2017年05月17日

Aleke Kanonu『Aleke』

漆黒のファンクネス!アフロ・レア・グルーヴ☆Aleke Kanonu『Aleke』
ALEKE
発表年:1980年
ez的ジャンル:アフロ・レア・グルーヴ
気分は... :漆黒のファンクネス!

今回はアフロ・レア・グルーヴ作品、Aleke Kanonu『Aleke』(1980年)です。

Aleke Kanonuのバイオグラフィー不明のアーティストですが、ナイジェリア出身のドラマー/パーカッショニストのようです。

当ブログで紹介した作品でいえば、Stanley Cowell『Regeneration』(1975年)にドラマーとして参加しています。

本作『Aleke』(1980年)は、アフロ・レア・グルーヴの隠れた名盤といて発掘された1枚であり、昨年待望のCD化も実現しています。

N.Y.で行われたレコーディングにはAleke Kanonu(vo、per、kalimba、congas、bells)以下、Bill Fischer(ts、key、harpsichord、org、syn)、Wilbur Bascomb(b)、Buddy Williams (ds)、George Davis(g)、 Ben Carter (p)、Earl McIntyre (tb)、Milt Ward(tp)、Wynton Marsalis(flh)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。ジャズ・トランペットの神童Wynton Marsalisの参加は少し意外ですね。

プロデュースはAleke KanonuJohn Ekwuyasi

N.Y.録音ということで、本国ナイジェリア産のファンク作品とは異なり、よく練られて洗練されたアフロ・グルーヴという印象を受けます。

本編は全4曲ですが、ファンク系コンピでも取り上げられた漆黒ファンク「N'Gwode」、N.Y.らしいアフロ・ファンク「Keep New York Clean」、アフロ・スピリチュアル・ジャズな魅力がある「Mothers Day」、Wynton Marsalisがソロで盛り上げてくれるジャズ・ファンク「Home Sweet Home」と、いずれの演奏も魅力的です。

CDにはAleke Kanonu meets Tolbert, The Miracle Man名義で1982年にリリースされた12"シングル収録曲である「Happiness」「Nwanne, Nwanne, Nwanne」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

純粋に格好良いファンク作品としても楽しめる1枚だと思います。
アフロ・レア・グルーヴの逸品と呼べる1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「N'Gwode」
ファンク系コンピ作品でも取り上げられた漆黒のファンク・グルーヴがオープニング。アフロ・グルーヴという点をあまり意識せずとも、覚醒感のある格好良いファンク・グルーヴとして楽しめるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=ji_1iyI3dAM

「Keep New York Clean」
タイトルの通り、N.Y.らしいアフロ・ファンクに仕上がっています。人種のるつぼであるN.Y.らしいファンクネスを楽しめます。「N'Gwode」同様、格好良いファンク・グルーヴとして楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=sJUVvyL75xc

「Mothers Day」
トライバルなパーカッシヴ・サウンドとジャズ・ピアノの組み合わせのコントラストが印象的なアフロ・スピリチュアル・ジャズです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZJGbOn9sv1Q

「Home Sweet Home」
Wilbur Bascombのうねるベースに先導され、神童Wynton Marsalisがフリューゲルホーン・ソロを披露してくれます。これもN.Y.ならではのジャズ・ファンクかもしれませんね。グルーヴィーなオルガンもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=E-W2yBoVdtY

ここから2曲は前述のCDボーナス・トラックです。

「Happiness」
ゴスペル調のアフロ・ソウルといったところでしょうか。

「Nwanne, Nwanne, Nwanne」
この曲はアフロビート/アフロ・ファンク系コンピでも取り上げられたアフロ・ファンクです。アフロ・グルーヴという点ではパーカッシヴな高速リズムで駆け抜けるコレが一番かも?
https://www.youtube.com/watch?v=e4wac8N9KcU

理屈ではなく、ありのままを感じる・・・
posted by ez at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする