2017年06月06日

Grant Green『The Final Comedown』

Blue Note初のサントラ作品☆Grant Green『The Final Comedown』
ザ・ファイナル・カムダウン
録音年:1972年
ez的ジャンル:ブラックスプロイテーション・サントラ
気分は... :結末はいかに・・・

今回は人気ジャズ・ギタリストGrant Greenをフィーチャーしたブラックスプロイテーションのサントラ『The Final Comedown』(1972年)です。

これまで当ブログで紹介したGrant Green作品は以下の5枚。

 『Carryin' On』(1969年)
 『Green Is Beautiful』(1970年)
 『Alive!』(1970年)
 『Visions』(1971年)
 『Live at the Lighthouse』(1972年)

本作はBlue Note初のサントラ作品らしいです。きちんと調べた訳ではありませんが意外ですね。

映画はブラック・パンサーをモデルとした黒人グループを描いたブラックスプロイテーションです(Oscar Williams監督)。

楽曲&オーケストレーションをWade Marcus が手掛け、レコーディングにはGrant Green(g)、Cornell Dupree(g)、Richard Tee(p、org)、Grady Tate(ds)、Gordon Edwards (el-b)、Marvin Stamm(tp、flh)、Irving Markowitz(tp、flh)、Harold Vick(ts、as)、Phil Bodner(fl、as、piccolo、oboe)、Ralph MacDonald(congas、bongos)、George Devens(vibe、per)、Eugene Bianco(harp)等が参加しています。

プロデュースはGeorge Butler

一応、Grant Green名義の作品となっていますが、Wade Marcus によるブラックスプロイテーションのサントラとして聴いた方が楽しめる1枚だと思います。

ブラックスプロイテーションのサントラらしいスリリングでグルーヴィーなサウンドを随所で楽しめます。

「Battle Scene」「Traveling To Get To Doc」「Afro Party」「The Final Comedown」「Past, Present And Future」あたりが僕のオススメです。

ジャケも含めてブラックスプロイテーション好きの人は手元に置きたい1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Past, Present And Future」
序盤はオーケストレーションによる不穏な空気が流れ、その後はマーチ調のファンキー&グルーヴィーな展開となります。緊張感のあるサウンドは映画の内容を象徴しているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=xf3RwZaFfO8

「The Final Comedown」
Grant Greenらしいファンキーなギター・ジャズ・ファンクを楽しめるタイトル曲。
https://www.youtube.com/watch?v=B3entIVDG88

「Father's Lament」
Richard TeeのオルガンとGreenのギターがソウルフルに響きます。なかなか味わい深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=gVc8_b2vwug

「Fountain Scene」
美しいホーン・アンサンブル&ストリングスが印象的なサントラらしい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=xxiMprePISA

「Soul Food-African Shop」
前半はソウルフルなリラックス感が印象的な演奏です。中盤以降はアフロ・パーカッシヴな展開へ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=hJbXUrteTmE

「Slight Fear And Terror」
Ralph MacDonaldのコンガが不気味に響くブラックスプロイテーションのサントラらしい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=w6eikLkuT4w

「Afro Party」
Harold Vickのサックスが活躍するグルーヴィーなジャズ・ファンク。レア・グルーヴらしい演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=o8OtAzuxELk

「Luanna's Theme」
メロウ・ギターとオーケストレーションによる美しい演奏は一時の平穏といったムードです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ygb-JDuAYOo

メロウ・ギターのイントロはDigable Planets「Black Ego」 のサンプリング・ソースとなっています。
Digable Planets「Black Ego」
 https://www.youtube.com/watch?v=NbMGHEQNmgo

「Battle Scene」
シングルにもなりました。緊張感のあるリズムにGreenのワウワウ・ギターが絡むスリリングな展開はブラックスプロイテーションらしさ全開です。。
https://www.youtube.com/watch?v=Ah2pkB0rCHc

「Traveling To Get To Doc」
僕の一番のお気に入り。ラテン・フレイヴァーの効いたパーカッシヴ・サウンドが全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=i_l4gqX7e28

「One Second After Death」
ラストは悲劇的な結末をイメージさせるサウンドで寂しげな余韻があります。
https://www.youtube.com/watch?v=1uC1gbLBBJo

Grant Greenの過去記事もご参照下さい。

『Carryin' On』(1969年)
Carryin' On

『Green Is Beautiful』(1970年)
グリーン・イズ・ビューティフル

『Alive!』(1970年)
アライヴ

『Visions』(1971年)
ヴィジョンズ

『Live at the Lighthouse』(1972年)
Live at the Lighthouse
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2017年06月04日

Justin Terrell『Love Sessions』

ジェントル&シルキーな男性R&B/Soul☆Justin Terrell『Love Sessions』
ラヴ・セッションズ
発表年:2017年
ez的ジャンル:インディ男性R&B/Soul
気分は... :ジェントル&シルキー!

今回は新作R&BアルバムからJustin Terrell『Love Sessions』です。

Justin Terrellはルイジアナ州出身の男性R&Bシンガー。本作『Love Sessions』はデジタル配信のみのアルバムでしたが、ディスクユニオンR&B発掘&復刻シリーズ『RNB MADNESS』の1枚として、フィジカル・リリースが実現しました。

アルバムはプロデューサーを務めるMelvin "Melo" Williamsとの二人三脚で制作されています。ソングライティングもすべて2人によるものです。

Justin Terrell自身は影響を受けたアーティストとして、同じルイジアナ州出身のR&BアーティストPJ Mortonの名を挙げています。

そんな流れでいえば、当ブログでも紹介したPJの1stアルバム『Emotions』(2005年)がお好きな人は、本作『Love Sessions』を気に入ると思います。

アルバム全体としては、Justin Terrellのジェントル&シルキーなヴォーカルを生かしたメロディ重視のソウル・アルバムに仕上がっています。また、Justin TerrellやMelvin "Melo" Williamsはゴスペルをルーツに持ち、そうした影響もアルバムに反映されています。

YouTubeに音源がないのが残念ですが、「Old School Love」「I Can Make You Smile」という冒頭の2曲を聴けば、本作の魅力を実感できるはずです。

時代の流れに左右されない素敵なソウル・アルバムを楽しみましょう。

全曲紹介しときヤス。

「Old School Love」
このオープニングで本作は"買い"と確信しました。Justinのヴォーカルとキーボード&アコギが優しく包み込んでくれる素敵なメロウ・ソウルです。

「I Can Make You Smile」
木漏れ日のメロウ・ソウルといった趣の仕上がりです。聴いていると、何かいい事が起こりそうなポジティブなヴァイヴがいいですね。

「Always Be」
しっとりと歌い上げるラブ・バラード。丁寧に言葉を重ねるJustinの真摯な歌声がいいですね。

「Fool For You」
ファルセットも駆使しながらJustinの歌手としての魅力が伝わってくる、レトロ風味の味わい深いミディアム・ソウル。

「Safe Place」
インタールード的な小曲ですが、ていねいなヴォーカルワークが印象的です。

「Your Hands」
さり気ないですが、Justinの切々としたヴォーカルに魅了されるラブ・バラード。

「Every Day」
シルキーなJustinのヴォーカルワークが栄える軽くビートを効かせたミディアム・グルーヴ。

「Interlude」
タイトルの通り、インタールードですがなかなか雰囲気があります。

「Fight for Love」
マイナー調の哀愁メロウ・ミディアム。アルバムで唯一のマイナー調です。

「Circle」
ピアノ、シンセのみをバックに歌い上げるビューティフル・バラード。

「Say Goodbye」
別離の歌ですが、Justinのジェントル&シルキーな魅力が伝わってくる素敵な仕上がりです。

「Motions」
ユラユラと揺らめくドリーミー感が魅力のR&Bグルーヴ。

「All Came Back」
キャッチーなヴィンテージ感にグッとくるソウル・チューン。2017年ならではのオールドスクール感がいいですね。

「Back to Love」
ヴィンテージなダンサブル感が心地好い1曲。自然と体が揺れてしまいます。

「MeandMusic」
David Simmonsをフィーチャー。ラストはアルバムの余韻に浸るようなバラードで締め括ってくれます。

今夜は世界卓球、テニス全仏オープン、サッカーCL決勝とスポーツ中継のハシゴになりそうです。

世界卓球の平野選手は残念でしたね。やはり中国のトップ選手は強かった!これを糧にさらなる飛躍を期待します。

CL決勝はユーべが勝ちそうな気がします。
ジダンが監督として古巣と対決するのは興味深いですね。
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2017年06月03日

Ray Parker Jr. & Raydio『Two Places At The Same Time』

Ray Parker Jr. & Raydio名義での初アルバム☆Ray Parker Jr. & Raydio『Two Places At The Same Time』
誓いのセイム・タイム(期間生産限定盤)
発表年:1980年
ez的ジャンル:アーバン・ソウル/ファンク
気分は... :ハリケーン・ヒラノ!

今日はRay Parker, Jr.率いるRaydioの2ndアルバム『Two Places At The Same Time』(1980年)です。

大ヒット曲「A Woman Needs Love(Just Like You Do)」で知られるRay Parker Jr. & Raydioの紹介は、2ndアルバム『Rock On』(1979年)に続き2回目となります。

前作『Rock On』(1979年)まではRaydio名義でしたが、本作からRay Parker Jr. & Raydio名義でのリリースとなっています。

本作におけるグループのメンバーは、前作『Rock On』と同じく、Ray Parker Jr.(vo、g、b、key、syn)、Arnell Carmichael(vo)、Darren Carmichael(key)、Larry Tolbert(ds)、Charles Fearing(g)の5名。

それ以外にOllie E. Brown(ds、per)、Sylvester Rivers(strings)、Herbie Hancock(p、moog)、Horatio Gordon(fl)、Ken Peterson(tp、flh)、Gary Coleman(vibe)、Jack Ashford(tambourine)、Deborah Thomas(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

アルバム全体としては、ディスコ/ファンク調のダンス・チューンとAORファンも楽しめるメロウ・チューンがバランス良く配されたアーバン・ソウル/ファンクな仕上がりです。

サーファー・ディスコ・クラシック「It's Time to Party Now」、定番サンプリング・ソースとしても人気の「For Those Who Like to Groove」、全米R&Bチャート第6位のヒットとなったメロウ・ミディアム「Two Places at the Same Time」あたりがハイライトです。

それ以外に「Tonight's the Night」「Until the Morning Comes」あたりもオススメです。

楽曲はすべてRay Parker Jr.のオリジナルです(共作含む)。

全曲紹介しときヤス。

「It's Time to Party Now」
サーファー・ディスコ・クラシックとして人気のオープニング。軽快なギター・カッティングが心地好いライト感覚のファンク・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=v4H4dT7cFFY

DJ 88 Keys「Everybody Up」、Tzesar「Turn Up the Music」、Richard Grey & Sebastien Drums「It's Time to Party Now」のサンプリング・ソースとなっています。
DJ 88 Keys「Everybody Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=K99Tlqe3Wg4

「Until the Morning Comes」
Arnell Carmichaelとの共作。ダンサブルなコンテンポラリー感がグッドなアーバン・メロウ・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=VHWWplenhQA

「Two Places at the Same Time」
タイトル曲はシングルとして全米R&Bチャート第6位のヒットとなっています。AORファンも気に入るであろう素敵なメロウ・ミディアムです。ロマンティックなヴォーカルワークにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=LA0aW9xc46E

「Tonight's the Night」
Herbie Hancockとの共作曲。この曲もAORファン向けのアーバンなメロウ・バラード。ジャジー・フィーリングでオトナな雰囲気を演出してくれます。Redman「Tonight's Da Night」でサンプリングされています。

「A Little Bit of You」
ヴォーカルワークを重視したハートウォーミングなソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Y1hW2R2N46s

「Everybody Makes Mistakes」
キャッチーなブギー・ファンク。ライナーノーツにも書いてありましたが、Heatwaveっぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=b2PutrD1n2s

「Can't Keep from Cryin'」
この曲もシングル・カットされました。Ray Parker Jr.のジェントル・ヴォーカルとArnell Carmichaelのソウルフル・ヴォーカルが織り成すミディアム・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=hKAA_pKQN1w

「For Those Who Like to Groove」
ラストはインスト曲ながらも、シングルとして全米R&Bチャート第14位となっています。シンセ・ベースの効いたキャッチーなファンク・グルーヴは、Funkadelic「Not Just) Knee Deep」タイプのP-Funk調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=8In8mPfQqmM

本曲は定番サンプリング・ソースとしても人気です。S1「Party Tonight」、Pure Pimp「Can't Fade the Funk」、M.O.G.「Stop Sweatin' Me」、Slick Rick & Jermaine Dupri「Sittin' in My Car (Def Mix)」、Infinite Mass「G-Ride」、Big Syke feat. Toyona Holloway「Enjoy N Life」、E-Dubb「Breaking U Off」、Coolio「Can I Get Down One Time」、Central Coast Clique「Gangsta Shit」、Cool Breeze「Doin It in the South」、Tanya Morgan「Cool Breezin」等のサンプリング・ソースとなっています。

Pure Pimp「Can't Fade the Funk」
 https://www.youtube.com/watch?v=3gvIVhYP_9o
M.O.G.「Stop Sweatin' Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=mJQ1YR3a3KA
Slick Rick & Jermaine Dupri「Sittin' in My Car (Def Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=m0bs1uUj6AA
Infinite Mass「G-Ride」
 https://www.youtube.com/watch?v=FbuvMBN-J3w
Big Syke feat. Toyona Holloway「Enjoy N Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=NEvBAzgeKZs
E-Dubb「Breaking U Off」
 https://www.youtube.com/watch?v=4PAxxShSNU8
Coolio「Can I Get Down One Time」
 https://www.youtube.com/watch?v=ylJRj-mQIZ4
Central Coast Clique「Gangsta Shit」
 https://www.youtube.com/watch?v=Sas_YZ-6lQc
Cool Breeze「Doin It in the South」
 https://www.youtube.com/watch?v=Dy7PG9ARtHg
Tanya Morgan「Cool Breezin」
 https://www.youtube.com/watch?v=jHVcjpD6aBs

国内盤再発CDには「It's Time to Party Now」の12"Ver.がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Ray Parker Jr. & Raydioの他作品もチェックを!

『Raydio』(1977年)
Raydio (expanded Edition)

『Rock On』(1979年)
ロック・オン(紙ジャケット仕様)

『A Woman Needs Love』(1981年)
ウーマン・ニーズ・ラヴ(期間生産限定盤)
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2017年06月02日

Bobbi Humphrey『Tailor Made』

ディスコ〜アーバン・メロウ路線を打ち出したEpic移籍第1弾☆Bobbi Humphrey『Tailor Made』
テイラー・メイド(期間生産限定盤)
発表年:1977年
ez的ジャンル:ジャズ・フルート系アーバン・ディスコ
気分は... :張本君凄い!

世界卓球の男子シングルスで日本のエース水谷選手を破った13歳の張本君のプレーは圧巻でしたね。今年の全日本選手権、女子シングルス決勝での平野選手と同じ衝撃を受けました。

正直、卓球なんてオリンピックのときしか関心を持たない僕ですが、張本選手や平野選手のプレーは「また見たい」と思わせるものがありますね。伸び盛りの年代の底知れない可能性に期待が膨らんでしまいます。

世界卓球、ついつい毎日見てしまいそうです!

今回は女流ジャズ・フルート奏者Bobbi Humphrey『Tailor Made』(1977年)です。

1950年テキサス州生まれのジャズ・フルート奏者Bobbi Humphreyに関して、これまで紹介した作品は以下の3枚。

 『Blacks And Blues』(1973年)
 『Fancy Dancer』(1975年)
 『The Good Life』(1979年)

本作『Tailor Made』(1977年)は、長年在籍してきたBlue Noteを離れ、Epicに移籍した第1弾アルバムとなります。

Epic移籍後は、フルートのみならずヴォーカルにも挑戦し、ディスコ〜アーバン・メロウ路線を推し進めましたが、本作はそうした路線を明確に打ち出した仕上がりになっています。

とは言うものの、Blue Note後期に組んだMizell兄弟Sky High Productionsを思わせるヴォーカルワークなども随所で聴くことができるのもファンの心をくすぐる部分かもしれません。

プロデュースはSkip Scarborough

レコーディングにはBobbi Humphrey(vo、fl)以下、Skip Scarborough(syn、back vo)、Ray Obiedo(g)、Charles Meeks(b)、Robert Russell(b)、Bill Meeker(ds)、Ernest Straughter(key)、Mark Soskin(key)、Bill Summers(per)、Sheila Escovedo(per)、Roger Glenn(vibe、marimba、idiophone、steel drums)、Mikki Morris(back vo)、Penny Wanao(back vo)、Versita Wanao(back vo)、Sigidi(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

軽快なアーバン・ディスコ「Dancin' To Keep From Cryin'」、フリーソウル人気曲のMaxi Andersonバージョンでも知られる「Lover To Lover」、Sky High的な爽快コーラス入りのアーバン・ジャズ・ファンク「Jealousy」、サンセット・モードが似合いそうな「Theme I」、メロウ・バラード「Most Of All」あたりがオススメです。

Bobbi Humphreyの諸作がお好きな人であれば、安心して聴けるバランスの良い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Dancin' To Keep From Cryin'」
Skip Scarborough/Tom Fauntleroy作。ディスコ路線を象徴するオープニング。軽快なアーバン・ディスコ・サウンドにのってBobbiがチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれます。勿論、中盤では涼しげなフルートも披露します。
https://www.youtube.com/watch?v=lr5TMJXyX9Y

「Lover To Lover」
Skip Scarborough作。Skip Scarboroughの曲作りの巧さが光るアーバン・メロウに仕上がっています。当ブログでも紹介したMaxi Andersonバージョン(アルバム『Maxi』収録)もフリーソウル人気曲として有名ですね。両曲を聴き比べるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Rg8GTuo3oLA

Maxi Anderson「Lover To Lover」
 https://www.youtube.com/watch?v=CLbFuDoCQM4

「Tailor Made」
Imari Amani/Steven Louis Hunt作。タイトル曲はフルート奏者としてのBobbiをフィーチャーした、Sky High的なライト・メロウ・グルーヴに仕上がっています。

「Theme I」
Ernest Straughter作。爽快コーラスが入ったメロウ・フュージョン調の仕上がり。サンセット・モードに似合うかも?
https://www.youtube.com/watch?v=DUO-YXMFMBM

「Jealousy」
Gene Clark/Skip Scarborough作。Sky High的な爽快コーラスとアーバンなジャズ・ファンク・サウンドがいい感じです。フルート奏者としてのBobbiを楽しむのであればコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=UKU3nXWL0l8

「I Started Living」
Stephen Duncan作。エレガントなストリングスが印象的なアーバン・ディスコ。Bobbiのハイトーン・ヴォーカルの微妙なヘタウマ感が逆に愛らしいですね。

「Most Of All」
Imari Amani/Steven Louis Hunt作。しっとりと聴かせるメロウ・バラード。ロマンティックなBobbiのフルートに耳を傾けましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5322n5pmRa0

Cyne「Fuzzy Logic」のサンプリング・ソースとなっています。
Cyne「Fuzzy Logic」
 https://www.youtube.com/watch?v=bOEXgaB_Q3Y

「Fajehzo」
Ted Ashford作。ラストはジャズ・ファンク調のミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mackZeBTdPo

Bobbi Humphreyの他作品もチェックを!

『Flute In』(1971年)
フルート・イン

『Dig This!』(1972年)
ディグ・ジス

『Blacks And Blues』(1973年)
ブラックス・アンド・ブルース

『Live At Montreux 』(1973年)
ボビー・ハンフリー・ライヴ・アット・モントルー

『Satin Doll』(1974年)
サテン・ドール (完全期間限定盤)

『Fancy Dancer』(1975年)
ファンシー・ダンサー (完全期間限定盤)

『Freestyle』(1978年)
Freestyle: Expanded Edition

『The Good Life』(1979年)
The Good Life
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2017年06月01日

Archie Shepp『The Magic Of Ju-Ju』

呪術を味方に闘うテナー・サックス☆Archie Shepp『The Magic Of Ju-Ju』
ザ・マジック・オブ・ジュジュ
録音年:1967年
ez的ジャンル:闘うフリー・ジャズ
気分は... :花柄のドクロ・・・

今回は“闘う”テナー・サックス奏者Archie Shepp『The Magic Of Ju-Ju』(1967年)です。

1937年フロリダ州生まれのテナー・サックス奏者Archie Sheppは再評価の高い人気作『Attica Blues』(1972年)に続き、2回目となります。

アフリカの呪術をイメージさせるタイトルや花柄のドクロが写るジャケからも想像できるように、アフリカ回帰のタイトル曲が印象的なアルバムです。

レコーディング・メンバーはArchie Shepp(ts)以下、Martin Banks(tp、flh)、Mike Zwerin(tb)、Reggie Workman(b)、Norman Connors(ds)、Beaver Harris(ds)、Frank Charles(talking drum)、Dennis Charles(per)、Ed Blackwell(per)。

John Coltraneから大きな影響を受けていたArchie Sheppですが、本作のレコーディングの3カ月後に師と仰ぐColtraneが逝去してしまいます。

本作におけるSheppのプレイはColtrane魂を継承すると同時に、人種差別との闘いを音に託す自身のアグレッシブな音楽スタイルを提示しています。

アフリカの呪術がSheppにパワーを与えたかのようなエキサイティングなプレイの連続です。フリー・ジャズ系はあまり得意ではありませんが、プリミティブなジャズの衝動が伝わってくる本作に惹かれてしまいます。

全曲Sheppのオリジナルです。

ジャケも含めてインパクト大の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Magic of Ju-Ju」
パーカッションによるアフリカン・リズムをバックに、テナー・サックスがひたすらブロウする様は、人種差別と闘い、解放を訴えるSheppの姿勢そのものですね。John Coltraneからジャズ魂をバトンタッチされたようなSheppのプレイにプリミティブな凄みを感じます。正にジャケのイメージそのものの黒魔術的トランスにヤラれてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=4MjoR4Rq9s0

「You're What This Day Is All About」
超大作タイトル曲の次は2分にも満たない演奏です。短いですが、なかなか見事なアンサンブルです。
https://www.youtube.com/watch?v=sUq3Wwu_kcg

「Shazam!」
最初と最後のみ帳尻を合わせ、間はえいやっ!ノリ一発!みたいな感じがエキサイティングです。周囲がSheppを煽り、それに呼応してSheppがあらにギアを一段上げる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SEOUT-jDbYA

「Sorry 'Bout That」
Reggie Workmanのベースが牽引するハイ・テンションの演奏を楽しめます。倒れても起き上がりファイティング・ポーズをとるかのような、“闘う”テナー・サックス奏者らしいSheppのプレイを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=zpj5UyLHhSg

Impulse!時代のArchie Sheppの他作品もチェックを!

『Four for Trane』(1964年)
Four for Trane

『Fire Music』(1965年)
Fire Music

『On This Night』(1965年)
On This Night

John Coltrane & Archie Shepp『New Thing at Newport』(1965年)
ニュー・シング・アット・ニューポート

『Mama Too Tight』(1966年)
Mama Too Tight

『Archie Shepp Live in San Francisco』(1966年)
ライヴ・イン・サンフランシスコ

『The Way Ahead』(1968年)
The Way Ahead /Imp By Archie Shepp,Roy Haynes (2003-05-16)

『For Losers/Kwanza』(1968/1969年)
Impulse 2-on-1: For Losers / Kwanza

『Things Have Got To Change/The Cry of My People』(1971/1972年)
Things Have Got To Change

『Attica Blues』(1972年)
アッティカ・ブルース
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