2017年05月15日

D.R.S.『Gangsta Lean』

ギャングスタR&Bの名盤!☆D.R.S.『Gangsta Lean』
Gangsta Lean
発表年:1993年
ez的ジャンル:ギャングスタ系男性R&Bグループ
気分は... :願う力・・・

今回は90年代男性R&Bグループ作品より、D.R.S.『Gangsta Lean』(1993年)です。

D.R.S. (Dirty Rotten Scoundrelsの略)は、カリフォルニア州サクラメントで結成された男性R&Bグループ。
メンバーはJail BaitDeuce DeuceEndoThe BluntedPic(ラッパー)という5名。

1993年にシングル「Gangsta Lean」を全米チャート第4位、同R&Bチャート第1位の大ヒットとなり、同曲を含むアルバム『Gangsta Lean』は全米アルバム・チャート第34位、同R&Bチャート第6位となっています。

その後グループはJackersとグループ名を改め、2000年にアルバム『Down 4 Life』をリリースしています。

G-Funkのエッセンスを取り込んだギャングスタR&Bの名盤として名高い1枚ですね。ラップ・パートも織り交ぜられており、ウエッサイHip-Hop好きの人も楽しめる1枚に仕上がっています。

大ヒットしたバラード「Gangsta Lean」が話題になりやすいですが、G-Funk系R&B作品という点でいえば、Zapp「Doo Wa Ditty (Blow That Thing)」をサンプリングした「Bonnie And Clyde」、不穏なピアノの響きが印象的なstrong>「Mama Didn't Raise No Punk」、P-Funk調の「44 Ways」、シンセベースのうねる「Scoundrels Get Lonely」あたりが聴き所なのでは?また、Prince殿下のカヴァー「Do Me Baby」もキャッチーもオススメです。

プロデュースはChris JacksonThe Whole 9Delaney McGtillLavell "JB" BrownSteve Young

ジャケはどう見てもウエッサイHip-Hopですが、中身はファンクネスに溢れた充実のR&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アルバムのイントロ。

「Mama Didn't Raise No Punk」
不穏なピアノの響きがギャングスタ系のミディアム・グルーヴ。Kool & the Gang「Jungle Boogie」のフレーズ引用が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=V3xgOS5hp4U

「Strip」
この時期らしいアップ・チューンですが、不気味なダーク・トーンなのがギャングスタ系ですね。Slick Rick「Children's Story」 ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=cfy-il5kQKU

「Scoundrels Get Lonely」
男性コーラス・グループらしいメロウなミディアム・グルーヴ。シンセベースのうねりがキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=EU2O4orfz38

「Gangsta Lean」
前述のようにグループの代名詞的な1曲。全米チャート第4位、同R&Bチャート第1位の大ヒットとなりました。亡くなった仲間について歌った美しくも切ないバラード。タイトルのイメージに反して、オーソドックスな王道バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YdmlG6HGpXo

「44 Ways」
P-Funk調の黒すぎるファンク・グルーヴが格好良い1曲。Funkadelic「One Nation Under A Groove」調のコーラスが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=wobkp_LPGfM

「Nigga Wit A Badge」
G-Funk好きならば気に入るであろうファンク度高いHip-Hop調の仕上がり。

「Sickness」
Bootsy's Rubber Band「Hollywood Squares」のベースをサンプリングしたミディム・ファンク。。
https://www.youtube.com/watch?v=9BZq0EwSpmc

「Bonnie And Clyde」
Zapp「Doo Wa Ditty (Blow That Thing)」をサンプリングした僕好みのファンク・グルーヴ。キャッチー&ダンサブルな仕上がりはパーティー・モードにフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FpLr2OouPKk

「Do Me Baby」
Prince殿下のカヴァー。オリジナルは『Controversy』(1981年)に収録されています。殿下の初期作品を90年代らしいNJSグルーヴで聴かせてくれます。定番ブレイクThe Honey Drippers「Impeach the President」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=p9npOxH1_tg

「Trust Me」
哀愁モードのスロウ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=8EwVEXs9TPg

「Make It Rough」
エロ・モードのスロウ。でも正直イマイチかも・・・
https://www.youtube.com/watch?v=HA6oEeKzt2s

「Gangsta Lean (Gangstapella)」
「Gangsta Lean」のヴォーカルを強調したアカペラ調ヴァージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=1u_OP-ZHxZQ

「Outro: Jack Move」
アルバムのアウトロ。

ご興味がある方はJackers『Down 4 Life』(2000年)もチェックを!
こちらも評価が高い1枚です。

Jackers『Down 4 Life』(2000年)
Down 4 Life
posted by ez at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

Lord Echo『Harmonies』

今回はThe O'Jays「I Love Music」をカヴァー!☆Lord Echo『Harmonies』
HARMONIES (ハーモニーズ)
発表年:2017年
ez的ジャンル:NZレゲエ・ディスコ系クロスオーヴァー
気分は... :死んでしまう系のぼくらに・・・

新作アルバムからニュージーランド出身のアーティスト/プロデューサーLord Echoの最新作『Harmonies』です。

ニュージーランドのレゲエ/ダブ・バンドThe Black SeedsのギタリストMike Fabulous(Michael August)によるソロ・プロジェクトLord Echoの紹介は、2ndアルバム『Curiosities』(2013年)、1stアルバム『Melodies』(2010年)に続き3回目となります。

レゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァーなダンス・ミュージックで音楽好きを魅了してきたLord Echoですが、新作でもそのクロスオーヴァー・サウンドに磨きがかかっています。

アルバムにはNZ産フューチャー・ソウル・ユニットElectric Wire HustleのメンバーMara TK(vo)、Fat Freddy's DropのメンバーToby Laing(Tony Chang)(vo、tp)、Lucien Johnson(sax、fl)、Daniel Hayles(syn)、Lisa Tomlins(vo)がフィーチャリングされています。

それ以外のレコーディング・メンバーはLord Echo(ds、per、g、b、key)以下、Chris O'Conner(per、ds)、Daniel Hayles(tb)、Nick Van Dijk(tb)、Isaac Aesili(tp)、Duane Te Whetu(b)、Paiheretia Aperahama(key)、Will Ricketts(per)、Julien Dyne(cowbell)です。

1stアルバム『Melodies』にはSister Sledge「Thinking Of You」、2nd『Curiosities』にはPharoah Sanders「The Creator Has A Master Plan」という秀逸カヴァーが収録されていましたが、本作でもThe O'Jays「I Love Music」のカヴァーでファンの期待に応えてくれています。

それ以外にもレゲエ、ディスコ、アフロ、ジャズ、ソウル、チル・ウェイヴ等のエッセンスを織り交ぜたLord Echoらしいダビーなクロスオーヴァー・サウンドを随所で堪能できます。

過去2作品を気に入った人であれば、満足できる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Woah! There's No Limit」
Mara TKのヴォーカルとLucien Johnsonのサックスをフィーチャー。オープニングはラヴァーズ調のレゲエ・チューンです。Lord Echoらしいクール&ダビーなレゲエ・サウンドを楽しめます。

「Life On Earth」
Mara TKのヴォーカルとLucien Johnsonのフルートをフィーチャー。妖しげなクロスオーヴァーなサウンドで楽しませてくれます。

「The Sweetest Meditation」
Mara TKのヴォーカルとDaniel Haylesのシンセをフィーチャー。Lord Echo流ディスコを満喫できるキャッチーなダンス・チューン。

「Makossa No. 3」
Lucien Johnsonのサックスをフィーチャー。2016年にリリースされた来日記念シングル「Floating Bridge Part 1」に収録された「Makossa No. 2」の別ヴァージョン。タイトルからして、Manu Dibango「Soul Makossa」がモチーフになっているのでしょうね。アフロを感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=t3s_piuNXiI

「Low To The Street」
Lisa Tomlinsのヴォーカルをフィーチャー。Lisaの艶やかなヴォーカルを生かした素敵なラヴァーズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=JlMd3JVG1nI

「In Your Life」
Lord Echoらしいダビーでチル・ウェイヴなクロスオーヴァー・サウンドで楽しませてくれます。

「Just Do You」
Mara TKのヴォーカルをフィーチャー。アルバムの先行シングルにもなりました(シングルはアルバム・ヴァージョンのエディット)。哀愁モードのレゲエ・ディスコに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=aujGcWKz59E

「C90 Eternal」
Daniel Haylesのシンセをフィーチャー。「Makossa No. 3」と同路線の電脳アフロ・グルーヴのインスト。こういう覚醒的グルーヴもLord Echoらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4hWuHccwN0o

「Note From Home」
Toby Laingのヴォーカルをフィーチャー。ルーツ・レゲエ調のサウンドとダビーなToby Laingのヴォーカルが織り成す白日夢のような音世界がいいですね。

「I Love Music」
Lisa Tomlinsのヴォーカルをフィーチャー。ラストはThe O'Jaysの大ヒット曲をカヴァー(Kenneth Gamble/Leon Huff作)。僕の一番好きなThe O'Jays'sソングであり、オリジナルは当ブログでも紹介した『Family Reunion』(1975年)に収録されています。Lord Echoの名を一躍有名にしたSister Sledgeのカヴァー「Thinking Of You」もそうでしたが、カヴァーのセレクトが僕のど真ん中です。少しテンポを落としたオルガン・レゲエ・チューンに仕上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=rXWEPzwSvok

Lord Echoの過去記事もチェックを!

『Melodies』(2010年)
MELODIES

『Curiosities』(2013年)
CURIOSITIES
posted by ez at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月13日

Djavan『A Voz, O Violao, A Musica De Djavan』

世界的SSWのデビュー・アルバム☆Djavan『A Voz, O Violao, A Musica De Djavan』
ジャヴァン (BOM1103)
発表年:1976年
ez的ジャンル:MPB第二世代男性シンガー・ソングライター
気分は... :百合の花・・・

今回はブラジル人の世界的シンガー・ソングライターDjavanのデビュー・アルバム『A Voz, O Violao, A Musica De Djavan』(1976年)です。

1947年ブラジル北東部アラゴアス州マセイオ生まれの男性シンガー・ソングライターDjavanの紹介は、2ndアルバム『Djavan』(1978年)に続き2回目となります。

1975年にサンパウロで開催された音楽フェスティバルで彼の楽曲「Fato Consumado」が入賞したことがきっかけでレコード会社との契約に成功し、1976年にSom Livreからリリースされたデビュー・アルバムが本作『A Voz, O Violao, A Musica de Djavan』です。

Aloysio De Oliveiraがエグゼクティブ・プロデューサーとなり、Guto Graca Melloがプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはEdson Frederico(key)、Helinho(g)、Paulinho(ds)、Luizao Maia(b)、Hermes(per)、Luna(per)、Mestre Marcal(per)、Altamiro Carrilho(fl)が参加しています。

楽曲はすべてDjavanのオリジナルです。

前回のDjavanの記事でも書きましたが、僕が最初に購入したDjavanのCDが80年代後半にリリースされた『Flor De Lis』でした。当時はブラジル音楽に関する情報源など全くなく、『Flor De Lis』が本作の新装盤だと知ったのは後年です。その後、オリジナル・ジャケでのCDも欲しかったので、改めて『A Voz, O Violao, A Musica de Djavan』も購入し直しました。

アルバムの内容としては、よく言われるようにボサノヴァ調の楽曲が中心です。その意味では、とても聴きやすいDjavan作品かもしれません。

Djavanらしさという点では『Djavan』(1978年)、『Alumbramento』(1980年)、『Seduzir』(1981年)あたりの方が独自のDjavanワールドを満喫できるかもしれません。

しかしながら、本作はデビュー作ならではのプリミティブな魅力に溢れています。何より、「Fato Consumado」「Flor De Lis」などの楽曲の良さが光ります。

前述の2曲以外であれば、「E Que Deus Ajude」「Para-Raio」「Magia」「Na Boca Do Beco」「Maria Das Mercedes」あたりがオススメです。

Djavanのシンガー・ソングライターとしての実力を再認識できるデビュー作です。

全曲紹介しときやす。

「Flor De Lis」
邦題「百合の花」。Djavanの代表曲がオープニング。個人的にもDjavan作品で一番多く聴いているのが本曲かもしれません。涼し気なエレピとフルートの音色がDjavanの歌を先導します。キャッチーな魅力を持ったリズミックなメロウ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=kHimNW6wLgA

「Na Boca Do Beco」
邦題「袋小路の入り口で」。小気味よいサウンドにのって、Djavanらしい語り口、メロディを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=H1qpewCgFc8

「Maca Do Rosto」
邦題「林檎」。リズミックなアコースティック・グルーヴですが、さり気ない感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QTZpoceteww

「Para-Raio」
邦題「避雷針」。リズミックなフレーズを畳み掛けるDjavanらしい語り口を楽しめます。Edson Fredericoのメロウ・エレピが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=yxsRUhKcxLk

「E Que Deus Ajude」
邦題「神よ、救いたまえ」。「Flor De Lis」に次いでお気に入りの曲。小気味よい疾走感がたまりません。Djavanらしいリズム感覚を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=7-kepw_oA8M

「Quantas Voltas Da Meu Mundo」
邦題「僕の世界」。ミステリアスな雰囲気の中で憂いを帯びたヴォーカルで語りかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=JLwAUry6mRk

「Maria Das Mercedes」
韻を踏みながら、男のどうしようもない心情を歌った楽曲。Djavanの巧みなソングライティングを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=tkoAWeUVXPA

「Muito Obrigado」
この曲もDjavanらしいメロディを楽しめます。適度にリズミックなサウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=yrR1TrBeDfo

「Embola Bola」
Djavanらしい言葉選びで楽しませてくれるメロウ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ATdepcG_Yfg

「Fato Consumado」
邦題「終わったこと」。前述のようにDjavanの運命を切り開いた曲。曲良し、リズミックなサウンド良し、文句なしの名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PqfN8iwlEIk

「Magia」
邦題「魔法」。タイトルの通り、ミステリアスに疾走するリズミックなギター・サウンド&パーカッションがいい感じです。女性コーラス隊もミステリアス・ムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wfYZbByZijY

「Ventos Do Norte」
ラストはブルージーな雰囲気の弾き語りで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xr_k4AcV5zU

Djavanの他作品をチェックを!

『Djavan』(1978年)
ジャヴァン&アルンブラメント(閃き)

『Alumbramento』(1980年)
閃き~アルンブラメント

『Seduzir』(1981年)
誘惑~セデュジール

『Luz』(1982年)
ルース

『Lilas』(1984年)
Lilas

『Meu Lado』(1986年)
Meu Lado

『Bird of Paradise』(1987年)
Bird of Paradise

『Djavan』(1989年)
Oceano

『Puzzle of Hearts』(1990年)
Puzzle of Hearts

『Coisa de Acender』(1992年)
Coisa De Acender

『Novena』(1994年)
Novena

『Ao Vivo』(1999年)
Djavan Ao Vivo
posted by ez at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

Parov Stelar『Shine』

エレクトロ・スウィング+αな仕上がり☆Parov Stelar『Shine』
Shine
発表年:2007年
ez的ジャンル:エレクトロ・スウィング+α
気分は... :トム・カー・ガイ・・・

ジャズ感覚のクラブミュージックが聴きたい気分・・・

セレクトしたのはエレクトロ・スウィング作品Parov Stelar『Shine』(2007年)です。

1974年オーストリア、リンツ生まれのプロデューサー/DJ/ミュージシャンParov Stelar(本名Marcus Fureder)の紹介は、『Seven and Storm』(2005年)に続き2回目となります。

エレクトロ・スウィングを代表するアーティストですが、本作ではエレクトロ・スウィングに止まらず、北欧ポップ、ロック、Hip-Hop、クラブジャズ等のエッセンスも取り込んだ幅広い音楽性で楽しませてくれます。

こうした新境地がParov Stelarらしいのかは???ですが、アルバム全体としてはメリハリのある構成で飽きずに楽しめるのでは?

