発表年:2017年
ez的ジャンル:80年代オマージュ系ディスコ/ファンク
気分は... :80年代愛・・・
今日は新作アルバムから、話題のディスコ/ファンク・ユニットTuxedoの2ndアルバム『Tuxedo II』です。
白人ソウル・アーティストMayer Hawthorneと黒人Hip-HopプロデューサーJake Oneによるディスコ/ファンク・ユニットTuxedoの紹介は、Stones Throwからリリースされたデビュー・アルバム『Tuxedo』(2015年)に続き2回目となります。
折からのディスコ/ブギー・ブームの追い風に乗って、大人気を博したデビュー・アルバム『Tuxedo』は、2015年のディスコ・リヴァイバルを象徴する1枚でしたね。
2016年に入っても2人の活動は順調であり、Mayer HawthorneはVagrant Recordsから4thソロ・アルバム『Man About Town』をリリースし、Jake OneはThe WeekndやChance The Rapperといった人気アーティストをプロデュースしています。
そして2017年、2人が再びタッグを組み、Stones Throwから2ndアルバム『Tuxedo II』を届けてくれました。当ブログでも取り上げずとも話題となるアルバムでしょうが、話題作を好まないタイプの僕でも取り上げたくなるのが、このユニットの立ち位置の絶妙なところかもしれませんね。
アルバムにはSnoop Doggがフィーチャリングされ、元ZappのLester Troutman、当ブログでも取り上げた女性アーティストMichelle Shaprowもレコーディングに参加しています。
それ以外にもGavin Turek(vo)、Clifton "Scooter" Maxie(key)といったミュージシャンが盛り上げてくれます。
前作以上に80年代エレクトリック・ファンクへのオマージュが強調された内容に仕上がっています。どこを切ってもキャッチーなダンサブル・チューンを楽しめる1枚です。分かりやすいけどメジャーにはないマニアック感を忘れていないのがStones Throw作品らしくて好感が持てます。
初心者から年季の入ったファンまで幅広く楽しめるダンス作品だと思います。
GWのお供にぜひどうぞ!
全曲紹介しときやす。
「Fux With The Tux」
Snoop Doggをフィーチャー。先行シングルにもなった曲です。前作でもSnoop Dogg「Ain't No Fun」を引用したアーバン・ダンサー「Number One」を収録していましたね。G-Funk好きMayer Hawthorneの嗜好も反映したエレクトリック・ブギーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vleyRSAuZtc
「2nd Time Around」
80年代モード全開の華やかなエレクトリック・ファンク。80年代ディスコ/ファンク愛を感じるキャッチーさがサイコーです!
https://www.youtube.com/watch?v=5OoZ83lqIbo
「Take A Picture」
小難しいことをしない、ハツラツとしたキャッチーさにグッとくるダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=iSJ_WJ2dJG0
「Rotational」
少しテンポを落としたエレクトリック・ファンク・サウンドが80年代モードを盛り上げてくれます。それもそのはず、元ZappのLester Troutmanがドラムで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=hViU11Bz3Mw
「Shine」
Mayer Hawthorneと女性シンガーGavin Turekのデュエットによるアーバン・メロウなミディアム。華のある仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=V0upKLWLQC4
「Scooter's Groove」
タイトルの通り、Clifton "Scooter" Maxieのキーボードを大きくフィーチャーした小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=aARHpZMkNvg
「U Like It」
口笛と共に始まるミディアム・ファンク。時代が一回りしたG-Funk経由のエレクトリック・ファンクといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=CymXKruRbec
「Back In Town」
ホーン・サウンドが盛り上げてくれる爽快グルーヴ。聴いているだけ晴れモードになるポジティヴなヴァイヴがサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=fY5gPzrmFqg
「Special」
この曲も80年代モード全開のアーバン・ミディアム。ここでも小難しいことをしないベタなキャッチーさが吉と出ています。
https://www.youtube.com/watch?v=GEd0jU_vZ3s
「Livin' 4 Your Lovin'」
キラキラした華のあるダンス・チューン。Tuxedoらしい美学が貫かれた実にスマートな仕上がりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=MmvFFT2ZR4o
「July」
本編のラストはMayer Hawthorneのダンディズムを感じるミディアム・スロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QrwLf5WmYSg
国内盤ボーナス・トラックとして、爽快なアーバン・ダンサー「I Wanna Thank Ya」が追加収録されています。
『Tuxedo』(2015年)