2017年06月02日

Bobbi Humphrey『Tailor Made』

ディスコ〜アーバン・メロウ路線を打ち出したEpic移籍第1弾☆Bobbi Humphrey『Tailor Made』
テイラー・メイド(期間生産限定盤)
発表年:1977年
ez的ジャンル:ジャズ・フルート系アーバン・ディスコ
気分は... :張本君凄い!

世界卓球の男子シングルスで日本のエース水谷選手を破った13歳の張本君のプレーは圧巻でしたね。今年の全日本選手権、女子シングルス決勝での平野選手と同じ衝撃を受けました。

正直、卓球なんてオリンピックのときしか関心を持たない僕ですが、張本選手や平野選手のプレーは「また見たい」と思わせるものがありますね。伸び盛りの年代の底知れない可能性に期待が膨らんでしまいます。

世界卓球、ついつい毎日見てしまいそうです!

今回は女流ジャズ・フルート奏者Bobbi Humphrey『Tailor Made』(1977年)です。

1950年テキサス州生まれのジャズ・フルート奏者Bobbi Humphreyに関して、これまで紹介した作品は以下の3枚。

 『Blacks And Blues』(1973年)
 『Fancy Dancer』(1975年)
 『The Good Life』(1979年)

本作『Tailor Made』(1977年)は、長年在籍してきたBlue Noteを離れ、Epicに移籍した第1弾アルバムとなります。

Epic移籍後は、フルートのみならずヴォーカルにも挑戦し、ディスコ〜アーバン・メロウ路線を推し進めましたが、本作はそうした路線を明確に打ち出した仕上がりになっています。

とは言うものの、Blue Note後期に組んだMizell兄弟Sky High Productionsを思わせるヴォーカルワークなども随所で聴くことができるのもファンの心をくすぐる部分かもしれません。

プロデュースはSkip Scarborough

レコーディングにはBobbi Humphrey(vo、fl)以下、Skip Scarborough(syn、back vo)、Ray Obiedo(g)、Charles Meeks(b)、Robert Russell(b)、Bill Meeker(ds)、Ernest Straughter(key)、Mark Soskin(key)、Bill Summers(per)、Sheila Escovedo(per)、Roger Glenn(vibe、marimba、idiophone、steel drums)、Mikki Morris(back vo)、Penny Wanao(back vo)、Versita Wanao(back vo)、Sigidi(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

軽快なアーバン・ディスコ「Dancin' To Keep From Cryin'」、フリーソウル人気曲のMaxi Andersonバージョンでも知られる「Lover To Lover」、Sky High的な爽快コーラス入りのアーバン・ジャズ・ファンク「Jealousy」、サンセット・モードが似合いそうな「Theme I」、メロウ・バラード「Most Of All」あたりがオススメです。

Bobbi Humphreyの諸作がお好きな人であれば、安心して聴けるバランスの良い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Dancin' To Keep From Cryin'」
Skip Scarborough/Tom Fauntleroy作。ディスコ路線を象徴するオープニング。軽快なアーバン・ディスコ・サウンドにのってBobbiがチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれます。勿論、中盤では涼しげなフルートも披露します。
https://www.youtube.com/watch?v=lr5TMJXyX9Y

「Lover To Lover」
Skip Scarborough作。Skip Scarboroughの曲作りの巧さが光るアーバン・メロウに仕上がっています。当ブログでも紹介したMaxi Andersonバージョン(アルバム『Maxi』収録)もフリーソウル人気曲として有名ですね。両曲を聴き比べるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Rg8GTuo3oLA

Maxi Anderson「Lover To Lover」
 https://www.youtube.com/watch?v=CLbFuDoCQM4

「Tailor Made」
Imari Amani/Steven Louis Hunt作。タイトル曲はフルート奏者としてのBobbiをフィーチャーした、Sky High的なライト・メロウ・グルーヴに仕上がっています。

「Theme I」
Ernest Straughter作。爽快コーラスが入ったメロウ・フュージョン調の仕上がり。サンセット・モードに似合うかも?
https://www.youtube.com/watch?v=DUO-YXMFMBM

「Jealousy」
Gene Clark/Skip Scarborough作。Sky High的な爽快コーラスとアーバンなジャズ・ファンク・サウンドがいい感じです。フルート奏者としてのBobbiを楽しむのであればコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=UKU3nXWL0l8

「I Started Living」
Stephen Duncan作。エレガントなストリングスが印象的なアーバン・ディスコ。Bobbiのハイトーン・ヴォーカルの微妙なヘタウマ感が逆に愛らしいですね。

「Most Of All」
Imari Amani/Steven Louis Hunt作。しっとりと聴かせるメロウ・バラード。ロマンティックなBobbiのフルートに耳を傾けましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5322n5pmRa0

Cyne「Fuzzy Logic」のサンプリング・ソースとなっています。
Cyne「Fuzzy Logic」
 https://www.youtube.com/watch?v=bOEXgaB_Q3Y

「Fajehzo」
Ted Ashford作。ラストはジャズ・ファンク調のミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mackZeBTdPo

Bobbi Humphreyの他作品もチェックを!

『Flute In』(1971年)
フルート・イン

『Dig This!』(1972年)
ディグ・ジス

『Blacks And Blues』(1973年)
ブラックス・アンド・ブルース

『Live At Montreux 』(1973年)
ボビー・ハンフリー・ライヴ・アット・モントルー

『Satin Doll』(1974年)
サテン・ドール (完全期間限定盤)

『Fancy Dancer』(1975年)
ファンシー・ダンサー (完全期間限定盤)

『Freestyle』(1978年)
Freestyle: Expanded Edition

『The Good Life』(1979年)
The Good Life
posted by ez at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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