勿論、Gabriella Hanninenをフィーチャーした「Good Bye Emily」「Charleston Butterfly」、ヨーロピアンな雰囲気の「Tango Muerte」、ダーク・トーンの「Shine」などParov Stelarらしい楽曲もしっかり収録されているのでご安心を!

全曲紹介しときやす。

「Come Closer」
LaineのメンバーKristina Lindbergをフィーチャー。フォーキー感覚のダンサブル・サウンドとKristinaの女性ヴォーカルによるセピアな音世界がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pPZUeARuUxE

「Good Bye Emily」
Gabriella Hanninenをフィーチャー。Gabriellaのコケティッシュ・ヴォーカルとマッチしたレトロ・フューチャーなエレクトロ・スウィング。
https://www.youtube.com/watch?v=KabBJt6047g

「Shine」
Barbara Lichtenauer(Lilja Bloom)をフィーチャー。タイトル曲は哀愁ピアノが印象的なダーク・トーンのダンサブル・チューン。ジャズ・フィーリングでダウナーが中和されるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xikPDt6rAfs

「Tango Muerte」
Parov Stelarらしい美学を楽しめる1曲。ジャズやクラシックのフィーリングを取り入れてヨーロピアンな雰囲気を巧みに醸し出しているのがいいですね。

「Your Fire」
デンマークのシンセ・ポップ・デュオLukeのメンバーNikolaj Grandjeanをフィーチャー。北欧風味の哀愁ポップ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8c8MMrbf8Lo

「Lost In Amsterdam」
レトロ・フューチャーなエレクトロ・スウィング。独特のノスタルジック感が心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=5tp1tAE6k0E

「Little Lion」
Hip-Hop調のトラックで楽しませてくれます。

「Love (Part 1)」
軽快なビートと共にポップに弾けます。Parov Stelarらしからぬ感じもしますが、なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=tFeRF_z7Clg

「Charleston Butterfly」
Gabriella Hanninenをフィーチャー。「Good Bye Emily」と同様に、Gabriellaのコケティッシュ・ヴォーカルを生かしたレトロ・フューチャーなエレクトロ・スウィングに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vnBXciglPPk

「Autumn Beasts」
意外にもロッキン・モードで疾走します。

「On My Way Now (Love Part 2)」
電脳モードのダンサブル感がキャッチーなポップ・チューン。メリハリのある展開も含めて新境地を開拓しています。

「Crushed Island」
クラブジャズ的な格好良さを持つ仕上がり。そんな中でも独特の哀愁感を織り込んでいるのがParov Stelarらしいのかも?

「War Inside」
悲しみに満ちた哀愁ビートが響き渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=JxAfQrZTH7Y

「Happy End」
本編のラストは美しくも切ない雰囲気でエンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=9zEZAXeMyh8

「Homesick」
CDボーナス・トラック。ジャズ・ハウス調に疾走するダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=n84rENgBZkk

Parov Stelarの他作品もチェックを!

『Rough Cuts』(2004年)
Rough Cuts

『Seven and Storm』(2005年)
Seven&Storm

『Coco』(2009年)
Coco

『The Princess』(2012年)
Princess

『The Demon Diaries』(2015年)
The Demon Diaries

『The Burning Spider』(2017年)
THE BURNING SPIDER

Peter Kreuzer & Parov Stelar『Klangwolke』(2013年)
Klangwolke 2013

Parov Stelar Trio『The Invisible Girl』(2013年)
Invisible Girl
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2017年05月10日

Rockie Robbins『I Believe In Love』

AOR的な魅力もあるアーバン・ソウル作品☆Rockie Robbins『I Believe In Love』
I Believe in Love
発表年:1981年
ez的ジャンル:アーバン・ソウル/AOR
気分は... :君が何処かにいる・・・

今回は80年代アーバン・ソウル作品からRockie Robbins『I Believe In Love』(1981年)です。

ミネアポリス出身の男性シンガーRockie Robbinsの紹介は、2ndアルバム『You And Me』(1980年)に続き2回目となります。

前回紹介した『You And Me』(1980年)は、フリーソウル・クラシック「You And Me」が収録されていることで再評価の高いアルバムでした。

3rdアルバムとなる本作『I Believe In Love』(1981年)はアーバンな魅力でAOR作品としても再評価の高い1枚です。

プロデュースはJerry PetersSkip Scarborough

レコーディングにはHarvey Mason(ds)、Ricky Peterson(key、syn)、Patrice Rushen(key)、Harold Johnson(key)、Robert Russell(b)、Louis Russell(g)、Al McKay(g)、Paulinho Da Costa(per)、Stephanie Spruill (per)、Victor Feldman(vibe、per)、Tom Scott(sax、fl)、Alton McClain(back vo)、Gwen Brown(back vo)、Gwen Matthews(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、John Lehman(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

「You And Me」のような絶対的キラー・チューンはありませんが、アルバム全体の完成度という点では前作『You And Me』以上かもしれません。

ディスコ/ファンク、都会的なモダン・ダンサーやメロウ・チューン、AORなオーセンティック・バラードと全曲楽しめます。

久々に通しで聴いて、アルバムの充実度とRockieのシンガーとしての魅力を再認識しました。

ジャケのように華やかなアーバン・ソウルを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Time To Think」
Rockie Robbins/Ron Kersey作。Tom Scottのアルト・フルートが妖しげな響きと共に始まるアーバン・ナイトなメロウ・ダンサー。ジャケのイメージそのままのサウンドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kut-2kGM-hQ

「I Believe In Love」
Harold Johnson作。タイトル曲は正統派バラード。このタイプの正統派バラードって苦手なんですが、Rockieの素晴らしいヴォーカルに聴き入ってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=FihnMD90lb8

「My Old Friend」
John Lang/Richard Page/Steve GeorgeというPages/Mr. Misterメンバーが書いた楽曲。Al Jarreauも本作と同年にリリースされた『Breakin' Away』で取り上げた楽曲です。フリーソウル好きの人は気に入るであろうアーバン・メロウ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=CHbkC8l2EO0

「Look Before You Leap」
David Batteau/Michael Sembello作。Cheryl Lynnも『Instant Love』(1982年)で取り上げている楽曲です。Robert Russellのベースが大活躍するアーバン・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uWYxnzAzJVA

「Give Our Love A Chance」
Rockie Robbins作。Rockieのジェントルな魅力を実感できるビューティフル・バラード。AORファンから人気が高い1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m_5ptlca0Z0

「For You, For Love」
Average White Bandのカヴァー(Bill Champlin/Roger Ball作)。AWBのオリジナルは当ブログでも紹介した『Shine』(1980年)に収録されています。フリューゲルホーン・ソロで始まるイントロが素敵なアーバン・メロウ。前曲からの流れがいいですね。Rockieの魅惑のファルセットがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=Y3QgQ4cIW7A

「Nothing Like Love」
Alton McClain/Skip Scarborough作。Alton McClain & Destinyでお馴染みのAlton McClainはSkip Scarboroughの奥方です。Skip Scarboroughも手掛けていたCon Funk Shunあたりと一緒に聴きたくなるディスコ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=XY145OmQsSc

「Talk To Me」
Joe Seneca作。Little Willie John、Al Green、Dorothy Moore、Joe Thomasも取り上げた名曲をカヴァー。ロマンティックなメロウ・バラード。バック・コーラスも含めたヴォーカルワークがサイコーです。DJ Premier and Bumpy Knuckles「Takeit2TheTop」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nGjWCpwJJGA

「I'll Turn To You」
Chris Boardman/Matthew Weiner作。「You And Me」タイプの黄昏メロウ・チューン。Rockie Robbinsのシンガーとしての魅力を最も堪能できる曲なのでは?Tom Scottのサックスがメロウ・ムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ywoSu_VIuYg

「An Act Of Love」
Jerry Peters/Rockie Robbins/Skip Scarborough作。ラストは煌びやかなアーバン・ダンサーで華やかに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oF_jDe46oik

『Rockie Robbins』(1979年)
ロッキー・ロビンズ

『You And Me』(1980年)
You and Me
posted by ez at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする