2017年06月24日

War『Galaxy』

スペイシー・ディスコなタイトル曲が印象的です!☆War『Galaxy』
Galaxy
発表年:1977年
ez的ジャンル:元祖フュージョン系ファンク
気分は... :ヘイ・セニョリータ!

今回は元祖フュージョン・ファンク・バンドWarが1977年にリリースした『Galaxy』です。

ストレートなメッセージ性と、ラテン、ロック、ジャズ、ブルースなどを取り入れた独自のファンク・サウンドで70年代に人気を博したWarに関して、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『All Day Music』(1971年)
 『Deliver The Word』(1973年)
 『Why Can't We Be Friends?』(1975年)

『The World Is a Ghetto』(1972年)、『Deliver The Word』(1973年)、『Why Can't We Be Friends?』(1975年)とUnited Artists Recordsからリリースしたスタジオ作を3枚連続で全米R&Bアルバム・チャート第1位に送り込み、キャリアのピークを迎えたWar

その後、Eric Burdonが在籍していた初期のアウトテイク集『Love Is All Around』(1976年)、既発曲、未発表曲、サントラ曲、新曲からなるBlue Noteからリリースされた変則2枚組『Platinum Jazz』(1977年)といったアルバムを挟んでリリースされたのが本作『Galaxy』(1977年)です。MCAへの移籍第一弾アルバムとなります。

本作のメンバーはHoward Scott(g、per、vo)、B.B. Dickerson(b、per、vo)、Lonnie Jordan(org、p、syn、per、vo)、Harold Brown(ds、per、vo)、Papa Dee Allen(congas、bongos、per、vo)、Charles Miller(cla、as、ts、bs、per、vo)、Lee Oskar(hca、per)というお馴染みの7名。プロデューサーはJerry Goldsteinです。

アルバム全5曲という構成がWarらしいですね。特にタイトルからもイメージできるスペイシーなディスコ・サウンドのアルバム・タイトル曲が印象的です。このあたりは映画『スター・ウォーズ』の大ヒットやディスコ全盛期という時代の流れを反映したものですね。

United Artists Records時代ほどのチャート・アクション(最高全米R&Bアルバム・チャート第6位)はありませんでしたが、それでもWarらしいラテン/チカーノなフュージョン・サウンドを随所で楽しめます。

楽曲はすべてグループのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Galaxy」
全米R&Bチャート第5位のヒットとなったタイトル曲。スペイシーなディスコ・サウンドですが、ラテン・フレイヴァーもしっかり感じられるのがWarらしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=zLydq310_C4

Boogie Down Productions「Nervous」、Mellow Man Ace「Rhyme Fighter」、Benny B feat. DJ Daddy K「Vous Etes Fous」、De La Soul feat. Busta Rhymes「I.C. Ya'll」、Kelly Price「And You Don't Stop」等のサンプリング・ソースとなっています。
Boogie Down Productions「Nervous」
 https://www.youtube.com/watch?v=h828Pqiw_7U
Mellow Man Ace「Rhyme Fighter」
 https://www.youtube.com/watch?v=q6s-10WubF0
Benny B feat. DJ Daddy K「Vous Etes Fous」
 https://www.youtube.com/watch?v=BQbn6Oh0w1c
De La Soul feat. Busta Rhymes「I.C. Ya'll」
 https://www.youtube.com/watch?v=__r_YLFSL4w
Kelly Price「And You Don't Stop」
 https://www.youtube.com/watch?v=_2OKaV-WjiQ

「Baby Face (She Said Do Do Do Do)」
ユルユルな感じがグッドなレゲエ調の仕上がり。ジャズ・フィーリングのクラリネットの音色もいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ffrAFanzHgI

Johnny Guitar Watsonがカヴァーしています。また、McGruff「Many Know」のサンプリング・ソースとなっています。
Johnny Guitar Watson「Baby Face (She Said Do Do Do Do)」
 https://www.youtube.com/watch?v=6fGQmD5b-QQ
McGruff「Many Know」
 https://www.youtube.com/watch?v=7WBlxeYF11s

「Sweet Fighting Lady」
Lee Oskarのハーモニカが栄えるラテン・フィーリングのメロウ・チューン。サンセット・モードがフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=j4uSgmZf7rw

「Hey Senorita」
Warらしいチカーノ・フィーリングのラテン・グルーヴ。セクシーな女性ヴォイスに応えるラテン・サウンドがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=B_Azni5uaJ0

「The Seven Tin Soldiers」
14分を超える長尺インスト。穏やかな前半から、華やいだメロウ・フィーリングの中盤を経て、次第にラテン・リズムが強調されながら後半へなだれ込み、ラストはLee Oskarの素敵なハーモニカで締め括ってくれます。Warならではのフュージョン・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=0PWMZfIIqn8

Warの他作品もチェックを!

『Eric Burdon Delcares War』(1970年)
Eric Burdon Delcares War

『The Black-Man's Burdon』(1970年)
Black

『War』(1971年)
War

『All Day Music』(1971年)
All Day Music

『The World Is a Ghetto』(1972年)
World Is a Ghetto [40th Anniversary)

『Deliver The Word』(1973年)
Deliver the Word

『Live』(1974年)
Live

『Why Can't We Be Friends?』(1975年)
Why Can't We Be Friends

『The Music Band/The Music Band 2』(1979年) ※2in1CD
Music Band 1 & 2

『Outlaw』(1982年)
Outlaw
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2017年06月22日

Joyce『Gafieira Moderna』

Far Out第二弾も絶好調!☆Joyce『Gafieira Moderna』
Gafieira Moderna
発表年:2001年
ez的ジャンル:ブラジル人女性SSW
気分は... :今さらながら・・・

人気ブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyce(Joyce Moreno)が2001年にリリースした『Gafieira Moderna』です。

これまで当ブログで紹介したJoyce作品は以下の8枚。

 『Feminina』(1980年)
 『Agua e Luz』(1981年)
 『Tardes Cariocas』(1983年)
 『Music Inside』(1990年)
 『Hard Bossa』(1999年)
 Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
 『Bossa Duets』(2003年)
 『Tudo』(2012年)

本作『Gafieira Moderna』『Hard Bossa』(1999年)に続く、UKの人気レーベルFar Out Recordingsからの第二弾アルバムとなります。

Far Outの総帥Joe Davisがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ね、Joyce本人がプロデュースしています。

レコーディングにはJoyce(vo、g)、旦那様のTutty Moreno(ds)、娘のAna Martins(back vo)をはじめ、Jorge Helder(b)、Lula Galvao(g、cavaquinho)、Marcos Suzano(per)、Teco Cardoso(bs、fl)、Nailor Proveta(as、clarinet)、Vittor Santos(tb)、Eduardo Neves(ts、fl)、Nilton Rodrigues(tp、flh)が参加しています。さらにゲストとしてElza Soaresの名がクレジットされています。

話が脱線しますが、Joyceの娘であるAna Martinsと、ハウス界のレジェンドLouie Vegaの奥方Anane Vegaが同一人物であることを、恥ずかしながら最近知りました。

Ana MartinsがJoyceの娘でClara Morenoの妹であることも知っていたし、Anane Vegaについても初ソロ『Selections』(2006年)を当ブログで紹介するなど気になる女性ヴォーカリストでした。実際、それぞれの名は当ブログでも何度も登場していましたが、別ジャンルだったので全然結びついていませんでした。

話を本作『Gafieira Moderna』に戻すと、アルバム・タイトルにはクラブミュージックとブラジルの伝統的なダンスホール"ガフィエイラ"の橋渡し的な意味が込められているようです。

アルバムの内容もそうしたコンセプトを反映した内容に仕上がっています。ブラジル音楽ファンもクラブ世代の人も魅了するJoyceらしい音世界を楽しめます。

サンバ/アフロ・サンバの先人達も捧げられた「Forcas D'Alma」、アルバム・コンセプトを象徴する「Pega Leve」、Elza Soaresがゲスト参加した「Samba Da Silvia」、グルーヴィーな「Bota De Sete Leguas」、爽快グルーヴ「Diz Que Eu Tambem Fui Por Ai」、スキャットが栄える「Azul Bahia」あたりがオススメです。

楽曲はすべてJoyceのオリジナルです(共作含む)。

全曲紹介しときやす。

「Forcas D'Alma」
Clementina De Jesus、Moacir SantosBaden Powellというサンバ/アフロ・サンバの先人達も捧げられたオープニング。JoyceとLula Galvaoが奏でる美しくもミステリアスな弦の響きに魅了されます。このオープニングを聴けば、本作の充実ぶりが一発で分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=0PG_OKKKXZM

「Na Casa Do Villa」
♪心の中の耳が大事♪というミュージシャンとしての基本スタンスをJoyce節で歌い上げます。

「Pega Leve」
「DJ」「サンプリング」「ドラムンベース」なんて言葉も飛び出す、Far Out作品らしい1曲。クラブミュージックと"ガフィエイラ"の橋渡しするアルバム・コンセプトを反映した1曲に仕上がっています。気の利いたホーン・アンサンブルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4AuT8Q-5c5w

「The Band on the Wall」
英語で歌われるボッサ・グルーヴ。瑞々しい魅力があります。涼しげなフルートの音色がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=U_myL_9KJ0c

「Samba Da Silvia」
Joyce/Silvia Sangirardi作。Elza Soaresがゲスト参加したサンバ。圧倒的な存在感のあるElza Soaresの歌声による下町サンバ感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=WciX5bMpB-o

「Bota De Sete Leguas」
Joyceがクラブ世代からも支持が高いのが頷けるグルーヴィーな仕上がり。Lula Galvaoのギター、Teco Cardosoのバリトン・サックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vBClS4kwKz4

「Risco」
Lea Freire/Joyce作。50代になっても透明感を失わないJoyceの歌声の魅力を実感できる1曲。神秘的な美しさに包まれた仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=UQ-5s6zLRE8

「Diz Que Eu Tambem Fui Por Ai」
『Feminina』がお好きな人であれば気に入るであろうスキャット入りの爽快グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Rsx0hFxu-4I

「Azul Bahia」
スキャットのみのインスト曲ですが、Far Out作品らしい雰囲気の漂うグルーヴィーな仕上がりです。スキャットに寄り添うクラリネットの音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cgZ_K67UydE

「Quatro Elementos」
Joyce/Paulo Cesar Pinheiro作。Paulo Cesar Pinheiroによるミステリアスな詩を、ベテランならではの語り口で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=uHTnz7vDVAY

Joyceの過去記事もご参照下さい。

『Feminina』(1980年)
フェミニーナ、そして水と光

『Agua e Luz』(1981年)
水と光

『Tardes Cariocas』(1983年)
Tardes Cariocas

『Music Inside』(1990年)
ミュージック・インサイド

『Hard Bossa』(1999年)
Hard Bossa

Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
ジャスト・ア・リトル・ビット・クレイジー(2003年作)

『Bossa Duets』(2003年)
ボッサ・デュエッツ

『Tudo』(2012年)
トゥード
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2017年06月21日

Motivation『Motivation』

N.Y.クイーンズで結成されたファンク/ディスコ・バンド☆Motivation『Motivation』
MOTIVATION +5(日本初CD化、ボーナストラック、解説付き)
発表年:1983年
ez的ジャンル:De-Lite系ファンク/ディスコ・バンド
気分は... :今のモチベーションは・・・

今回は80年代ファンク/ディスコ作品からMotivation『Motivation』(1983年)です。

最近、国内盤再発CDがリリースされ、入手しやすくなりました。

MotivationはN.Y.クイーンズで結成されたファンク/ディスコ・バンド。

メンバーはMelvin Shaw(key、lead vo)、Edward Hampton(sax、vo)、Rick Aikens(ds、per、vo)、Paris Dennis(g、vo)、Steven Tynes(g、vo)、Marcus Culvert(b、vo)の6名。

グループ唯一のアルバムがDe-Liteからリリースされた『Motivation』(1983年)です。

Kool & The GangEarl Toon, Jr.と当時Kool & The Gangを手掛けていたJim Bonnefondがプロデュースしています。

そのせいか当時のKool & The Gangとの共通点で語られやすいですが、個人的にはそういった観点で聴かない方が楽しめるように思えました。

メンバーではなく、セクシーな女性4名を登場させるジャケからして、ファンク/ディスコのオンパレードを予想してしまいますが、ソウル・ヴォーカル・グループを思わせる楽曲も多く、グループの多様性を楽しめる作品に仕上がっています。

こういう脈絡なくセクシー女性が登場するジャケの作品って好きです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Motivation (Are You Ready)」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。グループ名を冠したオープニングは都会的ディスコ・ファンクです。アーバン・ナイトな華のあるファンク・グルーヴはアルバムのハイライトと呼べるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=x0AgnEIw-RU

「Crazy Daze」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。シングル・カットもされた爽快メロウ・ステッパー。ハイトーンのリード・ヴォーカルをはじめヴォーカル・グループとしての魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=KLauwrNUQ6Q

「Please Don't Say No」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。シングルにもなったツイン・リードによるソウル・バラードです。完全にヴォーカル・グループ・モードで、ファンク/ディスコ作品であることを忘れてしまいそうです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=ke5CtwVtAjs

「Give The Gift Of Music」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。前2曲の流れを汲むフィリー・ソウル風ディスコ・チューン。聴いているだけでハッピー・モードになります。
https://www.youtube.com/watch?v=7d5uYcubVu0

「Stop!!! (Radio Edit)」
Edward Hampton/Marcus Culvert/Melvin Shaw/Paris Dennis/Rick Aikens/Steven Tynes作。「Please Don't Say No」とのカップリングでシングルにもなりました。Edward Hamptonのサックスが牽引するファンク・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=2PL19V0d8bw

「Color Blind」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。シンセ・サウンドが牽引するアーバンなインスト・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=DnkVv15UIU8

「Motivation (Are You Ready) (Instrumental)」
「Motivation (Are You Ready)」のインスト・ヴァージョン。

国内盤再発CDには「Love Jones (Unreleased Track)」「Situation (Unreleased Track)」「Give The Gift Of Music (Original 12" Mix)」「Stop!!! (Unreleased 12" Mix)」「Give The Gift Of Music (Unreleased Instrumental)」の5曲がボーナス・トラックが追加収録されています。

これらボーナス・トラックでアルバムの充実度がアップしています。
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2017年06月20日

Cannonball Adderley『Love, Sex, And The Zodiac』

星座をテーマにしたナレーション入りジャズ・ファンク☆Cannonball Adderley『Love, Sex, And The Zodiac』
ラヴ・セックス・アンド・ザ・ゾディアック
発表年:1974年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :黄道12星座・・・

今回はジャズ・サックスの巨人Cannonball Adderley『Love, Sex, And The Zodiac』(1974年)です。
※録音は1970年、発表は1974年

大物ジャズ・アルトサックス奏者Julian "Cannonball" Adderley(1928-1975年)の紹介は、『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)、『Cannonball's Bossa Nova』(1962年)に続き3回目となります。

本作はジャケやタイトルからも想像できるように、黄道12星座をテーマにしたコンセプチュアルな1枚です。1星座1曲×12、冒頭のイントロを含む全13曲構成で、すべての曲にRick Holmesのナレーションが入っています(正式にはCannonball Adderley Presents Rick Holmes名義のアルバム)。

プロデュースはCannonball Adderley作品ではお馴染みのDavid Axelrod

レコーディング・メンバーはCannonball Adderley(as)、Nat Adderley(cornet)、Hal Galper(el-p)、Walter Booker(b)、Roy McCurdy(ds)、George Duke(clavinet、ARP syn)、Jimmy Jones(p)、Rick Holmes(narration)。

ナレーション入りのコンセプチュアルなジャズ・ファンク作品です。
発表当時は奇異なアルバム扱いだったのか、あまり評価されなかったようです。しかしながら、Hip-Hopのサンプリング・ソースやレア・グルーヴ方面から再評価が高まった1枚です。

確かにナレーション入りのジャズ・ファンクは、Hip-Hop感覚で聴くとフィットしやすいかもしれません。

本作と混同しやすいのが、Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet名義の『Soul Zodiac』(1972年)です。

本作と同じく、黄道12星座をテーマにイントロ+1星座1曲×12の全13曲構成でRick Holmesのナレーション入りです。Cannonball Adderley & David Axelrodがプロデュースし、レコーディング・メンバーも本作とかなり重複していますが、Cannonball Adderleyの参加は2曲のみです。また曲タイトルも同じですがコンポーザーは異なります。

Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet『Soul Zodiac』(1972年)
ソウル・ゾディアック

話を『Love, Sex, And The Zodiac』に戻すと、テーマに合わせて様々なタイプの演奏が収録されていますが、

ジャズ・ファンクな「Leo: Rosebud」「Introduction」「Taurus: Wampus Cat」、メロウな「Virgo: For Pam」「Pisces: Allison's Trip」あたりがオススメです。

性愛と星座をめぐる12の物語をどんなサウンドで聴かせるのか楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「Introduction」
Hal Galper作。ドープなスロウ・ファンクをバックに、Rick Holmesのナレーションが性愛と星座をめぐる12の物語をスタートさせます。

Lord Finesse and DJ Mike Smooth「I Keep the Crowd Listening」のサンプリング・ソースとなっています。
Lord Finesse and DJ Mike Smooth「I Keep the Crowd Listening」
 https://www.youtube.com/watch?v=cqS5mG7Z-Mo

「Aries: Damn Right」
George Duke作。おひつじ座がテーマ。軽快なリズムに乗った開放的なホーン・サウンドが印象的です。

「Taurus: Wampus Cat」
Walter Booker作。おうし座がテーマ。George Dukeによるファンキーな鍵盤が印象的なジャズ・ファンク。Rick Holmesのナレーションも含めてHip-Hop感覚で楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=R1EwHbMvmp8

「Gemini: Ecstasy」
Cannonball Adderley/Jimmy Jones作。ふたご座がテーマ。美しいジャズ・バラードをバックに、エクスタシーについて語られます(笑)

「Cancer: All Sides」
Nat Adderley作。かに座がテーマ。コンガのトライバルな響きは印象的なイントロに続き、Natのコルネット、Cannonballのアルトのソロ演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=R_HPtAIM1nA

「Leo: Rosebud」
Hal Galper作。しし座がテーマ。本作のハイライトと呼べるファンキー・ジャズ・ファンク。この1曲を聴けば、ジャズ・ファンク作品としての本作の魅力を実感できるはずです。Roy McCurdyの叩き出すビートが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YboP6TwSm6k

Gang Starr feat. Lil' Dap & Jeru the Damaja「I'm the Man」A Tribe Called Quest feat. Busta Rhymes & Redman「Steppin' It Up」、Don Diego feat. Erre & Fat Fat Corfunk「Never Give Up」のサンプリング・ソースとなっています。
A Tribe Called Quest feat. Busta Rhymes & Redman「Steppin' It Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=cNavH_58PFk
Don Diego feat. Erre & Fat Fat Corfunk「Never Give Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=4mMppbUP5qc

「Virgo: For Pam」
Hal Galper作。おとめ座がテーマ。メロウなミディアム・グルーヴ。ナレーションが入ると、ジャジー&メロウHip-Hopな雰囲気になります。
https://www.youtube.com/watch?v=vkQJKMBSoRY

K.M.D.「Black Bastards!」、Laif「Brown Shark」のサンプリング・ソースとなっています。
KMD「Black Bastards!」
 https://www.youtube.com/watch?v=UwSkV8zRYh8
Laif「Brown Shark」
 https://www.youtube.com/watch?v=r63APuzWsxw

「Libra: Patricia」
Roy McCurdy作。てんびん座がテーマ。ラウンジ・モードな落ち着いた雰囲気のアンサンブルがいいですね。Laif「Brown Shark」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GsT4Yc0f_gY

「Scorpio: Back "A" Town」
Nat Adderley作。さそり座がテーマ。ソウルフルな味わいの演奏が印象的です。少しルーズな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9iiSoZ0TUG4

「Sagittarius: West Texas」
Nat Adderley作。いて座がテーマ。前曲に続きソウルフルな演奏です。Rick Holmesのナレーションが入るとブルージーな魅力が増してくるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OpaDgOKJS8E

「Capricorn: The Gentle」
Nat Adderley作。 やぎ座がテーマ。タイトルの通り、ジェントルな演奏です。ピアノ、ベース、Natのコルネット、Cannonballのアルトが織り成す美しいアンサンブルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zfvlz8bPiMU

「Aquarius: Humanity Plus」
Cannonball Adderley/Nat Adderley作。みずがめ座がテーマ。ミステリアス・ムードの中での静から動への変化が印象的です。

「Pisces: Allison's Trip」
Nat Adderley作。うお座がテーマ。ラストはannonballのアルトが先導する美しいメロウ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=o05ytPJYvwo

Q-Tip feat. D'Angelo「Believe」Large Professor「The LP (For My People)」、That Kid Era「iLLy」のサンプリング・ソースとなっています。
Q-Tip feat. D'Angelo「Believe」
 https://www.youtube.com/watch?v=fnCa1KxwZPg
Large Professor「The LP (For My People)」
 https://www.youtube.com/watch?v=IdP7VY8uEXY
That Kid Era「iLLy」
 https://www.youtube.com/watch?v=Cx37r1_VRBk

本作とセットで前述の『Soul Zodiac』やRick Holmes参加のもう1枚『Soul Of The Bible』(1972年)をチェックするのも楽しいのでは?

Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet『Soul Zodiac』(1972年)
ソウル・ゾディアック

Cannonball Adderley Presents The Nat Adderley Sextet Plus Rick Holmes『Soul Of The Bible』(1972年)
Soul of the Bible

Cannonball Adderleyの過去記事もご参照ください。

『Cannonball's Bossa Nova』(1962年)
キャノンボールズ・ボサノバ

『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)
マーシー・マーシー・マーシー
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2017年06月19日

Kiara『Civilized Rogue』

男性R&BデュオによるNJSな好盤☆Kiara『Civilized Rogue』
Civilized Rogues
発表年:1990年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bデュオ
気分は... :じゃあ、アゲアゲでいきます(笑)

今回は90年代NJS作品からKiara『Civilized Rogue』(1990年)です。

KiaraGregory CharleyJohn WinstonによるデトロイトのR&Bデュオ。グループ名を名付けたのはJames Mtumeらしいです。

1985年にシングル「Quiet Guy」でデビュー。1988年にはShaniceとのデュエット・シングル「This Time」が全米R&Bチャート第2位のヒットとなりました。

アルバムとしては『To Change And/Or Make A Difference』(1988年)、『Civilized Rogue』(1990年)、『Condition of the Heart』(1994年)という3枚をリリースしています。

2ndアルバムとなる本作『Civilized Rogue』(1990年)は、この時代らしいNJS系作品に仕上がっています。

メンバー以外にStetsasonicDaddy-OMichael J. PowellBryan Loren等もプロデュースを手掛けています。

この時代の作品らしく前半はダンス・チューン、後半はスロウ・ジャムで明確に分けられています。CDよりも曲数が少ないですが、LPではダンサブルな前半はRogue Side、後半のスロウ・パートはCivilized Sideと名付けられています。

一歩間違えるとバランスの悪さが目立ってしまう構成ですが、ダンス系、スロウ系

ダンス系ならばアゲアゲNJSな「You're Right About That」「Got My Eyes On You」が2トップ、それ以外にセクシー&グルーヴィーな「My Girl」もオススメです。

スロウ系ならば「Mr. Dee Jay」「Slow Burn」が2枚看板。「Always」「Every Little Thing」も好きです。

1990年という時代を巧みに切り取った男性R&Bデュオ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「You're Right About That」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。シングル・カットもされたアゲアゲのNJS。キラキラしたハネハネ感がこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QLo5SERFAzc

「Got My Eyes On You」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。「You're Right About That」と並ぶアップ系のハイライト。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。NJSの躍動的な魅力がよく伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MZ_olT4dujQ

「Take My Time」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。前2曲同様にグルーヴィーに躍動し、ラップ・パートもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=9CH2rC3YVrM

「In The Tabloids」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。キラキラ感のあるダンサブル・サウンドには、この時代らしいキャッチーさがありますね。ラップパートやロッキン・ギターでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=pjcszZ36JuM

「My Girl」
Bryan Lorenプロデュース。甘く危険な香りの漂うセクシー&グルーヴィーなダンサブル・チューンは結構僕好み。プロデューサーのBryan Lorenは自身も2枚のソロ・アルバムをリリースしているミュージシャンです。
https://www.youtube.com/watch?v=kMP4N3RvDck

「Serious Problem」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。CDのみの収録曲。妖しい魅力を持つダンサブル・チューンですが、前曲「My Girl」あたりと比較すると少し単調かもしれませんね。

「Party Intro」
インタールード。

「Mr. Dee Jay」
Bernard Terry/John Lee/Greg Charley/John Winstonプロデュース。この曲もシングル・カットされました。ラップ調ヴォーカルも交えながら素敵なメロディを歌い上げる胸キュンなスロウ・ジャムです。。
https://www.youtube.com/watch?v=2vyB_5NJ8H0

「The Perfect Ones」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。しっとりとしたバラードを爽快に歌い上げます。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=4mAWleG01KQ

「Summer Day Interlude」
インタールード。

「Always」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。切々と歌い上げるスロウ・ジャム。名曲の雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=3EOTf2sXX1s

「Every Little Thing」
Jim Salamone/Greg Charley/John Winstonプロデュース。Jam & Lewisっぽい雰囲気のサウンド・プロダクションがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6H_bJjMELow

「Slow Burn」
Michael J. Powellプロデュース。Michael J. Powellの手腕が光る雰囲気のある絶品スロウ・ジャム。Greg Charleyの伸びやかなヴォーカルが栄えます。ムーディーなサックスがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=2YhJGFUny04

「Always Reprise」
「Always」のリプライス。

ご興味がある方はKiaraの他作品もチェックを!

『To Change And/Or Make A Difference』(1988年)
To Change Or Make...

『Condition of the Heart』(1994年)
kiara condition of the heart.jpg
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