2017年04月18日

Smoke City『I Really Want You』

謎のソウル・グループ唯一のアルバム☆Smoke City『I Really Want You』
I Really Want You
発表年:1985年
ez的ジャンル:シカゴ系モダン・ソウル/ファンク・グループ
気分は... :謎のグループ・・・

今回は謎のソウル/ファンク・グループSmoke City、唯一のアルバム『I Really Want You』(1985年)です。

以前にアルバム『Heroes Of Nature』(2001年)を紹介したロンドンのダウンテンポ/ブラジリアン・クラブジャズ・ユニットSmoke Cityは同名異グループです。

詳細不明のグループですがシカゴのグループのようです。アルバムのインナーを見ると、女性メンバー2名、男性メンバー6名という8名が写真に納まっています。

クレジットを見ると、Bee Starr(vo)、Daveon Overton(vo、per)、Aaron Almond, Jr.(ds、per)、Orlando Wright(b)、Michael Sterling(b)、Charles Radcliff(g)、Ronald Scott(key)、Edward Zeek Kimball(key)、Candyce D. Barr(key、horn、per)、Jeff Keys(key、horn)、Gerard Matthews(horn)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

なお、メンバーのうち、男性リード・ヴォーカルDaveon Overtonは、本作から10年後の1995年にNJS系男性R&BグループMind, Heart & Soulのメンバーとして、アルバム『Mind, Heart & Soul』をリリースしています。

プロデュース&アレンジはThe Chi-Lites等のレコーディングに参加しているキーボード奏者のRonald Scott

シングルになったタイトル曲「I Really Want You」、本作の再評価を高めた絶品バラード「Dreams」あたりが人気かもしれませんね。

個人的には、アーバン・メロウ「In The World Of Fantasy」、キャッチーなダンス・チューン「Back Seat Kind Of Girl」、煌びやかなファンク・チューン「Life Of The Party」、フュージョン感のある「Cafe Francois」あたりもオススメです。

謎のグループに相応しいジャケもいいですね。

全曲紹介しときやす。

「I Really Want You」
Edward Zeek Kimball作。タイトル曲はシングル・カットもされたミディアム・グルーヴ。妖しげなダンサブル感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=oWf6dkmnu9g

「Dreams」
Bee Starr/Charles Radcliff/Ronald Scott作。本作の再評価を高めた絶品バラード。男女リード・ヴォーカルが素晴らしい歌で魅了します。
https://www.youtube.com/watch?v=ek4SCNQt88I

「Life Of The Party」
Edward Zeek Kimball作。80年代らしい煌びやかなファンク・チューン。ミネアポリス・ファンクあたりを少し意識しているかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=oir5ZX5imW8

「Cafe Francois」
Bee Starr/Candyce D. Barr/Ronald Scott作。華やかなダンサブル・チューン。フュージョン的な雰囲気もありますね。。
https://www.youtube.com/watch?v=jGwpSi36D7I

「In The World Of Fantasy」
Edward Zeek Kimball作。僕の一番のお気に入りのアーバン・メロウ。男女リードが栄える生演奏ならではのコンテンポラリー感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EFfyN_5aZs8

Statik Selektah feat. 2 Chainz「Smoke Break」、D.I.T.C.「Caviar Dreams」のサンプリング・ソースとなっています。
Statik Selektah feat. 2 Chainz「Smoke Break」
 https://www.youtube.com/watch?v=owkNI5kbNng
D.I.T.C.「Caviar Dreams」
 https://www.youtube.com/watch?v=TKKd7LwoFjU

「Tracy」
Daveon Overton作。いきなりレゲエ調です。悪くはないけど、少し唐突で違和感があるかも?

「Back Seat Kind Of Girl」
Edward Zeek Kimball作。「In The World Of Fantasy」と並ぶ僕のお気に入り。キャッチーなダンス・チューンはシングル向きだと思います。

「Time To Jam」
Charles Radcliff作。チャイムと始まる80年代らいしファンク・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MEqzqlSvC30

ご興味がある方はDaveon Overtonが参加したMind, Heart & Soul『Mind, Heart & Soul』(1995年)もチェックを!こちらも、そのうち取り上げたいと思います。

Mind, Heart & Soul『Mind, Heart & Soul』(1995年)
Mind Heart & Soul
posted by ez at 02:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする