monne Automne『Introducing Light & So』(2004年)
Introducing Light & So

Maluco『Right Time』(2008年)
Right Time
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2017年04月05日

The Roots『The Tipping Point』

最強Hip-Hopバンドの貫禄を見せつけた1枚☆The Roots『The Tipping Point』
Roots - The Tipping Point
発表年:2004年
ez的ジャンル:最強Hip-Hopバンド
気分は... :リコンストラクション!

今回は最強Hip-HopバンドThe Roots『The Tipping Point』(2004年)です。

これまで当ブログで紹介したThe Roots作品は以下の11枚。

 『Do You Want More?!!!??!』(1994年)
 『Things Fall Apart』(1999年)
 『Phrenology』(2002年)
 『Game Theory』(2006年)
 『Rising Down』(2008年)
 『How I Got Over』(2010年)
 John Legend & The Roots『Wake Up!』(2010年)
 Betty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)
 『Undun』(2011年)
 Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』(2013年)
 『...And Then You Shoot Your Cousin』(2014年)

前々作『Things Fall Apart』(1999年)で大成功を収めたThe Rootsですが、前作『Phrenology』(2002年)は、変化を求めてロックへのアプローチなども見られたため、賛否両論あったかもしれません。

本作『The Tipping Point』(2004年)では、前作での試行錯誤を経て、Hip-Hopバンドとしてスケール・アップしたThe Rootsサウンドを楽しむことができます。アルバムは全米アルバム・チャート第4位、同R&Bアルバム・チャート第2位に輝いています。

本作でバンド・メンバーとしてクレジットされているのは、Ahmir "?uestlove "Thompson(ds)、Tariq "Black Thought" Trotter(vo)、 Kamal Gray(key)、Leonard 'Hub' Hubbard(b)の4名。

さらにセッション・メンバーとして、Kirk "Captain Kirk" Douglas(g)、Omar Edwards(key)、Frank "Frankie Knuckles" Walker(per)といった後に正式メンバーとなる面々の名がクレジットされています。また、Scott Storchがプロデュースしている曲もあります。

ゲストとして、元メンバーのDice Rawをはじめ、Martin LutherWadud AhmadAaron LivingstonDevin The DudeJean Grae & Mack DubLatifが参加しています。

特に、グラミーにノミネートされたオープニング曲「Star/Pointro」から「I Don't Care」「Don't Say Nuthin'」「Guns Are Drawn」「Stay Cool」「The Web」までの前半6トラックにグッときます。

特別なことはしていないけど、音楽の幅を拡げ、バンドにブレない芯のようなものが通った1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Star/Pointro」
Wadud Ahmadをフィーチャー。グラミーのBest Urban/Alternative Performanceにもノミネートされた楽曲です。メッセージ性の強いPVも印象的でしたね。Wadudが歌うSly & The Family Stone「Everybody Is a Star」のフレーズとBlack Thoughtのラップのコントラストが聴く者の胸に刻まれます。。
https://www.youtube.com/watch?v=8Z9HvjbAYtA

「I Don't Care」
Domをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。最強Hip-Hopバンドらしいグルーヴを存分に楽しめるのでは?鋭いナイフのようなBlack Thoughtのフロウもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wWmu4-u80K4

「Don't Say Nuthin'」
Scott Storchがプロデュースしたアルバムからの先行シングル。The Rootsらしいダークなトーンの緊張感がある1曲に仕上がっています。シンセの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=VB5coQcelAk

「Guns Are Drawn」
Aaron Livingstonをフィーチャー。前作でのロック・アプローチからの学習を踏まえた1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a8LJDyFmdFo

「Stay Cool」
Martin Lutherをフィーチャー。独特の雰囲気を持つAl Hirt「Harlem Hendoo」ネタを巧く使ったジャジー・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cTT1R2WJ6nU

「The Web」
The Rimshots「Dance Girl」ネタのドラムが格好良い1曲。大好きな「75 Bars (Black's Reconstruction) 」『Rising Down』収録)あたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=q2dZKf1fnO8

「Boom!」
かつての同僚Dice Rawをフィーチャー。Hugh Masekela「Up-Up and Away」ネタを使ったオールドスクール調の仕上がりです。

「Somebody's Gotta Do It」
Devin The Dude/Jean Grae & Mack Dubをフィーチャー。The Rootsにしては少しユルめのサウンドが印象的です。Jean Graeの女性ラップが入ることでいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gc2NgotkfWE

「Duck Down!」
Domをフィーチャー。タイトルの通り、アヒルの鳴き声が聞こえてきます(笑)

「Why (What's Goin' On?)」
Latifをフィーチャー。ソウル・フィーリングのある1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7PIt580K85s

「Why (What's Goin' On?)」の後に、隠れトラックとして、「The Mic」「Din Da Da」の2曲が収録されています。「The Mic」はBarry White「Standing in the Shadows of Love」をサンプリングしています。「Din Da Da」はGeorge Kranz、1983年のエレクトリック・ダンス・チューン「Din Daa Daa (Trommeltanz)」のカヴァーです。

The Rootsの過去記事もご参照下さい。

『Do You Want More?!!!??!』(1994年)
Do You Want More?!!!??!

『Things Fall Apart』(1999年)
シングズ・フォール・アパート

『Phrenology』(2002年)
Phrenology

『Game Theory』(2006年)
Game Theory

『Rising Down』(2008年)
Rising Down

『How I Got Over』(2010年)
How I Got Over

John Legend & The Roots『Wake Up!』(2010年)
Wake Up

Betty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)
Betty Wright: the Movie

『Undun』(2011年)
Undun

Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』(2013年)
Wise Up Ghost

『...And Then You Shoot Your Cousin』(2014年)
And Then You Shoot Your..
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2017年04月04日

Freda Payne『Contact』

Invictusの歌姫が自信を深めた1枚☆Freda Payne『Contact』
コンタクト+8
発表年:1971年
ez的ジャンル:Invictus系女性ソウル
気分は... :雷鳴!

昨夕は最も悪いタイミングで強風&雷に遭遇し、大変でした(泣)

さて、今回は女性ソウル・シンガーFreda Payneが1971年にリリースした『Contact』です。

1942年デトロイト生まれの女性シンガーFreda Payneの紹介は、『Reaching Out』(1973年)、『Band Of Gold』(1970年)に続き3回目となります。

本作『Contact』は、『Band Of Gold』(1970年)に続く、Invictusからの第2弾となります。

Holland-Dozier-Holland(Brian Holland/Lamont Dozier/Edward Holland, Jr.)と出会い、Invictusの歌姫としてソウル・シンガーの道を歩むことになったFreda Payneの充実ぶりが窺える1枚です。ジャケでポーズをキメるFredaの姿は自信に満ちていますね。

本作からは「Cherish What Is Dear to You (While It's Near To You)」(全米チャート第44位、同R&Bチャート第11位)、「Bring the Boys Home」(全米チャート第12位、同R&Bチャート第3位)といったヒット・シングルが生まれています。前者はフリー・ソウル人気曲としても再評価されていますね。

プロデュースはH. D. H. Productions, Inc.Greg PerryRonald DunbarWilliam WeatherspoonがInvictusの歌姫を好サポートしています。

シングル2曲以外であれば、ノーザン・ソウルな「I Shall Not Be Moved」「You Brought the Joy」、素晴らしいバラード「The Road We Didn't Take」あたりがオススメです。

「The Road We Didn't Take」「Prelude」「Suddenly It's Yesterday」はサンプリング・ソースとしても人気です。

Invictusの歌姫としての貫禄を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「I'm Not Getting Any Better」
Brian Holland/Lamont Dozier作。ドラマチックなストリングスと共に始まるオープニング。本編は少し寂しげなFredaのヴォーカルにグッとくるミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=zbqN4cpzKd8

「Suddenly It's Yesterday」
Brian Holland/Lamont Dozier作。この曲もドラマチックなストリングスが印象的な哀愁ソウル・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=K7bWZz7ukuM

Joell Ortiz「Memories」、Raekwon「A Pinebox Story」のサンプリング・ソースとなっています。
Joell Ortiz「Memories」
 https://www.youtube.com/watch?v=m3eDeN1Q1h8
Raekwon「A Pinebox Story」
 https://www.youtube.com/watch?v=4inpOplt9h0

「You Brought the Joy」
Brian Holland/Lamont Dozier作。Fredaのヴォーカルが躍動するノーザン・ソウル。リズミックなイントロも格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UcLGxVibcH4

「Bring The Boys Home」
Angelo Bond/General Johnson/Greg Perry作。シングルとして全米チャート第12位、同R&Bチャート第3位のヒットとなりました。軽快なリズムにのって、ベトナム戦争への反戦メッセージを歌い上げます。時代とリンクしたヒット曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ou7RtA1WHk4

「You've Got to Love Somebody (Let It Be Me)」
William Weatherspoon/Raynard Miner作。あまり注目されない曲かもしれませんが、Fredaの切ないヴォーカルが胸に沁みてくる佳曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=AO9OfB4RkG4

「Prelude」
Brian Holland/Lamont Dozier作。次曲「The Road We Didn't Take」への序曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ARDssZ7YmlQ

Xzibit feat. Hurricane G「Just Maintain」、Pete Rock feat. Roc Marciano & Trife「Give It to Y'all」、Afu-Ra feat. Big Daddy Kane「Stick Up」、Percee P「The Woman Behind Me (Remix)」のサンプリング・ソースとなっています。
Xzibit feat. Hurricane G「Just Maintain」
 https://www.youtube.com/watch?v=sijy8mvCm8E
Pete Rock feat. Roc Marciano & Trife「Give It to Y'all」
 https://www.youtube.com/watch?v=twHc3Q1nrnk
Afu-Ra feat. Big Daddy Kane「Stick Up」
https://www.youtube.com/watch?v=5PzqZTe_FLs

「The Road We Didn't Take」
Brian Holland/Lamont Dozier/Daphne Dumas作。バラード系であればこの曲ですね。丁寧に歌い上げるFredaのヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8S81ZXljY1Y

Defari「Checkstand 3」、DJ Cam feat. Afu-Ra「Voodoo Child (Dj Premier Remix)」、Boot Camp Clik「So Focused」、Wu-Tang Clan「Life Changes」、Ski Beatz「Pages of the Past」、Percee P「The Woman Behind Me (Remix)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Defari「Checkstand 3」
 https://www.youtube.com/watch?v=x0Mrv9hzEFA
DJ Cam feat. Afu-Ra「Voodoo Child (Dj Premier Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=qil4M6hrXik
Boot Camp Clik「So Focused」
 https://www.youtube.com/watch?v=v5nESUjpS7I
Wu-Tang Clan「Life Changes」
 https://www.youtube.com/watch?v=fl2d0CdmRT0
Ski Beatz「Pages of the Past」
 https://www.youtube.com/watch?v=tX05kGKuYrI
Percee P「The Woman Behind Me (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=kNimjPIZdgI

「Odds and Ends」
General Johnson/Greg Perry作。ポップ&フォーキーな味わいが魅力のビューティフル・ソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=au_xFSkANdE

「Cherish What Is Dear to You (While It's Near to You)」
Brian Holland/Lamont Dozier/Angelo Bond作。本作のハイライトとなるフリーソウル人気曲。シングルとして全米チャート第44位、同R&Bチャート第11位になりました。この躍動感はヤング・ソウル的な魅力もありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=nx8j2mVkuso

「I Shall Not Be Moved」
Brian Holland/Lamont Dozier作。個人的には「Cherish What Is Dear to You (While It's Near to You)」と並ぶお気に入りのノーザン・ダンサー。Invictusの歌姫のキュートな魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=9RtdDjsFEQo

「Mama's Gone」
General Johnson/Greg Perry/Ronald Dunbar作。ラストは感動的なソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=a8rHjqW7kNM

Freda Payneの他作品もチェックを!

『After the Lights Go Down Low and Much More!!!』(1964年)
After the Lights Go Down Low

『How Do You Say I Don't Love You Anymore』(1966年)
How Do You Say I Don't Love You Anymore

『Band Of Gold』(1970年)
バンド・オブ・ゴールド

『Reaching Out』(1973年)
リーチング・アウト

『Payne & Pleasure』(1974年)
ペイン&プレジャー(PAYNE & PLEASURE)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

『Stares and Whispers』(1977年)
Stares & Whispers: Expanded Edition

『Supernatural High』(1978年)
スーパーナチュラル・ハイ
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2017年04月02日

FKJ『French Kiwi Juice』

フランスの才人プロデューサーのデビュー・アルバム☆FKJ『French Kiwi Juice』
French Kiwi Juice
発表年:2017年
ez的ジャンル:フレンチ・エレクトロ+アンビエントR&B
気分は... :チルアウト・・・

今回は新作アルバムから話題のフランスの才人プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)、待望の初アルバム『French Kiwi Juice』です。

FKJ(French Kiwi Juice)(本名:Vincent Fenton)はフランス出身のDJ/プロデューサー。独学で音楽を始め、いくつもの楽曲を操り、本作でもすべての楽曲演奏を一人で行っています。

友人と共同で自らのレーベルRoche Musiqueを立ち上げると同時に、新旧アーティストの名曲の見事なリミックスで注目を浴びるようになります。

Selah Sue「Alone (FKJ Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=5go9xw7bOjs
Alice Russell「Hurry On Now (FKJ Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=c_mtD89L9Gg
The Temptations「Cloud Nine (FKJ Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=ofAi_RCzG4w

Selah Sue「Alone」Alice Russell「Hurry On Now」といった当ブログでも紹介した名曲に、鮮やかなリミックスで新たな魅力を吹き込んでいます。

自身の名義ではこれまで『Time For A Change』(2013年)、『Take Off 』(2014年)といったEPをリリースしてきましたが、フル・アルバムは本作『French Kiwi Juice』が初めてとなります。

エレクトロ系のコンピ・アルバムに収録され、FKJが注目されるきっかけを作った「Lying Together」をはじめ、アルバムからのリード曲「Skyline」、ネット上で人気となった「Better Give U Up」「Go Back Home」など、レイドバック感覚のアンビエント&チルアウトなメロウ・サウンドが心地好い1曲に仕上がっています。

ジャンルの括りが難しいですが、ダンス・ミュージックというよりはメロウなアンビエントR&Bといった内容の1枚に仕上がっています。

決して派手ではありませんが、晴れた日のチルアウト・モードにフィットする1枚です。

全曲紹介しときやす。

「We Ain't Feeling Time」
アナログ感のあるオルガンとサックスによるバカンス・モードのサウンドが心地好いオープニング。FKJ流のメロウ・ソウルといった感じですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=wLNxSDYNjQA

「Skyline」
アトモスフィアなメロウネスが魅力のアンビエントR&B。フレンチ・エレクトロに止まらずR&B方面からもFKJが注目される理由がわかる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=qU5FWU0SH0o

「Better Give U Up」
アイランド・モードのセクシーなメロウ・ソウル。バルセロナのジャマイカン・ジャズ・バンドThe Oldiansあたりと一緒に聴いてもフィットしそうなアイランド・サウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=ryPY8raV_VU

「Go Back Home」
Hip-Hop調のビート感が心地好いジャジー&メロウ・チューン。ジャンルを超越したFKJの魅力を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=CoyOjv7eVLM

「Vibin' Out」
(((O)))ことJune Marieezyの女性ヴォーカルをフィーチャー。引き算的なサウンドで華のある(((O)))のヴォーカルを引き立てるメロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZASnh3Gbdwg

「Canggu」
雰囲気のあるサックスで牽引するジャジー&メロウ・グルーヴ。トラック・メイカーに止まらないマルチ・ミュージシャンならではのグッド・ヴァイヴがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=sNotIE0mX1w

「Blessed」
「Better Give U Up」と同系統のアイランド・モードのメロウ・チューン。メロウなギター&鍵盤は聴いているだけでバカンス気分になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LEmXsr5_VKw

「Die With A Smile」
ドリーミーなメロウ・チューン。ここでも引き算の美学が功を奏しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5I9F5zzFgWI

「Lying Together (Interlude)」
「Lying Together」へナビゲートするインタールード。

「Lying Together」
アンビエントかつメロウなエレクトロ・サウンドが印象的なFKJの代表曲。淡々としたメロウネスが聴き重ねるほどクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=BqaKBslbvZI

「Joy」
ディスコ・フュージョン調なのにチルアウトなフィーリングなのがFKJらしいのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=BFtYWAudpFA

「Why Are There Boundaries」
ラストはチルアウトなのにヴィンテージ感のあるメロウ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DG4JMKzpe8g

都内は天候的にも開花状態でも花見がビミョーな感じですね。
どんな日曜になることやら・・・
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