2017年05月01日

Mtume『In Search Of The Rainbow Seekers』

Mtume/Lucas双頭体制のラスト作☆Mtume『In Search Of The Rainbow Seekers』
レインボウ・シーカーズ
発表年:1980年
ez的ジャンル:N.Y.ファンク/ディスコ
気分は... :虹を求めて・・・

James Mtume率いるファンク・グループMtumeの久々の登場です。

これまで当ブログで紹介したMtume作品は、『Juicy Fruit』(1983年)、『You, Me And He』(1984年)の2枚。

3枚目に紹介するのは、『In Search Of The Rainbow Seekers』(1980年)です。本作『In Search Of The Rainbow Seekers』は、『Kiss This World Goodbye』(1978年)に続くEpicからの第2弾アルバムとなります。

本作におけるMtumeメンバーは、James Mtume(per、key、vo)、Reggie Lucas(g)、Tawatha Agee(vo)、Hubert Eaves III(key)、Howard King(ds)、Basil Fearington(b)という6名。プロデュースは勿論Mtume/Lucas

それ以外に次作からグループの正式メンバーとなるEdward Moore(g)やLuther Vandross(vo)、Gwen Guthrie(vo)等がレコーディングに参加しています。

グループは次作『Juicy Fruit』(1983年)で、James Mtume、Tawatha Agee以外のメンバーを入れ替え、エレクトリック・ファンク路線へシフト・チェンジし、全米R&BチャートNo.1となったファンク・クラシック「Juicy Fruit」を生み出すことになります。

そのせいで、どうしてもMtumeといえば、『Juicy Fruit』のエレクトリック・ファンクというイメージが強いですね。しかし、売れっ子プロデューサーMtume/Lucasコンビが率いるファンク/ディスコ・バンドとしてのMtumeに惹かれる人も多いのでは?

その意味では、本作『In Search Of The Rainbow Seekers』は最強布陣によるファンク/ディスコを存分に楽しめる1枚に仕上がっていると思います。

1stシングルとして全米R&Bチャート第26位となったディスコ・ファンク「Give It On Up (If You Want To)」Tawathaが栄える素敵なスロウ「We're Gonna Make It This Time」、ファンキー・メロウなミディム・グルーヴ「You Can't Wait For Love」、都会的なディスコ・ファンク「She's A Rainbow Dancer」、僕イチオシのファンキー・グルーヴ「Anticipatin'」あたりが僕のオススメです。

Mtume/Lucasの双頭体制による強力なN.Y.ファンク/ディスコを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Give It On Up (If You Want To)」
アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャート第26位となりました。Mtume/Lucasプロデュース作品にも通じる華やかなディスコ・ファンクです。Tawathaのヴォーカルがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=KjY5bv-WfFs

「You Can't Wait For Love」
ファンキー・メロウなミディム・グルーヴ。次作以降では聞けないリラックスしたグルーヴ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Qv8ZOOyzQgE

「She's A Rainbow Dancer」
ハツラツとしたディスコ・ファンク。N.Y.ディスコがお好きな人であれば気に入る都会的なファンク・グルーヴなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a17Srp-iNbM

「We're Gonna Make It This Time」
Tawathaの艶やかなヴォーカルが栄える素敵なスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=7PeQd-KJ2UM

Add-2「We Gon Make It」のサンプリング・ソースとなっています。
Add-2「We Gon Make It」
 https://www.youtube.com/watch?v=lAptR0ZJDxA

「Dance Around My Navel (Doesn't Have To Make Sense, Just Cents)」
2分という短い尺ですが、パーティー・ファンクで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mamwxy5ERMs

「So You Wanna Be A Star」
アルバムからの2ndシングル。煌びやかに疾走するアーバン・ダンサー。本作らしいアーバン・ファンクかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=aV61vi6jZAg

「Spirit Of The Dance」
高速で一気に駆け抜けるファンク・グルーヴ。スケールの大きなファンク・サウンドとTawathaの弾けたヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Kcx_Jp5yvG8

「Anticipatin'」
実は僕の一番のお気に入りはコレ。格好良いホーン隊とファンキー・リズム隊に魅了されます。このメンバーならではのグルーヴにグイグイ惹き込まれていく感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=png06SNeS8U

「Everything Good To Me」
Tawathaがしっとりと聴かせるビューティフル・バラードに感動です。
https://www.youtube.com/watch?v=Z3WQ3D8tWbo

「Mrs. Sippi」
ラストはロッキン・ギターが唸りを上げるファンク・ロックでド派手に締め括ってくれます。

Mtumeの他作品もチェックを!

『Kiss This World Goodbye』(1978年)
キス・ディス・ワールド・グッドバイ【完全生産限定盤】

『Juicy Fruit』(1983年)
ジューシー・フルーツ

『You, Me And He』(1984年)
YOU ME AND HE (EXTENDED VERSION) IMPORT

『Theater of the Mind』(1986年)
Theater of the Mind
posted by ez at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする