2017年05月21日

Diggs Duke『Civil Circus』

話題のSSW/マルチ・インストゥルメンタリストの新作☆Diggs Duke『Civil Circus』
CIVIL CIRCUS [日本限定CD化 / 日本語解説付き]
発表年:2015年
ez的ジャンル:マルチ・インストゥルメンタリスト系異才ジャズ/ソウル
気分は... :この感性についていけるか・・・

今回は話題のシンガーソングライター/マルチ・インストゥルメンタリストDiggs Dukeの新作アルバム『Civil Circus』です。

Diggs Dukeの紹介は、Gilles PetersonのBrownswood Recordingsからリリースされた1stアルバム『Offering For Anxious』(2014年)に続き、2回目となります。

本作『Civil Circus』は自身のレーベルFollowing Is Leadingから2015年にリリースされ、Bandcampで数量限定でフィジカル・リリースされていた作品です。今回、日本限定でCDがリリースされ、新作アルバムとして話題になっています。

『Offering For Anxious』(2014年)における生演奏とプログラミング、ジャズをベースにソウル/R&B、Hip-Hop、ビートミュージックのエッセンスを絶妙に融合させた独自の音世界は、玄人志向ながらも各方面から絶賛されました。

本作『Civil Circus』でも独自の音世界は健在です。『Offering For Anxious』と比較すると、よりジャズ・フィーリングが強調されているかもしれませんね。きっと"今ジャズ"好きの人は興味深く聴けるのでは?

『Offering For Anxious』(2014年)同様に、30分にも満たないアルバムです。このあたりはビートミュージック作品のような感覚ですね。

決して聴きやすいアルバムではありません。
しかし、少ない音数の中にDiggs Dukeの感性が凝縮されています。
Diggs Dukeの感性に挑んでみましょう!

Diggs Duke『Civil Circus』Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=uvWoplEXcEg

全曲紹介しときやす。

「Busker」
Jelani Brooksのサックス、Luke Stewartのダブルベース、Warren G. Crudup IIIのドラムをフィーチャー。完全にジャズ・モードのオープニング。

「Compensation」
Dante Popeのヴォーカルをフィーチャー。ヴォーカル・ワークを重視した約1分半の小曲。

「Ambition Addiction」
ジャズとドラムンベースを融合させたDiggs Dukeらしいサウンドを楽しめる1曲。"今ジャズ"好きの人は気に入るはず!

「Stoplight Lessons」
Herb Scottのアルト・サックス、Jelani Brooksのテナー・サックス、Terry Orlando Jonesのドラム、Rachel Brotmanのヴォーカルをフィーチャー。ソウル+ジャズ+ビートミュージックなクロスオーヴァー感覚が楽しい1曲に仕上がっています。

「Postcard」
ビートミュージックな側面を前面に打ち出したミニマルな仕上がり。

「Street Preacher」
Diggs Duke自身のクラリネットとアルト・サックスが織り成す陽だまりの一人ジャズ・セッションといった趣です。

「Bumper To Bumper」
Diggs Dukeのピアノ・ソロ。静かなる闘志といった雰囲気の演奏です。

「Warming Warning」
Warren G. Crudup IIIのドラム、Jada Irwinのヴォーカルをフィーチャー。トライバル・リズム、巧みなヴォーカルワークにフューチャリスティックな味付けも加わり、独特の感性を楽しめる1曲。

「Damn Near Home」
Herb Scottのアルト・サックス、Jelani Brooksのテナー・サックス、Rachel Brotmanのヴォーカルをフィーチャー。サックスとヴォーカルが織り成すストレンジ・ワールド。

「We Don't Need Love (But Understanding)」
ラストはDiggs Dukeのヴォーカル、ピアノ、ベースによるジャズ・フィーリングの演奏で締め括ってくれます。

未聴の方は『Offering For Anxious』(2014年)もチェックを!

『Offering For Anxious』(2014年)
オファリング・フォー・アンクシャス(タワレコ生産限定CD) Diggs Duke ディグス・デューク
posted by ez at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする