2017年06月18日

RC & The Gritz『The Feel』

Erykah Badu諸作に関与したRC Williamsが率いるバンド☆RC & The Gritz『The Feel』
Feel
発表年:2016年
ez的ジャンル:ダラス産ソウル・バンド
気分は... :RCといえばサクセションなのですが…

今回は新作R&BからRC & The Gritz『The Feel』です。
※昨年末のリリースですが、今春になりフィジカル・リリースされました。

RC & The Gritzはテキサス州ダラス出身のRC Williamsをリーダーとするソウル・バンド。

RC WilliamsErykah Baduの諸作にプロデューサー、ソングライター、キーボード奏者として参加経験を持つミュージシャンです。

そんな関係でバンドはErykah Baduをはじめ、Snoop DoggJill ScottThe RootsQueen Latifahなどのツアー・サポートを行ってきました。

本作『The Feel』は、RC & The Gritzにとって『Pay Your Tab』(2013年)に続く2ndアルバムとなります。

バンド・メンバーはRC Williams(key、vo)、Cleon Edwards(ds)、Braylon “Brother B” Lacy(b)、Claudia Melton(vo)、TaRon Lockett(per)、Jah Born(MPC)、Evan Knight(sax)、Mike Brooks(sax)。

メンバーのうちJah BornもRC同様、Erykah Baduの諸作に関与している人ですね。

前作『Pay Your Tab』ではErykah BaduSnoop DoggRaheem Devaughnといった豪華ゲストが参加していましたが、本作にはそういった派手なゲストはいません。

ただし、ここ数年注目度の高いドラマーChris Dave、80年代から活躍するキーボード奏者Bernard Wrightがプロデュース、コンポーザー、演奏で参加するなど多数のミュージシャンが本作に参加しています。

アルバムは大きくソウル・バンドらしい生音重視の演奏、プログラミングを交えたHip-Hopフィーリングのトラック、さらにはジャズ・フィーリングを前面に押し出した演奏から構成されます。

派手さはありませんが、捨て難い魅力があります。
生音とプログラミングの自然な融合という点では"今ジャズ"好きの人あたりも楽しめるのでは?

RC Williamsが全曲プロデュースしています(共同プロデュース含む)。

全曲紹介しときやす。

「The Feel」
Bobby Sessions、Zyahのラップをフィーチャーしつつ、ソウル・バンドならではのアーバンなサウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-7rgxvLfXyQ

「Never Enough」
Bernard Wrightとの共同プロデュース。Claudia Meltonのヴォーカルが栄える爽快ネオソウルに仕上がっています。生音+プログラミングによる今の時代らしいビートもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mvnlONdurA4

「Good Day To You Sir」
白人女性SSW、Sarah Jaffeのヴォーカルをフィーチャー。Jah BornのプログラミングとRCのムーグ・ベースによる濃厚なビートとSarah Jaffeの少し気怠いヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=V5bjySva_JE

「Anxiety」
Sam Lao、Bianca Rodriguezのヴォーカルをフィーチャー。シンセとプログラミングによアブストラクトなトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=g_dHFpuAPW8

「Lessons」
落ち着いた雰囲気のオトナのジャジー・ソウルです。優雅なアレンジがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EjbhlnIDtss

「Feathers」
Chris Daveとの共同プロデュース。Chris Daveのドラミングが牽引するジャズ・フィーリングたっぷりのミディアム・テンポのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=pUOVpOKAsJU

「Jelly Roll」
"今ジャズ"好きの人が聴いても楽しめそうなライブ感のあるジャジーなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=pqxmmip7vi0

「Gritz Interlude」
Hip-Hopフィーリングのバンド演奏という感じがこのグループの特徴をよく反映しているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=jM6ws9EyqRQ

「Give Me Your Heart」
Bianca Rodriguezの女性ヴォーカルをフィーチャー。ソウル・バンドらしい余裕のあるアーバン・サウンドにグッとくるコンテンポラリーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=SUGFGM_m49M

「Jazz And Reverse」
So So Topicのラップをフィーチャー。完全にバンド・サウンドではなくビートメイカー的トラックです。でもジャズ・フィーリングのHip-Hop好きの人であれば満足できる仕上がりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=oUjGcIc9kuw

「The Feel (Reprise) ...」
オープニング曲のリプライズ。
https://www.youtube.com/watch?v=2peNp6_UwVs

「I'll Be Waiting For You」
ラストは自然体のリラックスしたソウル・グルーヴで締め括ってくれます。Claudia Meltonの素直なヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZExl-gFO9AE

ご興味がある方は1stアルバム『Pay Your Tab』(2013年)もチェックを!

『Pay Your Tab』(2013年)
Pay Your Tab by Rc & The Gritz
posted by ez at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月17日

Foxy『Party Boys』

T.K. Recordsのハウス・バンドも務めたディスコ・バンド☆Foxy『Party Boys』
パーティー・ボーイズ ![世界初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き]
発表年:1979年
ez的ジャンル:T.K.系マイアミ産ディスコ・バンド
気分は... :巷の評判より自分の耳を信じる…

今回はマイアミ・サウンドの代表的レーベルT.K. Records関連の作品からFoxy『Party Boys』(1979年)です。

Foxyは、キューバ生まれのシンガー/ギタリストIsh Ledesmaを中心にフロリダで結成されたディスコ・バンド。

T.K.関連ではKC & The Sunshine Bandに続くディスコ・バンドといった位置づけのグループでしょうか。

主要メンバーはIsh Ledesma(g、vo)、Arnold Pasiero(b)、Richie Puente Jr.(per)、Charlie Murciano(key)、Joe Galdo(ds)の5名。

ちなみにRichie Puente Jr.Tito Puenteの息子です。

T.K. Recordsのハウス・バンドとして活動すると共に、T.K.傘下のDashから5枚のアルバム(ライブ盤1枚を含む)をリリースし、「Get Off」(1978年、全米シングルチャート第9位、同R&Bシングルチャート第1位)、「Hot Number」(1979年、全米シングルチャート第21位、同R&Bシングルチャート第4位)といったヒットを生んでいます。

「Get Off」(1978年)
 https://www.youtube.com/watch?v=EKAsjTABUNY
「Hot Number」(1979年)
 https://www.youtube.com/watch?v=THKU74OMo1c

ちなみにリーダーのIsh Ledesmaは、Foxy解散後にダンス・ロック・バンドOXOを結成し、1983年にシングル「Whirly Girl」をヒットさせています。

話をFoxyに戻すと、ヒット曲を踏まえれば、「Get Off」収録の<2ndアルバムstrong>『Get Off』(1978年)、3thアルバム「Hot Number」収録の『Hot Numbers』(1979年)あたりを紹介すべきなのでしょうが、僕がセレクトしたのは4thアルバム『Party Boys』(1979年)。

グループのセルフ・プロデュース作であり、レコーディングにはメンバー以外に、Airto Moreira(per、vibe)、Richard Baker(p、syn)、Rick Kelly(syn)、Skip Edwards(org)、Jack Kelso(sax)、Gerry Peterson(sax)、Stan Johnson(per)等が参加しています。

正直、巷の評判は芳しくはありません。大幅なシンセ・サウンドの導入や曲調がバラバラでアルバムに統一感がないことが要因かもしれません。

しかしながら、統一感がないとネガティブに受け止めず、バラエティに富んでいるとポジティブに受け止めれば、なかなか興味深い作品だと思います。

シンセ導入によるニューウェイヴ/エレポップ的な曲調は嫌いではなし、Airto Moreira参加に代表されるようにトロピカル感のある楽曲もあって、色々と楽しめるアルバムだと思います。

キャッチーなディスコ・チューン「RRRRRock」、ニューウェイヴ/エレポップなダンス・チューン「Party Boys」というシングル2曲や、Airto Moreira参加曲らしいブラジル/ラテン色全開の「Sambame Rio」がハイライトだと思います。

それ以外にパーカッシヴなトロピカル・ダンサー「Girls」、ロック・バンド然とした「She's So Cool」あたりも僕のオススメです。

先入観を持たずに楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「Girls」
オススメその1。パーカッシヴなトロピカル・ダンサーがオープニング。マイアミらしいダンス・チューンって感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=bo-rG7jdLY4

「Let's Be Bad Tonight」
シンセ・サウンドを強調したエレ・ポップ風味のディスコ・ファンク。良くも悪くも80年代サウンドを先取りしていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ydtn_IeuGY4

「Sambame Rio」
オススメその2。Airto Moreira参加曲。タイトルの通り、ブラジル/ラテン色を打ち出した開放的なパーティー・チューン。Airto参加への期待に応えてくれる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=CD-rXAUbiEQ

「I Belong To You」
雰囲気のあるメロウ・バラードですが、ヴォーカルが弱いせいか、あともう一歩の印象です。
https://www.youtube.com/watch?v=0VJkaiv8-xg

「She's So Cool」
オススメその3。それまでとは打って変わり、ロック・バンド然とした仕上がりですが、ヴォーカルワークがキャッチーで惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Xr_UcFCqFcQ

「I Can't Stand The Heat」
その後のIshのポップ・ダンス路線を予感させる1曲。この曲にもAirto Moreiraが参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NFtNJT6YMjw

「RRRRRock」
オススメその4。シングル・カットされたディスコ・チューン。コミカルなタイトルで損している感がありますが、キャッチーなパーティー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6xIQVjfHzqM

「Fantazy」
80年代モードのポップ・ロックな仕上がりです。T.K.サウンドを期待する人には少し拍子抜けするかもしれませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=5B22Zr6hYHk

「Pensando En Ti」
タイトルの通り、スペイン語によるメロウ・バラード。少し意表を突かれますが、仕上がり自体は悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=wHcDPbXY1Ak

「Party Boys」
オススメその5。タイトル曲はシングルにもなりました。ラストはニューウェイヴ/エレポップ調のダンス・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aLiawZsrryY

ご興味はある方はFoxyの他作品もチェックを!

『Foxy』(1976年)
foxy foxy.jpg

『Get Off』(1978年)
ゲット・オフ

『Hot Numbers』(1979年)
ホット・ナンバー [国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5605)

『Live』(1980年)
ライヴ[日本初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5623)
posted by ez at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

Lenita Bruno『Work Of Love』

サンバ・カンサォン時代に活躍した女性シンガーのボサノヴァ作品☆Lenita Bruno『Work Of Love』
ワーク・オブ・ラヴ
発表年:1967年
ez的ジャンル:クリスタル・ヴォイス・ボサノヴァ
気分は... :塩バターロール…

今回は60年代ブラジル作品からLenita Bruno『Work Of Love』(1967年)です。

Lenita Bruno(1926-87年)はリオデジャネイロ出身のブラジル人女性シンガー。

60年代のボサノヴァ隆盛につながる50年代サンバ・カンサォンの時代に活躍したシンガーとして知られる人です。

本作『Work Of Love』は彼女がアメリカに渡り、ライブ活動をしていた時代のUS録音作です。

Victor MことVictor Meshkovskyがプロデュースを務め、Clare Fischerがアレンジを手掛けています。

僕の場合、Lenita Brunoについて全く知りませんでしたが、Victor Mプロデュースということで、彼のグループMade In Brasil『Numero Um』(1975年)と一緒にCDを購入した記憶があります。

レコーディングにはLenita Bruno(vo)以下、Laurindo Almeida(g)、Clare Fischer(p、org、harpsichord)、Paulinho da Costa(ds、per)、Bud Shank(fl)、Jose Marinho(b)、Ray Neopolitan(b)、Allen Harshman(strings)、Anatol Kaminsky(strings)、Willy Wanderburg(strings)、Gerald Vinci(strings)等のミュージシャンが参加しています。

基本はボサノヴァ作品ですが、ボサノヴァで多く聴かれる囁きヴォーカルではなく、サンバ・カンサォン的な情感たっぷりの美しく伸びやかなヴォーカルが印象的です。

個人的には「Old Guitaron」以降のアルバム後半5曲が特に気に入っています。

全曲紹介しときやす。

「Sing, Sing More (Canta, Canta Mais)」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作。『Por Toda Minha Vida』(1959年)でも歌われて楽曲の再録音。哀愁のメロディを伸びやかな歌い声で歌い上げます。

「Dindi」
Antonio Carlos Jobim/Aloysio de Oliveira作。Laurindo Almeidaの美しいギターとLenitaの美しい歌声の相性が抜群です。Bud Shankのフルートも印象的です。

「Dindi」について、当ブログではFlora PurimPaprika SoulClaudine Longetのカヴァーを紹介済みです。

「Stay My Love (Da-Me)」
Adilson Godoy作。ここで英語で情感たっぷりの歌声を聴かせてくれます。Clare Fischerのハープシコードの使い方がユニークですね。

「Someone To Light Up My Life (Se Todos Fossem Iguais a Voce)」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作。ポピュラー・スタンダードのような雰囲気の中、Lenitaが澄み切った歌声を聴かせてくれます。

「Baquianas Brasileiras #5」
Villa Lobos作。美しい旋律を持つ曲ですが、情感たっぷりのスキャットで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1ubuWY7808A

「Old Guitaron」
Johnny Mercer/Laurindo Almeida作。Bud Shankのフルートが先導し、作者AlmeidaのギターとClare FischerのピアノがLenitaのヴォーカルに寄り添う、雰囲気のあるジャジー・ボッサに仕上がっています。

「Wave」
Antonio Carlos Jobim作。お馴染みの名曲の魅力をLenitaが美しいクリスタル・ヴォイスで再認識させてくれます。

「Constant Rain (Chove Chuva)」
Jorge Ben作品のカヴァー。アルバムで最も躍動感のあるアレンジは僕の一番のお気に入りでもあります。Clare Fischerのハープシコードがダンサブル・サウンドにアクセントを加えてくれます。

「Constant Rain (Chove Chuva)」に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Gimmicksのカヴァーを紹介済みです。

「Winter Moon」
Laurindo Almeida作。美しいバラードをクリスタル・ヴォイスでしっとりと歌い上げます。琴を思わせる音色がアクセントになっています。

「Dream Of A Carnival (Sonho De Um Carnaval)」
Chico Buarqueの名曲をカヴァー。当ブログではPaulinho Da Violaのカヴァーを紹介済みです。ラストはクイーカとホイッスルが先導するサンバ・チューンで締め括ってくれます。

ご興味がある方はLenita Brunoの他作品もチェックを!

『Por Toda Minha Vida』(1959年)
Por Toda Minha Vida

『Modinhas Fora De Moda』(1959年)
Modinhas Fora De Moda

さらに本作のプロデューサーVictor MのグループMade In Brasilのアルバムもチェックしてみては?

Made In Brasil By Victor M『Numero Um』(1975年)
ファースト・アルバム

Made In Brasil By Victor M『Nosso Segundo Disco』(1976年)
セカンド・アルバム
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2017年06月15日

Flytronix『Cohesion』

ドラムンベース系プロデューサーがFar Outから出した意欲作☆Flytronix『Cohesion』
Cohesion
発表年:2002年
ez的ジャンル:ドラムンベース系UKクラブミュージック
気分は... :凝集力!

今回はUKクラブミュージック作品からFlytronix『Cohesion』(2002年)です。

FlytronixことDanny DemierreはUKのプロデューサー。

ドラムンベース系レーベルMoving Shadowでの活躍で知られる人ですが、本作は『Cohesion』(2002年)はFar Out Recordingsからリリースされた作品です。

ドラムンベースのイメージが強い人ですが、本作ではドラムンベース以外にハウス、ブレイクビーツ、Hip-Hopとバラエティに富んだ内容になっています。ジャズやブラジル/ラテンのフィーリングが強調された曲も目立ちます。

特に「Lava」「Tonight」「Amor E Vida」という女性ヴォーカルをフィーチャーした3曲が僕のお気に入りです。

ドラムンベースがお好きな人であれば、「Reachout」「Reload」あたりをどうぞ!

タイトルの通り、様々な音楽エッセンスが寄り集まったFlytronixワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Heavy Traffic」
オープニングはダビー&ラテン・フィーリングのブレイクビーツ風の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=C53jImQDPwA

「Lava」
Patricia Vesparoをフィーチャー。ブラジリアン・フィーリングのジャズ・ハウス調の仕上がり。Patriciaの女性ヴォーカルが独特の雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=ZuJkhZ-chtg

「Play Monk」
タイトルから想起されるように、スウィンギーなジャズ・フィーリングのインスト小曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=Hwh71V2Rx9I

ここからの2曲に注意!CDのクレジットでは4曲目「All That I Know」、5曲目「Reachout」という曲順になっていますが、実際には4曲目「Reachout」、5曲目「All That I Know」という順番になっています。「All That I Know」にはUSラッパーJubilentがフィーチャーされており、彼のラップを聴けるのが5曲目なので判別できます。Far Out RecordingsのYouTube音源もタイトルと曲内容が合致していませんのでご注意を!

「Reachout」
スピーディーな爽快ドラムンベースで一気に駆け抜けます。フューチャリスティックな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mMzk97jKq94

「All That I Know」
USラッパーJubilentをフィーチャーしたHip-Hop調の仕上がり。コレがFlytronixらしいのかは???ですが、単純に格好良いHip-Hopトラックになっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=3jddlQSJ8Tk

「Tonight」
Niki Kingの女性ヴォーカルをフィーチャー。ブラジル/ラテン・フィーリングのハウス・チューン。バカンス・モードに浸れます。
https://www.youtube.com/watch?v=7fRjbrlG1TE

「Shades Of Jade Prelude」
エレピによるインスト小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=hLESPjnVrlY

「Scribin' On Tha Edge」
Stormのラップをフィーチャー。DJ Traxによるスクラッチも交えたジャズ・ヒップ・ホップ調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=hPOg72muDG8

「Amor E Vida」
Tina Graceの女性ヴォーカルをフィーチャー。艶やかなTinaのヴォーカルが栄えるアバンチュール・モードの妖艶ダンサブル・チューン。Joe Sangerのフェンダー・ローズの音色もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hj7eG7YFjGk

「Zigzag」
ブラジリアン・フィーリングのドラムンベース。良くも悪くも分かりやすいアゲアゲ感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=BIZM8yaxzOQ

「Backatcha」
ジャズ・フィーリングのブレイクビーツ調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=V8-l71ZPNBo

「Reload」
Flytronixらしいドラムンベースを聴きたい方には安心できる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=9SiEYAY5k_E

「Parting Shot - Outro」
ジャジーなアウトロでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hFn4jcJrm9o

ご興味がある方はMoving Shadowからリリースしたアルバム『Archive』(1998年)もチェックを!

『Archive』(1998年)
Archive
posted by ez at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

Marc Jordan『Blue Desert』

Jay Graydon全面プロデュースの2nd☆Marc Jordan『Blue Desert』
ブルー・デザート
発表年:1979年
ez的ジャンル:Jay Graydon系AOR
気分は... :眩しすぎる陽射し!

今回は70年代AOR作品からMarc Jordan『Blue Desert』(1979年)です。

1948年生まれのカナダ人シンガー・ソングライターMarc Jordanの紹介は、1stアルバム『Mannequin』(1978年)に続き2回目となります。

1stアルバム『Mannequin』(1978年)はGary Katzプロデュースでしたが、2ndアルバムとなる本作『Blue Desert』(1979年)はJay Graydonが全面プロデュースしています。

1st『Mannequin』と並ぶMarc Jordanの代表作ですね。

レコーディングにはJay Graydon(g、syn)やSteve Lukather(g)、Jeff Porcaro(ds)、Steve Porcaro(prog)、Bobby Kimball(back vo)といったToto勢をはじめ、Ray Parker Jr.(g)、Dean Parks(g)、Abraham Laboriel(b)、Ralph Humphrey(ds)、Jim Keltner(ds)、Michael Omartian(key、syn、prog)、Greg Mathieson(syn、org)、Dave McMorrow(el-p)、Ernie Watts(sax)、Pete Christlieb(sax)、Chuck Findley(flh)、Ben Beney(harp)、Venette Gloud(back vo)、 Bill Champlin(back vo)、Marcy Levy(back vo)、Tim Kelly(back vo)、Carmen Twillie(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

楽曲はすべてMarc Jordanのオリジナルです。

Jay Graydon全面プロデュース作、しかも彼のギター・ソロのベスト・ワークスとして挙げられることの多い「I'm A Camera」が収録されているため、主役のMarc Jordan以上にJay Graydonへフォーカスされることが多い作品かもしれませんね。

僕の場合、David Foster/Jay Graydon信者ではないので、必要以上にGraydonのギターに引っ張られず、あくまでシンガー・ソングライターMarc Jordanにフォーカスした作品として聴きたいですね。

とは言うものの、AOR作品として聴いている以上、Graydonのサウンドに依存する部分も大きいので、主役Marc Jordanの魅力をGraydoサウンドが引き立てている楽曲に惹かれます。

その意味では、前述の「I'm A Camera」以外に「Beautiful People」「Generalities」「Release Yourself」「Tattooed Lady」あたりが僕のオススメです。

ジャケも含めて夏が待ち遠しくなる1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「Generalities」
「Beautiful People」と並ぶ僕のお気に入り。Marc Jordanのシンガー・ソングライターとしての魅力とJay Graydonによる都会的サウンドがよくマッチしたオープニング。Ernie Wattsが素敵なサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RktQNME5h4Y

「I'm A Camera」
Jay Graydon好き必須のギター・ソロを満喫できる1曲。全体的にもAORらしい都会的な爽快メロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=p7BA8gyp4b0

「Twilight」
タイトルの通り、黄昏モードのメロウ・ミディアム。ここでもJay Graydonのソロが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=4qP0Ef3gtTc

「From Nowhere To This Town」
Airplay系サウンドを期待する人にはコレが一番フィットするのでは?Jay Graydonのギターのヴィヴィッドな響きが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZmnpPBSn3rA

「Beautiful People」
個人的には一番のお気に入り。Marc Jordanのシンガー・ソングライターとしての非凡さを確認できるメロウ・チューン。ここではアコギのJay Graydonを楽しめます。Ernie Wattsのサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5bg7EW_r7eU

「Lost In The Hurrah」
さり気ないけど僕好みのメロウなミディアム・グルーヴ。楽曲の良さをメロウ・サウンドが引き立ててくれるのがいいですね。Chuck Findleyのフリューゲルホーン・ソロも素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=tbPDmvqSJMI

「Release Yourself」
AORメイン・ストリームといった雰囲気の夏モード爽快ロック。昔でいえばコカ・コーラが飲みたくなるような仕上がりです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=MZBWG9kf1pQ

「Tattooed Lady」
Marc Jordanの魅力とJay Graydonサウンドが調和していて、いい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=oYfOL4NhI-w

「Exile」
素敵なヴォーカルワークと共に始まるバラードで最後締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zL1KeVOD13c

Marc Jordanの他作品もチェックを!

『Mannequin』(1978年)
マネキン

『A Hole in the Wall』(1983年)
ア・ホール・イン・ザ・ウォール

『Talking Through Pictures』(1987年)
トーキング・スルー・ザ・ピクチャーズ

『Cow』(1990年)
カウ
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